書評:勝間和代さんの新刊「有名人になる」ということ

 最近読んだ本。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 勝間和代さんの新刊「有名人になる」ということ
 自分は別に「カツマー」ではないのですが、この本は圧倒的に面白いですね。グイグイ読んでしまいました。
 一時期、かなり精力的にメディアに登場して活躍されていた勝間勝間和代さん。実はこれは「有名人になる」というビジネスにチャレンジしていたプロジェクトでもあったことを明かしています・・・そうだったのか!これだけで掴みはOKです。
 本書では、有名人になることのメリット・デメリット、世に出る有名人になるにはどうすればいいのか(5つのステップ)、有名人というビジネスについて、そして有名人ブームが終わるとき、などについて勝間さん自身の経験談を赤裸々に語っています。
 最大のメリットは、人脈の広がりによるチャンスの広がりだと語っています。知名度があがることが社会的な信用につながり、ひとづきあいが発展しやすくなる。意外にも、金銭的なメリットはないとのこと。有名人になるとプライバシーがなくなり、それを避けるために出費がかさむためだそうです。それでも知人との食事風景をツイッターで実況中継されたり、お店の従業員に悪口をネットに流されたり大変だったそうですが。、
 有名人になってからの生活の激変ぶりは、一発屋と言われる芸人さんなどもテレビに出てたまに明かしていますが、この本の面白いところは有名人というビジネスが成り立つっている背景や、なぜブームが終わるのかについて、勝間さんなりの考察が加えられていることですね。
 特にブームが終わる理由については、有名人になって仕事が殺到するとアウトプットの質が下がる→毎回締め切り時間との勝負になり、時間をかけて取り組んだコンテンツよりどうしても質が落ちる→さらにお腹いっぱいになって人から飽きられてしまう、というサイクルを指摘しています。そして長く活躍している人は何が違うのか?という特長も分析しています。
 サッカー選手でもこういう現象は珍しくありません。
日本代表の常連選手レベルになると「有名人」と言ってもいいですし、それこそワールドカップで活躍すると、一躍世間の時の人になります。なかでも、去年のなでしこブームの澤穂稀選手はまさにそういう状態でしたよね。あれは異常でした。
 昔、大黒将志選手にそういう渦中のときに何を思うのか、聞いたことがあります。
彼はジーコ監督代表時代、ワールドカップ最終予選でロスタイムに劇的な決勝ゴールを決めて一躍名を馳せました。世間からは「大黒様」と祭り上げられ、取材だけではなく、サッカー以外のバラエティ番組やCMに引っ張りだこになった時期もあったぐらいです。
 周囲が騒がしくなることで、サッカーに集中しにく環境はできなくなったりしなかったのかな、という疑問があったのですが、大黒選手はあっけらかんと、「いや、気にしてなかった。人の話も、あんまり聞いてなかったし」と笑ってました。どうやら「鈍感力」を発揮していたみたいです・笑。そして「自分はゴールにボールを入れてれば、いいだけやから」と言い切っていました。この人は生粋のストライカーだな、と思った記憶があります。
「有名人になる」とはどういうことなのか。
興味のある人は読んでみるといいかもしれません。
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 勝間和代さんの著書です。オススメどころだけ紹介しておきます。
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キン肉マン38巻、火事場の仕事力。

最近買った漫画。
 キン肉マンの38巻です。
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 これはキン肉マン2世や新シリーズではなく、初代キン肉マンの続編。わかりやすくいうと、最終回からの続きです。だから、38巻。
本編のほうは、現在、週プレでweb連載されていて、最新回だけ無料で読めます。ブラックホールが完璧超人に勝ちました。悪魔超人、1勝です。話についていけない人もいると思いますけど、知りません・笑。へのつっぱりはいらんですよ。連載最初のときは読んでなかったので、この38巻でスタートのいきさつが知れてよかったですわ。テリーマンだけはすでに完璧超人と戦っていたのね。
 続巻が出たのは、24年ぶりだそうです・・・当時、おれ小学生っすよ。
というか、自分が初めておこずかいで買った漫画の単行本って、キン肉マンの21巻だからね。夢のタッグトーナメント編で、2000万パワーズがヘルミッショネルズに負けて、モンゴルマンがネプチューマンにマスク狩りされてましたからね。モンゴルマン正体は・・・・ラーメンだったのかぁーーーー!!って、知ってたよ、みんな気づいてたよ、って子供ながらに思ってた・笑。
こんな新書も読みました。
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「火事場の仕事力」
ゆでたまご先生の仕事術をまとめたビジネス本です。漫画家さんの仕事術はなかなか知ることが出来ないし、キン肉マンの制作秘話と仕事のヒントがたくさん書かれています。
 例えば、「ピン!と来た瞬間を逃さない」という項目。
7人の悪魔超人編でミートくんの体がバラバラにされてしまい、そのパーツをひとつずつ取り返して生き返らせていくという、今思うとムチャクチャな設定なのですが、普通ならミートくんは死んでしまいます。
「でも、ミートくんはバラバラになつてもしなない。、なぜ死なないのかは、詳しく考えたらダメなんです。それを考えすぎると、「ピン!」をドブに捨てることになりますから。悪魔霊術とか、きっとすごい技を使っているんですよ、アレは(笑)」と強引に遂行します。
こういう理屈を越えた強引過ぎる考えって、キン肉マンにやたら多いのですが、でも突き抜けてしまえば、もはやアリなんですよね。だって、こういう発想がないと、キン肉マンは成立しないですから。大人になってから作者の考えを知ると、なんか面白かったなー。
 あと、批判と否定の違いの見極めた方などは参考になりました。なるほどね。
 みなさんもキン肉マンから、いろいろ学んでみてください。
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火事場の仕事力 (ワニブックスPLUS新書)/ゆでたまご

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「本田の男は骨で闘う」、「フットボールサミット この男、天才につき」。

先週は大阪の万博取材に。
そのとき移動中に読んだ本は、この2冊です。
・・・ただどちらも書評の仕事のために読んだ本だったので、ブログでは紹介だけしておきますね。
まずは、これ。
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「本田の男は骨で闘う」
 著者である本田大三郎氏は、本田圭佑の大叔父。
この本は、とにかく熱いです。
「勝利を引き寄せるのは運だとよくいわれます。でもその運を引き寄せるのは、全身全霊をかけて戦うこと。それこそ汗の一滴もでないほど絞り切って、骨しかない状態になって、それでも戦おうとする気力です。出せるだけのものは全部出し切って、骨だけでも立ち向かう。そのすさまじい努力に対して、運がついてくるのです」
 こんな格言がバンバン出てくるぐらい熱い本です。
もう一冊は、こちら。
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「フットボールサミット この男、天才につき」
ヤットこと、遠藤保仁選手を徹底的に解剖した一冊です。大阪に出かけて出発したときに自宅のポストを覗いたら、この本が届いていたんですよ。18日発売ですが、書評の締め切りが近いので、編集部が先に送ってくれました。
ちょうど遠藤選手のプレーを生で見れるし、絶妙なタイミングだと思い、そのままカバンに入れて、新幹線の車内で読みふけることにしました・・・・まぁ、その数時間後、万博の試合で遠藤選手の凄さを肌で知るわけですが・苦笑。
ヤットファンならずとも、オススメですね。それに西部謙司さんによるケンゴ選手の濃いインタビューもありますよ。
本田の男は骨で闘う 本田圭佑、本田多聞を育てたオリンピアンの日本人の心を強くする言葉/本田 大三郎

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フットボールサミット 第6回 この男、天才につき。遠藤保仁のサッカー世界を読み解く/西部謙司

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自然体‾自分のサッカーを貫けば、道は開ける (小学館101新書 22)/遠藤 保仁

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信頼する力 ジャパン躍進の真実と課題 (角川oneテーマ21)/遠藤 保仁

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観察眼 (角川oneテーマ21)/遠藤 保仁

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明日やろうはバカヤロー (NSK MOOK)/遠藤 保仁

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献本ラッシュ。

 おはようございます。
 3月も今日で終わりですねー。
このブログの熱心な読者なら感じていたかもしれませんが、サッカー本ソムリエ・いしかわごう、最近はこのブログであまり書評を書いていませんでした。
・・・なぜかって?
 もちろん、理由はありました。
だって、サッカー本の発売が少なかったんですもん・笑。
ただ2月にはあまりサッカー本が出版されなかった反動なのか、3月はわりとサッカー本出版ラッシュだったと感じています。
特にここ最近は、書店に行くと面白そうな本がたくさん並んでおります。
おかげさまで、また続々と献本をいただきました。
本当に・・・ありがとうございます!!
そのつど毎回紹介したかったのですが、現在はけっこうな数の本を読んでいる最中なので、いかんせん読みが追いつかない。
なので、献本いただいた本の紹介だけでも、先にしておきます。
まずは、先日ブログで紹介したばかりの江藤高志さんの「サッカー アイスブレイク集」。
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出版芸術社さんからは、なんと2冊同時に献本をいただきました。
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まずは川本梅花さんの「俺にはサッカーがある 不屈のフットボーラー16人」。
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日本人サッカー選手16人の生き様をつづっているノンフィクションです。まずね・・・16人の人選が渋い・笑。榎本達也、宇留野純、シュナイダー潤之介などの渋い人選だけでもたまりません。彼らの胸のうちに深く迫っています。今読んでいるのですが、分厚い本ながら、読み出すと止まりません。面白いです。
次は、エルゴラやJ’s GOALの水戸ホーリーホック担当であり、J2リーグを丹念に取材しているサトタクこと佐藤拓也さんの「町田ゼルビアの美学」。
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 Jリーグ昇格までの道のりをまとめた意欲作です。
なんといっても町田は、監督が相馬さん→ポポヴィッッチ→アルディレスですからね。その系譜には興味ありますね。サトタクさんからは「ソムリエのお口に合うかどうか・・」なんて言われましたが、いやいや、読むのがとても楽しみです。
そしてもう1冊は、幻冬舎さんから献本いただきました。
名古屋グランパスの久米GMの新刊「人を束ねる」
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長谷部誠選手の「心を整える。」を世に送り出した編集者・二本柳さんがてがけた新刊です。昨日届いたばかりのホヤホヤです。
たまらず冒頭だけ読んでみたのですが、いきなり西野さん(元ガンバ大阪監督)が出てきて、引き付けられましたねー。非常に興味深い一冊です。
こんな感じで、連日の献本ラッシュにうれしい悲鳴です。
読んだら、しっかりと書評を掲載しようと思います。
みなさんもぜひチェックしてみてください。
心の壁をとりのぞくサッカーアイスブレイク集―遊びながら絆を深めるトレーニング/著者不明

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俺にはサッカーがある: 不屈のフットボーラー16人/川本 梅花

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FC町田ゼルビアの美学: Jリーグ昇格を勝ち取った市民クラブの挑戦/佐藤 拓也

¥1,260
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人を束ねる (幻冬舎新書)/久米 一正

¥840
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★サッカー本ソムリエ・いしかわごうへの献本、書評の依頼など問い合わせは  go.ishikawa55@gmail.com までどうぞ
今日はこれから埼スタで取材取材・・・頑張るぜい。... 記事を読む

書評を書きました。

今月のサッカー批評でサッカー本の書評を書かせていただきました。
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 砂坂さんの「なでしこ つなぐ絆」です。
書評には盛り込めませんでしたが、なでしこジャパンの解説者・大竹七未さんの現役時代のエピソードなどは面白かったですね。
特集のなかでは、横浜Fマリノス前監督・木村和司さんのインタビュー「木村和司はなぜブレたのか」が興味深かったです。天皇杯敗戦後、突然の解任劇でしたからね。「優しすぎたのよ、ワシ」、「洗脳されていたのかもしれん(笑)」など、いろいろとぶっちゃけていました。
サッカー批評(55) (双葉社スーパームック)/著者不明

¥980
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なでしこ つなぐ絆 夢を追い続けた女子サッカー30年の軌跡/砂坂 美紀

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いしかわごうに献本や書評の依頼をしたいかたは、 go.ishikawa55@gmail.com までどうぞ。... 記事を読む

「芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~」の感想。

好きな「夜の○○」 ブログネタ:好きな「夜の○○」 参加中
 夜の”読書”が好きですね。
晩御飯食べてから、近所の大型書店にぶらっと入って面白そうな本を買い、いきつけの喫茶店に入って読みふける。至福の時間です。
 夜の読書を楽しむときのポイントは、読もうと決めていた本ではなくその場のフィーリングでよさ気な本を買って読むことです。
 最近読んでヒットだったのは、この本。
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「芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~」
著者は、森三中・大島のダンナとしても知られる人気放送作家・鈴木おさむ氏です。
内容は、イエローハーツという売れていない架空の漫才コンビが、お互いの絆を深めていくために、交換日記でお互いの言いたいことを真剣に言い合っていくというもの。芸人交換日記のタイトル通り、本編は交換日記形式で物語が進んでいきます。テンポよく読めますし、漫才のかけあいのように笑ってしまう場面もある。
 でもコンビが抱える深刻な悩みであったり、仕事の方向性を話し合う場面など実にリアルなやりとりが続いたりして、いつしか本当に実在するコンビの日記を盗み見しているような気分になります。実際、本編には実在する芸人の話も頻繁に出てきたりします。
このへんは、さまざまな芸人を間近で見続けてきた鈴木おさむだから書けるものだと感じました。そして芸人という生き方を通じて、自分自身の人生も深く考えさせられてしまう。「夢を持ち続けること」と「夢を諦めること 」の大切さを説き、ラストのほうなんて、喫茶店で読んでて泣きそうになりました。もっと早く読んでたらなー、と悔しがってしまいましたわ。オススメ度、高いです。
芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~/鈴木おさむ

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この芸人交換日記は、舞台化されたり、実在の芸人での交換日記企画にもなってます。
芸人交換日記 [DVD]/若林正恭,田中圭,伊勢佳世

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リアル芸人交換日記 (ヨシモトブックス)/タカアンドトシ

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プロ芸人選手名鑑。

 エルゴラ選手名鑑の原稿執筆に四苦八苦していたので、ぶらりと本屋に出かけたら、ナイスタイミングでこんな本に出会いました。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
「プロ芸人選手名鑑」
お笑い芸人をプロ野球選手に例えて「選手名鑑」ふうに解説しているという本です。本のサイズは手のひらに収まるコンパクトサイズ・・・エルゴラ選手名鑑サイズです・笑。
もともとは、ファミリーレストラン・ハラダがツイッター上でつぶやいていたところ、「芸人報道」で取り上げられて話題になって書籍化されたもの。確かに選手名鑑の文章って100~140字程度なので、140文字のツイッターとは相性がいいんですよね。
 芸人のプレースタイルを野球選手のプレースタイルに置き換えて紹介するっていうアイディアが秀逸ですね。こういう発想の企画、僕は好きです。
ボケは投手、ツッコミは捕手といったポジションの設定だけではなく、滑舌が悪い芸人や天然キャラを「言葉の壁」、コンビ解消や新コンビ結成は「コンバート」など寸評用語の置き換えも巧みです。実際はこんな感じの紹介です。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
・ダウンタウン浜田
他の追随を許さないメジャーNO.1の名捕手。内角を積極的に攻めるかなり強気のリードは、渡米当時メジャーの強打者たちの度肝を抜いた。気性の荒さとは裏腹にその完成された捕手理論は長年若手選手たちのお手本になっている。まさに生きるバイブルだ。
・千原兄弟せいじ
千原ジュニアは実弟。弟とは裏腹に打席で唾を吐きながらバットを振り回す大雑把な打撃が特徴。だがそのプレイスタイルと試合中でも観客と談笑するサービス精神はファンからも深く愛されている。そのズバ抜けた牽引力を武器にメジャーのリーダーを目指す。

 こんな感じで紹介しているので、お笑いファンなら楽しめると思います。
ざっと目を通してうまいなーと思った芸人のフレーズもちょっとだけ抜粋。
・品川庄司 庄司
09年から最高の女房役とバッテリーを組み、奪三振後捕手の名前を叫ぶパフォーマンスも人気。
・森三中 村上
不器用で動きは鈍いが本人いわくプレイスタイルはあの優香選手と瓜二つだ。
・カラテカ 矢部
打席に立つ際に股間をまさぐる独特のフォームが特徴的。
・今いくよ
大きな体と強い精神力で優しく投手をリードする頼れるベテラン。投手がいい球を放てば「どやさ」と褒め士気を高める。

408人なので、読み応えはあります。
ただ読み進めていると、キャラクターや一発ギャグの持っている芸人は固有のコメントがある反面、紹介文の中で使われているボキャブラリーがさほど豊富ではなく、ややワンパターンになってる印象も受けたかな。そこを工夫するともっとよくなると思う。
 お笑い好きな方はチェックしてみてはどうでしょうか。
 ちなみにこの本は、お笑いなどエンタメ系の書籍コーナーに置いてました。
スポーツ雑誌のコーナー、それこそプロ野球選手名鑑の隣にサラーッと置いても面白がってもらえる気がしますね。
ファミリーレストラン・ハラダのプロ芸人選手名鑑 (ヨシモトブックス)/ファミリーレストラン・ハラダ

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オススメの海外組本。

 昨日紹介した「越境フットボーラー」のエントリー冒頭で触れた海外組の紹介本。せっかくなので、簡単にコメントしておきますね。
「此処ではない、何処かへ」
此処ではない、何処かへ―広山望の挑戦/田崎 健太

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これは廣山選手の挑戦を追った記録です。海外挑戦=欧州と考えられた時代にパラグアイリーグに行き、リベルタ・ドーレスカップでも得点を記録するなど、その活躍からトルシエ・ジャパンにも呼ばれている。「情熱大陸」に取り上げられるなど、かなり注目されていた存在でした。
廣山選手は、日本復帰後、東京ヴェルディやザスパ草津でプレーし、現在はアメリカでプレーしています。何度も取材させてもらったけど、コメント力があって、実にクレバーな選手でした。今でも応援しています。
導かれし者 流浪のストライカー、福田健二の闘い (角川文庫)/小宮 良之

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 現在愛媛FCでプレーするストライカー・福田健二選手の自伝的本。「RUN」を加筆修正した文庫です。彼も「情熱大陸」に登場してますね。彼の育ってきた家庭環境や、メキシコやスペインで戦ってきた物語にはグイグイ引き込まれます。
ちなみにちなみに福田選手と廣山選手は、小学生時代からの同級生なんですよね・・・すごい2人だ。
オレもサッカー「海外組」になるんだ!!!/吉崎 エイジーニョ

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2006年のドイツワールドカップを見据えて、サッカーライター・吉崎 エイジーニョ氏が、自らドイツのアマチュアリーグに渡ってプレーした体験記。ドイツでの生活とサッカー文化を肌で実感し、伝えている一冊。他のサッカー選手の本とは違い、ライター自らが選手として体当たり取材しているのが、すばらしい。
自分で自分を取材して記事にするセルフインタビューなる手法は斬新です・笑。
僕たち「海外組」がホンネを話した本―フロンティア精神に学ぶ世界で勝つためのサッカー論/秋元 大輔

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海外でプレーしている日本人選手のインタビュー集です。代表選手ほどの知名度ないけれど、Jリーグではプレー経験のある選手が中心ですね。オランダでプレーしてた平山相太の話あたりは、懐かしいですね。
さまざまな経験談から垣間見れる選手のサッカー観が興味深いです。
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オススメの海外組本はこんな感じですからね。
「導かれし者」以外は、なかなかすでに書店には置いてないかもしれませんが、興味ある方はネットで探してみてください。
そう思うと、近い将来「海外組本」というジャンルは今後伸びていくかもしれませんね。
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