本日も麻生に。
来週からオフになるので、今週は出来る限り、麻生に足を運んできました。
天気が良くて暖かかったですね。今年最後となるアウェイ遠征のバス見送りもしてきました。
J1リーグ最終節の相手は、ヴィッセル神戸。
お互いに優勝争いも残留争いも関係のないチーム同士なので、注目度は低いカードかもしれません。フロンターレ的には、大久保嘉人の「史上初となる単独での2年連続得点王なるか」という楽しみがあります。古巣・神戸での試合でもあるため、本人もノアスタのピッチでプレーするのを心待ちにしているようでした。
そして楽しみがもうひとつ。
それは小林悠の復帰です。先発かどうかはわかりませんが、ベンチ入りはしています。11月の日本代表合宿中での負傷離脱で、今シーズンは間に合わないかと思いきや、最後の最後で滑り込み。何らかの形で出番がありそうな気配です。
「チームとして良い結果が来なかったのは残念ですが、ACLも含めて、これだけ試合に出たシーズンはなかったですね。怪我もありましたが、一年を通じてサッカーができて充実してました」
小林悠は今年一年を、そう振り返っていました。
チームのエースストライカーは大久保嘉人ですが、二桁得点を記録するなどFWとしての頭角をグイグイ現し、ザックジャパンでの直前候補合宿招集(怪我で辞退)、アギーレジャパンにも初選出されるなど、飛躍の年となりましたからね。今年、小林悠の代表入りは、フロンターレサポーターにとって、下半期の明るい話題です。
実は飛躍の年となった理由のひとつとして、「開幕戦の神戸戦で得点を決めたこと」がシーズンの良い入り方にもつながったとも話していました。大島僚太からのパスに反応して決めた、見事なゴールでした。あらためて、感慨深くこう言ってました。
「大きかったですね。あのときに(ゴールを)入れなかったら、本当に入らなくなってしまうので・・・あそこで点を取れたのはよかったです」
そう話していたのにも、大きな理由があります。
というのも、昨年は夏に右ヒザ半月板損傷で手術し、秋には復帰したものの、最後までゴールに嫌われ続けるという苦い経験があったからです。去年リーグ終盤の小林悠は、なぜかゴールに嫌われまくりました。
印象的だったのが、去年の10月に行われた天皇杯3回戦東京ヴェルディ戦ですね。チームは3-0でリードしていたものの、小林悠は無得点。後半ロスタイムには、レナトからのアーリークロスに対して完璧ともいえるダイビングヘッドが炸裂。しかしシュートは無情にもクロスバーに当たって跳ね返されました。
「ああいうのを決めておかないと、後々のリズムに響いてくるんですよ」
試合後のミックスゾーン、あの1本のシュートを猛烈に悔やんでいたんです。これが大久保嘉人なら、「まっ、俺もたまには外すよ」と言い放って切り替えているところですが、小林悠の場合は、こちらが驚くほど悔しがっていたので、すごく覚えているんですよね。
結局、あのときの言葉は現実となり、それ以降も決定的なチャンスに顔を出しながらもゴールネットを揺らせず。自分のリズムを取り戻せず、復帰後はノーゴールのままシーズンを終了。ストライカーにもリズムって大事なのだなぁ、とまじまじと感じたものです。
そんな悔しい思いがあって迎えた今年開幕戦、その神戸戦で決めたゴール。
あのゴールがなかったら、今年の活躍もなかったかもしれません。ある意味、小林悠を救った一撃だったのかもしれません。
ちなみにあの開幕戦でゴールを決めたのは、小林悠と中村憲剛の2人。「SKP14」のゴールパフォーマンスを2人で行ってましたね・・・懐かしいなぁ。「あれをやると勝てないというジンクスもあったので、密かに気にしてましたよ」と明かしてましたが・笑。
2014年シーズンの締めくくりで、大久保嘉人と小林悠はゴールを見せてくれるのか・・・楽しみです。