サッカー本書評:「自分を動かす言葉/中澤佑二」


 どうも。
サッカー本・ソムリエのいしかわごうです。
少し前に読んだ中から、オススメのこちらを。
中澤佑二選手の「自分を動かす言葉」です。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 中澤佑二自身が紡いできた「自分の言葉」を紹介するのではなく、自分に影響を与え、自分を動かしてくれた「他人の言葉」を紹介していくという内容です。
構成としては、「自分を動かす言葉」を挙げて、そこにまつわるエピソードを紹介していく流れですね。その言葉が中澤選手の人生においてどんなシチュエーションのときに響いたのかを詳しく振り返っているので、ある意味、中澤佑二の自伝のようでもあります。
 高校時代はプロのスカウトの目に一切触れることもなく、卒業後にブラジルにサッカー留学。帰国後は年齢をごまかしてヴェルディユースとの練習試合に出場して活躍し、なんとか練習生からプロ入りした選手ですからね。
 そのヴェルディの練習生だった時代に、カズさんやラモスさんに怒鳴られて「プロフェッショナル」を感じたエピソード。ブラジル留学時代、「僕も絶対にプロになってブラジル代表になって見せるよ」とジウベルト・シウバに言われてお互いに将来を誓い合い、その10年後のドイツワールドカップという舞台で再会した話・・・・どれも振り幅があって興味深いです。日本代表・中村憲剛選手が「自分はエリートではない」とよく言っていますが、「非エリートぶり」で言うならば、この中澤佑二選手はそれ以上かもしれませんね。そんな彼の人生哲学がよく伝わってくる内容になっています。
 今年、横浜Fマリノスから移籍してきた森谷賢太郎選手にロングインタビューをしたとき、影響を受けた存在として中澤佑二選手を挙げて、普段の姿勢を教えてくれました。

「佑二さんは練習で絶対に手を抜かないんです。例えば、マーカーまで走り切るところの、ほんのちょっとのところなんですけど、その内側を走ったりは絶対にしない。必ず外側を走り切る。練習前も佑二さんは二時間前に必ず来て筋トレをしているんです。僕もいつも朝に筋トレをしていたのですが、一度、眠くていけないときがあった。そのときに『なんでこなかったの?』と聞いてくれたり、気にかけてくれて・・・試合に出れないときも、『チャンスが来るから腐るなよ』と言い続けてくれて。そういうプロフェッショナルの存在は大きかったです」

中澤選手のストイックさ、節制ぶりは有名ですが、同僚だった森谷選手から直接そういう話を聞くと、やはりすごい選手なのだなぁ、と思いますね。
全体的にポジティブな本なので、「プロフェッショナル」を考える意味でも、良い本だと思います。サッカーに詳しくない人やビジネスマンにもおすすめです。
 最近、サッカー本の紹介をさぼっていたので、また少しずつペースをあげていこうと思います。ペースをあげるために、あまり長い文章の書評ではなく、800字程度のこのぐらいの短めの書評に切り替えていこうかと思います。
◆サッカー本ソムリエ・いしかわごうへの献本、書評の依頼など問い合わせは
go.ishikawa55@gmail.com まで気軽にどうぞ。
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<こちらは中澤選手の自伝>
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