実写ドラマの話。


 昨日の話なんですけど、ドラマ「熱中時代」を見ました。
すんごい懐かしいですね。自分が幼い時、それこそ幼稚園に入学する前とか、そういう年頃に見た記憶がある先生ドラマですもん。金八先生みたいに続編シリーズも見かけなかったので、最近の子は知らないだろうに・・・僕もドラマの内容は覚えていないけど、「♪僕の先生は~(フィーバー) 嵐を巻き起こす~」の主題歌だけはきっちり覚えているというレベルですからね。
 教師役を佐藤隆太が演じていて、北野先生(水谷豊)の生徒だったという設定だったんですね。佐藤隆太は、「ルーキーズ」以来、熱血教師役がすっかり板についてきてますな。松下奈緒が同僚役をしていたので、「アリナミンVのCMコンビじゃねーか」と思ったら、ドラマのスポンサーで、ちゃっかり特別CMまで作っていてウケました。ドラマとしては、まぁまぁ。おれも「いいところ見る眼鏡」をかけていこうと思いましたくらいかな。
 佐藤隆太が出ていた「ルーキーズ」で思い出しましたけど、漫画を実写化する場合って、よくミスキャストを指摘されるじゃないですか。
 最近だと、こち亀の実写ドラマ化で両さんこと、両津勘吉を香取慎吾が演じることになって、原作ファンから、批難轟々だったのは、記憶に新しいところ。
 僕も正直、「なんで両さんを香取慎吾が???ラサール石井でいいじゃん」とかなりの疑問でしたから。実際、ドラマもコケましたよね、数字的には。
 でもこれって、マーケティング的には成功だったらしいんですよ。
なぜか。というのも、もともとこのドラマ化での集英社の狙いと言うのは、自分らのようなジャンプを読んで育ってきたような野郎どもにいまさらこち亀を知ってもらうためのものではなく、今まで原作を一度も読んだことのないような層・・・つまり、若い女性層の市場を開拓するための戦略だったから。だったら、両さん役に香取慎吾が起用されるのも納得ですよね。ラサール石井だったら・・・若い女性たちが見るかというと、かなり難しいですもんね(苦笑)。
 この話を知ってから、少年漫画の実写化でジャニーズが起用されるのも、理解できるようになった気がします。確かに、往年のマニアが喜ぶキャストにしても、単行本の売り上げはあんまり上がらないですからね。「あしたのジョー」とか「GANTS」も納得でしたわ。
 この発想は、いろんな分野で応用できる気がします。

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