「サムライブルーの料理人 3・11後の福島から」を読んだ。


今回紹介するサッカー本は、こちらの一冊。
「サムライブルーの料理人 3・11後の福島から」

サッカー日本代表の専属シェフとして有名な、西芳照さんによる書籍です。
西さんの普段の仕事場が、福島にある日本サッカーのナショナルトレーニング「Jヴィレッジ」にあるレストランであることは知られています。そしてその日常は、3.11に起きた大地震で一変します。
・・・・あれから3年。
Jヴィレッジや町がどう変わっていったのか。そして牛割れた日常をどうやって取り戻したのか。本書は、その3年間の道のりをまとめたドキュメントです。サッカー関係者から、たくさんの応援があったことも実名で明かされています。
 当たり前ですが、描写はリアルです・・・正直、予想以上でしたが、そこは読んで感じてくださいということで。
 「食」という観点から日本代表を垣間みれるのも、この本の特徴です。
日本代表遠征での苦労話や食事に関するエピソードは、この本でも豊富です。
 例えば、日本代表の試合当日は、キックオフ3時間前に、おにぎり、パスタ、うどんなどエネルギーに変えられる軽食を出していること。ザッケローニ監督になってからは、試合後のロッカーロームに一人1個のおにぎりを用意しているとのことでした(炭水化物を摂取することで疲労の回復を早めている)。
 なお、試合後のホテルでの食事は、カレーが定番になっていること。これは「アフターマッチカレー」と呼ばれているそうです。
 他にも、海外遠征が長いときはラーメンが「なごみのメニュー」だそうで、そのときは「今ちゃん(今野泰幸選手)のリクエストだから」という決まり文句がセットになって、その場が盛り上がるのとか、色々と知れて面白いです。
 アギーレ新監督のもとで、日本代表の食がどうなっていくのか。そこも楽しみですね。
サムライブルーの料理人 3・11後の福島から/白水社

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サムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦い/白水社

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この巻には、日本代表シェフの奮闘記が漫画で収録されていますよ。
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