中二日だと、本当にあっという間に試合ですね。
先週末のことを少し振り返ると、20日はダブルヘッダーでした。
お昼は味スタで東京ヴェルディ対カターレ富山の取材。
20位のヴェルディは三浦ヤス監督を解任し、冨樫監督の初陣。一方の富山は22位(最下位)ですが、ここ2試合は2引き分けと、粘り強い戦いを見せています。
試合は、0-1で富山が勝利。
ヴェルディは勝って弾みをつけたかったところですが、なかなかうまくいかなかったですね。前半のヴェルディはアタッキングサードまでは積極的に運べるものの、そこでノッキング。味方のためにパスコースを作る動きが乏しく、結局、「渋滞」が起きてました。
一方の富山は、奪ってからの攻撃に迷いがなかったですね。前半の先制点は、最終ラインからのロングフィードから苔口選手の見事なトラップからのボレーシュートで決めたもの。サイドチェンジやフィードの精度が決して高いわけではないですが、それを愚直に狙い続けていた1本が実りました。
後半、ヴェルディはトップに平本一樹選手を投入。
ゴリゴリと突破できるフォワードがドンと中央に構えることで、渋滞を改善する「交通整備」はできていた印象です。ただ、今度はリードした富山がなりふり構わずに守りに来ました。
後半途中からは苔口選手下げた[5-3-2]にして、徹底的に逃げ切り。将棋で言う「穴熊戦法」ですね。なんせ自陣で5バックと3ボランチですから。これで死守して勝ち点3を獲得。富山は今季3勝目。アウェイ14連敗という不名誉な連敗を止めることに成功しました。
試合後、会見終わった安間監督としばし立ち話。対戦相手の監督が替わった直後というのは相手の出方が読みにくいものですが、ユースの監督だった冨樫監督なので、ヴェルディ色を出してくると想定していたようです。具体的には、ドリブラー対策として池端選手や平出選手など1対1の局面対応に強い選手をそろえて臨むなどの準備をしていたとのことでした。
メンタル面に関していえば、最近は、毎日のように選手を焼き肉に誘って食べに行ってたそうで、「明るく練習しよう」などと、選手にモチベーションを落とさずにやる重要性を説いていたのだとか。安間監督いわく、「状況が良くなったから明るい雰囲気になるんじゃなくて、明るい雰囲気で準備するから、良い状況が転がって来るもんだから」とのこと。相変わらず、面白いことを言う人です・笑。
J1では、川崎フロンターレの試合をよく見ているとも言っていました。だから、チームのことや練習のことを聞かれました・笑。「夜、等々力で多摩川クラシコあるんで、生で見て行けばいいんじゃないですか」と伝えたのですが、「これから草津に行ってきます」とのお返事。次節の相手がザスパクサツ群馬なんですね。これから直行で視察にいくとのことでした。お疲れさまです。
夜は多摩川クラシコ。
同人誌が販売されていたり・・・
仮面ライダーバロンの始球式があったり・・・
結果はスコアレスドロー。撃ち合いが多い多摩川クラシコが0-0で終わったのは久しぶりですね。2005年以来、9年ぶりらしいです。
ポイントはどうですかね。
攻撃面では、徳島戦で初ゴールを決めたアン選手が、なかなか仕事をさせてもらえなかったですね。FC東京のシステムは[4-3-1-2]。3ボランチなので、中央の守備は堅いですが、システムの構造上、こちらのサイドバックは相手のマークから浮きやすくなります。そこらへんは左サイドバックの山越選手が積極的に突いていたと思います。
それ以外にも見所は多々ありましたが、ここではひとつだけ。
それはボランチの一角に入ったパウリーニョのパフォーマンスが良かったですね。これまでは中盤のセッションに入っていけない選手という印象がありましたが、怖がらずに中央でボールを受けて、裁いていました。
感心したのは、狭い密集エリアでも隠れずに受けにいっていたことですね。FC東京の守備が中を締めた守り方のため、組み立てではシンプルに両サイドを使いつつという狙いはありましたが、ボランチの2人は、相手が締めているはずの真ん中であえてパス交換して突破していくような駆け引きも見られました。
「簡単に外に逃げるとハマってしまうので、狭い中央のところでもあえてパスを通していければ、と思ってました」と谷口選手。このパス交換にパウリーニョが怖がらずに顔を出していたのがよかったですね。合格点のボールさばきを見せつつ、対人守備とボール奪取の強さもしっかりと発揮しました。
ボランチ2試合目の谷口選手も、トップ下の憲剛選手に対する高橋秀人選手の監視が厳しいと見るや、うまくそのスペースを狙って攻撃参加するなどの柔軟性も見せていました。中盤の3人の関係もよくなってきていると思います。
久々にブログで長文書いて疲れたので、このへんでー。
明日はNACK5。フロンターレは、久々のデーゲームですね。