「将棋ファンあるある」、著者インタビュー後編です。







 どうも、いしかわごうです。
20日に発売した「将棋ファンあるある」の著者インタビュー(後編)です。前編はこちら

 昨日予告した通り、今回は本に収録されている野月浩貴七段のインタビュー、渡辺明棋王と戸辺誠六段による対談についてのあれこれです。インタビュアー&インタビュイー:いしかわごうのセルフインタビューとなっております。では、どうぞ。

kagawa_cover

—-「あるあるネタ」だけではなく、野月浩貴七段のインタビューや渡辺明棋王と戸辺誠六段の対談も収録されているのですね。
「ネタばかりだと読んでいても単調になると思ったのと、少しアクセントをつけたいなと。ファン視点だけではなく、棋士の視点で将棋界のことを聞かせてもらおうと思い、交流のある棋士の方にインタビューをお願いしました。快く応じてくれてありがたかったです」

—–野月七段といえば、大のサッカーファンですね。
「はい。サッカーつながりで、3〜4年前から交流をもたせてもらってます。僕が将棋界に携わることが出来ているのも、野月七段のおかげといっても過言ではないぐらいです。いつもはほぼサッカーの話ばかりなのですが、西尾明六段とともに将棋連盟のyoutubeチャンネルを担当したり、将棋中継の動画配信の立ち上げにも関わっている棋士なんですよ。そのへんの話をたくさん聞かせてもらいました」

—ニコ生で将棋中継が始まるまでの舞台裏は興味深いと思います。
「ユーストリームで実験的に配信したのがきっかけになり、紆余曲折を経て、現在のニコ生の中継スタイルが確立されました。そのへんの話は、ぜひ読んで欲しいですね。あと本文ではカットしましたが、初期の頃は動画配信する際にかかる通信費用が莫大で、コスト面でも何かと大変だったみたいです」

—-コンテンツの充実だけではなく、棋士側の伝える意識の話も興味深かったです。これまで観る将棋ファンが少なかったのは、棋士側が見せるということをしてこなかったと明かすくだりなど。
「将棋を指すプロである棋士側が、将棋の面白さを伝える技術をどのぐらい意識しているか。あるいは棋士同士でどういう取り組みをしているか。そこが変化しているという話は、あまり世に出ていないと思います。野月七段や木村一基八段は、いわゆる羽生世代が上にいた影響で、修業時代の経験が長かったことも伝える技術向上につながっていたという話は興味深かったですね」

—–兄弟子である森内俊之九段の裏話は?
「笑顔で『兄弟子は売りません(笑)』とやんわりと断られました。ただ弟弟子なら良いとのことで(笑)、『広瀬はお酒に弱くてすぐに寝てしまう』とのネタをいただきました。なんだか目に浮かびます」

—もう1本収録されているのは、渡辺棋王と戸辺六段は対談ですね。
「渡辺棋王もサッカーファンで、以前出した『将棋でサッカーが面白くなる本』では中村憲剛選手と対談してもらいました。

今回は、渡辺棋王1人に将棋界のあるあるや棋士あるあるについて聞く予定だったのですが、棋士と一緒に話した方がいろいろな話が出て来るかも・・・とのことで、仲の良い戸辺誠六段を交えて対談になりました。当日は渡辺さんのご自宅にお邪魔して、めぐみ夫人も含めてざっくばらんな感じでたくさん話してもらいました。その分、編集に苦労しましたが」

—-編集で苦労した点は?
「雑談とかオフレコ話が多過ぎて、『・・・これ、どこまで載せていいんだろう?』という線引きの境目が掴みにくかったことですかね。いくら面白い発言でも、部分的に曲解されて悪い形で広まったらお二人に迷惑がかかるので・・・そこは配慮しながら編集したつもりです」

—-逆に読んで欲しいところは?
「棋士にとっては当たり前のことでも、将棋ファンには新鮮だったりする話題って多いと思ってます。そういう『へぇ』と言ってもらえるような話題を聞こうと思ってました。例えば、戸辺六段が話してくれた『記録係を連投すると、2日目の15時ぐらいが眠気のピークが来てツラいんです』とか、プロか奨励会経験者しか共感できないネタだと思いますけど(笑)、将棋ファンはそういう話を楽しんでますから」

—対談では、奨励会時代の話題も多いですね。
「記録係をやっていると、長い持ち時間でずっと棋士のことを観察しているので、ネタがたくさんあるらしく、お二人とも思い出話に花を咲かせてました。それに昔の棋士の先生方は、今よりも豪快な方が多かったようで、伝え聞いた話も含めて、面白エピソードに事欠かなかったみたいです。だいぶカットしましたが(笑)」

—-食事ネタが多いのは意識して?
「そこは将棋ファンにとって鉄板ですからね。『美人の職員が出前の注文を取りに来ると注文率が上がる都市伝説』とか『対局のときにソバ茶が人気』などの話は、棋士ならではの『あるある』だと思います。そういうところを読んで楽しんでもらえればと思ってます」

—そろそろ、まとめを。
「まず初めに伝えておきたいのは、この本を読んでも将棋の棋力はまったく上がらないということです(笑)。ただ『最近、将棋が気になる・・・』という人が、棋士や将棋に興味を持つきっかけになってもらえればと思ってます」

—-売り上げは、出だし好調みたいです。
「おかげさまで、発売当日はAmazonの将棋ランキングで1位を獲得することができました。
IMG_2805
ただ現在は一時在庫切れなので、早く入荷して欲しいです。このままヒットして『観る将棋ファン向けの本は売れる』と評判になれば、今後も観る将向けの本が出しやすくなりますからね。そのためにも、本屋で『将棋ファンあるある』を見かけた際には、ぜひ立ち読みではなく、購入して欲しいと思います(笑)」

ではでは、このへんで。
セルフインタビュー、なかなか楽しいですね。新刊の販促活動をしたい著者に、僕がインタビューしながら、セルフインタビューっぽく見どころを語ってもらって宣伝する企画とかやってみたら、そこそこ需要あるような気がします。興味ある方は連絡ください(無料ではやりません・笑)。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>