どうも、いしかわごうです。
中村憲剛選手がフットボールサミットの宣伝をしてくれてました。
先週の金曜日から発売している「フットボールサミット」。 僚太との対談が載っています。 8月は悔しい月になってしまいましたが、9月は良い月になるよう頑張りたいと思います‼︎ pic.twitter.com/1CCPk3DaNn
— 中村憲剛 (@kengo19801031) September 2, 2015
クラブが目指しているところ、選手や監督がどこを見ているのか。そういう部分を理解する上で、見つめ直すきっかけとして最適の濃い一冊になったと思っています。
せっかくなので、宣伝がてら、自分が担当した原稿についても、少し触れますね。
●森谷賢太郎×谷口彰悟×車屋紳太郎 師の教えを超えた先にあるもの
筑波大出身者3人による座談会です。3人の関係性を探りつつ、風間監督の指導についてあれこれ聞きました。大学時代とフロンターレで、指導のアプローチをかなり変えているという話が、興味深かったです。
3人の関係性では、森谷選手が谷口選手を「子分」、「舎弟」と言ってましたが、「今では俺が舎弟っす」とも言ってました・・・あざとい。あと、この座談会では、一番下の世代の車屋選手が、先輩2人の意見に同意していてあまり自分から話さず、進行に苦労しました・笑。
座談会の進め方というのは、対談とは違った難しさがありますね。話題の振り方ひとつにしても、3人に共通する話題となるとどうしても限られてきます。例えば、特定の試合の振り返りをしてもらおうとしても、その試合自体に出てない選手が1人でも居ると、なかなかその話題自体を振りにくかったりしますから。それと、3人の共通する話題を振っても、率先して口火を切って話してくれる人、それに乗っかる人、その意見に同意して自分ではそんなに話さない人・・・という役割が自然とできがちなので、下手すると、話さない選手はうなづいてばかりで全然話さなかったりします。
なお「試合中に声を出さない、味方のコーチングをきかない」という車屋選手が「声は出してる方だと思います」と言って先輩2人から同時に突っ込まれるくだりは、現場ではすげぇ面白かったです。
●小林悠&登里享平 監修 全選手(秘)名鑑
「川崎フロンターレあるある」の座談会でも登場してもらった、小林悠&登里享平による爆笑必至の選手紹介です。
選手同士だから言えるとはいえ、かなり酷いことも言ってますが・笑、各選手のチームにおける立ち位置が垣間みれると思います。立ち読みは危険ですから、ぜひ購入して家でニヤニヤしてください。
個人的には、ノボリの「マイアは中野世代やんな」がウケました。ちなみに前節の鹿島戦は、大島僚太、杉本健勇、車屋紳太郎、中野嘉大、アルトゥール・マイアと、中野世代が全員出場した試合でもあったんですね。中野世代、チームを席巻してるじゃないですか。
なお、角田誠とレナトの選手紹介もあったのですが、こちらはお蔵入りに・・・仕方ないですね。
●風間八宏×水沼貴史 攻撃サッカーの核心
風間八宏監督と、スカパー!解説で、フロンターレにやや厳しい(?)水沼貴史さんによる対談です。僕は構成を担当しましたのですが、風間監督のインタビューは原稿にまとめるのがすげぇ大変です。ただ風間監督の考えていること、伝えたいことを濃く語っている内容になっていると思います。
なるほど、と思ったのが、クロスに関するアプローチですね。風間監督は常々、「高さで解決するな」と言っていたのですが、その理由として、最初から高さで解決してしまうと絶対にクロスがうまくならないからだと指摘しています。
もちろん、相手を外さなくても、選手が空中戦で競り勝って、クロスをねじ込んで決めてしまうゴールもありますが、「初めからそうしちゃうと、空いている場所があっても意味がなくなる。それこそドルトムントでやって、点取ろうとしたら、それじゃ絶対に入らないのだから」。
だから、まず相手を外して空いている場所に入っていく動きを身につけるのが先だと。水沼さんも挙げたように、等々力でのFC東京戦での小宮山尊信→エウシーニョのゴールは、そういう崩し方ですよね。
サイドから簡単にクロスを挙げたり、ロングボールを前線に放り込んだパワープレーをまず選択させないのは、要は確率が低いからで、こういうところからも風間監督が求めているのが「確実性」であることがわかると思います。
・・・・と、書いていると意外と長くなりますね。残りの「プロモ部2年目、伊藤宏樹の進む道」、「新等々力劇場の作り方」は明日にでも更新します。なので、今日はここまで。
※amazonで購入すると、ポストカード付きです。 こちらもどうぞ。伊藤宏樹×小林悠×登里享平が「フロンターレあるある」を語っている座談会が収録されています。ではでは。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。