徳島戦のデータを冷静に振り返ってみる。



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 明日は金曜日ですが、等々力でJ1リーグの柏レイソル戦が開催されます。チームは思わぬタイミングでのケガ人が相次いでいる状態ですが、そこは総力戦ということで乗り切ってもらうしかありませんな。
 なお、明日柏戦のマッチデープログラムに掲載されている小林悠選手と金久保順選手の対談を担当させてもらいました。

 前編は小学生時代に対戦した当時の思い出話です。
小林選手が「順のチームのキーパーが素手だったのは覚えている」と言えば、金久保選手も「悠はドリブルでやたらシザースしてた。あとサラサラヘアーだった!」とか、そんな感じです。あと田中裕介選手が小林悠選手の町田JFCの先輩だと知って、金久保選手が「ウッソーーーーー!!!!」と、めちゃくちゃ驚いてました・笑。
かなり面白く読める対談になってますので、是非読んでみてください。
 そんな試合前日ですが、前節の徳島ヴォルティス戦のことも少し。
というのもね、この徳島戦でフロンターレがものすごいデータを叩きだしているんですよ。
http://www.football-lab.jp/toku/report/
 徳島戦でのフロンターレ、確かにボールを握り倒していたのですが、このサイトのデータによれば、パス総数が911本で、パス成功率90.3%だったというのです。
 この数値を言われても、あまりピンと来ない人もいるかもしれないですけど(大久保選手がそうでした・笑)、この数値って実は異常なんです。というか、こんな数値は初めて見ましたわ。
 まず今年の川崎フロンターレの1試合の平均パス本数は698.7本なんですよ。そしてこれはリーグ1位という数字です。J1リーグ平均は492.7本ですからね。
 風間監督になってから、チームが「ボールを失わないサッカー」になっているのは、ご存知の通り。正確に丁寧にパスをつなぐ個人の技術をとことんまで追求することで、それをチームの戦術にして戦うというのが風間監督のアプローチなわけです。今年は1試合平均700本近いパス本数ということは、その回数分だけボールを出して、受け手という作業を繰り返しているわけです。
 でもこの徳島戦で記録したパス本数は900本以上。しかも成功率が90%。これはかなり抜きん出た数値だと、少しはわかってもらえるでしょうか。
 さらにこの試合は、後半ロスタイムに浴びたシュート1本のみで、90分は被シュートゼロでした。
 井川選手に「試合中にそういうことって気づくものですか?」と聞いたら、「ロスタイムまで1本も打たれていなかったというのは知らなかったですね。『今日は打たれてないかな』ぐらいの感じはありましたけど・・・試合後に『そうだったらしいよ』というのを聞きました」とのことでした。
・・・この徳島戦は、いろんな意味ですごい試合だったような気がしてきました。


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