風間監督のロングインタビュー〜得点王あるある?

 宮崎キャンプで行ったフットボールサミット取材。三日連続インタビューの最後は、風間監督でした。
 普段の囲み取材で聞けない深いことを、ロングインタビューでたくさん聞かせてもらいました。いやはや、面白かったです。
 ときに「非常識」とも言われる風間監督のサッカーですが、「俺がいつも言っているのは、一番確率の高い選択をしろということなんだよ。だから、ものすごく現実的かつ堅実なサッカーのはずなんだけどなぁ・・」と首をひねっていたのが印象的です・笑。
 「サッカーは発想のスポーツだから」という言葉が、すごく頭に残っています。やっぱり風間さんの肝は、ここなんでしょうね。選手の発想を引き出すために、あえてポジションをコンバートさせるのは日常茶飯事。大学時代、中盤の真ん中をやっていた選手にサイドバックを命じたら「僕は右サイドをやったことがないんです」と言ったので、「お前、試合中に右サイドに一回も移動したことないのか?」、「それはあります」、「じゃあ、その時間が長いだけだ」と一蹴したエピソードとか、風間監督らしいですな。
 あとは「得点王の生むチーム、あるある」みたいな話も。
昨年、大久保嘉人選手が得点王に輝いたのは記憶に新しいところだと思いますが、風間監督は筑波大監督時代にも関東大学リーグ得点王をチームから生み続けています。
 でもチームの中に得点王争いをしている選手が居ると、シーズン終盤の試合中は、ゴール前の決定機が来ても、みんなが無理矢理その選手に点を決めさせようとするパスを出すことが増えて、試合のリズムが微妙におかしくなることもあると苦笑いしていました。
 そういえば、去年のフロンターレも、シーズン終盤はゴール前でとにかく大久保選手に点を取らせようとボールを集めてギクシャクした試合がありましたね。アウェイのレッズ戦とか・笑。
 正直、去年、大久保選手があれだけゴールを量産したのだから、まわりは風間監督をもっとちょっとぐらいは評価しても良いと思うのですが、本人は「俺は大丈夫だよ、褒められない人間だから」と笑ってました。「ただポポヴィッチには褒められたけどね。『(大久保が点を取れているのは)お前のおかげだろ?』と」。そんなことがあったのね。
・・とまぁ、ここに書いたのはこぼれ話で、本編ではガッツリとサッカーの話を聞いております。風間監督のインタビューってまとめるのが超大変なのですが、頑張りたいと思います。
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稲本選手と井川選手の対談。

こんばんは。宮崎キャンプから戻ってきてからは、ひらすらフットボールサミットの原稿を書いております。ほぼ自宅にカンヅメ状態です。
 今日はインタビュー取材での裏話でも。
ボランチの稲本選手、センターバックの井川選手の対談企画を行いました。
ピッチでタテ関係を構成している二人に、フロンターレのサッカーにおける「後ろからの景色」について語り合ってもらう・・・・はずだったのですが、今年の稲本選手はDF登録なんですよね。対談をした日の紅白戦でもCBのポジションに入り、井川選手とはタテではなくヨコに並ぶ関係になってプレーしていました。今年はチーム事情によって、ボランチとCBの両方をこなすみたいです。
 チームのスタイルについても語ってもらいました。
ただ「普通の対談」をしても面白くないので、漫画好きのお二人に、スラムダンクに登場した豊玉高校の「ラン&ガンスタイル」を引き合いに出しながら、スタイルと結果と両立させるチームとしての難しさを語ってもらったりね。お二人の考え方が垣間みれて面白かったです。
 ちなみに井川選手がスラムダンクで好きなシーンは、三井寿の「バスケがしたいです・・・」だそうで、稲本選手から「ベタやなぁ」と言われてました・笑。
 もちろん、プライベートで仲が良いこの二人ならではの話題も。稲本選手がフロンターレに来たこの4年間で、お互いに独身→結婚、そして井川選手はパパにもなるなど、私生活でも変化がありました。そうした変化がサッカーにどう影響しているのか、などなど。
「イナさんは、平日は遊んでくれたけど、休日は全然遊んでくれなかったですね。僕とは平日だけの付き合いなんですよ」などと、独身時代の裏話を話してくれたり、ピッチ外の話もなかなか面白かったです。
現在製作中のフットボールサミット、どうぞよろしくお願いします。
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宮崎キャンプ取材〜宮崎産業経営大学との練習試合。

 昨日は宮崎産業経営大学との練習試合。
30分×4本というやや変則的な形式でしたが、2014年シーズンになってから、これが初めての対外試合です。

 新ユニフォームでのプレーもお披露目です。
1本目(2-0)と2本目(1-0)は、いわゆるAチームが出ました。スタートの布陣は[4-2-3-1]。GK西部、DFラインは右から武岡、稲本、井川、小宮山、ボランチにパウリーニョと山本、二列目は右から小林、中村、レナト、ワントップに大久保という顔ぶれでした。

 雑感としては、「まずまず」と言ったところでしょうか。
そもそもミニゲームや紅白戦はやってましたが、フルコートでのゲームはこの試合が初めてでしたからね。その影響なのか、試合中の選手同士のボール回しの距離感にも違和感があった一本目という印象です。距離感の違いが、パス回しの強弱の付け方やその選択を慎重にさせたのか、パスミスを避けて、真ん中からではなくサイドから攻撃を組み立てようとするポジショニングや受け方をしていました。その結果、相手の圧力に簡単に掴まってしまうという場面が目立ち、なかなかいい形で前線までボールを運べませんでした。大学生相手なので、それでもゴール前まで行けてしまうのですが。
 後ろでボールを動かす際のリズムもまだまだ。
この日は田中裕介、ジェシ、ノボリという去年の主力3人が入れ替わっていたこともあり、ビルドアップときの選手同士の呼吸もスムーズではありませんでした。ボランチのパウリーニョ含めて、もっと擦り合わせが必要ですね。ただこのへんは今年最初の練習試合なので、別に問題視することもないかと。まさに「ここから」っていうところですから。
 良い部分もありました。
新加入の武岡選手は、右サイドで抜ける動きで小林選手と面白い縦関係の崩しを見せていました。田中裕介選手や實藤選手とも違った特徴が出せるチョイスになりそうな印象です。
 試合後、憲剛選手に感触を聞きましたが、「今日は(試合を)やることが大事でしょ」と話していました。内容や結果うんぬんではなく、とりあえず一試合してみて、チームの感じを掴むような位置づけでしょ、と。というか、全体が始動してまだ数日ですからね。
 
 3本目(1-0)、4本目(1-0)についても少し。
印象としては、大島選手とボランチを組んでいた谷口選手が際立っていた感じを受けました。中盤や後ろでボールの動かすときのポジショニングが良いですし(いわゆる隠れない受け方ができる)、CBがつけるボールにまず前を向き、そこから狭い場所にも縦パスを通せる技術があります。筑波大で風間監督のもとでやっていたのだから当然かもしれませんが、正直、想像以上です。ボールを正確に扱う技術に加えて、サイズがあるので、守っても最終ラインの前で防波堤にもなりますからね。なるほど。大学ナンバーワンボランチと言われるのも納得です。チームの志向するスタイルを考えると、新加入選手の中では即戦力になるかと思います。
試合後、そんな谷口選手に少し取材させてもらいました。やりとりはQ&A方式でどうぞ
—-試合の感想を。
「今年初めての実戦でしたが、そのわりにはやれたかな、と思います」

—-ボールを受ける技術が高いですね。
「まだまだボールを受けられるし、動きの質を高めていかないと思っています」

—-大島選手とのボランチ、やりやすそうでした。
「僚太は技術がある選手ですし、ボールを受けるのも上手いです。良い関係を築けていきたいです」

-----風間監督のこのスタイルのなかで追求していきたいことは?
「受けてつなぐことをもっと意識していきたいですね。今日はミスも多かったので」

-----森谷選手が去年移籍してきた時、風間監督から「思い出せよ」と言われたそうです。谷口選手は監督から何か言われましたか?
「思い出せとは言われてないですね(笑)。ちょっと前までは、もっと『前を見ろ』とは言われていました。横や後ろでつなぐことばかり考えていたので、前を向いてやれというのは言われていました。それは今も意識しています」
—-個人の目標設定。今年はどのあたりに?
「多く試合に絡むこと。簡単にスタメンで出れるチームではないですが、そういう思いは持ち続けたいですね」
—-ボランチとCB、試合に出る為にはどっちのポジションで勝負したいなどのこだわりはあるほう?
「こだわりはないです。『出たとこ勝負』でしっかりやりたいですね」

—-出たとこ勝負ですか。なかなか面白い言い方しますね、
「出たとこ勝負・・・いや、『出されたところ勝負』ですね(笑)」

—-ボールを触るのが好きなら、ボランチじゃないですか?
「ボールを触るのは好きではないんですよ。いや、好きなのかな・・・?できれば、あんまりボールは受けたくないかも(笑)」
—ボールを受けることを嫌がったら、風間監督に怒られますよ。
「あはは。ボールを受けてリズム作れるように頑張ります」

 とまぁ、こんな感じで雑談みたいに聞かせてもらいました。出たとこ勝負ならぬ出されたところ勝負とは面白い表現ですね。確かに選手は、監督に出された場所で勝負しなくてはなりませんから。
シーズンはまだまだ始まったばかり。ここからどんなチームになっていくのか。楽しみです。
現在鋭意取材中です。
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僕の本もよろしく。
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中村憲剛選手と渡辺明二冠の対談も収録していますよ!例えばこんな感じで。
(渡辺二冠が先日サッカー大会で審判デビューをしたと聞いて)
中村;・・・えっ?(笑)主審で?ラインズマン(副審)すか!
渡辺:はい、子供の大会で。小学生のチームのコーチって何人もいるわけではないから、お父さんが審判の資格を取って協力するということは多いんですよ。オフサイドラインを見ながらスローインに備えてボールの行方を把握しなくてはいけないので、頭を使って大変でした。
中:将棋のほうが頭を使っているじゃないですか(笑)。
渡:いや、将棋の場合は一手交代ですし、相手の手番のときはこちらの時間は減らないですから、そこまで頭を使って考えてはいないんですよ。けっこうボーっとしてます。
中:えぇっ、ボーっとしてるんすか?
渡:朝10時からの長丁場なんで、一日中、ずっと真剣に考えていたらしんどいんですよ。
中:確かに。途中でケーキを食べてたりしてますもんね。
渡:小学生の大会なので15分ハーフだったんですけど、将棋は15分間ずっと集中していることはないんです。一手に1時間ぐらいをかけることはあるのですが、10分だけ考えて、また少し休むというリズムなんです。サッカーの場合は、ボーっとした間に何か起きたら大変ですから、気が抜けないじゃないですか。15分間の1秒も無駄にできないので、使っている脳みそが別でしたね。
中:その話、すごく面白いなぁ。
こんな感じで、お互いの深い話をしています。サッカーとの比較で色々話しているので、将棋がわからなくても面白いと思いますよ。
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宮崎キャンプ取材あれこれ。

 連日のキャンプ取材です。
 一日の流れとしては、朝に江藤さんと合流して車で綾町の練習場に移動。午前練習は川崎新コーチのもと、フィジカルトレーニングが中心ですね。厳しく、楽しくやっている印象です。

 川崎コーチ、静岡学園高校出身で実はキング・カズと同級生だったのだとか。ただカズは1年で高校中退してブラジルに行ってますし、川崎さんはサッカー部ではなく柔道部だったので、接点はなかったそうですが。カズと同級生ですか。
 午後練習はボールメニュー中心。
ここ二日は守備陣のグループにビルドアップの指導をしていますね。ベースとなるいくつかの型をレクチャーしつつも、プレッシャーをかけてきた相手にハメられてしまわないように、風間監督は「パターンを覚えるわけじゃないぞ」、「相手をいかに困らせるかが大事なんだ」と判断の重要性を訴えてました。

 ここ二日はハーフコートでの紅白戦も実施してます。
体調不良で練習を欠場している田中裕介選手、来日してコンディションを上げているジェシ、順調な回復を見せているノボリなど、まだチームに合流していない主力もいますが、AチームとBチームをハッキリわけてやっている印象です。
 25日の全体練習後は、コーチ陣が地元の少年チームにサッカー教室をしておりました。

風間監督から直々に指導をしてもらえるなんて羨ましいですね。
 二部練習の後は、選手が泊まっている宿舎でインタビュー取材。
2月下旬に発売されるフットボールサミットで川崎フロンターレを大きく取り扱うのです。初日に中村憲剛選手、ここ二日は稲本選手&井川選手の対談、風間八宏監督のインタビューをしました。そのへんのこぼれ話は、おいおいまた。
宿舎なので、すぐ近くで選手がグッズにサインを書いていたりしています。

得点王グッズの特典ですかね?生写真にサインを書き続ける大久保選手。

ユニフォームにサインを入れるノボリ。
本日はこれから大学生との練習試合。楽しみです。... 記事を読む

宮崎キャンプ取材初日。

こんばんは。
本日から川崎フロンターレのキャンプ取材で宮崎県の綾町に来ております。

午後に宮崎入りしたので、3時半からの午後練習から取材。ただフロンターレが練習をしている綾町は、市街地からかなり遠いので練習場までたどり着くのが大変。1日に数本しかない市営バスに乗り、1時間ほど揺られて綾町にたどり着き、そこからタクシーで錦原グラウンドへ。

 午前中はガチガチのフィジカルだったらしいですが、午後はボールメニューが中心。ボール回しの組み分けでは、新加入の選手たちだけでグループ分けして、風間監督が重点的に指導する場面も。味方がパス交換している間に相手のマークを外してボールを受けるという、一連の動き出しのポイントを何度も何度も教えていました。ポイントは、”いつ”をはっきりしろ、でしょうか。
帰り際、気軽にファンサービスに応じる選手達。レナトは子犬に夢中でした。

 練習後は宿舎で中村憲剛選手のロングインタビュー。
チームのスタイルと彼のサッカー観をあらためて根掘り葉掘り聞かせてもらいました。
ちなみに日本を代表するパサーになる彼が、関塚監督からボランチ転向を言い渡されたのは、入団二年目の2004年の宮崎キャンプでのこと。しかも「まさにそこのグラウンドですよ」とのこと。本日練習してた綾町の錦原グラウンドで言われたのね。
あとキャプテン翼の松山くんがコンサドーレ札幌に加入したことを受けて、「フロンターレはいないから、誰か入ってくれないかなー」なんて話も。憲剛選手は岬くんのファンだから、ジュビロから移籍してくれないかなー、と熱望しておりました。
・・ってな感じでキャンプこぼれ話が書ければ。
インタビュー取材は明日も続きます。
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波戸康広さんの引退試合取材〜谷川浩司会長からまさかのお言葉。

 土曜日はニッパツ取材に。
マリノスのアンバサダー・波戸康広さんの引退試合でした。快晴で心地よかったー。試合前には将棋親善大使の任命式が行われました。

(左から佐藤和俊五段、広瀬章人七段、野月浩貴七段、森内俊之竜王・名人、谷川浩司日本将棋連盟会長、深浦康市九段、阿久津主税七段、西尾明六段、藤田綾女流初段)。
 棋士が勢揃いする中、谷川浩司会長が挨拶。マイクに近寄るときに観客からの「タニガワー、ガンバレー!」のアツい声援に微笑する谷川会長。
その挨拶の途中で「将棋とサッカーはスポーツとゲームという違いはありますが、戦術の考え方などは意外と共通点も多いです。最近では波戸さんと野月七段の対談も収録されている『将棋でサッカーが面白くなる本』という書籍も出ました
・ ・・・・・えぇぇーーーー!?
谷川会長の口から本の紹介が飛び出るという、まさかのサプライズ。いやー、耳を疑いましたね。嬉し過ぎます。
 任命式後は、波戸さんと谷川会長によるフラッシュインタビューも行われました。「今日は谷川さんの『光速の寄せ』のようなサッカーをしたい!」という意気込む波戸さん。それを聞いて隣で微笑む谷川会長。

※「光速の寄せ」とは、あっという間に相手の玉を詰ましてしまう、終盤のスピード感覚から名付けられた谷川会長の棋風を表現したキャッチフレーズのこと。
 棋士の皆さんは、記者席の近くで観戦されていたので、顔なじみの棋士の方々にご挨拶。広瀬さんはこの日が誕生日だったとのことでした。
 そして、谷川会長にもおそるおそるご挨拶。
さすがに緊張。「将棋でサッカーが面白くなる本」の紹介をしてくれた御礼を伝えると、あの独特の口調で「将棋を広めていただき・・・ありがとうございます」とのお言葉。
・・・・ねぇ、聞いた?将棋界のトップから、このお言葉ですよ!!!ありがたき幸せ。
 森内俊之竜王・名人にもご挨拶させてもらいました。
想像していた通り、物腰が柔らかくて、とても丁寧な方。名人なんだから名刺は持つ必要ないんいじゃないかと勝手に思っていたのですが・笑、「森内と申します」と言って名刺交換していただきました。
 もうねぇ・・・谷川会長と森内竜王・名人との名刺交換してもらうと、それだけで飛車一枚分強くなった気がしましたね。気がした、っていうか強くなったね。夜に指した将棋ウォーズで四段相手に負けたけど。
 試合はとても楽しい引退試合でした。
戦前、波戸さんは「サイドバックだからたぶん点は取れないし、どうやって盛り上げようかな」と不安がっていたのですが、終わってみればまさかの3得点。「リーグ戦357試合で2点しか取ってないのに、今日は3点取りました」と、本人もビックリ。
 得点後には、胴上げされたり、「ハト 12」の人文字パフォーマンスをしてもらったり、波戸さんは本当に愛されてますね。

 棋士の方々も「楽しかったー」と満足してくれたご様子でした。いつも明るく楽しい波戸さん。元フリューゲルスの選手含め、これだけたくさんの選手が駆けつけたのも彼の人徳なのだと思います。
記念グッズにキーホルダーを買いました。

波戸さんの活躍、今後も期待しております!!
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今年初の麻生取材。

連日、麻生グラウンドに足を運んでいます。

チームとしての全体練習が始まるのは来週からなので、現在は一部の選手のみの合同トレーニングという位置づけです。だから来ているのも若手や新加入選手だけなのかと思っていたのですが、ベテランも普通にいました。
 風間監督も来ていますし、ミニゲームができるぐらいの人数が集まっているので、軽めではありますが練習メニューを組んで指示を出しています。見学している側としては、なんだかすでにシーズンが始まったかのような錯覚になります。
 中には憲剛選手のように、グラウンドの端でマイペースにコンディション調整している選手もいます。自主トレ期間ですですから、そこは完全に自由なんですけど、なんだか別メニューで調整しているように見えてしまって、ちょっと気の毒です。本人も少しだけ気にしておりました・笑。
 ボールメニューでは新加入選手に「止める、蹴る」のボール扱いを風間監督がレクチャーする場面も。トラップしたときのボールの置き方を実演しながら、「この半歩(ズラしてトラップするだけ)で違うし、世界が変わるんだぞ」などなど、フロンターレの就任当初によくあった光景ですね。ちょっと懐かしいです。
 さて。
明日は、ニッパツでマリノスのアンバサダーで将棋親善大使である波戸康広さんの引退試合。将棋つながりで、僕の本でも対談でお世話になっている波戸さんです。試合前には日本将棋連盟からの「将棋親善大使」委嘱式も行われますよ。
現役のプロ棋士も多数駆けつけるのですが、その顔ぶれが谷川浩司日本将棋連盟会長、森内俊之竜王・名人、深浦康市九段、野月浩貴七段、阿久津主税七段、広瀬章人七段、西尾明六段、佐藤和俊五段、藤田綾女流初段ですからね。将棋ファンが「マジか!」と驚くメンツです。
イベントなどの詳しい情報はこちら
中村俊輔選手、中澤佑二選手など現役Jリーガーはもちろん、フロンターレファンにはお馴染みの岡山一成選手の出場も決まったみたいです。チケットもあるようですし、時間がある方はぜひ足を運んでみてください。

「将棋でサッカーが面白くなる本」のこんな素敵な書評をいただきました。
将棋でサッカーが面白くなる本を読んだらプロレスも面白くなりました
まさか将棋とプロレスとは・・・!おかげで、僕もプロレスと田口選手に興味を持ってしまいました。こういう風にいろんな競技の輪が広がっていくと嬉しいですね。
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入門書ではありますが、読み物として面白く読めるようにも書いている本です。気になっている方は、一度ぜひ読んでみてください。どうぞお願いします。... 記事を読む

本日はフロンターレ事務所で取材。

 本日は、川崎フロンターレの麻生グラウンド・・・ではなく、事務所にお邪魔しました。

 とある企画の取材で、この3人による座談会を行ったのです。

 わかる人はわかると思いますが、川崎フロンターレのプロモーション部の歴史を知り尽くしている3人です。これまでのプロモーション企画のプロセスやイベントの舞台裏を伊藤宏樹選手とともにたっぷりと語り尽くしてもらいました。
 例えば、等々力最終戦で流した伊藤宏樹選手の引退VTR。このときに流れた曲は、平井堅さんの『僕は君に恋をする』でした。
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 まさにドンピシャの選曲でしたが、この曲にたどり着くまでは、すごく大変だったそうです。
選曲するのは天野部長で、いつものように自宅のお風呂に入りながら、ケータイを眺めながら選曲のアイディアを探していたところ(自宅のお風呂でケータイ片手に企画を練るのが天野部長の日課なのです)、あーでもない、こーでもないと悩んでいたら、のめり込み過ぎてお風呂で5時間も経っていたのだとか・笑。しかもその途中、あまりに喉が渇いてしまい、シャワーをひねって出てきた水を飲んでいたそうです・・・いや、夢中になり過ぎでしょっ!! 面白いなー。
 伊藤宏樹選手といえば、ファン感のステージ。
去年はブルーハーツを熱唱したわけですが、会場にはなんとクロマニョンズ(元ブルーハーツ)のマーシーが来場していて、誰もが驚きました。そのときの知られざる経緯なんかも3人がたっぷり明かしてくれています。
 いやはや、これまでメディアに出ていないエピソードをたっぷり聞かせてもらいました。もし、ここに同じぐらい歴史を知る憲剛選手が加わっていたら、さらに凄いことになっていたでしょうな。
おそらくこれが最初で最後。このトリオでの座談会はもう実現しないでしょう。貴重な場をセッティングしてくれたスタッフの方々に、本当に感謝です。それに応える為にも、良い原稿にしなければ!
掲載される媒体は時期が来たら発表しますので、どうぞお楽しみに。
この座談会にあたって、あらためて天野部長の本を読みましたけど、やっぱりこの本は面白いです。未読の方がいたら、ぜひ。
僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ (単行本)/小学館

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