フットボールチャンネルで川崎フロンターレの原稿を書かせてもらいました。今回はイベントレポートかじゃなくて、サッカーの話です、えぇ。
圧倒的な得点力を見せる風間フロンターレ。その攻撃力を支える、ダブルボランチの高度な機能性
ダブルボランチの存在感については、憲剛選手が「ここはね・・・まだバレたくないんだよねー」と言いながら話してくれたのだけど、もはや現在の好調ぶりを語る上でここは無視できないですから、書いちゃいました。それに、それがわかったところで止められないとも思ったので。
今季の補強選手では大久保嘉人選手ばかりに注目が集まりましたが、シーズン前半を振り返ると、ボランチの山本真希選手も「当たり」でしたね。今オフ、川崎フロンターレ移籍を相談したとき、「来たらええんちゃう?」と返した清水時代の同僚・Y島T郎選手の軽い対応は、たぶん計算ではなく天然だと思いますが、実はファインプレーだったのかもしれません・・・これだから、天然は怖い・笑。本人は憲剛選手とプレーしてみたいとの思いもあったみたいですが。
山本真希選手は、いつも謙虚で真面目です。
この大宮戦でも、あらゆるところに顔を出して味方をカバーするなど、素晴らしい判断力と稼働力を発揮し続けていました。それでも浮かれるようなコメントはなく、「2失点目のカウンターを受けたのは、自分のパスミスからだったので・・・」と反省点を口にしていました・・・・マジメかっ!
5月からここまで負け試合は広島戦の1試合のみ。ただチームがここまで浮上した一番のきっかけは、5月の等々力の名古屋戦で彼が突き刺した、起死回生のミドルシュートだったと僕は思ってます。ドロー目前で見せたあの一撃による劇的勝利がチームの雰囲気を一変させたのではないでしょうか。あれがそれぐらい価値のあるゴールだったと思っています。
彼は昨年、コンサドーレ札幌でプレーしていますが、最下位でJ2に降格するなど、かなり苦しいシーズンを過ごしました。「去年はメンタル的にもかなりきつかったです」と明かしてくれたこともありましたから、本当に厳しい一年を過ごしていたのだと思います。降格が決まった場所は、奇しくも等々力でしたから。
その彼が、今年は等々力でフロンターレのユニフォームを着て輝き始めているというのは、なんとも興味深い話でもあります。