[書評]内田篤人「僕は自分が見たことしか信じない」


 来週(3月4日)の情熱大陸は、ウッチーこと内田篤人選手だそうです。1月の長友に続き、サッカー選手の登場率、相変わらず高いですな。
そういえば最近、「いしかわさん、ウッチーの『僕は自分が見たことしか信じない』の書評はいつブログに書いてくれるんですか?」とウッチーファンの知り合いに言われ、「とっくの昔に書いたじゃん」と思い調べてみたら・・・・単に紹介しかしてなかった。本棚から引っ張り出して、もう一回読み返してみたので、書評というよりは感想をざっと書いておきたいと思います。
$いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 この「僕は自分が見たことしか信じない」、パッと見はフォトエッセイのような装丁なのですが、中身はガッチリとした硬派な内容になんですよね。学生時代、鹿島時代、日本代表、そしてシャルケ時代と彼の歴史を実にバランスよく語っていて、内田篤人というフットボーラーのサッカーに対する姿勢や情熱をかなり本音で伝えてる本です。
特にドイツに来てから、環境や周囲の視線が変わったことで彼の中でどういう変化が起こっているのか。その心境を垣間見れたのは興味深かったですね。1人の選手としてメディアに対する考え方もざっくばんに語っているので、取材する側としていろいろと参考になりました。そういう意味では、報知新聞の内田記者が綴る企画は斬新ですね。どういうアイディアから生まれたページなのかな、と気になりました。あとはもうちょっと彼のサイドバック論や自身のサッカー観をより突っ込んだ領域まで触れて欲しかった気もしますが、それを差し引いても読み応えのある内容になっています。
 サッカーのことだけではなく、プライベートのエピソードも豊富です。
古典の授業では「係り結び」が得意だったとかの情報もありますが、個人的には、「1000ピースのジグソーパズルを作るのが好きで、モナリザの特大パズルも作った!」って話がツボかな。アウトドアのプロスポーツ選手なのに、家では黙々とジグソーパズルを作っていくことに楽しみを覚えたところに、人間・内田篤人の本質を見た気がします。笑。
 あとは試合中のおう吐に悩まされていた話の真相ですよね。「ガムを噛みながらプレーしていたら吐き気が止まった」と報道されていましたが、これはあえてウソをついていたのは知らなかったですね。そう言った理由がまた・・・ねぇ。
 情熱大陸の見どころに「どこまで取材対象者の本音を映し出せるか」というのがあると思います。
他者に決して本音を見せない内田選手が、長期密着のカメラの前でどれだけ素顔を見せているのか・・・そこは今回の肝だと思いますね。楽しみです。
僕は自分が見たことしか信じない/内田 篤人

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