昨日は埼スタ取材。
まず試合前から大変でした。
というのも、埼スタ取材の場合、武蔵野線→埼玉高速鉄道で浦和美園に向かうのですが、この日は強風で武蔵野線が乗車途中に止まってしまったんですよ。なんか強風で何かが線路に入ったらしく、その撤去作業とのこと。普段、乗り慣れてない電車でこういうアクシデントが起きると、ちょっと焦りますよね。でもイライラしても仕方がないので、気持ちを切り替えて、かばんに入れていた本を読んで時間を過ごしていました。結局、30分の乗車予定が、90分かかって東川口駅に到着。
ツイッターでは、僕がキックオフまでにたどり着けるかどうか心配してくれるフロサポまでいましたが、なんとか1時間前に到着です。ただ、さすがに90分間電車内でずっと立ちっぱなしは、地味にキツかったですね。
そして試合観戦。
ただ激しい雨が屋根のある記者席も直撃し、机はビショビショ。とてもじゃないけど、ノートパソコンを開く勇気はありません。なので、ノートだけ持参して空いている席で観戦することに。雨でノートは濡れるわ、寒さで手がかじかむので、正直、ペンが全然走らなかったっす。
試合に関するアレコレは、明日発売のエルゴラに原稿を書いております。
紙面ではカラー見開きをいただいていたので、フロンターレの原稿も多めです。どうしても「相手が9人になったのに勝てなかった」という結果ばかりに目が行きがちな試合ですが、試合をじっくり分析して見えてきたことを原稿を書きました。
色んな見方があると思いますが、自分はわりとポジティブに捉えています。なぜか、という部分は・・・エルゴラを買って読んでくださいってことで。
紙面ではあまり触れなかった家本主審のジャッジについても。
まず、阿部選手の退場は妥当だったと思います。槙野選手の退場はやや厳しめでしたが、映像でよく見ると手を使って止めているし、レナトの誘い方も上手い。しかも71分、74分、76分と家本主審がカードを乱発してた時間帯(80分)に、こういうファウルを犯したことが軽率だったのかな、と。
ただジャッジとしては正確なのですが、ゲームをコントロールするという意味では、これで2人目の退場者を浦和に出してしまうのはどうなんですかね。
それよりも、阿部選手が退場するときに、アドバンテージを取って流したあの判断について思うことがあります。
あの場面、まず槙野選手のパスミスを拾った小松選手を、阿部選手が後ろからタックルで倒しました。本来ならばこの時点で阿部選手は2枚目の警告で退場になるはず。ですが・・・そのこぼれ球を拾ったレナトがゴールに向かって行ったため、家本主審はアドバンテージを取って川崎Fにプレーを続けさせているんですよ。結局、レナトがそのまま持ち込んでシュートし、Gkが弾いてCKになってプレーが止まり、阿部選手に2枚目のイエローが提示されました。
この一連の流れ、最初は家本主審のいい判断でアドバンテージを取ったと思ったんですよ。
実際、規則(第5条のアドバンテージの項目)には、「違反が退場に値する場合、違反直後に得点の機会がない限り、主審はプレーを停止し、競技者を退場させなくてはならない」と明示されているので、違反直後に得点の機会があったと見なしてアドバンテージを取ったのだと思います。
ですが、例えば仮にあのときにレナトがシュートで終わらずにボールを奪われて、プレーが途切れることなく続いていたらどうなっていたのか、という疑問もわいてくるんですよね。それが浦和のカウンターのチャンスにつながって、しかもピッチには退場していたはずの阿部選手がプレーに参加してゴールに関与したり、阿部選手のゴールが生まれる・・・という可能性がなきにしもあらず、じゃないですか?うーん、そう考えると退場者のときのアドバンテージって難しいですね。
あと試合終了のタイミング・・・さすがにあれはちょっと酷くないですか?
そもそも、ゴールネットの修理をして(3分近く時間を使っている)、さらに2人が退場するときに抗議の時間もあったのに、5分というロスタイムも短く感じましたし、家本主審は5分台ではなく、5:00になった瞬間にタイムアップの笛を鳴らしましたからね。しかも田坂選手が右サイドから深く切れ込んで、矢島選手にクロスをあげようかという絶好の流れの途中でですよ。ビックリしたわー。
試合後、某選手は「あの場面で試合終了の笛を吹かれたのは、二十数年サッカーやってきて初めてですよ」と苦笑いしてましたが、僕も初めて見ましたよ。2人退場させてしまったので、1秒でも早く試合を終わりにさせたかったんでしょうかね?・・・うーむ。
とまぁ、エルゴラ本紙に書かなかったことをツラツラと書いてみました。
つーか、今日から4月じゃないですか。また新しい気持ちで頑張りましょう!