プロ芸人選手名鑑。


 エルゴラ選手名鑑の原稿執筆に四苦八苦していたので、ぶらりと本屋に出かけたら、ナイスタイミングでこんな本に出会いました。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
「プロ芸人選手名鑑」
お笑い芸人をプロ野球選手に例えて「選手名鑑」ふうに解説しているという本です。本のサイズは手のひらに収まるコンパクトサイズ・・・エルゴラ選手名鑑サイズです・笑。
もともとは、ファミリーレストラン・ハラダがツイッター上でつぶやいていたところ、「芸人報道」で取り上げられて話題になって書籍化されたもの。確かに選手名鑑の文章って100~140字程度なので、140文字のツイッターとは相性がいいんですよね。
 芸人のプレースタイルを野球選手のプレースタイルに置き換えて紹介するっていうアイディアが秀逸ですね。こういう発想の企画、僕は好きです。
ボケは投手、ツッコミは捕手といったポジションの設定だけではなく、滑舌が悪い芸人や天然キャラを「言葉の壁」、コンビ解消や新コンビ結成は「コンバート」など寸評用語の置き換えも巧みです。実際はこんな感じの紹介です。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
・ダウンタウン浜田
他の追随を許さないメジャーNO.1の名捕手。内角を積極的に攻めるかなり強気のリードは、渡米当時メジャーの強打者たちの度肝を抜いた。気性の荒さとは裏腹にその完成された捕手理論は長年若手選手たちのお手本になっている。まさに生きるバイブルだ。
・千原兄弟せいじ
千原ジュニアは実弟。弟とは裏腹に打席で唾を吐きながらバットを振り回す大雑把な打撃が特徴。だがそのプレイスタイルと試合中でも観客と談笑するサービス精神はファンからも深く愛されている。そのズバ抜けた牽引力を武器にメジャーのリーダーを目指す。

 こんな感じで紹介しているので、お笑いファンなら楽しめると思います。
ざっと目を通してうまいなーと思った芸人のフレーズもちょっとだけ抜粋。
・品川庄司 庄司
09年から最高の女房役とバッテリーを組み、奪三振後捕手の名前を叫ぶパフォーマンスも人気。
・森三中 村上
不器用で動きは鈍いが本人いわくプレイスタイルはあの優香選手と瓜二つだ。
・カラテカ 矢部
打席に立つ際に股間をまさぐる独特のフォームが特徴的。
・今いくよ
大きな体と強い精神力で優しく投手をリードする頼れるベテラン。投手がいい球を放てば「どやさ」と褒め士気を高める。

408人なので、読み応えはあります。
ただ読み進めていると、キャラクターや一発ギャグの持っている芸人は固有のコメントがある反面、紹介文の中で使われているボキャブラリーがさほど豊富ではなく、ややワンパターンになってる印象も受けたかな。そこを工夫するともっとよくなると思う。
 お笑い好きな方はチェックしてみてはどうでしょうか。
 ちなみにこの本は、お笑いなどエンタメ系の書籍コーナーに置いてました。
スポーツ雑誌のコーナー、それこそプロ野球選手名鑑の隣にサラーッと置いても面白がってもらえる気がしますね。
ファミリーレストラン・ハラダのプロ芸人選手名鑑 (ヨシモトブックス)/ファミリーレストラン・ハラダ

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