今日のエルゴラ(1072号)。

今日のエルゴラ。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
新潟戦のプレビューは1ページをいただきました。
普段は個々のメンバーについてプレビューでは触れないのですが(予想スタメン見れば伝わるので)、今回は出場停止やらけが人復帰が混じってちょっとややこしいため、そこを整理して触れています。
 試合の見所としては、昨日の練習を見ていてキーマンになりそうだと感じた實藤選手に、ポイントを聞いています。今回はサイドバックとして出場濃厚ですが、彼はアウェイでの新潟戦でセンターバックとして出場して悔しい思いをしていますからね。
 思えば、8連敗につながる最初の黒星は、苦手のビッッグスワンこと東北電力での新潟戦から始まったんだよなー。その前の試合で柏に勝って優勝争いを演じていたのですが・・・・と遠い目・笑。
 そしてもう一つ。
「川崎フロンターレは、いま何を目指すのか」というコラムも書いています。順位は10位。残り6試合。そういう状況でチームは何を見据えているのか。相馬監督、中村憲剛選手の証言から組みたてております。
昨日の練習取材後、プレスルームで頑張って書き上げた2本なので、どうぞよろしく。
今シーズンも残り6試合か・・・早いものですな。
10位返り咲き狙ってます。応援クリックよろしくです。
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黒津選手は人気者!?

今日は朝から麻生取材に。
最近の練習風景を見ていて感じるのは、「人、多いなー」ってことですね。
ケガが続々と戻ってきてるからなんですけどね。もちろん、いいことです。
ちなみに現在の怪我人はというと、横山選手と黒津選手の2人だけ。そして2人ともグラウンドに出て別メニューで調整しています。
横山選手は、治りかけていた肉離れを再発させてしまい、より慎重に調整しています。本人も焦る気持ちをおさえながらリハビリに励んでいると言っていました。
 開幕直前に離脱してしまった黒津選手。
アキレス腱炎のため、全治までどのくらいの期間がかかるのかハッキリしなかったこともあり、クラブからの怪我のプレスリリースは出していません。そのため、普段の練習を見学できないサポーターは、いまだにやっきもっきしていることでしょう。
 あとこれは強化部の方に聞いたのですが、他クラブの強化スタッフに会うと「黒津選手、貸してよー」というリクエストが後を絶たないそうです。
どういうことかというと、ケガのプレスリリースを出していないこともあって、「黒津が全く試合に出てないのは、相馬監督と仲が悪いから」だと勘違されているらしく、「それだったら、ウチに貸してくれよ」とせがまれて、「いや、実は・・・」と説明するのだとか。
「黒津は本当に人気あるよ・笑」とのことです。
・・・まさに” 本田△ “ならぬ ” ▲ “ ですね。
※ ▲ (=「クロさん、かっけー」と読みます・笑)
 そうそう。
あと今日は代表帰りの中村憲剛選手に、あらためてタジキスタン戦のことを話してもらいました。もう二日前の出来事のことなので、いまさらで悪いなとも思いつつも。
 プレーのことももちろん聞いたのですが、テレビ観戦していて密かに気になったのが、自身のゴールのときのあのクールさ。
香川選手や岡崎選手のゴール、いわばチームメイトのゴールにはめっちゃ笑顔で喜んでいたのに、なんで自分がゴールを決めたときはあんなに覚めちゃっていたのか・・・・ぶっちゃけ、ただのミーハー質問なんですが、ケンゴ選手は「すでに6点目だったし、それまでにたくさんはずしていたからね・・・」と苦笑いして答えてくれました・・・ある意味、あれは照れ隠しのクールパフォーマンスだったのかもしれませんな。
タジキスタン戦の活躍でまた注目されたと思いますので、ここぞとばかりに中村憲剛選手のプレーや人柄がわかる本、DVDを紹介しておきます・笑。
永遠のサッカー小僧 中村憲剛物語/森沢 明夫

¥1,575
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フロンターレに入るまでの体験記を綴りながら、物語の随所に現代進行形(岡田ジャパン時代)のストーリーが交錯する自伝本。最後、開幕戦でデビューしたところで終わりますが、続きが読みたくなりますね。
中村憲剛のスルーパスの極意 (トップアスリートKAMIWAZAプレミアム)/中村 憲剛

¥1,575
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具体的な試合にフォーカスしながら、何を考えてプレーを選択しているのか、プレーに対するこだわりを語った内容。技術本ではありますが、実はサッカー選手としての姿勢であったり、ライフスタイルの関する記述も豊富です。
Kengo 14 2003-2010 [DVD]/中村憲剛

¥4,500
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自分のゴール、アシストを本人が映像を見ながら、詳細に解説しているDVD。プレー視点のCCDカメラでの撮影も行っているので、「ピッチ上の中村憲剛にはどんな景色が見えているのか」も疑似体験できたりします。「スルーパスの極意」ともかぶる内容ですが、映像がある分、こちらのほうがやはり印象に残りやすいですね。
興味をひかれるものがあれば、これを機会に購入してみてはどうでしょうか。内容は3品とも、サッカー本ソムリエ・いしかわごうが保障しておきますよ。
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[紹介本]『ロスタイムに奇跡を 日本代表選手たちの真実』

どうも、サッカーブックソムリアのいしかわごうです。
今、移動中に読んでいる本はこちら。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
『ロスタイムに奇跡を 日本代表選手たちの真実』
 先月末に発売された小宮良之氏の新刊です。
日本代表8人の物語を書き下ろしで綴った一冊。文庫本なので、あまり存在を知られていないかもしれませんね。いわゆる「人物モノ」ですが、小宮氏の人物モノは面白いので買って読んでみました。
・岡崎慎司―無心
・本田圭佑―岐路
・長友佑都―雑草
・森本貴幸―孤高
・大久保嘉人―背水
・家長昭博―才気
・中村俊輔―運命
・長谷部誠―誠実
 まだ途中までしか読んでいないのですが、本田圭佑選手のガンバ下部組織時代や名古屋でのルーキー時代のエピソードなどは当時から彼の野心家ぶりがうかがい知れて興味深いです。
 語りつくされた感のある代表選手の、さらなる本音が垣間見れるのでグイグイ読めます。気軽に買える値段(540円)ですし、代表選手の一歩踏み込んだ人物像に興味がある方は読んでみてはどうでしょうか。
ロスタイムに奇跡を 日本代表選手たちの真実 (角川文庫)/小宮 良之

¥540
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タジキスタン戦:ザックジャパンでの「ケンゴシステム」

 タジキスタン戦の雑感でも。
 今回のザックジャパンには、大きく分けて二つのテーマがあったと思うんですよ。
ひとつは「[3-4-3]をどう使いこなすのか」というシステムの問題。これはベトナム戦でテストしましたよね。結果は芳しくなかったですけど、今後のオプションとして備えておくべきだと個人的には思ってますから、チームとしてまたトライしてもらいたいと思っています。
 そしてもうひとつは、本田選手がいないときの[4-2-3-1]のトップ下問題。
今日のタジキスタン戦では、そこにケンゴ選手が入る形でテストしたわけですが、どういう形になるのかは、先週のエルゴラに原稿を書かせてもらいました。
・・・言ってしまうとボクの書いた原稿通り、非常に機能しましたね(笑)。
 ワールドカップ予選では歴史的な大勝といえる8-0。ケンゴ選手は1得点3アシストの出来。得点に直結する仕事だけではなく、ハーフナー選手、香川選手、岡崎選手といった前線の3人、そして両サイドバックの攻撃参加との呼吸もよく、何度も決定機の起点を担っていました。
もちろん、相手が想像以上にふがいなかったですし、ワールドカップ予選ながら、もうちょっとタイトな守備(もっと言えば、ラフをタックル)をしてくれば、あそこまで露骨にスコアは開かなかったかもしれませんが、それを差し引いても、「トップ下」という仕事では、本田選手とは違う可能性を見せたのではないかと思います。その意味で、今日のザックジャパンは「ケンゴシステム」だったと思ってます。
今季のフロンターレでのケンゴ選手は、(最近はチーム事情でボランチですが)、中盤の二列目を主戦場にしたことで、FWにスルーパスを出すよりも、味方に連動しながら、ナナメからボックス内に入ってゴールに絡む動きが増えていました。このタジキスタン戦のように、相手を押し込んだとき、すでにエリア内にケンゴ選手がいて、そこからスルーパスやシュートという場面は、あまりなかったなんですよ。今日は、そういう場面が何度もあったので、思わず「フロンターレでのトップ下も観てみたい」と思っちゃいました。
それに後ろでボールをさばきながら、高い位置にいるケンゴ選手にいいタイミングでパスをつける、生命線となる遠藤選手の仕事は、柴崎選手に頑張ってもらうということで十分可能だと思いますしね・・・っと、代表戦を見ながら、そんなイメージを膨らませてしまいましたとさ。
ひさしぶりに、刺激と収穫の多い日本代表戦でした!
日本代表激闘録 AFCアジアカップ カタール2011 [DVD]/出演者不明

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[書評]「勝負哲学」岡田武史 羽生善治

 どうも。
サッカーブック・ソムリエのいしかわごうです。
本日紹介する本は、こちらです。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 「勝負哲学」
 前日本代表監督の岡田武史氏と将棋プロ棋士の羽生善治氏による対談本。
サッカーと将棋には共通点が多いと思うのですが、そこについて語り合う内容というよりも、勝負を分ける決断の筋道であったり、ロジックや直感といったものの認識を議論している内容ですね。サッカーに関しては、監督視点での話が中心ですね。
 例えば、勝負を決める決断力について。両者の意見はこんな感じで一致しています。
岡田「勝負事においては、ロジックやデータを積み重ねれば積み重ねるほど、それだけではカバーし切れない、直感やひらめきというあいまいで非論理的なものの重要性が増していく。
羽生「本当の勝負は、ロジックの限界点から始まる」

 決断と言う部分では、岡田監督のデータに関する認識も興味深かった。
左サイドのディフェンスが破られている、攻撃が右サイドに偏っている、そういうことがデータを見ないとわからないようでは、そもそも監督は務まりません。今はピンチだ、チャンスだっていうことをいちいち数字に教えてもらっているようでは話にならないでしょ?
コーチなどから「監督、いまこうなってます」とデータを示されて、「えっ、そうだったのか」と意外に感じていたら、その時点で監督失格です。その意味で、データは自分の感覚を裏付ける情報でしかないということです

 最近、サッカーでも注目されることが多いデータですが、データはあくまで裏づけ。そこから新しいサッカーが生まれることがあるかといえば、「ノー」だとはっきり断言。このへんは現場監督の経験者ならではの認識かもしれませんね。
 
 あとはワールドカップでの采配についても触れていますね。
例えば、「状況が悪いと動きたくなるけど、じっとがまんのこを決め込む。すると流れが好転することがあるんです」という話で、「面白いから」と逆に我慢できなかった例でデンマーク戦の采配を挙げていました。
 引き分けでも決勝トーナメント進出が決まる状況で迎えた、あのデンマーク戦、岡田監督はメンバーこそ変えなかったものの、中盤の長谷部選手、阿部選手、遠藤選手で構成していたトリプルボランチをダブルボランチにしてスタートしていたんですよね。その決断について語っています。
「私は引き分け狙いの守備的システムを敷くことで選手が守りに入るのが怖かったんです。『引き分けでもいいや』と消極的になった途端、やられることも多いですからね。やられたら、つかみかけた決勝トーナメント進出も泡と消えてしまう。そこであえて中盤を五人から元の四人に戻し、前線を攻撃的な陣容にして点を取りに行く積極策をとったのです」
試合が進むにつれて、案の定、中盤を抜かれてピンチが広がるケースが増えてきましたが、私は何度か肝を冷やしながらも、我慢だと自分に言い聞かせてきました。試合の途中で、遠藤が「監督、僕の周りにスペースがいっぱいあります」と訴えてきたときも「一人減らしたんだから当たり前や。もっと横に動いてスペースをつぶせ」と言いました。
ところが世界は甘くありませんでした。その後も決定的なピンチが続き、思わず目を覆いたくなるような決定的なシュートも打たれる―――ということで、とうとうがまんし切れなくなって、結局システムの再変更を指示したんですね。中盤をまた五人に戻したんです。戻した後はこっちのペースで戦う場面が多くなり、選手も消極的になることなく攻撃的に戦ってくれて、勝利を手に入れることができました。
 だから、結果的にはよかったんですが、流れが変わるまで我慢できなかったという点では、少し自分自身に対して思うところはあるんです。

 あのデーマーク戦。引き分け狙いの姿勢では消極的になってしまうから、アグレッシブにいく戦い方を取る。これはこれでひとつの尊重できる決断だと思うんですよ。しかしこれが裏目に出てしまった。その状況でどうするのか。その決断を貫くのか、それとも変えるのか・・・ものすごく難しい判断ですよね。しかも、これがワールドカップの決勝トーナメントをかけた大事な試合中に起きる・・・・こわいわー、常人ならパニックですよ。そこで岡田監督は、勇気ある撤退をし、それが功を奏した。自分の信念を貫くことも大事ですが、ときにはそこを曲げてでも目的(勝利)のためならば柔軟な判断を下せる。あのデンマーク戦の前半だけでも、いろんな要素が詰まっていますよね、はい。
 あとは若手の将棋から学ぶべきものがあるという流れで、岡田監督がこんなことを明かしてました。
例えば、あるチームの指導者が、それまでの常識にはないようなサッカーをするのをすごく面白いなと思っていましてね。そのアイディアをどうしても知りたくなったんです。それで、知るのには仲間に入れちゃうのが一番手っ取り早いと考えて、代表チームのコーチに呼んだこともあるんですよ。
・・・これ、O木さんのことじゃないですか・笑。
 対談本ですし、将棋に詳しくないサッカーファンでもあまり構えずにサクサク読めると思います。
勝負哲学/岡田武史 羽生善治

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ジェネレーションギャップ。

 録画していためちゃイケのスペシャル観てたんですよ。
メイン企画で国民的バカを決める抜き打ちテストやってました。
 ゲスト枠でなぜか「番長・清原」が出演していたんですけど、他のタレントの「~○○大学卒業」とかの流れであらためて「PL学園卒業」とか紹介されるもんだから、学歴として紹介されると「あー、清原って高校野球が強いあのPL出身だったのー」とか一瞬だけ思ってしまうから不思議・笑。
テストの中で、AKBのこじはるがソ連を知らなかったことにショック。
・・・そうなのかー。
平成生まれは、ソビエト連邦崩壊を知らないのか。ジェネレーションギャップだわー。まぁ、Jリーグでも、最近の高卒ルーキーのJリーガーは、Jリーグ開幕やドーハの悲劇のことをリアルタイムで知らないですからね。
・・・・結局、フライングゲットっていう英語は造語なのかな。
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発見。

最近、僕のブログに「足助翔 アメブロ」で検索してたどり着いてくる人が多かったんですよ。
 足助翔とは、たまにこのブログでも触れるカターレ富山の主将・足助選手のことです。先日の千葉戦の取材雑記の記事なんかは多方面から反響をいただきました。
 カターレ富山の主将・足助翔選手に学ぶ
ただなんで「足助翔 アメブロ」での検索が増えたんだろ?
そんなん、気になるじゃないですか。なので僕も「足助翔 アメブロ」で検索したのですが、おおー、アメブロを始めていたのですね。
~少年たちのように~
8月の千葉戦で負傷した肩の手術で入院していたようで、無事退院したようです。
その様子だけではなく、いろいろな思いをつづっていますね。今後もチェックしてみようと思います。
今日はこのへんで。... 記事を読む

等々力取材(天皇杯アルテ高崎戦)。

 等々力取材より帰宅。
天皇杯2回戦アルテ高崎戦は、延長戦までもつれた末に、2-1で勝利。勝ったからよかったですけど、うん、危なかったです。
 反省点はいろいろあると思うのですが、攻撃面に関していえば、相手が自陣にコンパクトな2ラインを形成して、かなりタイトな守備網を敷いてきているにもかかわらず、そこをちょっと綺麗に崩そうと過ぎたかもしれません。ボールホルダーをサポートするような、囮となる3人目の動き出しもちょっと少なかったですね。だからボールも足元、足元で受けていて、そこを狙われてカウンターを喰らうという悪循環。
 高崎のチームスタイルとして、「2トップにスピードがある。そしてチームとしてハードワークしてくる」とは聞いていましたが、ここまで全力を出し切ってくるとは・・・そちらには驚かされました。延長戦の最後は、足をつる選手が続出していたし、自分たちのリミッターを振り切ってプレーいたと思う。いわゆる、「120パーセント」を出していた。そういう姿勢もあって、試合後はフロンターレのサポーターからのとても大きな拍手に称えられながら、ロッカールームに去っていきました。
 高崎の選手は、自分たちが全力を出し切ったことに対して満足気な表情でした。味方からの出迎えに、松尾選手が「あー!でも勝ちたかったーー」と笑顔で叫びながら、ロッカールームに戻っていったのが印象的でしたね。
 マッチレポートは、月曜日のエルゴラ本紙にしっかり掲載されるので、試合のポイントについては、そちらをぜひということで。ちなみにJ1チームはどこも順当に勝っていただけに、もし負けていたら、(たぶんですけど)紙面の扱いがすげぇでかくなっていたことでしょう・・・あぶなかった。
 まぁ、こういうときこそ発想の転換が大事です。
フロンターレの試合を、いつもより30分長く観ることができたと思うことにしますわ。
それでは、原稿執筆に入ります。... 記事を読む