日本代表練習取材。

 昨日は日本代表の練習取材に行ってきました。
午後は戦術練習だったのですが、現在ザックがトライしている[3-4-3]システムのトレーニングをピッチ脇でみっちりと見学。詳しいことは書きませんが、ポジショニングは数センチ単位で修正し、トラップをする際のボールの置き場所まで細かく指定するなど、ザックはかなり細部にまでこだわって詰めていました。通訳をはさんでの指示になるので、コーチング内容を把握できたのは、自分にとってもすごく勉強になりましたわ。面白かった。
 練習後のミックズゾーンでは、柴崎晃誠選手をつかまえて取材。日本代表のトレーニングウェア、なかなか似合ってました。誰も聞きにこなかったので、独占取材でしたわ(笑)。原稿は月曜号のエルゴラに書きましたので、そちらを読んでくださいということで。
 ちなみに練習中、周囲からはちゃんと「コーセイ!」と呼ばれていました。ちょっと安心。チェコ戦、出番があるといいですね。
当たり前ですが、ミックスゾーンを通る顔ぶれには、長友選手(インテル)、長谷部選手(「心を整える」)がいました。仕事とはいえ、「おおっ!」と思いましたわ(笑)。
朝日新聞のbe版にエルゴラッソの山田社長が登場しておりました。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 このお方がいなければ、エルゴラはありません。僕も何度もお世話になっています。熱い方です。
「新聞という紙メディアとスマートフォン・タブレット端末では情報の受け取り方が違う」との認識は、エルゴラの紙面作りにも強く反映されていると思います。そういう感覚は、記事を書く記者も大事にしたいと思います。
興味のある方は、この本を読んでみてください。エルゴラ誕生秘話、盛りだくさんです。何気に僕も登場してます。
「最後」の新聞 ~サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」の成功~ (ワニブックスPLUS新書)/山田 泰

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セレッソ戦、雑感。

 大阪に行ってきました。
金鳥スタジアムは昨年のこけら落とし以来ですね。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 エルゴラのセレッソ担当・小田くんともひさびさに会いました。お土産に、この試合のプレビューが掲載されてるエルゴラを渡す(関西版は一日遅れなので掲載がカットされてる)。去年までのガンバ&ヴィッセル担当・永田くんとも話せました。永田くんは精力的にいろいろやってますからね。興味深い話をいろいろ聞かせてもらいました。
 前半はプラン通りだったと思います。
今週のトレーニングでは、セレッソのドリブラーたちに対して、サイドでボールを保持された際、中央を締めて縦に追い出す守備を意識していました。前半はそれがうまくできていたと思います。何度か乾選手にバイタルエリアを使われたぐらいですね。セレッソをシュート2本に抑えていましたし、危険な場面もほとんどなかった。
 攻撃面では、局面でパスをつなぎつつ、縦に早いサイドアタックも機能できていたと思います。そもそもセレッソは、チームとしてアクションを起こしてくるので、スペースもできやすい。ゆえに組みやすい相手とエルゴラのプレビューにも書きましたが、わりとその通りになった前半だったかなと。両SBが高い位置を取るので、起点になるマルチネスのところでいい形でボールを奪って速攻を仕掛けると、2トップとCBが数的同数になっているという場面も何度がありましたから。
 もっとも、クルピ監督は茂庭選手と上本選手の能力の高さを買って、それでもよしと判断して守らせているのでしょうな。このあたりはリスクマネジメントの問題で、評価が分かれるところだも思いますが、去年はそれで守備がうまくいっていたわけですし。ただスペースも広大ですし、相変わらず2人にかかる負担はかなり大きそうだなという印象です。
フロンターレの2点目(矢島選手のゴール)は、3対2の局面を作られての失点でしたし、あそこでの上本選手は矢島選手と山瀬選手の2対1の対応でした。いくら能力が高くても容易に数的不利を作られては、さすがにしんどいのではないかと。あとこういうCBの「個の能力」に依存しすぎると、うまくいっているときは自信を持って局面を守れますが、失点が増え続けてきたときに、守備の組織構築も本人のメンタルも建て直しが難しくなる傾向がありますからね・・・なぜかセレッソ視点になって語ってしまいました。
 あとスカパーの録画を見て思ったのですが、前半40分過ぎのジュニーニョの抜け出しからのループを阻止したキム・ジンヒョンのアタックは、一発レッドカードでもおかしくなかったと思います。2-0だったからファウルを取らなかったのかな。結局、ジュニーニョは負傷し、ハーフタイムで途中交代でしてしまった影響がのちのちに響いてしまった気もします。
 後半については月曜エルゴラで詳しく書きましたんで、ここでは省きます。試合は3-3のドロー。残念ながら、金鳥スタで土をつけることはできませんでした・・・惜しいなぁ。あと試合後、セレッソサポーターが引き上げる審判団に対してブーイングを浴びせていたのですが、スカパーの録画を見直していたら、その場面について「フロンターレサポーターから選手にブーイングが飛んでいます」と実況の方が連呼していてびっくりしましたわ・・・・・いや、なんでやねん(笑)。
 あとミックスゾーンの付近にいくと、香川真司がいてちょっと興奮。J2でプレーしていた時期から明らかに「別格」でしたが、まさかドイツでいきなりブレイクするとは思わなかったな。すごいやつだぜ。
 取材を終えると、すばやく地下鉄で梅田駅に移動。
今回は自腹取材だったので、宿泊費と遠征日を浮かすため、帰りは深夜バスで帰ってきました。5500円でした。ひさびさの高速バスだったので、あまり眠れなかったけどね。早朝には無事東京に着きました。
 お昼にマリノス対甲府の中継を見ていたら、ハーフナーに競り勝って、タニが打点の高いヘディングを叩き込んでました。すごかったな、あれ。そして大黒さんは、相変わらず甲府キラーぶりを発揮してました。ちゃぶりまくりでしたね、マリノス。
それでは、よい日曜日を。... 記事を読む

Jリーグ昔話。

今日もフロンターレの練習取材へ。
 名古屋戦に向けた取材を、モロモロと行ってきました。
囲み取材では、相馬監督が現役時代にピクシー対戦したころのお話も雑談として、少し話してくれました。現役時代の相馬さんは左サイドバック、そしてピクシーは攻撃的ミッドフィルダーですからね。ガチガチのマッチマップはなくても、対峙する機会は多かったようです。
 一言でいえば、「うまい!」とのことでした。あまりのうまさに、「コイツ、きっついなー」って思ったこともあったそうです(笑)。歴代の中でも、間違いなく最初のほうに名前が挙がる人物だと。そういえば、昔、服部年宏選手に聞いたときも、「調子のいいときのピクシーは、手がつけられなかった」と言ってましたね。
 相馬さんは鹿島アントラーズ、服部選手はジュビロ磐田で、それぞれ黄金期を築いてますが、その選手がそこまで証言しているんだから、本当に半端なかったんでしょうな。見ているだけでも次元の違いは感じましたが、やってる選手となると、また違う世界が見えてるんでしょうな・・・うん。
 当時のこういう昔話、けっこう好きだったりします。... 記事を読む

フロンターレ算数ドリル。

 こんにちは。
週末のJ再開幕に向けて、連日麻生グラウンドに足を運ぶ日々が続いております。今日もこれから練習取材に行く予定です。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 写真は、川崎市の小学校で使用されている、今年の「フロンターレ算数ドリル」です・・・ドリルって響き、すごく懐かしいですよね。
 実はこの「フロンターレ算数ドリル」が、岩手県陸前高田市に提供されることになりました。 岩手県陸前高田市の先生から申し出を受けたことがきっかけとなって実現したらしく、市内の公立小学校全9校に約800部寄付することが決まりました。しかも配布される約800部すべて、表紙になっている中村憲剛選手の直筆サイン入りになるそうです!
 中村選手自ら申し出たことで、毎日自宅でせっせとサインを書いているとのこと。昨日の時点で、すでに300部ぐらい書き終えたと言ってました。全部にサインを書くのはかなり大変な作業だと思うのですが、「全然ですよ」と中村選手。さすがですね。このドリルは、フロンターレのスタッフ数名と「ふろん太」が社有車で現地へ直接運搬し、陸前高田市立小友小学校の小学校6年生に手渡しする予定だそうです(他の8校分は教育委員会に配布を依頼)。
・・・・この記事、もともとはブロゴラに書こうと思ったネタなのですが、ドリルを持ったケンゴ選手の写真がポンボケしてしまい、掲載を自粛(苦笑)。ボツにするのは惜しいので、このブログに書いてみました。
それでは。... 記事を読む

チャリティーオークションあれこれ。

 カズさんが「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」の試合で着用していた噂のスパイク。
いまチェックしてみたら、すでに300万円越えしていました。
http://sa.item.rakuten.co.jp/football-plaza/a/jpfa0224/
まだ日にちがあるのに、すごいですね。
ちなみに僕はというと、レアグッズとかそんな持ってないんですけど、ドーハのときの代表レプリカシャツは持ってます。まぁ復刻版だけど。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 ちょっと見えにくいけど、ラモスさんの直筆サインが入っているんですよ。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 「いしかわ、懐かしいもの持ってるなー。サイン?よし、サービスして背番号も書いてやるヨ!」と、サービスで10番も書いてくれました。引退したりすると、なかなか背番号って書いてもらえないですからね。俺が着用済みで価値はダダ下がりなので、チャリティオークションには出品できませんけどね(笑)。
せっかくなので、選手会による「東北地方太平洋沖地震チャリティーオークション」のページを紹介しておきます。
http://item.rakuten.co.jp/football-plaza/c/0000000349/
携帯版だとこちらです。
http://m.rakuten.co.jp/football-plaza/p/68332/
川崎フロンターレが提供しているラインアップはこちら。
川崎フロンターレ/全29選手サインレプリカユニホーム
http://sa.item.rakuten.co.jp/football-plaza/a/jpfa0246/
川崎フロンターレ、全29選手直筆サイン入りボール
http://sa.item.rakuten.co.jp/football-plaza/a/jpfa0245/
チャリティーマッチで着用した中村憲剛選手のスパイク
http://sa.item.rakuten.co.jp/football-plaza/a/jpfa0215/

同じく小宮山尊信選手のスパイク
http://sa.item.rakuten.co.jp/football-plaza/a/jpfa0207/
そうそう。
先週の等々力で見かけたのは、やっぱり塀内先生本人だったみたいです。自身のHPでそのときの一部始終を書いておりました。
http://www.ponytail.co.jp/weekly/2011_04.html
確かにイナさんが「ぼくら『シュート』世代ですから!」って言っていたのは、こちらにも聞こえました(笑)。いや、シュートの作者じゃないし、っていうね。... 記事を読む

サイドプレイヤーの本質。

 ここに一冊の本があります。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
買ったのは4年ぐらい前だろうか。責任編集は、現在川崎フロンターレの監督である相馬さん。タイトルは「サイドプレイヤーの本質」。雑誌「サッカークリニック」で連載していたものをまとめたもので、サイドプレイヤーに必要なスキルと戦術を徹底解説したもので、その内容はかなり硬派かつ正統派の内容。
システム論やチーム戦術を解説したものではなく、個人戦術にフォーカスを当てた内容で、チャレンジ&カバー、マークの受け渡し、守備のバランスの取り方、ラインコントロール、ビルドアップなどなど・・・図を使いながら懇切丁寧に説明されている。僕はこれを何度繰り返して読んだかわからないぐらい読み込んでいた。ひさびさに開いてみたら、蛍光ペンやボールペンで書き込みがたくさんしてあった。それぐらい教科書として学ばせてもらった本ですわ。
 相馬さんのサッカーに対する考え方も随所ににじみ出ていたので、今度はそこを意識してこの中断期間に読んでみようかなと、本棚から取りだしてみたんですよ。そんでちょっと色あせてしまった表紙を眺めていたら、内田篤人が鹿島のユニフォーム姿で、長友佑都FC東京のユニフォーム姿で登場しわけですよ。
 今日の深夜、ヨーロッパ・チャンピオンズリーグという舞台で内田選手と長友選手は同じピッチに立つかもしれないんですよね。なぜだかわからんけど、なんだかジーンとしてきてしまった。相馬さんにとって、内田選手は鹿島アントラーズのの後輩にあたるし、長友選手は日本代表の左サイドバックの系譜を継ぐ存在でもある。CLで実現するかもしれないこの対決を、相馬さんはどんな見るのかな、なんて思ったり。
 今週からフロンターレは大阪でキャンプをしているので、こっちに帰ってきてから機会があれば、ぜひ聞いてみようと。... 記事を読む

長谷部誠「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣」読了。

 おはようございます。
 長谷部誠選手の「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣」を読了。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 手に取るまでは、イチロ-とか野村監督の出しているような「格言集+解説」みたいな構成で、自分の哲学を紹介する本なのかと思ったら、違っていた。長谷部本人が、日ごろどんな過ごし方で試合に臨む準備をしているのかなどを、かなり具体的に紹介している読み物だった。テイストとしては、中村俊輔選手の『察知力』に近い気がしました。
・・・なんてことをツイッターでつぶやいたら、この本の編集者本人から「担当が一緒だからかも・・・(笑)」とのリプライをいただいてしまいました。
そうだったのか・・・鋭すぎるな、おれ。
だてに「サッカー書評ライター」と呼ばれてないぜ・・・呼ばれたことないけど。
 書店で手にとってみて面白そうだと思ったので買ってみたのですが、自分のスタイルだけではなく、所属クラブや代表でのエピソードもかなり多く語っていたりして、予想以上に面白かったというのが率直な感想ですね。
 南アフリカ大会直前、主将に任命されたものの、いったんは岡田監督の部屋に行って辞退を直訴したときのやりとり、アジアカップで試合前日の監督&主将会見で、会見場までの車内でザックとの会話などは、主将ならではのエピソードですね。かなり興味深く読めました。
最近の出来事だけではなく、07年のJ1最終節、横浜FCに負けて優勝を逃した試合前日の自身の出来事なんかも触れています。
 読者家だけあって、知識の吸収に意欲的な姿勢もすごく伝わってくる本で、サッカーでは「監督ノート」というのを付けているのも面白いですね。日ごろから監督を観察して、チームマネジメントについて記録しているそうだ。サッカー選手としてまだまだ脂がのってくるであろうこの時期から、すでに将来のキャリアのマネジメントを開始してるっていうね・・恐るべし。
 監督やチームメイト、記者対応など、対人コミュニケーション関する話題も触れていますが、女性付き合いに関する言及は少なめです(笑)。
なお、この本の印税は、ユニセフを通じて「東日本大震災」支援のために寄付されるんですよね。重版には早速それが記載されていました。
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 今日のエルゴラでは、3月30日の川崎フロンターレの練習取材レポートを執筆しております。明日、横浜FCとの練習試合を控えているのですが、昨年横浜FCに所属していた久木野選手にも話をうかがっていますので、ぜひ。
なお関東での発売時期は終わってますが、ロングインタビューが掲載されたエルゴラの告知を、中村憲剛選手が自身のHPでしてくれていました。
・・・ケンゴ選手のブログに直リンクしているので、こっちのページに気付くのが遅れてしまった。ありがとうございます。ケンゴ選手本人には、30日の練習後にエルゴラを渡しておきましたよ。
 今日から4月ですね。
3月は日本人がこの先、一生忘れられない出来事が起きた月でした。
 4月からの新しい日々が、素晴らしい日々になりますように
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣/長谷部誠

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