最近読んだ本:「羽生善治 闘う頭脳」〜「ベストとは何なのか」を考えさせられる一冊。



スポンサードリンク





 どうも、いしかわごうです。
連戦なので、なかなか読書日記を公開できませんでしたが、たまには最近読んだ本でも。

「闘う頭脳」。羽生善治名人を特集したムック本です。
羽生名人の本は、自身の著書含めて数多く出てますが、最新のインタビューから過去の手記までが収録されているので、これまでの総集編的な一冊ですね。内容的には、将棋についてゴリゴリと語っているページもありますが、どちらかといえば、将棋を通じてビジネスに応用するための考え方やそのヒントを伝えようとしているので、将棋に詳しくない方でも手に取りやすい一冊だと思います。脳科学者、小説家、男子400Mハードル日本記録保持者の為末大さん、沢木耕太郎さんなど、著名人との対談もたくさん収録されています。

 読んでいて面白いな、と思ったのがコンピューター将棋に対しての羽生さんの見解。羽生さんは、「コンピュータの将棋がどれだけ強くなるかよりも、人間と同じような手が指せるようになるか」に興味があると言います。

 私が見て、熱戦だなと思う一局は、よく研究してみると、とんでもないミスをしていたりします。そういうベストとはほど遠い『ミス』の中に、人間はすばらしさを感じることもあるわけです。そういった対局をコンピュータ将棋はできるようになるのか、ということに興味があるのです。あるいは、人間よりも強くなったコンピュータが考えた手が、はたして本当の意味でのベストなのかどうかを知りたいと思っています。

 ベストとは何なのか。
羽生さんは、「コンピュータにオーケストラのような完璧な演奏が出来るのか、感動するような絵を描けるのか。『この一手はすごいな』と感動させてくれる手を指せるのか。」と言っています。例えばこれをサッカーに置き換えてみると、それはそれで考えさせられますよね。先日の多摩川クラシコ、フロンターレの選手達は10人になってからも、物凄く気持ちを入れてプレーしていました。結果は逆転負けでしたが、そういう姿を見て、結果以外の部分でも人は感じるもの、語るべきものがあるとも思うわけです。

ではでは。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


スポンサードリンク





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です