グリスタ取材。

昨日はグリーンスタジアムへ。
エルゴラからの取材で栃木SC対ロアッソ熊本戦に行ってきました。大宮駅からMAXやびこに乗れば宇都宮までは20分ぐらいとアクセスはいいのですが、宇都宮駅からグリスタまでのアクセスが大変ですね。無料のシャトルバスで30分ぐらいかかります。
 ひさびさだったので、スタジアム周辺もウロウロしてみました。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
ここは焼き鳥とか餃子とか・・・とスタジアムグルメが充実しているんですよね。僕は焼きイカメシを食べました。隣のテーブルから「先月はどこどこに行ってし、来月の○○には車でいこうと思ってるんだ」、「すごいねー、そんなに行ってるんだー」と、サポーター仲間たちとアウェイの遠征について談笑して盛り上がっているおじさんたちの会話が聞こえてきました。
 こういう光景って、けっこう新鮮だったりします。
ベテランサポーターの多いクラブには、あまりないものだと思うんですよね。なにせ栃木SCは、Jリーグに昇格して今年で3年目。このおじさんたちのように、もともとはサッカーには興味なかったのかもしれないけど、地元に応援できるJリーグのチームができて、何かのきっかけで足を運ぶようになって、だんだんホームゲームだけじゃなくて、少し遠出の試合にも応援しにいくようになる・・・そういうサポーターが育っていく年月が、ちょうど3年目ぐらいなのかなー、とか想像しちゃうんですよ。特に栃木の場合は、今年は昇格争いに絡んでいることもあって、そういうサイクルもできやすかったのかなーとかも思いますし。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 試合前、栃木サポーターが歌っていた「J2をかき回せ」という歌が印象的。
試合は0-1で熊本が勝利。マッチレポートはエルゴラに書いたので省略しますが、後半開始5分のワンチャンスをものにした熊本が、この1点を徹底低的に守り倒して勝利しました。
 先制後の熊本の守りは見事でしたね。ワントップを残して、あとはコンパクトな[4-4]の2ラインを自陣に築いてガッチリ。残りの1人はどこにいる?というと、大分でも活躍したボランチのエジミウソンが2ラインの間に入ってクサビのボールやクロスを対処し、とにかく危険な香りを消し続けていた。エジミウソンの状況を見て、時間帯によっては吉井選手がダブルボランチとしてしのぐ場面などを見ても、熊本の組織はしっかり訓練されていた印象。まぁ、監督がかつてJ2で横浜FCを率いて昇格したときに鉄壁の守備を形成した高木監督ですからね。
 栃木としては、ここをどうこじあけるかだったのでしょうけど、ピッチがかなり荒れていたため、地上戦を仕掛け続けるのは難しく、ちょっとアイディアも足りなかった印象です。最後まで熊本の[4-1-4-1]を攻略できず敗戦。
 日帰りだったので、試合後は最低限の取材で切り上げて、宇都宮駅へ。
高木監督に挨拶したかったのですが、チームがなかなか出てこなくて会えず終いだったのが、ちょっと残念でしたね。
 駅構内のお土産屋もしまっていたので、売店で軽く物色。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
ベタですが、餃子おかきとレモン牛乳を買って電車に乗り込み、なんとか日帰り取材ができました。そして帰宅後に原稿書き・・・マッチレポートは水曜号のエルゴラに掲載されております。
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[書評]調べてもわからないサッカーのすべて

 こんばんは。
サッカーブックソムリエ・いしかわごうです。
 今回紹介する一冊は、こちら。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
「調べてもわからないサッカーのすべて」。
先日も少し紹介した、知人・猪狩さんによる一冊です。
いわゆるデータ本ですが、面白く読めるように「マニアックに」読み解いてます。
ようやく読み終えました。
ここでは、個人的に印象に残った調査ファイルを紹介したいと思います。
・シュート。打つべきか、打たざるべきか。
シュートを打たないとゴールは生まれない。あるいは、シュートを打てば何かが起こる。そんな「シュート至上主義」について、「では実際、どのぐらいラッキーゴールが生まれているのか」の考察。09年と10年のJ1リーグのゴール数を調べてみると、川崎フロンターレが1位だったそうです。
 そのデータを受けて、ラッキーゴール数2年連続1位という中村憲剛選手の特別インタビューが収録されていました。
 このインタビューは面白いです。シュートを打てば何かが起こるという「シュート至上主義」に対する自身の意見を皮切りに、「シュート」というプレーに対するケンゴ選手の考えがよくわかる内容になってます。「中村憲剛のパス」のこだわりはよく知られていますが(本が出てるぐらいですからね)、「中村憲剛のシュート」のこだわりというと、あまり知られていませんからね。貴重だと思います。
 
 あとはラッキーゴールの話題なので、どうしても偶然か、必然といった確率の話も絡んでくるのですが、ケンゴ選手自身がシュート、パス、ドリブルといったプレーの選択を時間帯でどう使い分けているのかとか、確率論の話だったのが、いつの間にか自身のサッカー観まで垣間見れるようになっているのが面白いです。僕はここを読むだけでこの本を読む価値はあったかな。
 ちなみにインタビューでは、ジュニーニョとチョン・テセ選手(ボーフム)の名前がわりと出てきますね。ジュニーニョはともかく、テセ選手に関しては、何も起こらないだろう場面で強引にシュートを打っていた選手として挙げられてますが・笑。
・ルーキー監督の成績を強引に評価する
今年のフロンターレは相馬監督が指揮を執りましたから、これは気になるデータです。詳細は本を読んでもらうとして、この部門でJ2の勝率トップを記録していたのは、関塚監督でした。もちろん、04年の川崎フロンターレです。その勝率はなんと80.7パーセント!ちなみに2位は、06年に横浜FCを率いた高木琢也監督で、71.3パーセント。
・なぜGKはこれほど走っているのか?
ワールドカップ南アフリカ大会で、試合中のGKの走行距離に注目したデータ。日本代表の川島選手は約4キロだったそうです。これは平均的な数字だそうです。うーん、意外に走ってるんですね。トップは、スイス代表のベナーリオで7キロ!初戦でスペイン代表を倒した背景には、彼のリベロ的な運動量があったんですね。
・セカンドボールの重要性を考察する
苦戦した試合の要因に「セカンドボールが拾えなかった」とコメントする選手は、本当に多いです。では、そのセカンドボールって実際にはどのぐらい試合に影響を与えているのかを検証しています。ただ、これをカウントする作業は相当大変だったみたいです。うん、想像しただけで、すげぇ時間がかかりそう・笑。そのへんの言い訳も書いてあります。猪狩さん、お疲れ様でした。
・つなぎ倒して点を取れ!J1遅攻選手権
引きこもった相手をどう崩すか。現代サッカーでは難しいとされる作業ですけど、「パス5本以上つないで決めたゴール」という基準でカウントしたデータ。10年のトップは、ガンバ大阪。まぁ、納得ですよね。
 ってなわけで、5本以上パスをつないで決めたゴール数1位の遠藤保仁選手の特別インタビューが収録されています。
ボールを回しているときに、相手にブロックのどこを見ているのかについて、さらにヨコだけじゃなく、タテの揺さぶりで相手のDFラインを食いつかせることなどをかなり具体的に話しています。特にヨコのゆさぶり方については、「相手が4人か5人で手をつないでいるとして、つないでいる手を締めたら間は空かないけど、広げたら手と手は離れていく。その感覚と一緒」とそのイメージを話していたのが、印象的ですかね。遠藤選手がどういう狙いでパス回しを組み立てているのか、ちょっと分かった気がします。
 思えば、先月の万博でのガンバ戦で、フロンターレは後半10人になって逆転負けをしたわけですが、他のチームならば、自分たちが負けている状態で相手が退場の展開になると、少しは攻め急ぐこともあると思うのですが、あの後半のガンバはそれがまるでなかったですからね。それこそ詰め将棋でも解いていくかのように、パスを回しながら、フロンターレの守備陣の穴をじっくりと見つけていきました。あれは「さすがガンバ」でしたわ。
・・・・とまぁ、こんな感じで突っ込みをいれながら面白く読める本です。
かなりマニアックなデータばかり集めてますが、「こんな本もあるんだ、と存在を世に知ってもらえたらうれしいです」と作者の猪狩さんからメッセージをいただいたので、興味のある方は購入してみてください。フロンターレサポーターならば、このケンゴ選手のインタビューだけでも読む価値はあるかと僕は思いますよ。
調べてもわからないサッカーのすべて/猪狩 真一

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クリックしないとわからない僕の順位。
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フロンターレ×ワンピースのコラボストラップ

昨日は等々力取材。
密かに欲しかったものがこちら。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
フロンパークのフロンターレ×ワンピースのコラボストラップ!
ルフィ、ゾロ、チョッパーがフロンターレのユニフォームを着ているんですよ。
これはレアですよね。サッカー選手にもワンピースファンは多いと思うのですが、フロンターレの選手もこにれは大興奮だったそうです。570円也。限定3800個。
販売開始は15:00。フロンパークはかつてないほどものすごい行列だったそうです。僕は16:30過ぎぐらいに等々力に着いたのですが、この時点でも最後尾が見れないあまりの行列っぷり・・・・さすがに並ぶのはやめました。スカパー!の中継の打ち合わせにも出なければならなかったですしね。
んでモロモロを終えて、なんとか時間が出来たので、18:00ぐらいに再びフロンパークへ。
・・・・このときになると、行列もまばらだったので、もう売り切れなのかな?と半分あきらめてましたが、かろうじてまだ販売していました!無事購入。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
もちろん、3キャラクター全部購入です!そこは大人の財力で(笑)。
試合についての分析は、明日発売のエルゴラマッチレポートを読んでくださいってことで。
ONE PIECE(ワンピース) 1~最新巻(ジャンプ・コミックス) [マーケットプレイス コ…/尾田 栄一郎

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コラソン&グラゼニ。

 どうも。
モロモロの準備で、朝から前節のJリーグのカードを3試合ほど観ました・・だから、眠いっ!・笑。
 たまには漫画も紹介。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 
 コラソンの6巻。
アジア最終予選の最終節イラン戦です。クライマックスですね。
 巻末のおまけ漫画に登場したのは、西村雄一主審でした。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 南アフリカワールドカップのブラジル×オランダ戦のジャッジについて語っています。ブラジルのフェリペ・メロに対するレッドカードについての話とかですね。「審判はいいサッカーが大好きなんですよ」という言葉が印象的でした。いいサッカーをしている試合は観ている人が楽しいように、笛を吹いてる審判もきっと楽しいんでしょうね。
コラソン サッカー魂(6) (ヤングマガジンコミックス)/塀内 夏子

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あと今、面白いと思う漫画は「グラゼニ」ですね。
グラゼニ (1)/森高 夕次

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 お金にフォーカスするという、今までにない切り口の野球漫画だし、プロ野球界の舞台裏も垣間見れるので、楽しく読めますね。
けっこう話題になっているみたいです。
年俸マニア「1軍半」の中継ぎ主役 異色の野球漫画「グラゼニ」好評
 今週も面白かったなぁ。
普段通っている定食屋の好きな店員のあの娘(でも自分が野球選手だとは気づかれていない)が、たまたま自分の試合を観に来るんだけど、相手チームの応援だった。そして自分が出たら、その娘にメッチャ野次られてるっていう話・笑。
2巻が出たので、今日等々力に向かう前に買ってきます。
グラゼニ(2) (モーニングKC)/アダチ ケイジ

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・・・画像ないんかいっ。
いやー、きてるわー。まだまだ頑張ります。
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[書評]戦術リストランテ

こんばんは。
サッカー本ソムリエのいしかわごうです。
今回紹介する本は、こちら。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
「戦術リストランテ」
 フットボリスタで連載されているコーナーを書籍化した西部謙司さんの新刊です。
ボリスタ本紙では、試合をピックアップし、両チームのシステムによるマッチアップや、チームのスタイルやテーマの感じられるプレーを一問一答形式で掘り下げていくスタイルが多かったと思いますが、本書では欧州サッカーの最先端をいくバルサやレアル、マンUといったビッグクラブの戦術メカニズムを体系立てて解説。
 通常の戦術解説本ではなく、「戦術リストランテ」のタイトルにある通り、レストランのシェフのごとく食べやすく調理してくれていて、本の構成もレストランを意識した風味になってるのが特徴ですね。
 読者はレストランに来たお客のように戦術メニューを楽しめるわけです。
・前菜(基本フォーメーション解説など)
・主菜(チーム戦術の背景について考察)
・副菜(具体的なイメージを掴むための図版分析)
・デザート(テーマや関連する歴史や戦術的うんちく」

 というコースで読み進めるようになっています。
内容(料理)もいいのですけど、それに加えて、いろんな角度から読ませる工夫をしているところもいいですね。装丁もなんかオシャレですし。こういう部分もしっかり意識している本、サッカーブック・ソムリエなので、個人的にも好きです。
 例えば、僕は将棋の最新戦法の本なんかも読むのですが、やはり中高年を読者層にしているいるためか、基本的に作りが「硬派」で「重厚」なんですよ。表紙からしてかなり渋いですし。将棋の戦法本でも、こういうテイストの本があってもいいと思うですけどね。
・・・あっ、レストランなのでお客としての観想を言うと、美味しかったのは,バルサ関連の料理ですかね。ベタな舌で申し訳ないのですけど、バルサの新ビルドアップ方式、打倒バルサのために相手チームが採った戦い方、CLファイナルでマンUが挑んだバルサ包囲網、そしてモウリーニョによるクアトロ・クラシコの戦略などを、あらためて、いろいろな視点から体系立てて読んでみると・・・もとい、コース料理のように味わって食べていると、たくさんの発見がありましたね。
あとサッカーファンの方にはおなじみだと思いますが西部さんの文章は、相変わらずわかりやすいです。
・・・実は書評はこれで終わりません。
 収録されている2本の西部さんの特別対談にちゅいても触れておきます。
一本目は前FC東京監督・城福浩氏との対談でした。
「戦術論は現場でどう使われているのか」をテーマに語っていたのですが、現場重視の考え方と理論重視の考え方のバランスの取り方、戦術を体得させる具体的な指導法などは、現場を知る指導者ならではの肌感覚だと感じました。
 対談の中で、フランスの作家がバルサを評して「殺菌されたフットボール」と言っていた話が興味深いですね。フットボールには挑発とか駆け引きとかいろんなものが混ざって競技になっているはずなのに、バルサだけは自分たちの理論で統一されすぎていて「雑菌」のないサッカーになっていると。
 そんな戦術色の強いバルサを、城福氏は「五角形のチャートでいえば、技術の項目だけがチャートを完全に超えている」と表現しています。普通ならば、平均で劣っている部分を補おうとするのだけど、バルサは自分たちの最大の特徴をさらに追求することで、チャートの面積を増やしている。そうじゃなければ、イブラフモビッチやエトーを放出しないよ、と。
 この話を聞いていて、ふとよぎったのは大木武監督時代のヴァンフォーレ甲府。
特に、J1の2年目07年シーズンはバレー、アライール、倉貫選手といった主力が移籍したため、個の戦力は明らかにJ1レベルでは見劣りしました。しかしそこで大木監督が採った戦法は、個で勝負するのではなく、密集地域で数人で徹底的にショートパスをつないで局面を打開していく方法。
残念ながら降格してしまいましたが、まさに平均で劣っている部分を補おうとするのではなく、自分たちの最大の特徴をさらに追求していくチームでしたわ。実際、あのときの大木さん、「パススピードは少しだけバルサのほうがうまいけど、切り替えの速さならウチのほうが上だな」と笑ってましたっけ・笑。
 もうひとつはフットボリスタ編集長・木村浩嗣氏との特別対談。テーマは「伝える側にとっての戦術論」。
 これは、わりとメディア側に寄った話なので、読者の方よりも、むしろ僕のほうにど真ん中だったかもしれませんね。自分もサッカーのライターなので、やはり文字でサッカーをどう表現するのかという命題は付きまとうわけですが、90分間の全てをロジックで分析し切れる試合なんてないですからね。
それでも、エンターティメントとして成立させるためには、デフォルメしてストーリー化させなければならない。だからといって、事実だけツラツラ書いても読み物として面白くないですからね。そこらへんのジレンマは、サッカーライターならみんなあると思います。
 この対談の中で共感できたのが、戦術の面白さは発想の意外性にあるというところ。
「戦術というのはその監督の頭の中のことだから、サッカーの見方とか論理構成につながっている。クライフの話がいつも面白いのは、あの人は一種の天才だから発想が面白いのだ」と。
 本当にそうなんですよ。僕らは取材者として、監督にも直接話を聞けるわけで、そういう経験を通じてそのサッカー観も垣間見れるわけですが、それも醍醐味だったりしますから。
 
 例えば、[3-3-3-1]システムで話題になったカターレ富山の安間監督の戦術の発想とか、本当にぶっ飛んでますからね。「11人でサッカーをしようとするからいけないんであって、自分たちが12人いるように相手に見せるには、どういう配置や戦術が良いんだろう?」とか考えてたら朝になってましたとか、そういう人ですから・笑。
・・・とまぁ、長々と書評を書いてしまいましたが(2000文字越えてた・笑)、とにかくこの本をしっかり読めば、これからの欧州サッカー観戦ライフの楽しみが増えることは間違いないと思います。
 「戦術リストランテ」。
サッカーブック・ソムリエいしかわごうとしても、オススメ度の高い一冊です。
戦術リストランテ/西部 謙司

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今日のエルゴラ。

 今日のエルゴラ。
フロンターレ対エスパルス戦のプレビューは、紙面の3分の1です。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
プレビュー原稿に加えて、先発復帰が濃厚になっているケンゴ選手のコラムを書いてます。代表合宿中に判明したケガの影響で、中断明けの神戸戦、マリノス戦(ナビスコ)はスタンド観戦だったケンゴ選手。
 外からこの2試合をどう見ていたのか、そして終盤に出場した山形戦では、何を意識してプレーしていたのか。特に残り10分の場面でしっかりゲームをクローズさせたあのプレーぶりは「老獪」でしたからね。今週はマンツーマンでじっくり話を聞けたので、そのへんを中心にコラムに組み立てています。
 
 ちなみに今週は、明日土曜は等々力でJ1取材、そして日曜は急遽ピンチヒッターで、とある遠方のJ2ゲームを取材してきます。今日はこれから、ひたすらスカウティングで試合観まくります。
あと季刊エルゴラ発売してます。
表紙が長谷部選手と澤選手からわかるように「日本代表」特集です。僕も原稿書いてます。
季刊エルゴラ 2011年 11月号 [雑誌]/著者不明

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書評:「うたがいの神様」(千原ジュニア)

 最近、サッカー本ばっかり読んでる気がするので(実際、読んでるんですが・笑)、関係ない本を読んでみました。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
千原ジュニアの「うたがいの神様」
パピルスに連載している内容をまとめた本です。「鵜呑みにしてたまるか!」ということで、世の中のさまざまな物事を疑っているジュニアの主張が楽しめます。
そもそも「鵜呑み」という言葉自体が、鵜呑みできないヘンな言葉です。鵜は魚を丸呑みにした後、そのまんま漁師に吐き出しますからね。呑んでもいないし、消化もしていない。ということは、「よく理解せずに物事を受け入れる」という意味の先に「受け入れるフリをしてそのまんま吐き出す」という意味もあるはずで。一回呑み込んで、呑み込んだと油断させておいて「吐き出す」みたいな。笑いで言うと、ノリツッコミみたいな感じでしょうか。「鵜呑み」ってもしかしたら、「疑う」ということと意味が近いのかもしれません。
・・・「はじめに」から、これですからね・笑。1時間ぐらいでサクサク読める本です。36話収録されているのですが、個人的に面白かったという話を5つほど紹介してみます。
・珈琲好きは珈琲嫌い
「これが美味しい珈琲」という基準を持っているがあまり、まずい珈琲が飲めないというジュニア。缶コーヒーはもちろん、喫茶店でも珈琲を飲みにいけるお店も限られてしまっているそうです。缶コーヒーをガブガブ飲んでる人からすれば、自分は珈琲嫌いに見えるんだろうな、という話。同じことを恋愛や仕事にも当てはめて考察している。
・一番煎じは苦い
世の中は一番煎じに見せかけた二番煎じにあふれかえっているという話。芸人が映像の仕事をするというとみんな映画にいくから、じゃあ自分は2時間の映画の真逆にある15秒のCMの監督をしたら、一番煎じかなと。作ったのは確か「SANNKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス」のCMでしたね。「残念な兄」、「残念なアイスキャンディー」、「残念なトイレ」、そして「残念じゃない新聞」のCM。
・割り勘する男より割り勘された女を恥じるべき
ほんまにその子のことを気に入っていたら、男は絶対に割り勘はしない。お金がなくてもなんとかしておごるはず。「割り勘にされたわ!」と人に言うことは、「私なんとも思われてへんわ!」、「自分あかんわ!」ってまわりに言いふらしているようなもの。もっと悔しがれよ。自分が女だったら、「割り勘されない女になったる!」って努力するわっていう話。一理ある・笑。
・先輩は選べる
芸人は先輩後輩の関係が濃い世界。ゴハンや旅行でも先輩が奢るのは常識。でもジュニアは映画だけは割り勘にしているとのこと。その理由は、先輩におごってもらって観た映画の感想を、先輩側に寄せられてしゃべられるのがイヤだから。先輩におごってもらった映画だから全然面白くないと思っても、面白いといわないといけない気持ちになった自分の経験が大きいそうです。後輩時代も「自分でお金を出すから、先輩とどれだけ意見が違っても言わせてもらう」とのスタンスだったとのこと。
 そして、絡みたい先輩は自分から選べるという話。芸人は後輩が「飯連れて行ってくださいよ」というだけで「ほな、いこうか」とつながれる世界。先輩・松本人志とのエピソードがいいですね。
・不謹慎使いにご用心
震災以来、あふれた不謹慎と言う言葉について。そもそもは「お前、謹慎な身なのに、不謹慎やな!」と謹慎中の先に、不謹慎があるはずという主張。
 ジュニアは、男だけの芸人チアリーディングチームを作って、15人ぐらいの汚いおっさんで被災地を励ましにいこうという案を考えたそうです。チアリーディングって観ている人を応援するっていうスポーツだし、ミニスカートでおっさんがめっちゃ真剣に踊ったら、目の前の被災者はからは「コイツらアホちゃう?」ってウケて喜んでくれるんじゃないかなっていう話。でも被災地以外の「不謹慎使い」からは不謹慎と言われんだろうな、とも。
 バラエティで話しているエピソードとかぶっているネタも多少あります。そのことについては、以前「あっちの番組でこのネタ使ってオンエアがあの時期だから、この番組では・・・」といろいろ考えていたそうですが、それを計算しながら話すのが面倒くさくなったと言ってました。
「すなわち、便所は宇宙である」よりもちょっとトーク寄りですが、ジュニアの性格とか発想がよくわかる本だと思います。
うたがいの神様/千原 ジュニア

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すなわち、便所は宇宙である/千原ジュニア

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バレンシア対バルセロナ。

 今朝のバレンシア対バルセロナは面白かったですね。
試合は2-2だったのですが、非常に見応えある攻防でした。まずこの試合のバレンシアは、前半から強気のプレッシングでボール狩りを行い、さらにボールを奪ってからもポゼッション勝負を仕掛け続けたんですよ。あのバルサ相手に。
 そもそも、バルサがなんでここまで異常に強いかというと、言うまでもなく、あのパスワークにあるわけです。ほとんどの試合で70パーセント近いボールポゼッションをして、時間帯によっては85パーセントぐらいになるわけです。そんなバルサにポゼッション勝負を挑んで勝てるのであれば、誰もバルサ対策に苦労しないわけです。でもバレンシアはそれをやってのけた(前半限定でしたけど)。
 バレンシアのプランが奏功した背景には、バルサがまだ整備の余地があると思われる[3-4-3]システムを採用していた影響も少なからずあったかと思います。サイドにできやすい穴、特に右サイドのスペースをマテューが徹底的に切り裂いていった。この前半のバルサは、そこを修正し切れないまま前半を終了。バレンシアが2-1のリードでハーフタイムを迎えました。驚くべきは、前半のバルサのポゼッションが55パーセントだったこと。この数字だけで、バルサがいかに苦戦していたのかがうかがえるかと思います。実際、これだけボールが持てず守備に追われていたバルサなんて、なかなか見ることがないですから。
 後半、バルサは4バックに戻したのですが、それでも主導権はバレンシアのまま。コンパクトにして激しいプレスでバルサの自由なプレーをさせずに封じ込み、奪ってからはシンプルなカウンター。ただ時間の経過ともに、攻撃的なカードを投入したバルサのパスワークが機能し始めて、ゲームを支配し、76分にメッシからのパスを受けたセスクが決めて同点。その後、バレンシアはやや消極的になった印象で、バルサが逆転するチャンスはあったのですが、この日はメッシが大ブレーキ。決定機で決め切ることができずにドロー決着。
 最後に帳尻を合わせたところは、「さすがバルサ」ですけど、バレンシアが首位にいる理由がわかる前半の戦いぶりでした。とはいえ、ベップも[3-4-3]にチャレンジしている途中ですし、今後さらなる成長を遂げるためにはいまはトライをしている段階なのでしょう。バルサにも産みの苦しみがあるわけで、そういうチャレンジは評価したいと思います。
 原稿を書くために早朝に起きたのですが、いやー、その手を止めて見入ってしまいましたわ。
 たぶん再放送もあると思いますし、観れる機会がある人は観る価値があると思いますよ。
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バルサの強さの秘密が分かる本をこちら。
バルセロナが最強なのは必然である グアルディオラが受け継いだ戦術フィロソフィー/オスカル・P・カノ・モレノ

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ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~/フェラン・ソリアーノ

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サッカー バルセロナ戦術アナライズ 最強チームのセオリーを読み解く/西部謙司

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