昨日は天皇杯の京都対甲府戦を取材。
立ち上がりは京都がペースを握る試合でした。
ボールを奪ってからの展開力と精度、そして繰り出されるカウンターの鋭さは迫力ありましたね。21分、甲府の最終ラインがオフサイドを取りに行こうと中途半端にラインを止めた瞬間、そのギャップディエゴのスルーパスで切り裂かれ、抜けだした豊田選手に1対1を決められて失点。安間監督いわく、「あそこはオフサイドを取りにいってはいけない場面」だったそうだ。
「うわー、J1つえーな」とか思いながら見ていたら、先制した京都が極端に引いて守ってきた。これで試合は、甲府がボールポゼッションを高めながら、果敢な仕掛けを続けて攻め込む展開に。35分、杉山選手の中への切り込みから、3バックの間でボールを受けたキム・シンヨンが相手DFをかわして、豪快にけり込み同点。相手GKが一歩も動けない弾丸シュートでした。縦のコースを切られていたため、中へと切りこんでいく判断に切り替えた杉山選手の突破も「巧」です。
後半は京都が4バックにシステムチェンジ・・・・というか、120分間通じて、目まぐるしくシステム変更してましたね。目まぐるしいこと、風のごとしでした。ついでにいうと、甲府のキム・シンヨンと京都のキム・ソンヨン・・・名前のややこしいこと、山のごとしだよ。あと試合前の選手発表で、杉山新が「杉本新」とアナウンスされて、ズッコケそうになりました。
後半は、完全に甲府ペースだった。完全に運動量が落ちた京都は、選手交代とガチャガチャとシステムを変えて変化をつけて対応しようとしていたけど、効果はイマイチだった気がします。一度、サイドからのクロスが相手Gkを抜けて、飛び込んでいたマラニョンが無人のゴールに押し込むだけの大決定機があったのだけど、豪快にはずす・・・急にボールが来たわけじゃないのに。
延長戦前半、3枚目のカードで満を持して片桐選手を投入。左サイドを鋭くえぐり、エリア内の松橋選手にクロス。思いっきり足をかけられて倒されると、野田主審がホイッスル。「PKだ!PKだ!」と喜んでいたら、なんとエリアの外ギリッギリでのFKという判定・・・んな、あほな。甲府の選手が猛抗議するも覆らず。まぁ、ある意味、05年の再現ですな(ただFKは、ポストを直撃しなかったけど)。ただ甲府としては、このFKの無情な判定でも平常心を失わず、しっかり切り替えて戦えたことが延長後半の決勝弾につながったのかもしれません。大西選手のクロスに森田選手が競って、そのこぼれ球を片桐選手がダイレクトシュート。すばらしすぎるゴールで、延長戦の末、J1の京都を沈めました。
甲府は4回戦進出。次の相手は、清水エスパルスです。
いわゆる「富士山ダービー」なのですが、試合会場が、なんと「鳥取県」。お隣の県と試合するのに、開催地が鳥取て・・・さすが天皇杯。つーか、どうやって行けばいいんだろ、鳥取・・・。
試合後は、エルゴラの京都担当・雨堤クンとお好み焼きを食べてきました。
そして帰りの新幹線の時間まで駅のマックにこもって、ひたすら原稿書き。新幹線の車内でもパソコンを開いてとにかく原稿を書く。深夜に自宅についたのですが、翌日は川崎の練習取材だったのでちょっとだけ寝て、また朝からひたすら原稿を書いてました。すべてナビスコカップ決勝号に向けたエルゴラ原稿です。たぶん一号分に寄稿した原稿量としては、エルゴラ記者を始めた3年間の中で一番のボリュームだと思う。うーん、いろいろときつかった。
今日から11月か。
今年もあと2か月・・・そろそろ、ラストスパートです。