「オフにたまーに、風邪をひくんだよね。４年に1回ぐらいかな？扁桃腺だから、１日目と二日目は水も飲めないし、点滴打ちながらずっと寝てた。何もできなかったね。最終日にはよくなったので、早く帰りたかったかな。ずっとテレビ見てたよ」

　などと、サラリと話していた３年連続J1得点王。あらためて今年の得点王の実感についてきくと、「今年はあんまり実感ないかな。しんどかったけど、もう３回目だから、慣れてしまったかもしれない（笑）。家に（得点王のゴールデン）シューズもあるし」と笑っておりました。

　とはいえ、シーズン中のプレッシャーは相当だったようで、ガンバ大阪の宇佐美貴史選手が二日連続で夢に出てきたなんてエピソードも教えてくれました・・・・二日連続夢に出てるなんて、かなり深刻な片思いのレベルだよっ！

　これだけたくさんのインタビューを受けている選手ですから、まだ聞かれていないエピソードを探るのは大変なのですが、自分なりの切り口で、あの得点力の秘密に迫ってみたつもりです。超一流のアスリートの流儀を垣間見ることができて、とても刺激的なインタビューでした。

　当たり前ですけど、シーズン中のサッカー選手って、いろいろなことを犠牲にして過ごしているんですよね。もっとも、彼らにとってそれは犠牲でもなく、ごく当然のことでしかないのかもしれないけど、凡人にはやはり驚きです。そんな人たちの中で競争して、さらに結果を出していく・・・いやはや、すごい世界です。