等々力取材〜電車がやってきた話。

 凄かったですね、「川崎の車窓から」。
久しぶりにフロンターレの”本気”を見ました。まぁ、「久しぶり」と言っても、闘Aまんがまつりが7月だから、賞味4ヶ月ぶりぶりぐらいなんですけどね・笑。イベントについてはフットボールチャンネルに原稿を書かせてもらったので、そのうち掲載されると思います。
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 旧検測車デヤ7200・・・僕もビシッと撮ったりましたよ。
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 この人だかり・・・いかに人気あったのか、伝わると思います。
 コラボグッズも大人気でしたね。僕は「記念入場券かキーホルダーが欲しいなぁ」などとぼんやり企ててましたが、あっという間に売り切れたみたいで、まるで買えませんでした。
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キックオフ2時間前の時点でほぼ完売ばかり。
 試合は清水に勝利。
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(試合中に「113G」まで上がったヨシメーター)
憲剛選手、稲本選手、ジェシの3人が負傷欠場で、それ以外でも選手の入れ替えもあったので、ふたを開けてみるまで不安でしたが、総じて良い内容での勝ちでした。
 特に中盤と後ろでのボールの動かし方が良かったと思います、
例えば中盤で相手からのプレッシャーを受ける場面でも、フロンターレの選手は、スッと一歩だけ動いて相手を外して、前を向いてボールをさばく。これは風間監督の指導の賜物ですよね。
特に大島選手やノボリはこのへんの技術を体得しているので、そこで起点を作ってスイスイと運べていました。清水の選手が、こちらのプレスに背負うような態勢でボールをさばこうとしていただけに、より対照的だったと思います。井川選手の持ち運びや、中澤選手からのフィードなど、ビルドアップも効果的でした。相手に押し込まれた展開でも、奪った後はこのぐらいは余裕を持ってボールを展開していけるのが目標ですな。
それにしても、試合前だけではなく試合後もトロッコ列車を登場させるとは・・・さすがですわ。... 記事を読む

ウォーズまんを食べました。

 本日も前日練習の取材で麻生に。
思いのほか寒かったですね。だって11月だもん。そしてリーグ戦のホームゲームは、明日を含めて残り2試合。
 明日対戦する清水は、シーズン序盤はなかなか勝てずに苦しんでましたが、ラドンチッチと大前選手がシーズン途中から加入してチームも少し立て直した感じはありますね。
 ラドンチッチといえば、小宮山選手が「自分がフロンターレに来て最初の試合が韓国でのACLで、そのときに対戦してますね」と話していました・・・懐かしいですね。チームを率いていた高畠監督が、「ラドンチッチって怪獣みたいな名前やな」と苦笑いしていた覚えがあります。
 ちなみにこのときラドンチッチが所属していた城南一和は、その年のACLで優勝してクラブワールドカップに出てますからね。そして今年、消滅危機が起こって、結局市民クラブになるようですが・・・なんだか激動ですな。
 そして今日の夜は、ファミマで限定発売されている「ウォーズまん」なるものを買いました。
 じゃーん。
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 キン肉マンに出て来る超人・ウォーズマンをモチーフにした中華まんです・・・ウォーズまんて。そこにいくかー。いいねぇ。あえてウォーズマンをチョイスするあたりが。挑戦するねぇ。ベアクローでバッファローマンに向かって行くような、そのチャレンジ精神を買いですよ。逆に。
G(グロリアス)マッスルシリーズ ウォーズマン (Aタイプ)/浪漫堂

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キン肉マン×PansonWorks《ウォーズマン》ビニールステッカー☆アニメキャラクターグッズ通販☆/ゼネラルステッカー

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 こういうのはネタみたいなものなので、味にはあまり期待しないのですが、「一体、何味なんだよ?」と思い、パクッといくとブラックカレー味!!しかも想像以上に美味でした。普通にオススメできます。
 なおレジのお姉さん(メガネをかけた真面目そうな女性に)「すみません、ウォーズまんください」と言うと、「はっ?」と怪訝そうな表情をされて、買うのはちょっと恥ずかしかったです。
そうですね。次はロビン・メロンマスクとかも発売して欲しいですね。
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「鉄道プロマイドを手に入れろ」の巻。

 本日は麻生取材に。
練習後、広報さんが作った告知ボードを持ってプレスルームでアピールしてきたので、宣伝しておきます・笑。
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 そうなんですねぇ。
今回のマッチデープログラムでは中村憲剛選手と大東チェアマンによる特別対談が掲載されております。現役のJリーガーが現役のチェアマンと、Jリーグのあの話題について語っているという企画です。
 それにしても、チェアマンという存在というのは、Jリーグの選手にとってどのぐらいの立場なんでしょうね。そこらへんの関係性がイマイチ掴めないので、思わず「学校で言えば、生徒と校長先生ぐらいの距離感?」と憲剛選手に聞いてしまいましたが、「・・・そんな感じだね」とのことでした・笑。うーん、校長先生と対談するのは緊張するなぁ。
 ちなみに今節のマッチデープログラムは、鉄道フェスタにちなんで、スタジアムで買うと付録で「鉄道プロマイド」がもらえるそうです。「鉄道プロマイドって何?」と思っていたら、広報さんが実物を見せてくれました。
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「ガシガシ宣伝しちゃって下さい」とのことなので紹介します。全部で4種類あるみたいです。
 こちらは大久保嘉人選手の駅員プロマイド。
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 めっちゃ笑顔ですな・笑。
なお彼は現在得点ランクトップを走ってる、Jリーグナンバーワンストライカーです。
こちらは稲本潤一選手。
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 ワールドカップでもゴールを決めているあのイナモトです(←いまさら)。先日の鹿島戦でJリーグ200試合を達成しました。すっかりフロンターレのカラーに染まっております。
 そしてチェアマンと対談した中村憲剛選手。びしっとポージングしております。
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直筆サイン入りは当たりなのかと思いきや、たまたま一枚だけ書いてくれたものだそうです。
 なおこの駅員の制服はホンモノを着て撮影しております。いや、まじで。週末の「川崎の車窓から」・・・楽しみっすね。
http://www.frontale.co.jp/info/2013/1104_12.html
なおマッチデーは電子版も購入できるので、スタジアムの来れない方はこちらでどうぞ(プロマイドは付きません)。一部300円です。
http://www.dlmarket.jp/manufacture/index.php?consignors_id=9158... 記事を読む

最近読んだ本「カンブリア宮殿 村上龍の質問術」

最近読んだ本。
「カンブリア宮殿 村上龍の質問術」
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 毎週木曜22時に放送してるカンブリア宮殿。
ざっくりと言うと、様々な逆境を乗り越えて成長してきた有名企業の社長を招いて、成功の秘訣をいろいろ聞く番組です。その企業ならではのビジネスの考え方、視点を知ることができるので、毎週欠かさず観ております。
 この番組でなにより感心するのが、インタビュアーである村上龍さんの質問の技術。これがとても高いんですよね。自分もインタビューする機会があるので、ついついそういうところばかりを見てしまうのですが、この番組で村上龍さんが行うインタビューは、ひとつひとつの質問が練られており、社長の会話との間合いの取り方もとてもうまい。すごく勉強になるんです。
 この本では、カンブリア宮殿での村上龍さんがどういうプロセスで質問を組み立てているのかを明かしている本なんです。
大きく分けると5回のプロセスに分かれている模様。
1:ゲストが決まったら、一般的な評判や印象など、漠然としたイメージを持つ段階。まだ資料は見ない。
2:スタッフからの資料に目を通して、ざっと目を通すものと読み込むものを分類。資料によっては後回し。経営者のインタビューや自伝など考えかたのわかるものも読む。全てを読んで、番組全体の核となる質問を考える。
3.想定質問を作り、それを組み込んだ台本を見つつ、番組VTRを見て台本に書き入れる。
4.収録当日に小池栄子さんも交えてのミーティング。小池栄子さんの視聴者目線、女性目線から質問で、新しい質問が生まれることもあるそうです。この番組は小池栄子さんの立ち位置も良いですよね。
5.収録中に重要な質問が浮かぶことも。タイミングを見て聞いてみる。
 本の中では、これらのプロセスが実際の番組でどうやっていたかを紹介してます。どうしてこういう疑問を持ったのかなど、村上龍さんの頭の中もよくわかりますね。それ以外にも、「ユーモアやリスペクトを忘れない」などの心構えの部分なんかも明かしています。文庫本なので読みやすいです。
・・・・しかしこんな本を発売してしまうとは・・・やはり僕みたいに「この番組の村上龍さんの質問はうまい!」と思っていた人が多かったってことですよね。
カンブリア宮殿 村上龍の質問術 (日経文芸文庫)/日本経済新聞出版社

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天野部長にインタビュー。

 昨日は取材で武蔵溝ノ口駅に。
改札口を出て目に飛び込んできたのは、フロンターレの大きな試合告知ボードでした・・・でかっ!
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 いまは週末の清水戦の告知なのですが、メイン企画の「川崎の車窓から」はやっぱりキャッチですね。特に「電車展示」の4文字はインパクトが強過ぎです・笑。「剛力彩芽」の4文字に負けないインパクトありますね。
 目的はフロンターレのプロモーション部の名物部長こと天野部長のインタビュー。先日、川崎フロンターレが結んだ奈良クラブとのアドバイザリー提携の話を中心に聞かせてもらいました。
 喫茶店でお茶を飲みながらざっくばらんにいろいろ話してもらいました。話のほとんどは、奈良クラブで選手兼奈良劇場総支配人として活動している岡山一成選手の話でしたけどね・笑。天野さん曰く、「日本サッカーのキング・カズといえば三浦知良だけど、俺の中でのキング・カズは岡山一成なんだよー」とのこと。
 詳しくは、掲載時期が来たらまた紹介します。
 それにしても天野さんは、相変わらずエネルギッシュです。ほかにも興味深い話、刺激的な話をたくさん聞かせてもらいました。楽しかったー。
奈良クラブの矢部次郎GMによると、クラブのスタッフ全員、天野さんの本を読んでいるんですよね。すごいな、おい。僕バナ、久しぶりにまた読み返そうかな。
僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ (単行本)/小学館

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味スタ取材〜やるかやられるか。サイドの攻防。

 日曜日は味スタに。
J2の東京ヴェルディ対カターレ富山戦を取材してきました。試合は2-1で富山が勝利。
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 メンバーが戻ってきたこともあり、富山はシーズン序盤に採用していた[3-1-4-1-1]システムで久々に臨みました。
 この独特のシステムが機能するかどうかの肝は、やはり中盤にあります。そしてこの日は、これがかなりハマリましたね。アンカーに大西容平選手、中央にソ・ヨンドク、キム・ヨングンこの3人がグルグルと入れ替わりながらボールに顔を出して引き出し、ボールを受けて散らして、ボールを動かして・・・を繰り返して、彼らを中心に円を描くように攻撃が循環していきました。面白かったですね。
・・・って、こんなことを書くと、たぶん「お前は一体、何を言ってんだ?」と思われるかもしれないですけど・笑、実際にそういう狙いでボールを動かそうとしているチームなので、その視点で見ると面白いと思いますよ(スカパー!の試合映像ではあまり伝わないのが残念ですが)。
 特にこの日は、狭いエリアを打開する中央のつなぎに固執することなく、サイドを縦にシンプル突いたり、一発のロングボールで白崎選手や苔口選手を走らせていくような、大きな揺さぶりも繰り出していて、とてもリズム良く展開できていました。本当にシーズン序盤の良いときのカターレ富山のサッカーだったと思います。
 驚いたのは、この試合の3バックの左が木村勝太選手だったことです。
元々の彼は、FWやサイドアタッカーなど攻撃的なポジションの選手です。最近の試合でサイドバックはやっていましたが、ここにきてセンターバックですか。
 ここはゲームのポイントだったと思います。
なにせ対面するヴェルディの右サイドは突破力のある森勇介選手です。右サイドから徹底的に仕掛けられ続けたら、かなり厳しいマッチアップになっていたはず・・・試合後、安間監督に「あそこのサイドって勝算はあったんですか?」と聞いたところ、「やられるかもしれないけど、勝太をあそこに置いておければボールを動かせるので」と明かしてくれました。
つまり、森選手の突破力に対応するために、守備力に秀でた選手をぶつけるのもひとつの策ですが、森選手に守備をさせることでその突破力を消してしまえという策もあるわけで、安間監督は後者を取りました。
 もちろん、どちらも一長一短があります。実際、同点弾となるCKを獲得したプレーは、森選手の右サイドの突破でしたからね。富山は左サイドを「やられた」わけです。
 しかし決勝弾となる2点目を生んだ起点は、実は木村選手でした。
彼が森選手がボールを奪いにきたことでできたスペースに顔を出したソ・ヨンドク選手に後ろから縦パスをスパッと入れたことで、攻撃のスイッチがカチッと入りました。ゴール前では白崎選手と苔口選手の崩しばかりに目がいきますが、安間監督の言う「ボールを動かせる」木村選手がセンターバックにいたからこそ、あそこであのタイミングで縦パスを通すことができたわけです。
 とはいえ、木村選手のフォローとしては左サイドには守備の頑張れる舩津選手をちゃんと配置して、中盤での森選手との引っ張り合いをさせていましたけどね。ここの思惑や駆け引きは面白かったです。
 一方のヴェルディは、持ち味が出せなかった試合でしたね。
個人的には、佐藤優也選手という、あれだけ最後尾で自信を持って足元でさばけるGKがいるのに、それをチームとして生かせないのがもったいない気がしました。
 足元の巧さに定評があるのは知っていましたが、彼をじっくり観察していると、最終ラインがボールを持ったら、自分とゴールマウスとの角度をあまり気にせず、まずは味方のボールを受けにいくポジションを取るんですよね。完全に現代型GK の動きです。
 そして自分のところでFWからプレッシャーをかけられても、当たり前のようにプレスを外して味方の足元にボールを渡してしまう。普通に考えたらGKのところで相手を一人外してくれたら、次の展開というのは格段に楽になると思うのですが、残念ながら、ボールを受けた味方が次のプレーを描けていないのか、攻撃が進まず・・・とてももったいないですね。
 そんなところでしょうか。
ちなみに富山はこの勝利で、残り3試合で最下位・鳥取との勝ち点差が12差になったため、残留が決定。下から二番目の入れ替え戦の可能性がまだ残っているだろ、と思っていたのですが、町田が2位以内に入らない為、それはないんですね。おめでとうございます。
 監督会見後、ついつい話し込んでしまったため、選手のミックスゾーンに行けませんでしたが、
久しぶりに安間監督とも立ち話させてもらえてよかったです。
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週刊サッカーマガジン最終号とサカマガイズム。

 先週買った雑誌と本。
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 サカマガ編集長・北條さんの巻頭コラムをまとめた単行本「サカマガイズム」を読む。4年分のコラムなので、ボリュームたっぷり。
4年前の話題なんかは、さすがに今振り返ると、懐かしく読めますね。ちょうど4年前だと、南アフリカワールドカップを翌年に迎えた時期におこなったオランダ遠征での「世界には完敗」、「前半は通じた」、「前半の戦い方を継続できれば」などなどの議論なんかは、今月のオランダ遠征を控えているだけに興味深かったりします。
北條さんの視点と論理展開は好きなので読んでいて飽きないのですけど、4年分ですから、さすがに読み切るまでは時間がかかりそうです。堪能します。
 そして週刊サッカーマガジンが、先週で「週刊」雑誌としては最終号を迎えました。
 サッカーメディアの老舗中の老舗ですから、サッカーファンだけではなく、サッカー関係者、サッカーメディア関係者にも愛着の強い媒体でしたから、本当に寂しい限りです。僕も何度か寄稿させていただきましたが、自分のクレジットでサカマガに原稿が掲載されたときはうれしかったですし、その号はいまだに記念に取っているほどです。
速報性ではネットメディアや週三回発行のエルゴラがあり、じっくりと読ませる読み物ならば、Numberやサムライ・サッカーキングや隔月のサッカー批評などもあるため、確かに週刊発行のペースだと雑誌としての立ち位置が難しくなっていたことは容易に想像できますが・・・それにしても寂しいですね。
 この最終号にインタビューで登場する稲本選手はさすがですね。自身の代表時代について、詳しく語っています。現在からの振り返りなので、興味深いです。
 現場で会うサカマガの関係者から事情を直接聞いたところ、月刊化は夏ぐらいには決まっていた話とのことでした。今後は編集部も作り手も変わり、全然違うスタイルの雑誌になるらしく、「月刊でリニューアルします」というレベルではないみたいです。編集長も宮本恒靖さんですし、確かに予告を見ると全然違う雑誌に生まれ変わりそうな印象ですね。どうなるんでしょうか。
 先週はあの「ドーハの悲劇」が起きた20年後でもありましたからね。そのタイミングでサカマガの最終号が出る・・・・なんとも言えない巡り合わせです。
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ナビスコカップファイナルに見る、決勝戦の戦い方。

 ナビスコカップ決勝は自宅でテレビ観戦。
決勝戦でも「いつも通り」の戦い方で臨んだ浦和レッズに対して、柏レイソルは「カップ戦の決勝戦」という舞台を意識した戦い方をしていたように感じました。試合は、1-0で勝利した柏が優勝。
 
 浦和の攻撃に対する噛み合わせ方や、ボールを保持したときの選手の出方を観察するに、前半の柏は失点しないことにかなり軸足を置いたゲームプランだったように感じました。言い換えれば、前半は0-0でもOKぐらいの慎重な試合運び。そうやって浦和をじらしたところ、ネルシーニョ監督は後半に勝負を仕掛ける算段だったと見ています。
 そんな中、前半ロスタイムに藤田選手のクロスに工藤選手が合わせる形で柏が先制。ネルシーニョからすれば、リードしてハーフタイムを迎えるという、願ってもない展開だったのではないかと。
 後半の柏はさらに重心を低く構えて、カウンター狙いに徹していました。ただ浦和の圧力も予想以上だったのか、柏もかなり低いラインになって対応していました。
 ロスタイム直前、柏のクリアボールの跳ね返りがこぼれ球となり、それをゴール前で詰めていた興梠選手が決めて同点・・・かと思いきや、これがオフサイドによって取り消し。この判定が下されるまでには、少し時間がかかりました。浦和の選手が歓喜の輪を作ってからのゴールの取り消しだったので、現地は困惑していたようにも見えました。
 この場面、興梠選手は、決めた後に山口副審の旗が上がってなかったのを確認してから歓喜の輪を作っていました。「オフサイドの旗は上がっていない」と判断して喜んだのだと思います。でも山口副審はゴールを認めるスプリント(ハーフラインに向けたダッシュ)をせず、ジャッジを保留していました。おそらく副審の位置からは、興梠選手の位置はオフサイドだけど、柏のクリアがどの選手に当たって、そこにこぼれたのかまでは判断できなかったんでしょう。あの瞬間、エリア内に選手が密集していましたからね。
 逆に扇谷主審の位置からは浦和の選手に当たったのはわかっていても、興梠選手がオフサイドだったのかどうかまではわからなかったのだと思います。扇谷主審が副審のもとに確認しにいき、最終的にノーゴールといいう判断になりました。そしてこれは正しいジャッジとなりました。
 この判定、もちろん一発でオフサイドと判定することがベストであるのは間違いないです。でもそれが難しかった場面でどうするのか。審判団が取るべき行動としては、これはベストといえるナイス判断だったと思ってます。現地で生観戦していた方達には、何が起きたのかよくわからかったこともあったためか、試合後の審判団は大ブーイングを浴びたそうですが、ちょっとお気の毒でもありますね。
 柏はこれで11年にリーグ、12年に天皇杯、そして今年はナビスコカップと3年かけて3大タイトルを取りました。10年にJ2に降格してからですから、やはりこれはネルシーニョ監督の手腕が大きいですよね。
 今日のネルシーニョ監督が見せた「決勝戦の勝ち方のお手本のような試合運び」を見ると、こういう一発勝負試合に特化した戦い方の教科書というのはあるんだろうな、とも感じます。将棋の対局でも、負けたくない対局では負けにくい穴熊にしたり、と棋士が選ぶ戦法もやはり違いますからね。そういう感覚で解釈してますが。
 一方のペトロヴィッチ監督はなかなかタイトルが取れませんね。リーグ戦では上位につけていますから、彼が「勝負強い」、「勝負弱い」というと、それもちょっと違う気がします。なんだろう・・・わからん・笑。
・・・・って、サラサラッとお茶漬け感覚で書くつもりが、こんな長文になってしまいました。他の話題を書きたかったけど、それはまた今度で。... 記事を読む