[試合研究]J2第37節徳島対富山から[3-3-3-1]システムを読み解いてみる

J2第37節徳島対富山(0-1●)
 えー、この試合も[3-3-3-1]システムではなく、前節岡山戦と同じ[4-1-4-1]システムでした。かなりの長文になってしまったので、冷やかしはお断りです。読むならば心して読むようにしてください(笑)。
・富山[4-1-4-1]
             20.苔口
       16.谷田           7.朝日
          18.カン    10.上園
             22.江添
      24.吉井  3.堤   6.濱野  19.西野 
             31.橋田
配置だけ見たら[4-3-3]にも見えなくもないですが、アンカーの江添の前に4人が上下して並び、1トップに苔口という感じなので、[4-1-4-1]にしておきます。徳島は、[4-4-2]のボックス。GKオ・スンフン、DF橋内、ペ・スンジン、三木、平島、MF青山、六車、柿谷、島田、FW佐藤、津田。
 試合の流れをざっくり。
連戦で疲労感が感じられた前節岡山戦とは違い、攻守にアクションをしかけていく前半でした。ホーム最終戦の徳島も気合十分で、序盤から見ごたえある攻防が続きました。お互いに守備の集中力も高く、富山は奪ってから苔口に預けてのカウンターや遠目からのミドル、徳島はCK、FKのセットプレーが中心で、両チームともエリア内での決定機が作れず。
 この状況に、徳島は前線でロングボールを受けていたFW佐藤が、中盤に下がって起点となり、そこに中盤の島田、柿谷が攻撃の厚みを加えていく。相手のサイド攻撃に対しては縦の3人が挟み込んで潰していた富山でしたが、やや間延びしている時に、江添の左右のスペースをタイミングよくボールを受けて使われると、どうしてもプレスバックが遅くなりますね。ボールを奪った富山は、前線にロングボールを出して苔口を走らせる攻撃が目立ちました。そこで相手最終ラインに対応されても、そのボールに対して、前線の選手がもう一度プレスをかけて、仕切り直していた感じです。
 前半最大の決定機は43分、セットプレーのクリアボールから富山がカウンター。谷田のクリアを拾った朝日がゴール前まで運んで、苔口がうまく囮となり、そこに走り込んできたのは、なんとクリアした谷田でした。シュートこそはずれましたが、この前半、谷田の運動量はすごかったです。ロスタイムには徳島の決定機。左サイドを突破した島田のスルーパスに、攻撃参加していた平島がエリア内でシュート。DFのブロックが空中でこぼれ球となり、それを佐藤がGK橋田と競り合いながら頭がプッシュ。しかしその競り合いファウルを取られてノーゴール。0-0でハーフタイムになりました。富山としてはラッキーな判定でしたね。
 ただ富山のGK橋田は、クロス対応がやや不安定ですね。後半開始直後にも似たような場面があったのですが、ボールの落下地点を見極める判断力、そしてジャンプするタイミングとポジショニングに難があり、FWとの空中戦で競り負ける場面が少なくありません。見ていて気になりました。
 ハーフタイムに安間監督から檄を飛ばされたのでしょうか。後半になり、谷田に負けじとカンと上園の運動量が目に見えて増しました。ボールホルダーを追い越す動きで攻撃に絡んでいき、いい形を生み出していく。54分には、高い位置でボールを奪い、ショートカウンターを苔口が持ちこみ、こぼれ球に上園がミドルシュート。
 後半も15分が過ぎようかという時に、両指揮官が動く。59分、安間監督は上園を下げて船津イン。美濃部監督も、徳重を投入。すると68分、一進一退の攻防から、中盤でボールを拾った徳島がハーフカウンター。ドリブルで中へ切り込む柿谷に、対応していた船津が振り切られてしまう。それと同時に、徳島の2トップの交差するような動き出しで富山の4バックを混乱させる。左サイドに逃げるFW津田にはCB濱野がエリアを捨ててついていき、中盤に下がろうとしたFW佐藤にCB堤もついていったのですが、その堤にボールを持っている柿谷がつっかけてきたことで、堤はバイタルエリアに引き出されて、佐藤ではなく柿谷の対応にいくような形になる。そのポッカリと空いたCBのスペースを柿谷が見逃さずにスルーパス。佐藤が走り込み、SBの西野がタックルで倒してしまい、徳島にPKの判定。津田がしっかり決めて徳島が先制。得点自体はPKですが、中盤での柿谷の突破力とスルーパス、そこに徳島2トップの連動した動き出しが、見事に機能した形だったと思います。富山の守備も破綻せず、よく頑張っていたのですけどねぇ。
その後、富山も平野、関原と攻撃的な選手を投入しますが、ガッチリとした徳島守備陣を崩しきれません。その中でも、決定機は2度ほどありました。75分には最終ラインからのフィードを苔口が頭でそらし、平野が走り込んでシュート。ブロックにいった相手DFの手に当たったのですが、残念ながら、笛はならず。82分にも、左サイドでパスをつないで突破していき、起点を作った関原が中央へ鋭くクロス。必死でクリアするDFに当たったボールがポストを弾く場面もありました。しかしこのままタイムアップ。富山はまたも連勝ならず、0-1で敗戦となりました。
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 前節同様、[4-1-4-1]システムを継続したわけですが、ここでは[3-3-3-1]システムとの違いを少し書こうかなと思います。まずシステムが違うとはいえ、基本的に、チームとしてのプレー原則は同じ。特に攻撃時は、サイドにボールを集めて、そこを起点に攻撃を組み立てていく。あるいは、背後にロングボールを出し苔口の動き出しを生かすという形が中心ですね。
 ただ守備面では、若干対応に違いがありました。
まず[3-3-3-1]での守りというのは、いわば「サイドが空きやすいから、そこから崩せば楽勝でしょ?」と考えている相手を逆手にとって、サイドに相手をおびき出して数的優位を作ってボールを奪うという側面があります。実際、中央は[3-3-3]で人数も密集しているわけですから、真ん中を打開していくのは相手もそう簡単ではない。当然サイドで起点を作ろうとします。しかしサイドにボールが出るとわかってるのだから、富山にとっても守備の準備はしやすいわけで、その瞬間に[3-3-3]の左右にあたる選手が素早くスライド。特に中盤のサイドエリアに人数をかけてボールホルダーに対して挟み込みやすい戦い方ができるわけです(もちろんすべてがこの通りいくわけでもなく、問題点や対応が難しいケースなども多々出てきますが、それは過去の試合分析を読んでください)。
 [4-1-4-1]でも、まずサイドでボールを奪おうという狙いは変わらないと思います。相手が中央から突破してこようとすると、中央にいる江添がいいタイミングで前に出てコースを切るので、相手はサイドにボールを吐き出す。サイドに出させたところで、ボランチや二列目、サイドバックの3枚が中盤で前と後ろから挟み込んでいく。守り方としては、[3-3-3-1]と同じコンセプトです。
 ただし深い位置でのサイドの守りでは、相手に起点を作られる場面が多かった印象はありました。同じ局面でも[3-3-3-1]であれば、CBがスライドし、さらにボランチがフォローに駆けつけるのですが、[4-1-4-1]だと、例えば左SBの吉井が1対1の局面のとき、アンカーの江添ではなく、その一列前にいるカンや谷田が最終ラインに降りてフォローに行くことになるため、時間がかかってしまうんですよね。中盤におけるサイドの奪い合いでは[3-3-3-1]と同じ守りができますが、深い位置に持ちこまれると、SBが1対1で相手に対応せざるをえなくなる場面が目につきました。
 いや、もちろん、SBが1対1で全勝できるぐらい個の強いのであれば何も問題ないのですけどね。ただそもそもの守り方の出発点が「いかにサイドで数的優位を作って奪うか」だと思いますから、[4-1-4-1]で「SBが1対1に晒されやすい」というのは、[3-3-3-1]のときには少なかった形なので、気になるところでもあります。
 最後に。
この試合で特筆すべき仕事をしていたのが、前半から攻守にわたって激しいアップダウンを繰り返していた二列目の谷田でした。ゲームレポートにも書きましたが、象徴的だったのが43分の場面。セットプレーのこぼれ球を自陣で拾って味方に預けると、そのまま駆け上がり、最終的にはフィニッシュに顔を出したんです。わかりやすくいうと、前線から自陣まで戻って守備のしごとをこなし、さらに奪ってからの攻撃の仕事にも絡んだわけです。安間監督がサイドに配置する選手に求める条件は、おそらくこういう仕事のできるプレイヤーだと思います。
 というのも、甲府時代の安間監督が、[4-3-3]のウィングの選手に求めていた仕事がまさにこれでしたから。マラニョンや大西がそのポジションなわけですが、相手ボールの局面で、マッチアップする相手SBが攻撃参加してきたら、ウィングは責任を持ってSBについていかねばなりません。それが守備の約束事でした。相手の中には、この約束事を利用して、サイドバックをおとりとして攻撃参加させることで、マラニョンや大西を自陣ではなく敵陣(甲府陣地)に引っ張り込み、甲府の攻撃力を半減させようとするチームもいました。
 しかし、それはこちらにとっては攻撃のチャンスでもありました。なぜなら、そこから味方が奪って攻撃につなげ、ウィングが相手ゴール前まで顔を出せば、ゴールチャンスが生まれやすかったから。理由は単純なことで、サイドバックが攻撃参加しているのだから、相手の守備組織にスペースや隙ができやすくなっているためです。しかもサイドバックというポジションの選手は、自陣から攻撃参加してクロスをあげて流れがひと段落すると、そこで「一仕事終えた感」が出てしまうのか、自陣への戻りがルーズになる傾向があるんですよね。確かに言われてみれば、全力疾走で攻撃参加するサイドバックはいても、そのあとも毎回全力疾走で戻っていくとは限りません。その習性(?)を利用して、サイドバックをマークしていたウィングが自陣から相手陣地に素早く攻めあがることができれば、ゴールチャンスになるというわけです。なんですかね。相手からすれば、サイドバックの攻撃参加でうまく敵のウィングを守備に追わせているつもりが、自陣にスペースを作らされており、敵はそこを狙っていたというところでしょうか。
 もちろんこのアップダウンは、ウィングにとって体力的には相当キツイはず。なにせ自陣まで戻って守備をして、そこからゴール前まで顔を出すのだから。でも安間監督は「(守備に)行って仕事が終わりじゃなくて、そこから(攻撃まで)帰ってきてまでがワンセットなんだ」と伝えていると言ってました。そして、それができるからレギュラーで起用していると。
・・・・すっげぇ長々としてしまいましたが、この試合での谷田の動きにそれを思い出したので書いてみました。
残りは1試合です。
J2:第37節 徳島 vs 富山】安間貴義監督(富山)記者会見コメント [ J’s GOAL ]... 記事を読む

安間貴義グルメ研究

 このブログで勝手に始めた、富山・安間監督の[3-3-3-1]システム研究。
 昨シーズンの分析も残り2試合になったのに、ここにきて更新が滞り気味になっております。徳島戦の分析(この試合も[3-3-3-1]ではなく、[4-1-4-1]だった)もすでに終わったのですが、ノートに書いたメモ書きをブログ用の文章に起こすのが、ちょっとしんどい。まぁ、明日明後日ぐらいにはUPします。
代わりと言ってはなんですが、youTubeで見つけた「週刊激スポ 安間貴義グルメ紀行 」

 カターレ富山の練習場近くで、よく通っているらしい手打ち麺とマクドナルドを、安間監督と船津選手と平野選手の3人でレポートしています。船津選手と平野選手の2人が、若手にもかかわらず、容赦なく安間監督をいじっていてウケました(特に平野選手のキャラがイカス)。
ホンダ時代も甲府時代も練習が終われば、選手からの扱いは「2年目・3年目の若手以下になる」と笑顔でおっしゃってましたからね。富山でもそのスタンスを貫いているみたいで安心しました(笑)。
サッカーの話もしていて面白かったです。興味ある方はどうぞ。... 記事を読む

ベッカム&ヴィクトリア。

フジテレビの特番でベッカム&ヴィクトリア夫妻のストーリーを放送してた。
ヴィクトリアのカカァ天下っぷりと従順なベッカムのエピソードをたっぷり。内容は・・まぁ、どうでもいいネタばっかり(笑)。
 ただ見ていて懐かしいなぁと思ったのが、ファーガソン監督との確執で、13年プレーしてたマンUに別れを告げ、レアル・マドリードに移籍したときの話。03年の夏だっけ?ベッカムが移籍したばかりのまさにそのタイミングで、レアルは日本ツアーしていて、国立でFC東京と親善試合をしているのだけど、日韓ワールドカップでのベッカムフィーバーがまだ冷めやらぬ時期だったから、そりゃもうものすごい騒ぎだったんですよ。
 自分もチケットは入手していたので国立には言ったのですが、千駄ヶ谷駅を降りたら、もうサッカーを見たことなんてなさそうなベッカムの「23番」を着たにわかレアルファンで溢れかえってましたからね。普段のサッカーを見に行く雰囲気というよりも、なんかお祭りのような活気でした。あの空気は、いまだに体験したことないな。あと試合開始前には、あわや中止になるぐらいの暴風雨と雷が吹きすさんで、スタンドでびしょ濡れになったのもいい思い出です(隣の神宮球場のプロ野球は、試合中止になったほどの嵐だった)。
 ちなみにこの親善試合では、ベッカムがFKを直接決めて移籍後初ゴールを記録したもんだから、翌日のスポーツ新聞はそれ一色でした。FC東京は完全に引き立て役になっていて、あのときのFC東京のGKは土肥さんだったなぁ・・・・なんてことを思い出したわけですよ。
そういえば、最近、海外の有名クラブが夏にジャパンツアーやらなくなりましたね。
なんでだろう?
選手がコンディション崩すからかな?
それとも、あんまり日本では観客が入らなくなったから?
うーむ、いま、もし仮にベッカムがJリーグのクラブに移籍してきたら、観客動員ってどのぐらい増えるのかな・・・ちょっと気になるな。... 記事を読む

レトロゲームの思い出。

 iPadでyoutubeの動画を見て時間を過ごしていたら、ふとしたきっかけでファミコン版「キャプテン翼2」にたどり着いてしまい、懐かしさのあまり、そこからレトロゲーム(昔のファミコンカセット)の攻略動画に没頭してしまいましたよ。気づいたら、数時間たってました。やっぱり危険だなー、youtubeは。
ちなみにハマったのは、昔懐かしいこのレトロゲームの動画たちでした。
・「ドラゴンボール 神龍の謎」
・「忍者じゃじゃ丸くん」
・「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境」
・「サーカスチャーリー」
・・・ねっ、懐かしいべ?せっかくなので、ファミコンについての思い入れをちょっと語ってもいいすかね?まぁ、ダメって言われても、語り出すんですだけどさ(笑)。
 まずは「ドラゴンボール 神龍の謎」

大好きなドラゴンボールのゲーム第1弾ですね。「わーい。ドラゴンボールだー」とかなりやり込んだものの、これね、まずエンディングまでたどり着けないんですよ。ピラフの面をクリアしたあたりから難しくなり、宇宙に行ってウサギ団の親分を倒すぐらいまではいけるんですけど、そのあとのステージがかなりしんどい。肉とかケーキの回復アイテムが極端に出ない上に、敵が強くなるので、悟空の体力がもたないんですわ。なかなかの激ムズゲームで、自分のまわりでもクリアした人は皆無だったなぁ。
 攻略動画でこういう突破の仕方をしていかねばならぬのかと、そしてこういうエンディングだったのかと・・・。ちなみにタイトルの「神龍の謎」は、結局明らかにされていないですね。まぁ、悟空が肉よりもケーキでめっちゃ体力回復する理由の方が、かなりの謎ですが(笑)。
・「忍者じゃじゃ丸くん」

手裏剣で敵を倒していくアクションゲーム。ジャンプして上のブロックを壊して、上の段にいきます。ブロックにはトロッコとかアメ玉とか透明ビンとかアイテムが隠されていることがあって、それが三つそろうと無敵のガマパックンが出てきます。やったことない人にはなんのこっちゃわからないと思いますが、えぇ、そう言う人は置いていきます(笑)。
あとは、今見ても何のインパクトもないんだけど、新キャラが出る面になると「おゆき登場」とか演出があって、これは当時なかなか斬新だった。じゃじゃ丸くんは、「忍者くん」の従兄弟という設定らしい。エンディングというのはなくて、昔のゲームにありがちなエンドレスで続いていくみたいですね。たぶんぬり壁みたいなボスまでたどり着いたような覚えはあるけど・・・記憶は定かではないですね。
・「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境」

 持っていたカセットなので、思い出いっぱいですね。当時アニメが放送されていて、それを意識した作りになっていたはず。フィールドを歩いてる時の音楽も、「ゲッゲッゲッ ゲゲゲのゲー」ですからね。主人公の鬼太郎を操るわけですが、目玉のおやじ、ネズミ男、子泣きじじい、砂かけばばあ、一反もめん、ぬりかべといった主要キャラはもちろん、それ以外の妖怪もステージによってはちょくちょくでてきて、楽しかった覚えがあります。それなりに難しくて、とにかく長かった記憶があるな。これもエンディングはなくて、無限ループみたい。
 そうそう。軽快なBGMでダッシュしていると、たまに地面から泥田んぼ(だったかな?)が「ぬぼっ」って出てくることがあって、これはトラウマレベルでしたわ。怖かった。
・サーカスチャーリー

懐かしいですねー。サーカスをしていくゲームなんですけど、これって有名ですかね?
姉が友達から借りてきたカセットでした。火の輪くぐり から始まり、綱渡り 、玉乗り、 曲乗り、空中ブランコとステージが用意されていて、言ってみれば、「ジャンプするタイミングがすべて」のゲームなのだけど、これがなかなか難しい。いつも4面の曲乗りで馬との呼吸が合わなくて失敗してた記憶があります。借りていたカセットだったので記憶も曖昧だったので、動画見つけた時は小学生時代の友達に再会したかのように感動したわ(笑)。
 そして「キャプテン翼2」。
ファミコンの「キャプテン翼」シリーズは名作ですね。スーファミも含めたら5まであって、僕はゲームボーイ版も含めて全部クリアしておりますが、まわりにきくと「2」が一番評価高い気がします。最大の理由は、なんといってもゲームのストーリーが面白いことに尽きると思います。
 ブラジルに渡った翼くんのサンパウロから始まり、今度は日本で岬くんのいる南葛高で冬の全国高校サッカー全国制覇に挑み、それが終わると、再び翼くんのチームでジャパンカップを戦う。ジャパンカップは、決勝の相手が全日本ですからね・・この展開だけでも燃えますよ。しかもそこから翼くんを加えた全日本でのワールドユースのアジア予選を突破して強豪国のいる本大会に・・・そしてクライマックスとなる決勝の相手は、ロベルト本郷率いるブラジル・・うわわーーって感じですよ(笑)。
 ストーリ上の演出もうまくできてるんですよね。例えば、これはアジア予選を突破した時のもの。

これは準決勝に進んだ時のもの。

 うん、少年心にワクワクしてきますよー。
そして「2」といえば、キーパーの森崎くんがやたら弱いのが泣けてきます。普通の試合で、「敵の7番がシュートだ!」、「頼む、森崎!」、「森崎くん、パンチング!・・・だが届かない」、「ゴーーーール!」とか普通にあって、コントローラをなげつけたくなります(泣)。
あと「2」は若林くんもけっこう能力低いです。「4」と「5」ではペナルティエリア外からのシュートには異常に強い能力補正がかかるようになっているのでまず決められないのですが、「2」と「3」ではボカスカ決められて、若林くんファンとしては悲しい限りです。
最近、ブログではサッカーの戦術ばっかり書いていたので、たまにはこういうネタもいいよね。同世代の方が、感想お待ちしてます(笑)。... 記事を読む

[試合研究]J2第36節岡山対富山から[3-3-3-1]システムを読み解いてみる

・2010J2第36節岡山対富山(2-1○)
いよいよ残り3試合。
早速、試合を見ていきたいのです・・・・がっ!この試合は[3-3-3-1]システムではありませんでした(苦笑)。
前節から中二日での試合ということもあり、CBをつとめていた堤、濱野のコンディションが芳しくなかったようで、さらにCB足助も左手の骨折で欠場・・ということで、3バックをするためにはCB不足だったのが理由のようです。安間監督自身、もともとシステムに固執するタイプではないですから、チームの状態を見て判断されたのでしょう。4バックで、その前に江添をアンカーに据える[4-1-4-1]のような形でした。
富山は[4-1-4-1]
      20.苔口
15.石田          7.朝日
    8.渡辺    5.長山
       22.江添
16.谷田  4.金  24.吉井  19.西野
      
       1.中川
 対する岡山は、[4-4-2]ボックス。GK真子、DF澤口、野本、近藤、野田、MFキム・テヨン、千明、川原、小林、FW岸田、白谷。
 試合自体も富山としてはやや動きの少ない戦いに感じました。岡山がボールを保持すると、富山はあまり前から奪いに行かず、自陣でブロックを構えて、奪ってカウンターという狙いですね。形としては、DFラインの背後を狙う攻撃が中心。17分には、その攻撃から石田がボールを落とし、斜めから切れ込んだ苔口がDFを振り切りシュートという場面も。惜しくもポストに嫌われましたが、苔口のいい動き出しでした。
 23分、ゴール前のセットプレーから富山が先制。苔口のキックに、金の落としを江添がボレーで決める形です。1点リードしたことで、岡山がポゼッションして、それを富山が受けるという構図はより強まりました。自陣で構える富山の配置は、4DF+4MFの2ラインでブロックを形成し、その間にアンカーが一人置くような形なので、堅い。4バックなので、もちろん[3-3-3-1]に比べると、サイドにボールを出された時のアプローチも早い。このまま1-0で前半終了。
 後半も、この構図はしばらく変わらず。ただ富山は攻守の切り替えは早いです。奪ってからのカウンターの怖さは十分。56分には、カウンターから苔口から朝日で、そのシュートがサイドネットに。
 66分、ゴール前正面のFKを小林優希が決めて、岡山が同点。しかしその5分後、苔口のCKに、競り勝った金のボールはポストも、その跳ね返りに江添がプッシュ。先制点同様、苔口、金、江添という流れで、富山が2-1とリードします。岡山の猛攻を受け、試合全体を通じても、崩される場面も目立ちましたが、富山守備陣が身を呈してのブロックで防ぎ切る。富山が2-1で勝利。
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 この試合は[3-3-3-1]システムではないですし、戦い方も中二日の連戦を考慮した「緊急処置」的なものだったと思います。チームは「生き物」ですし、選手は「生もの」ですから、こういう事態にどう対処するのかという舵取りも、指揮官には求められますよね。得点もどちらもセットプレーからでしたけど、まぁ、そういう試合をしなくてはいけないときもありますよ。
 この試合後のテレビインタビューで「今現在は、美しいサッカーはできないが、ひたむきに汗をかいて、アグレッシブにやろうと言っている」と安間監督が語っていました。勝ち慣れていないチームが、連敗をせずこういう状況で勝ち点3をしぶとく取ったことを評価したいと思います。
 残りはあと2試合です。
【J2:第36節 岡山 vs 富山】安間貴義監督(富山)記者会見コメント [ J’s GOAL ]... 記事を読む

[試合研究]J2第35節富山対栃木から[3-3-3-1]システムを読み解いてみる

安間監督の採用する[3-3-3-1]システムの試合分析シリーズ。4試合目になりました。残りも4試合となりましたが、ボヤボヤしていると11年シーズン開幕してしまいますから、巻きでいきましょう。今回の相手は、松田監督率いる栃木SCです。
富山[3-3-3-1]
              20.苔口
       28.関原   8.渡辺   7.朝日
       16.谷田   29.森   27.船津
       3.堤    6.濱野   24.吉井
             21.内藤
富山は[3-3-3-1]システム。右CBとして定着していた足助が負傷欠場。左手骨折だそうです。ファビオともつれた際、痛がっていましたからね。アンカーに富山出身の新人・森を初先発させました。長短のパスを出せる選手とのこと。GKが橋田→内藤、中盤に渡辺が入りました。対する栃木は[4-4-2]システム。GK武田、DF宇佐美、ヨ・ヒョジン、大久保、那須川、DFパウリーニョ、本橋、杉本、高木、FWリカルド・ロボ、チェ・クンシク。
 立ち上がりの攻撃は、富山の積極性が目立つ。苔口が左右のスペースに飛び出しサイドで起点を作り、ゴール前に二列目の3人が飛び込んでくる。関原のボレーシュートがわずかに逸れるなど惜しい場面もあった。ただ15分ぐらいに、苔口が相手との接触で足を痛めたのか、その後、裏への動き出しがめっきりなくなってしまい、次第に富山の攻撃が手詰まりに・・・前線4人は、まずトップの苔口がスタートを切らないと、二列目も連動して出ていきにくいですからね。トップ下に黒部がいたら、縦のポジションチェンジもあるのでしょうけど。とにかく、15分の接触プレーを機に富山の攻撃は機能しなくなりました。
 一方、栃木の攻撃の狙いは、あせらずじっくりと、といったところ。思ったよりもロボやチェの2トップにボールを入れてこない。最終ラインでじっくりボールを動かして、前線の4枚をチェイシングでくいつかせてから、中盤の浮いたスペースにボールを入れていくという感じです。富山の守備が集中して隙を見せず。栃木の最大のチャンスは、34分の場面。富山の左サイドに縦しかけて深い位置で起点を作ると、そこから逆サイドのスペースに展開。タイミングよくあがってきた那須川が、正確なクロスをゴール前に入れて、決定機を演出しました。栃木が一番やりたかった攻撃は、間違いなくこの形だったと思います。
 解説が指摘したように、両チームともボールを奪ってからのパスが、相手の守備に引っ掛かる展開の連続。それだけ両チームが守備にハードワークしたということなのでしょう。特に15分~30分までは、本当に我慢大会のようなお互いに守り合う時間になっていました。0-0で前半終了。
 後半は、前節指摘した「後半の課題」が噴出した展開に。前半、プレーエリアの狭かった栃木の2トップがかなり動くようになり、攻撃にアクセントがついてくる。58分の先制点は栃木に。ロングスローからの競り合いでこぼれたボールを、ロボが相手DFを背負いながらも足を出してゴールを揺らす。栃木が先制して0-1に。
 言ってみれば、ロボの個人技ですが、この1点をきっかけに栃木の攻撃に動きが出てきます。逆に富山は失点のショックからか、守備組織に簡単に綻びが出てくる。わずか5分後、クリアボールの処理からロボにミドルシュートを決められさらに失点。直後の66分には、前がかりになったところでカウンターを浴び、反則覚悟で船津が止めて2枚目のイエローで退場。0-2で10人ではさすがに厳しいです。平野、西野、桜井と投入しますが、キッチリ守られチャンスは作れず。85分には、3点目を決められて万事休す。0-3での敗戦となりました。
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 スコアは0-3。思わぬ大敗となってしまいました。ただ戦術的な問題点が噴出した敗戦だったかというと、そうではなかったとみています。戦術的な原因うんぬんよりも、この試合に関しては、後半に見せたメンタル的な部分ですよね。栃木のような守備でリズムを掴んでくる相手と組み合うときは、こういう我慢比べになるのは容易に想像できたはずです。しかし富山は、後半に1失点しただけで簡単にメンタルが折れてしまった。さほど崩された形ではなく、ロボの個人技を食らったような失点なのに、です。
そうなった要因は、前半にハードしていた反動なのか、下位に低迷していたメンタルなのか、はわかりませんが、終盤まで持つ応える粘り強さがなく、わずか1点であえなく白旗をあげてしまったような自滅っぷりでした。負け続けたこの年の富山は、それだけメンタル面における負のサイクルにはまりやすいのかもしれません。「システムに命を吹き込むのはお前らだ!」とは安間監督の言葉ですが、この試合の後半は戦術の是非を語る以前の負けだったと思ってます。
 もちろん戦術的な部分をじっくり。対戦相手が崩し方を研究してきている傾向は感じられています。栃木は、最終ライン4枚とボランチ2枚でボールをじらすように回すことで、ワントップだけではなく前線を4枚(1トップ+2列目の3枚)を前にひっぱり出す。こうすると、3枚のボランチと二列目の3枚の間(中盤)にスペースができやすくなる。ここにうまくボールを入れて、さらにサイドに展開して・・・という流れで相手のスライドをいなしながら、ボールを運んでいく崩しの狙いが感じられました。
あとは34分の場面ですね。一方のサイドに偏らせて、逆サイドから上がってきた那須川が、相手の守備がスライドする前にアーリークロスを入れてくる。狙ったタイミングでサイドチェンジされ、さらにそこからアーリークロスを入れられると、富山の守備が横にスライドしている最中なので、クロス対応が難しいです。実際、前節熊本の失点はこの形に近いですからね。今後もこの形は狙われると思います。このデメリットをどう隠すか。
 攻撃陣にも冴えがない90分でした。原因は、前半の接触後、苔口が動きに精彩を欠いていた点にあると思ってます。縦にボールが出ても、苔口の飛び出しがないため、起点が作れず、後ろから追い越していく攻撃もなりをひそめることに。中盤からの展開にもミスが目立ちました。奪ってから出した縦パスが、相手の守備網にひっかかり、前線につながっていかない。あとは足助がいないことで、前線へのフィードも少なかった気がします。こういう状況での「次の一手」が求められるところです。
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情熱大陸・香川真司。

今さらですが、先週の「情熱大陸」は、サッカー選手・香川真司選手でした。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 アジアカップ優勝直後の放送ということもあり、本来ならば、「ドイツでの大活躍→アジアカップ優勝」という番組構成にしたかったと思います・・がっ、ご存知のように残念ながら準決勝韓国戦の骨折で決勝直前に離脱。カタールとは違う場所で日本代表の優勝を見守ることに・・・ということもあり、ドイツでの生活を密着した内容が中心でしたね。
 彼らしい自然体の様子が感じられる映像でした。プレーで解説されていたのが、ブンデスリーガで見せた「直角フェイント」のようなドリブルで決めたシーン。あれは本当に香川選手らしいプレーだと思います。DFの立場になってみればよくわかるのですが、エリア付近でドリブルを仕掛けてくる相手に対する準備としては、「縦方向」に切れ込んでくるのか、あるいは「斜め」にドリブルしてくるかを想定するところ。しかし香川選手の選択は、「横のドリブル」ですからね。
 この「横」っていう動きの変化が意外にも盲点で・・・・ 例えば野球でフォークボールを打ちにくいのは、カーブやシュートなどの変化球が「横」の回転であるのに対して、フォークボールが「縦」に落ちるボールだからというのがあるじゃないですか。動きに落差があるので、視覚的にも瞬間的な反応がしにくいわけです。
 香川選手のあの横切るドリブルも似たようなもので、ゴール前でボールホルダーに突然(←これが大事)目の前を横切られる動きをされたら、縦か斜めの突破を準備していたDFは体勢的に準備ができていないですし、そのうえでスペースを捨ててその動きにくらいついていくか、それとも隣にいる味方にマークを受け渡すか、瞬間的な判断も求められるわけです。何度も対戦していれば、その対策もできるでしょうけど、所見では後手になりますよね、あの仕掛けは。
 彼はセレッソ時代から日本代表ではプレーしていましたが、J2リーグでのプレーが中心だったため、彼自身の一般的な知名度はさほど高くなかったと思います。ただ、08年&09年シーズンのJ2リーグを見ていた人ならわかると思います。セレッソ大阪での香川選手には乾選手という相棒がいて、あのコンビによる破壊力というのは、本当に脅威でした。
 ドリブルをしながら、お互いを見てワンツーを仕掛けてくる距離感とタイミングが絶妙で、対戦相手もわかっていながらやられてしまうというのが、正直なところでした。とにかく彼の周りのスペースをコンパクトにして、ドリブルに入る前のファーストタッチで身体をぶつけて、スピードに乗せない、プレーをさせないというのが精いっぱいの防止策だったように思えます(それでも、一瞬の隙であっという間に置き去りにされ、失点してしまう)。だったら、そのパス供給源を押えればいいのですが、ボランチのマルチネスの緩急の付け方、球出しもうまいだな、これが。1+1が2ではなく、3や4になるというのは、あのコンビの崩しのことをいうのでしょう。まさにキャプテン翼に出てくる翼くんと岬くんの黄金コンビのような突破でした。あれは恐ろしかった。
 そんなことも思いつつ・・・それにしても、情熱大陸にサッカー選手が出る放送では、ケツを見せたり(遠藤保仁)、勝負パンツを見せたり(香川真司)、やたらとサービスショット満載ですなぁ(笑)。... 記事を読む

[試合研究]J2第34節熊本対富山から[3-3-3-1]システムを読み解いてみる

安間監督の採用する[3-3-3-1]システムでの試合分析も3試合目になりました。今回の相手は、高木監督率いるロアッソ熊本です。
富山は[3-3-3-1]
       11.永冨
 28.関原  7.朝日  23.平野
  16.谷田  5.長山  27.船津
  3.堤    6.濱野  2.足助
        31.橋田
 前節からスタメン5人を入れ替え。九州での一戦だからかどうかはわかりませんが、九州出身の選手を多く起用。特に前線4人は朝日以外、総入れ替え。ワントップの永冨は長身FW。懸念の左CBには吉井ではなく堤が入った。熊本は[4-4-2]ボックス。GK南、DF築城、矢野、福王、堤、MF吉井、原田、宇留野、片山、FW松橋、カレン。
開始3分に富山がいきなり先制。
左サイドタッチライン際で谷田が素早くアーリークロス。中央での平野の落としを、関原が落ち着いてボレーシュート。これが南の逆をつきあっという間にゴールネットを揺らす。関原はフリーでボレーシュートを放ったのですが、中への仕掛けを見せる谷田の姿勢に、ゴール前に3人が飛び込んでいたことが、この状況を呼び込んだのだと思います。関原は、地元熊本でJ初ゴールを記録するおまけつき。観戦にきていたご両親も感無量といった表情。
 前半、リードを奪った富山がゲームをコントロール。前からのチェイスが献身的で、ボールの奪われてからの切り替えも早い。sそしてボールを持ってからの富山は、しっかりシュートで攻撃をフィニッシュ。一方の熊本は、富山の分厚い守備に打開策を見いだせず。中央ではアンカーの長山がしっかりつぶし役となる。懸念していた左サイドも、谷田の守備意識が高く、ボールホルダーへのアプローチが早く、素早いケアで相手の右MF宇留野に仕事をさせない。ここはCB堤選手との連係を含め、前節から改善で来ていると思います。そんなこともあって、高木監督とコーチ陣が戦術ボードとにらめっこする場面が何度も抜かれていましたね。解説の方が「サイドチェンジすれば・・・・」としきりに言ってましたが、実は富山は相手にサイドチェンジさせない戦い方をしているんですよね。1-0で前半終了。
 後半の立ち上がり、GKからのビルドアップを高い位置から関原と船津で猛プレス。右サイドでボールを奪取。縦に素早く展開して、走り込んだ永冨が押し込む・・・がっ、惜しくもオフサイド(リプレーで見ても、かなり微妙なタイミングでしたが)。熊本は57分に、松橋を下げてファビオを投入。起点となるファビオの対応で富山が少し後手になります。61分、左からのアーリークロスに宇留野が頭で合わせて同点。これは崩された形ではなく、中に人数も揃ってましたからね。宇留野のヘディングがうまかった。
 熊本はファビオにボールを集めて、カレンも広いエリアで動きまわり、富山はそこを捕まえ切れずにピンチを招いていく。70分には、中央のカレンから右サイドへ。橋田が足一本でセーブ。苔口、黒部、石田の投入を行いましたが、逆転にまでは至らず。1-1でドロー。
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 この日の前線4人は、永冨、関原、朝日、平野といつものとは違う組み合わせ。そのため攻撃は、ワントップ長身FW永冨を生かそうと、スペースに走らせるよりも、ロングボールを多用していく形が多かったですね。ただハイボールの競り合いでファウルを取られることが多く、彼自身はあまり機能していなかった印象。それ以外では、DFラインの背後に飛び出す朝日の動き出し、サイドからの仕掛けはしっかりできていたように思います。得点シーンも、縦からの仕掛けに中央へ3人が飛び込んでいた。このへんの迷いなくエリア内に飛び出していく意識も評価できると思います。あとはアンカーに長山が入ったことで、守備のつぶしはできる反面、真ん中からのパスに展開には、ややバリエーションが少なくなった印象もある。
 守備に関しては、前半はパーフェクトに近い出来だったのでは。単純に中盤にボールを入れられれば、3枚が3段重ねで並んでいるのだから、人数は相手より多く、挟み込みやすい。あるいは中央を堅くして、サイドにボールを出させて、そこを奪いどころにしてしっかり奪い取る。改善が求められた左サイドも、谷田の守備意識が高まっており、熊本の攻撃を手詰まりにさせていました。前半はさぞかしやりにくかったことでしょう。
 しかし後半、運動量が落ちた上に、高さを使いながらサイドでキープをするファビオが入ってから、そこにCBが引っ張られて横にゆさぶられて熊本ペースになってしまった感はありました。失点場面に関しても、アーリークロスでサイドを揺さぶられた形です。この試合のように、後半になるにつれて選手の運動量が落ちると、どうしてもサイドのスライドが遅れたり、プレスバックもかかりにくくなりますからね。ゆえにサイドにスペースもできやすくなりますから、その問題をどうごまかしていくか。このへんは、机上ではなく、実戦を経験して現実的な改善策を見つけていくしかないのかな、という感じです(ただこの日に関しては、富山が通常7~8℃だったのに対して、熊本は22℃~23℃だったとのこと。気候的な影響もあったかもしれません)。
 いずれにせよ、この時期まで昇格の可能性を残していた熊本に善戦しての引き分け。チームとしても安定した力を発揮できるようになってきていると思います。残り4試合、この[3-3-3-1]システムの成熟度が楽しみです。
J2:第34節 熊本 vs 富山】安間貴義監督(富山)記者会見コメント [ J’s GOAL ]... 記事を読む