ワールドカップ開幕が近づいているので、サッカー番組も毎日目白押しですね。
仕事柄なるべくチェックするようにしてるのですが、最近観て面白かった番組といえば、これですね。8日に放送されたNHKスペシャル「ミラクルボディー:スペイン代表 世界最強の”天才脳”」。
スペイン代表の中心選手であるシャビとイニエスタのサッカー頭脳を科学的に分析するという内容でした。
特に、バルセロナのパスサッカーの中心にいるシャビは、状況判断と空間認識力にとりわけ優れていると言われています。ピッチ全体を俯瞰で捉えてプレーしているタイプであり、日本では遠藤保仁選手や中村憲剛選手がこの俯瞰の眼を持っている選手と言われています。
そんなシャビが、試合中にどこを観て、どういうふうに頭を働かせているのか。ピッチ上でプレーする彼の頭にカメラを付けて、視野から集めた情報をどう処理しているのか、などを分析していました。シャビが見ている世界を知ることができましたし、試合中の首振りは0.5秒、1試合850回やっているなどのデータもあり、実に興味深い内容でした。
解析の結果でわかったのは、シャビのあの判断力は、試合中に集めた情報とこれまでのプレーで蓄積された経験から直感として下しているというもの。脳の働きとしては、「大脳基底核」という部分の活動らしく、そしてこれは膨大な棋譜から直感で一手を決断するときの将棋プロ棋士の脳活動と似ているそうです。
・ ・・・まさか、ここでもサッカーと将棋の類似性とは・笑。
実験中に、「サッカーでは肉体よりも、脳のスピードが重要なんだ」、「マヌケなやつはサッカー選手にはなれないんだよ」などとシャビ節を言ってました。いやはや、面白かった。
今日の深夜にNHK総合で再放送があるみたいなので、見逃した人はチェックしてみてはどうでしょうか。6月12日(木)午前0時40分~1時29分からです。
ちなみに数年前に発売された中村憲剛選手のDVDでは、この番組と同じように、「ケンゴカメラ」をつけて、憲剛選手がプレーするときの視野を再現するという特典映像がついています。シャビと通じるものがあって、この中村憲剛の眼も面白いですよ。
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遠藤保仁選手の眼を知るには、この本がオススメですね。どうやって眼を鍛えてきたのか、わかりやすく、読みやすいです。
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シャビの自伝。
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