埼スタ取材〜答えは選手の中にある。


 浦和戦は3-1で勝利。
浦和サポーターの作るコレオが、実に鮮やかでした。
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 天皇杯・山形戦の反省点を踏まえて、「相手を見てサッカーをやる」ということができていた試合だったと思います。
 例えば前半。
フロンターレが先制したことに加えて、優勝争いの重圧なのか、浦和は後ろからのビルドアップにいつもよりどこか余裕がなくなっていました。そんな最終ラインとGKのぎこちない動きを見て、大久保選手は自分の判断で前からボールを奪いにいきます。そこに憲剛選手と山本選手も連動。高い位置からプレッシングをかけにいきました。
 こちらは中二日の試合でしたし、風間監督からも「前から積極的に奪いにいけ」という指示は出ていなかったとのこと。ただ「相手を見てサッカーをする」とはそういうこと。監督の指示に縛られるのではなく、ピッチ上でやっている選手がいけると思ったら、それを実行してしまえば良い。実際、風間監督はそういう柔軟性を選手に求めてますし、この判断は正解だったと思います。
 もちろん、やや前がかりの陣形になったことで、アンカーの稲本選手の両脇のスペースを2シャドーに使われる局面があったことも事実ですが、憲剛選手と稲本選手が話し合って「前半はこれを続けよう」と意思統一したとのこと。高い位置から圧力をかけたことでミスを誘ってチャンスを掴むことができましたし、この試合の前半は「相手を見てサッカーをする」ということができていたと思います。
 一方、後半は風間監督の指示により、山本選手と稲本選手のダブルボランチにし、ブロックを作って低く構えるカウンターに切り替えました。ボールを保持すれば、狭いところでつないでポゼッションからシュートまでいけるし、相手が前に出てくれば、前線のアタッカーを生かしてカウンターに切り替える戦い方もできる。面白いスタイルになりつつありますよね。
この浦和戦の後半も、カウンターも面白いようにハマリましたが、大久保選手が笑っちゃうぐらいフィニッシュを外してしまいました・笑。それでも最後の最後で決めちゃうあたりはさすがでしたな。
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試合後、ヨシメーターは114Gになっておりました。
 実は浦和戦の前、風間監督に「相手を見てサッカーをやること」について、少し突っ込んで聞いてみました。
 新しい戦い方にトライしてそれがうまくいくと、そのパターンにこだわってしまいがちです。フロンターレで言えば、最近見せていた、CBがサイドに広がり、ボランチが降りてきてビルドアップする形がそれです。だがそれだけに捉われてしまうと、今度は対策を練ってきている相手を見て判断することができなくなってしまう現象につながりました。それが山形戦の苦戦だったと思います。
 そういった現象に関して風間監督はどう考えているのかを聞いてみたかったのです。風間監督の答えはシンプルなものでした。
「なぜうまくいったのかを考えたときに、本当は選手自身のなかに理由があるのに、やり方とかパターンでうまくいった気になってしまうときがある」と指摘していました。つまり、「答えは選手自身の中にある」というわけです。
 ただ「ひとつ何かを覚えると、そこに固執する時間もあるのは仕方ない」とも許容していました。「そこをいったり来たりしながら、本当の意味で自由な発想のプレーになることをチームは目指している。もちろん拠りどころは必要ですが、本当の拠りどころは彼ら自身、選手1人ひとりだと思ってる」と。
 
 つまり、トライアンドエラーを繰り返しながらも、ピッチ上にいる選手個人の発想力や対応力を鍛えるチーム作り、と言ってもいいかもしれません。もちろん、このチーム作りはものすごく我慢が必要だと思うですが、風間監督はそれをやろうとしてますよね、確実に。試合中の風間監督があまり積極的に選手交替をしないのも、きっとこのへんの理由があるのかもしれません。システムや采配で改善しては、それによってもっと大事なものが見えにくくなってしまいかねないからです・・・って、さすがにそれは深読みし過ぎかな・笑。
風間監督の著書は沢山出ているので、興味ある方はどうぞ。
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