富山取材。今年は[3-1-4-1-1]システム。


 金曜日から富山県に来ています。
 目的はカターレ富山の取材です。
エルゴラを卒業してからは、取材スタイルもこれまでとは少し違う形にシフトしていきたいと考えていたのですが、最初に計画していたのはカターレ富山の取材でした。
安間監督のサッカーの捉え方はとても独特かつ面白いので、取材をするといつも刺激をもらえるのです。そこで、せっかくなら試合だけではなく普段のトレーニングも見学するプチ旅行を企てることにしました。ただ4月からは他の仕事も始まりますし、もちろんフロンターレのスケジュールとの兼ね合いもありますからね。日程とにらめっこした結果、3月ではこのタイミングがベストだと判断。しかもリーグ戦の対戦相手が、大木監督の京都という巡り合わせ!!・・・これは行くしかありません。
富山駅周辺にはカターレ富山仕様のローソンがありました。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
店内にはカターレグッズも販売されていたので、思わずイヤーブックを購入。
事前に富山のクラブ広報さんと、J’s GOAL&エルゴラの富山担当・赤壁さんにも連絡すると、赤壁さんがちょうど取材に行く日なので、練習場まで乗せてくれるとのこと!移動手段がタクシーぐらいしかなくて、しかもちょっと遠かったのですごく助かりました。赤壁さんが言うには、地元メディア以外で練習場に取材に来る記者はまずいない、とのことでした。
北陸電力総合公園内に練習場があります。
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開始時間の20分ぐらい前につくと、ちょうどコーチ陣が先に出てきて、安間監督がいつものようにピッチを歩きながら自分の間隔でコーンを置いているところでした。
近くを通りがかったときにこちらに気付いてくれて、安間監督には事前に連絡していなかったこともあって、「ごうさん、どうしたんですか?」とめっちゃビックリされました・笑。練習前だったので一言二言だけ雑談。「面白くなってきてますよー」と笑顔で言い残して練習に向かっていきました。
練習はたっぷり2時間。パスワークを重視した練習や京都を意識したトレーニングも随所に盛り込まれていました。そして練習が終わってからの若手とコーチ陣を交えた居残り練習(通称・安間塾)がスタート。結局、2時間ぐらいボールを蹴っていて、全部終わったら5時ぐらいになってました。
 練習後は、クラブハウスの中でたっぷりとお話を聞かせてくれました。
安間監督は、ビエルサがチリ代表を率いていたときに採用していた[3-3-3-1]というシステムを2年前から採用して戦ってます。今やJ1もJ2も3バックのチームは珍しくありませんが、2年前に3バックを採用しているクラブは、J1だと広島、J2だと京都と富山ぐらいでしたからね。今年はそこから試行錯誤を経て、[3-1-4-1-1]という、これまた独自のシステムを採用しています。そこらへんのメカニズムを1時間に渡ってレクチャーしてくれたのですが、これがまた面白かったなー。
もともと「サッカーは11対11でやるスポーツだけど、それをこちらが一人多い12対11でやってるように相手に見せるにはどうすればいいんだろう?」などという常人には理解不能な発想をしている方なのですが・笑、現在の[3-1-4-1-1]システムでも、中盤の人数がより多く見えるように工夫しているとのことでした。
それを説明してくれたノートの図解がこちら。
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・ ・・・これ見ただけじゃ、絶対にわかんねーよ。
試合後、対戦相手の監督からも「どうやってるの、これ?」とよく聞かれるそうです。
 やっぱりサッカーって面白いな。
非常に刺激的で、いろんなアイディアをいただきました。
明日の富山対京都戦・・・お互いに攻守の切り替えが早く、局面の球際も激しく、とても面白い試合になると思います。ぜひ注目してみてください。
以前ブログで書いた[3-3-3-1]システムの考察。興味ある方はどうぞ。
安間カターレ、[3-3-3-1]システムの余波。
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