「ボールを失わなければ相手に何も起こらない」を体現した徳島戦。



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 先週土曜日は、朝から麻生に。
 
 徳島戦の前日練習を見てきました。
残念だったのは、日本代表候補に選出された小林悠選手が徳島遠征を欠場することになったこと。この日の全体練習もやっていたのですが、練習中に内転筋にかなりの痛みが出てしまったようで離脱。練習後、代表も辞退することになると本人が話してくれました。
「無理ですね。昨日も、実はちゃんとはやれていなかったんです。グッと力を入れると痛くなってしまって、これで試合に出てもみんなの足を引っ張るし、もちろん代表に行ってもいいプレーができるわけはないので・・・仕方がないです」

 小林選手の表情は本当に悔しそうでした。報道陣もショックでしたが、一番悔しいのは本人ですから。
 そんな中、小林選手を取材している報道陣に、「優しく聞いてあげてくださいね・・・やさしく」と声をかけて立ち去っていった山本真希選手はさすがだと思いました。まぁ、本人に気を使っているのか、あえていじっているのか、よくわからなかったですけど・笑。
個人的なことを言うと、この代表関連で小林選手の原稿依頼があってかなり気合いを入れて書いていたのですが、この状況でお蔵入りに・・・仕方ないですね。
 試合の方はというと、小林選手抜きで臨んだ徳島戦は、4-0でした。
テレビ観戦なので、あまり細かいところは書きませんが、いやはや、完勝でした。
 最下位とはいえ、徳島はJ1という同じカテゴリーのチームです。その相手に最後までボールを握り倒してましたし、ボールを失わないことで相手にもほぼ攻め込まれませんでした。実際、打たれたシュートは枠外のヘディング1本だけ。それも後半のロスタイムです。90分間に限ればシュートは1本も打たれていません。勝って当然の相手という言い方もできるのかもしれませんが、それにしても、プロ同士の試合でなかなかできることではありません。
 なんだろうな。
2年前の就任会見で風間監督が口にしていた、「ボールを失わないサッカー」をチームとして体現しつつあるような気がしています。
 あのときの就任会見で「ボールを失わないサッカー」の狙いを風間監督はこう言っていました。
「ボールを失わないでずっと点を入れていれば、相手からボールを奪うのは、きっと自分たちが得点を取った後だけになる。そこまで目指すということです。ですから、ボールを失わなければ、相手には何も起こらない。そのことを選手には意識してもらいたい。一人ひとりがしっかりと判断すれば、どんな相手が来ても戦えるようになる。そういう選手たちになるようアプローチしていくということです」
 いろんなフレーズばかりが一人歩きしてしまった部分もあって、「そんなことができるわけがない」という冷ややかな反応が多かったのは確かですが、この徳島戦は、あのとき話していたようなサッカーをピッチで見せてくれたゲーム、と言えるのではないでしょうか。
 それでも試合後のスカパー!のフラッシュインタビューでは「このサッカーに完成はない」と話していた風間監督。ここから、チームがどう変化していくのか。楽しみですね。


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