チリ×スペイン、ウルグアイ×韓国、アメリカーガーナ。


 まずは昨日のチリ×スペイン。

 チリとすれば、この3戦目までにいかに勝ち点を稼いでおくかが重要でした。結果はホンジュラス、チリを破って2連勝と文句ない結果。しかしスペインが初戦でコケたせいで、1-0での勝利が得失点差におけるネックとなり、スペインに負けてしまうと、スイスの結果次第ではGL敗退もありえるという状態。

 

 だから、チリは立ち上がりから高い位置からボールを奪いにいき、アグレッシブに攻めていった。ただスペインもロングボールでチリの高いラインの背後を的確に狙っていく。ビジャの先制点は、その隙をうまく狙った形。あの距離をダイレクトで決めるのは、お見事としか言いようがない。ただあそこのクリアをGKがタッチラインに逃げず、前につなごうとする姿勢が、なんともチリらしいなとも感じましたが。

 

 当たり前だけど、スペインはボール回しがうまい。ハイプレスをパス回しでかいくぐられると、チリも守備のブロックを下げらざるをえない。こうなるとチリはリズムが掴めず、イニエスタに決められ2点目。スペイン相手に2失点、さらに10人。それでも後半の立ち上がりに1点を返したのはさすがでしたが、試合はこのままタイムアップ。終盤にはホンジュラス×スイスが0-0の情報が伝わったのか、両チームとも無理をしない展開でした。終盤にスイスが猛攻を見せていたので、それを同時に見ていたこちらはヒヤヒヤだった。優勝候補のスペインはともかく、チリのようなチームが勝ち残ってくれるのは、やはりうれしい。

 

 大会直前のユーストリームで、「普段見る機会が多くない南米勢に多く勝ち残って欲しいですね」なんてコメントしたのですが、フタを開けてみたら、ブラジル、アルゼンチン、チリ、パラグアイ、ウルグアイ・・・いや、何も5チーム全部が勝ち残らなくてもよかったのに(笑)。やっぱり高地での戦いに慣れている分、欧州勢よりも有利だったんですかね。

 そうそう。
フジテレビのワールドカップ番組を見ると、片瀬那奈が出てるじゃないですか。毎回なぜかサッカー通の立場でコメントを求められているんですけど、本人は無理にサッカー用語を使ったコメントを言おうとして、実際の中身はスッカスカっていう、毎日見てて可哀そうな出来になっています。昨日なんか、チリ代表のサッカーに対する感想をふられて、「チリは・・・足が速いですよね。なんかチョコチョコしてる」って言ってましたからね。えぇー。あのサッカーを見て、第一声が「足が速い」ですかい。片瀬さんのマネージャー、仕事を選んであげて!

ここから決勝トーナメント。

 ウルグアイ×韓国。2-1でウルグアイ。

 セットプレーで同点に追いつかれたら、すぐに主導権を奪い返してあっさりと突き放したウルグアイのしたたかさに脱帽。サイドを起点にした韓国の攻撃がかなりの圧力を与えているように見えたので、「これは韓国がひっくり返す展開もあるんじゃないか?」と感じたのですが、守るウルグアイとしては、リードしていたので、あえて主導権を明け渡していただけだったんすね。あの緩急の付け方というか、スイッチの入れ方はすごい。局地戦でのちょっとした駆け引きのうまさもある。敗れた韓国はベスト8進出ならず。ただアジア勢の一番手として登場し、けん引し続けた功績は評価したい。

 これでアジア勢で残っているのは、日本だけ。日韓W杯のときは、日本がベスト16でトルコに負けた結果を自分たちのモチベーションにしてイタリア戦に臨ませたとヒディンクは話していたが、今度は韓国よりも上にいけるチャンスであることを日本がモチベーションにして頑張ってもいいはずだ。

 アメリカーガーナ戦までの間に、録画しておいたすべらない話を見る。
宮川大輔の「痛いの痛いの飛んで行け」には爆笑。宮川のオトン、大人気なさすぎる。トータルテンボス・大村の、後輩のケータイメモリーを全部歴史上の人物にしたイタズラ話も面白かったな。ジュニアが1回しか出なくて、ちょっと残念。オーディエンスの応援コメントとかCMを早送りすれば、かなり短時間で見れました。

 そして先ほど終わった、アメリカーガーナ。
好チーム同士の対戦は、延長戦までもつれる大熱戦。結局、ロングボール(というよりもクリア)に抜け出した、ギャンの一発で2-1でガーナ。ガーナは守備組織がしっかり整備されている。集中力も120分切らさなかった。それでいて、攻撃ではあの決勝点のような個の打開力もある。そりゃ、強いわ。

 ちなみにガーナのベンチにいたアベイエという選手。
05年のワールドユースで日本人選手をまとめてぶっちぎって衝撃を与えた、オランダのクインシーだったりします。あのときは本当に目が点になったもんな。いまは中東のクラブでプレーしているみたいです。

 食い下がったアメリカも、実にいいチームだった。
ところどころに「ど根性」を感じさせるあのプレーぶり。延長後半ロスタイムのCKでは、GKのハワードもゴール前にあがって空中戦で競ってましたね。こういうタイプは好きです。というか、負けたら終わりの状況に追いつめられているときに、自陣にいるGKを見ると「もうあがれよ!ゴール前にいっちゃえよ!」って言いたくなるんですわ。

 負けたアメリカの姿も感動的でした。

こうして敗者が去り、ワールドカップは続いていく。

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