富山取材こぼれ話。

 本日、東京に戻ってきました。
 やることが盛りだくさんなので、ブログでサッカー的分析をガッツリ書くのではなく、富山取材のゆるいこぼれ話でも紹介しますね。
 富山のスタジアムイベントでは、マスコットキャラクター・ライカくんが抹茶でおもてなしをしているサービスがツボでした。
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一杯百円でおもてなしをしてくれるとのことで、人だかりもできていました。ライカくんの手のところが、抹茶で緑色に変色してましたけどね。
 スタジアムグルメもいい感じでありました。
牛串など肉類が充実していたので、サポーターの方にはビールのおつまみに最適ですな。僕はカターレウィンナーと白エビコロッケバーガーを食しました。
 そうそう。
この日の入場者数は4353人でした。5000人ほど入ったホーム開幕戦で勝利したこともあって、この日も入りは好調をキープ。
 2年前、安間監督はこんなことを富山の選手に伝えていると言ってました。
「後ろで行ったり来たりのボール回しをしているぐらいなら、相手の最終ラインにどんどん仕掛けろと。ウチはお客さんが、二千人から三千人しか入らないチームなんだから、後ろでボール回していてもお客さんは増えないよ、前にいけって言ってます」


 今回、京都に劇的な勝ち方をしましたし、これからも積極的な姿勢を貫くサッカースタイルで入場者数が増えていくといいですね。4月にはガンバ大阪戦が控えていて、すでに前売りチケットがめちゃくちゃ売れているそうです。
なおソ・ヨンドク選手の決勝点が決まったとき、ベンチにいる安間監督が珍しく派手なガッツポーズをしていたんですよ。試合後、そのことを聞かれたら、「(自分の)キャラにないですよね・笑。ああいうのは(湘南監督の)チョウさんに任せておくつもりだったのですが・・・」と恥ずかしがっておりました・笑。
 これで富山は3勝2敗の勝ち点9。5節を終えてなんと現在4位で、鳥取とともに、J2リーグ序盤に旋風を起こす存在になりつつあります。みなさんも注目してみてください。... 記事を読む

富山取材。今年は[3-1-4-1-1]システム。

 金曜日から富山県に来ています。
 目的はカターレ富山の取材です。
エルゴラを卒業してからは、取材スタイルもこれまでとは少し違う形にシフトしていきたいと考えていたのですが、最初に計画していたのはカターレ富山の取材でした。
安間監督のサッカーの捉え方はとても独特かつ面白いので、取材をするといつも刺激をもらえるのです。そこで、せっかくなら試合だけではなく普段のトレーニングも見学するプチ旅行を企てることにしました。ただ4月からは他の仕事も始まりますし、もちろんフロンターレのスケジュールとの兼ね合いもありますからね。日程とにらめっこした結果、3月ではこのタイミングがベストだと判断。しかもリーグ戦の対戦相手が、大木監督の京都という巡り合わせ!!・・・これは行くしかありません。
富山駅周辺にはカターレ富山仕様のローソンがありました。
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店内にはカターレグッズも販売されていたので、思わずイヤーブックを購入。
事前に富山のクラブ広報さんと、J’s GOAL&エルゴラの富山担当・赤壁さんにも連絡すると、赤壁さんがちょうど取材に行く日なので、練習場まで乗せてくれるとのこと!移動手段がタクシーぐらいしかなくて、しかもちょっと遠かったのですごく助かりました。赤壁さんが言うには、地元メディア以外で練習場に取材に来る記者はまずいない、とのことでした。
北陸電力総合公園内に練習場があります。
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開始時間の20分ぐらい前につくと、ちょうどコーチ陣が先に出てきて、安間監督がいつものようにピッチを歩きながら自分の間隔でコーンを置いているところでした。
近くを通りがかったときにこちらに気付いてくれて、安間監督には事前に連絡していなかったこともあって、「ごうさん、どうしたんですか?」とめっちゃビックリされました・笑。練習前だったので一言二言だけ雑談。「面白くなってきてますよー」と笑顔で言い残して練習に向かっていきました。
練習はたっぷり2時間。パスワークを重視した練習や京都を意識したトレーニングも随所に盛り込まれていました。そして練習が終わってからの若手とコーチ陣を交えた居残り練習(通称・安間塾)がスタート。結局、2時間ぐらいボールを蹴っていて、全部終わったら5時ぐらいになってました。
 練習後は、クラブハウスの中でたっぷりとお話を聞かせてくれました。
安間監督は、ビエルサがチリ代表を率いていたときに採用していた[3-3-3-1]というシステムを2年前から採用して戦ってます。今やJ1もJ2も3バックのチームは珍しくありませんが、2年前に3バックを採用しているクラブは、J1だと広島、J2だと京都と富山ぐらいでしたからね。今年はそこから試行錯誤を経て、[3-1-4-1-1]という、これまた独自のシステムを採用しています。そこらへんのメカニズムを1時間に渡ってレクチャーしてくれたのですが、これがまた面白かったなー。
もともと「サッカーは11対11でやるスポーツだけど、それをこちらが一人多い12対11でやってるように相手に見せるにはどうすればいいんだろう?」などという常人には理解不能な発想をしている方なのですが・笑、現在の[3-1-4-1-1]システムでも、中盤の人数がより多く見えるように工夫しているとのことでした。
それを説明してくれたノートの図解がこちら。
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・ ・・・これ見ただけじゃ、絶対にわかんねーよ。
試合後、対戦相手の監督からも「どうやってるの、これ?」とよく聞かれるそうです。
 やっぱりサッカーって面白いな。
非常に刺激的で、いろんなアイディアをいただきました。
明日の富山対京都戦・・・お互いに攻守の切り替えが早く、局面の球際も激しく、とても面白い試合になると思います。ぜひ注目してみてください。
以前ブログで書いた[3-3-3-1]システムの考察。興味ある方はどうぞ。
安間カターレ、[3-3-3-1]システムの余波。
こちらはビエルサに関する本です。オススメだけ紹介してます。
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ノボリの名言。

 本日は麻生取材に。
開始時間を豪快に間違えましたけどね。10:00からだと信じ切ってましたけどね。
まぁ、それはいいとして、練習後、クラブハウスからコバユウとノボリが一緒に出てきました。
コバユウには昨日取材していたので、ノボリを取材することに。
試合に向けた話を一通り聞いたところで、そばにいた小林選手の話題でもと思い、「小林くんは調子いいのに、なかなかゴールに結びつかないねぇ」と何の気なしに話を振ってみました。
すると、ノボリがちょっと間をあけてから、少しどや顔になってこう言い放ったんです。
「ゴールっていうのは、ケチャップみたいなもんなんですよ」

・・・・えっと、そのたとえ、どこかで聞いたことがあるんですけど・・・と思いながらも、一応そのボケに乗って、「ケチャップ?それはどういうことだい?」と聞ることにしました。
 するとノボリ、「いやね、ケチャップって出ないときは出ないけど、出るときはドバドバッと出るじゃないですか。ゴールもそういうことですよ」とどこかで聞いたことのある感じの解説をしてくれました。
・・・・語ってるで、オイ!
ゴールをケチャップに例えて、めっちゃ語っているで!
それも「うまいことを言ってやったで」みたいな顔で!
おまけに、心なしかちょっと斜め上を見て語っていたからね!
さすがノボリですね。
「ノボリザカー」と客席から野次られる選手は、コメントもひと味違いますね。
ただほどほどにしないと、そのうち本田圭佑選手に著作権料的なものを請求されるかもしれませんけど。
・・・・ってなわけで、明日の鳥栖戦は、アンパンマンのケチャップに期待です・笑。... 記事を読む

国立取材。

ホーム開幕戦は、国立開催。
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メンバー表を見たら、前日練習でスタメン組に入っていて、移動バスにも乗り込んでいった矢島選手がベンチにもいません。発熱による欠場とのことでした。代役に小林選手がセンターフォワードで起用されました。
 キックオフ直後、相手チームの配置を眺めながら、「えーっと、3バックの右が阪田(サカタ)で、左が若狭(ワカサ)で・・・しかも監督が田坂(タサカ)・・・・紛らわしいわっ」とか思いながら、いつものようにノートに布陣をメモしようと、ほんの数秒だけ、ピッチから目を離したら、どよめきが。
 顔を上げると、視線の先には、相手FWの足元に飛び込む西部選手の姿が。この1対1はなんとかセーブ。正直、何が起きたのかわからなかったのですが、録画映像を確認したら、井川選手から中澤選手へのバックパスを狙われていたのですね。あぶなっ。
 さて。
この試合は大分が採用している[3-5-2]システムとの噛み合わせが多少なりとも試合展開に影響していました。ここにフォーカスして書いてみようかと思います。
 まず前半、フロンターレは實藤選手を3バックに加えた[3-4-3]でスタートしています。憲剛選手と稲本選手のダブルボランチで構成しており、この後ろにいる中央の5枚を起点にしっかりビルドアップしていくのが、攻撃の第一歩なわけです。
 ただ、前半はそこが機能しませんでした。
その理由のひとつが、大分が採用している[3-5-2]というシステムとの齟齬でした。フロンターレの3バックは相手の2トップにケアされ、さらに憲剛選手と稲本選手のダブルボランチは2シャドーからがっちり対峙される配置になっていたのです。大分は、前線からタイトにボール狩りしてくるチームですし、そこでうまく外せないと、後ろがいわゆる”渋滞”を起こしてしまいます。体調不良で開幕戦を欠場した憲剛選手もまだ万全の動きとは言い難く、思うようにビルドアップにテンポが出ませんでした。
この点に関しては、3バックの一角に入っていた實藤選手が「自分が少し中途半端なポジションだから、相手にプレッシャーをかけられてしまった部分がある」と反省点を挙げてました。
3バックに対して2トップがケアしてきたのですから、数的優位なのはこちらです。ならば、3バックの両端のどちらかがもっと大胆にサイドに開いてしまえば、それほどプレッシャーを受けずに組み立てを展開できたというわけです。実際、後半に4バックにシステム変更してからは、案の定、サイドバックはほぼノープレッシャーで攻撃を展開できるようになりましたからね。
 前半に気になったことがもうひとつ。
[3-4-3]の布陣では、中盤の空いている真ん中(ポジションで言えば、トップ下あたりの位置です)のエリアをどう使うかがひとつポイントになります。
 いい時間帯では、憲剛選手がその位置に出て行ったり、小林選手や大久保選手が下がってきてボールを受けてさばいたり、田中裕介選手が中に絞ってきて、うまく中央を使って攻撃にアクセントをつけていけます。
 しかし後ろでビルドアップが渋滞してしまうと、ここがぽっかり空き、3枚の前線と中盤の距離がずいぶんと離れてしまう現象が出てきてしまいます。事実、前半は憲剛選手からの一発のロングパスで前線を走らせざるを得ない攻撃が目立ってました。
 守備の局面でもしかり。
大分のワンボランチとして中盤の底で起点になる宮沢選手がそこでぽっかりと浮くミスマッチができがちでした。この点についても、後半から[4-2-3-1]に変更し、憲剛選手をトップ下に配置して宮沢選手に当てることで解消できたわけです。
 試合二日前に変更を決断した3バックの整理がし切れていなかった上に、大分の[3-5-2]との噛み合わせが悪く、それにはまってしまった前半45分の苦戦だったと思います。
 ハーフタイムに監督から「システム変更」という解決策を受けて修正できましたが、「監督の指示待ちではいけない」とは、試合後の憲剛選手の言葉。本来であれば、例えば3バックの實藤選手がサイドバックのような位置取りをすることであったり、距離感、ポジショニングを調整したり、ピッチ上の選手たちで打開策を見つけていける大人のチームになっていかねばなりません。眠ってる場合じゃないですよ。
 長々と書いて疲れたから、後半の分析は省きます・笑。
前半の問題点が面白いぐらい改善されて、相手を圧倒し続けた後半でした。たぶん後半に限れば、ボールポゼッションは80パーセントを越えていたんじゃないでしょうか。ただ面白いようにシュートが入りませんでした・苦笑。それだけに、大久保選手のゴール前のあの落ち着きは際立ってましたが。
 守備面では、開幕戦で課題として噴出したカウンターに対するリスク管理が後半はしっかりできていました。特に井川選手の負傷で入った伊藤選手の対応が頼もしかったですね。試合後、伊藤選手は「ホームで勝てるチームになっていかないといけない」と悔しそうに話してました。同じように引き分けという結果に納得している選手は誰もいなかったように思います。
次のホームゲームは等々力です。
ナビスコ決勝か天皇杯の勝ち進みで、また国立に戻ってきたいですね。
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2011年、3月11日の震災から2年が過ぎました。
テレビの特集番組を見ていると、復興にはまだまだ時間がかかることを感じます。
14時46分、黙祷を捧げました。
一人一人ができることは小さくても、これからもできることを続けていきたいと思います。
支援はブームではないのですから。... 記事を読む

明日は国立開催。

先日、フロンターレで取材していたらクラブスタッフさんから「天野からです」とプレゼントをいただきました。
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 おおっ!
いっしょにおフロんた~れのキャンペーンで製作した、オフロスキーとオフロンスキーによるコラボタオルセットです。天野部長のエッセイ「クラブ名にフロとつくのはウチだけなんです」の編集に協力したお礼とのことでした。こういう心使いがうれしいですね。ありがとうございます。
・・・・もったいなくて使えないぜ。
 明日は国立競技場開催の大分戦ですが、フロンターレにとってはホーム開幕戦になります。柏との開幕戦を体調不良で欠場した中村憲剛選手も元気なプレーを見せてくれそうですね。
ちなみに大分の宮沢正史選手は、憲剛選手にとって中央大時代の2つ先輩。一緒にボランチを組んでいた時期もあり、特別な先輩だったみたいです。
そのことを本人に聞いたら、「・・・そうなんですよ!」と目を輝かせて、「自分の目標だったし、憧れの先輩でした。彼のおかげで自分はプロに入れたぐらい」と、その存在をすごくうれしそうに語っていました。プロ入り(FC東京)した身近な先輩ということもあってかなり慕っていたみたいです。本当に尊敬していたという雰囲気がヒシヒシと感じました。
「お互い、32歳と34歳になりましたけどね」と笑ってもいましたが。
 キャプテン同士ですから、まずは試合前のコイントスで一緒に並びますね。そしてもし2人が同じピッチに立つと、「2006年の多摩川クラシコで、川崎フロンターレが4対1から大逆転負けを喫した味スタ以来になる模様です(※出典:ツチペディア・笑)。
憲剛選手の新刊「幸せな挑戦」は明日9日発売ですね。
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僕は献本をいただき、一足先に読みました。
発売前なので、詳しい感想は控えますが、サッカーを通じて確立した自分のスタンス、成長のプロセスをたっぷり語っています。個人的には、中学生のとき、パソコンのプログラミングをする部活に入っていたというのがツボでした・笑。
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日立台取材。

フロンターレは、一日遅れの開幕戦でした。
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 結果は1-3で敗戦。
たぶん柏からすれば、狙い通りの試合運びだったのではないでしょうか。そのぐらい「してやられた感じ」を受けました。そして記者席の後ろで見ていたおやじの野次がうるさかったです・笑。
 まず柏の守備は、フロンターレが安直にロングボールを蹴ってこないことを見越していたのでしょう。最終ラインから中盤に入る瞬間に目を光らせて、ボールを刈り取ることを狙っていました。
 それが開始5分の失点シーン。
中盤で森谷選手が相手をかわせずにボールロスト。そのショートカウンターに対してはこちらの人数は揃っていたのですが、レアンドロとクレオのコンビに交わされて決められます。
 前半は、足元パスが多く、リズムも出ませんでしたね。
柏は中盤をコンパクトにしてきているので、その中盤をすっ飛ばしてロングボールを相手の背後に入れるなど、少し相手の陣形を間延びさせてからまたショートパスを入れていくなどの組み立ての工夫も欲しかったところです。ただロングボールの競り合いだと、小林選手では鈴木選手に対して分が悪かったですし、開幕戦という、ある意味で“お披露目“の立ち上がりだったこともあってか、みなチームのスタイルを忠実にやろうとし過ぎていたのかもしれません。
 それでも憲剛選手がいたら、中盤で起点となってアクセントをつけていたのでしょうが、体調不良で欠場。迫力不足は否めません。となると、サイドから崩すしかないのですが、打開策の急先鋒であるレナトには新戦力の右SB・キム・チャンスが自陣ではマンマーク気味にガッチリと対応。まわりのサポート意識も徹底しており、ボランチの茨田選手、CB鈴木選手のキム・チャンスのカバーリングも徹底していました。
 とにかくレナトを縦に突破させないように素早く数的優位を作って囲んでいました。中に切り込まれる分には、真ん中を分厚く密集させてそこで食い止めればいい、という算段だったように見えました。ここはネルシーニョの狙いでしょうな。前半のレナト、自分の仕事ができませんでした。
 後半は矢島選手が中央に入ったことで変化が生まれ、多少の揺さぶりもできていたのですが、その矢先に、もったいない失点。レナトのボールロストから、素早いショートカウンター。ここでの中澤選手とクレオの交錯シーンを巡る判定は、いろいろ言いたいところだけど、どっちの立場で見るかで評価が変わってしまうとしか言いようがありません。
 それよりも気になったのが、今年は最終ラインを去年より高めに設定している点。現在の中澤&井川のCBコンビは、スピード自慢のタイプではありません。前半にも西部選手がゴールマウスを飛び出してヘディングでクリアする場面がありましたが、去年より高めに設定している最終ラインの背後を狙われたときのケアをどうするのか。まだ対応がちょっとクリアになっていない印象を受けました。練習試合では露呈しなかった部分が、公式戦になってわかることもあります。この2失点目を今後の授業料として欲しいところです。
 3失点目は、直接的には稲本選手のパスミスから招いたもの。ですが、2点を追いかけるという状況にみな気持ちが前がかりになっていて、後ろでボールを持った稲本選手が出し所に困っていたようにも見えました。
 スコアほどの差はない試合に見えましたが、負けは負けですし、たぶん柏としても割り切っていた戦い方だったことでしょう。後ろの最終ラインと菅野選手が構えるゴールマウスは堅かった。特に新潟から移籍してきたCB鈴木選手はいい補強ですね。
 取材を終えた後、「最近、日立台からの帰り道はいつもつらいな・・・」と思いながら、柏駅までとぼとぼと歩いて帰りましたが、まだ開幕戦が終わったばかりです。
 20周年のJリーグ、楽しんでいきましょう。
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ビエルサの狂気

こんにちは。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
 本日紹介するサッカー本はこちら。
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 ついにでた、奇人・ビエルサの本です。
ビエルサ好きとしては買わねばなりません。ただマニアック過ぎるのでしょうか。モウリーニョやペップの本が華々しく平積みされているのとは対照的に、新刊にも関わらず、本棚にちょこんと差し込まれており探すのに大変苦労しました。
 このおっさんは、とんでもない戦術マニアです。ビエルサの有名な言葉があります。

「自分はこれまで2万5千試合のビデオを分析したが、サッカーの歴史上戦術というのは28種類しかなく、そのうち19種類は守備的なもので、残りは攻撃的なものだ」

 2万5千試合って、どんだけサッカー観ているんですか、という話ですよ。ちなみにこの言葉には、「だから守備的なサッカーはつまらない。俺は攻撃サッカーを追求していきたいんだ」みたいな意味が含まれています。
 さて、この本の内容ですが、戦術的に掘り下げたような分析は少なく、人間・ビエルサという人物像に迫るエピソードを中心に構成されてます。
 ビエルサは個別インタビューを受けないことで有名なので、この本に出てくる言葉も独占インタビューでのものではありません。ゆえに人物像の迫り方も、監督会見での記者とのやりとりであったり、彼を長年サポートしている右腕となるスタッフの背景や証言、あるいは活字中毒のあまり新聞スタンド(キオスク)の経営権を買ってしまったとか、そういうアプローチをしながら、素顔を紹介していく内容です。2年目を迎える昨オフの契約更新で「近所のレンタルビデオショップの会員を更新した」とかいうほんの小さな情報でビルバオのサポーターが大喜びした話は有名ですね。
 サッカーに対して、ここまで純粋な監督も珍しいですね。あらためて変人だと思いました・笑。
 個人的には、もっとピッチ内の戦術論を言及して欲しかったかな。せっかくビエルサを扱うのだから、読み応えという部分でちょっと残念でした。
ただ、マニアしか買わないであろうビエルサの本を出版したという勇気に拍手をおくりたいですね。
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「名将への挑戦状」では、ビエルサも出てきます。こちらはかなり鋭く批評しています。
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クラッキでトークショー。

 昨日は立川にあるクラッキで海江田さんとトークイベント。
 おかげさまで店内は満員御礼。Jリーグ開幕直前ということでJ1とJ2を展望する話を2時間ほどたっぷり話してきました。
 最近買った本。
「羽生善治と現代」と「グラゼニ」の最新刊。
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 将棋好きといえば、「指す人」ばかりだと思われがちですが、最近は「観る将棋ファン」というのが増えているんです。その観る将棋ファンである梅田氏が書いた「シリコンバレーから将棋を観る」、「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?」という将棋に関する本2冊をまとめた文庫本。「将棋は全然わからないけど、羽生さんの強さってどれぐらいすごいの?」と疑問に思った人に読んでもらいたい内容ですね。みなさんが考えている将棋本とは全く違うと思いますよ。
グラゼニはユキちゃんの過去があきらかに。これは恋が本格的に動き出しますね(もはや僕の中でグラゼニは恋愛漫画という認識です・笑)。
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どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語/中央公論新社

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