Wowowでウルトラマンのハイビジョンリマスター版が放送されているので、たまーに見ています。
好きなんすよね、ウルトラマン。
世の中には、数多くのウルトラマンマニアがいると思うし、その方々に比べると全然ですが、どうやら平均以上の知識はあるほうみたいです。偏差値で言うと、55ぐらいのウルトラマンの知識レベル・笑。
子供の頃はあまり深く考えてみていなかったのですが、ウルトラマンとウルトラセブンの初期2作は、大人が見ても「うーむ」と考えさせられる社会派のストーリーも多いんですよ。
こないだは「故郷は地球」というタイトルでジャミラが出てきました。
ジャミラの回は、正直せつないです。
子供心にも、なんだかスッキリしない感情が残った怪獣なのですごく覚えています。
知ってますか、ジャミラ?
ジャミラというのは、こんな風貌なんです。
でももともとは、某国の宇宙ロケット乗員だった人間でした。
宇宙開発競争の時代に打ち上げた宇宙船に乗っていた某国の宇宙飛行士だったのですが、事故である星に不時着し、地球に助けを求めるも見捨てられて遭難。それでもなんとか生き延びて、化け物のような姿になりながらも、自分を見捨てられた地球に復讐するために帰ってきたんです。
もうね、めちゃくちゃ悲しいじゃないですか。
ジャミラが怪獣の姿になったのは地球人に責任があるんです。でも地球人にとって危機である限り、科学特捜隊はジャミラを倒さなければなりません。たとえジャミラが人間であっても・・・それが任務だからです。イデ隊員がつぶやきます。
「俺たちだってなぁ、いつジャミラと同じ運命になるか知れないんだぞ」
いつも「怪獣=悪役」なのか?
そして怪獣だからと言って、常に倒されるべきなのか?
このジャミラの回では、そんな根本的な疑問を視聴者に投げかけてくるんですよね。
これってアンパンマンだったら、「本当にバイキンマンは悪いやつなのか?」とアンパンマンがやジャムおじさんが悩みようなもんですよ。見ているちびっ子はビックリするじゃないですか。ただ、ウルトラマンではけっこうそういうのも盛り込んでいます。
結局、ジャミラはウルトラマンに倒されて埋葬されました。
立派な墓には「地球の英雄、ここに眠る」みたいな立派な文字が刻まれています。
その前に立ち尽くすイデ隊員が、こう言います。
「犠牲者はいつだってこうだ。文句だけは美しいけれど」
・・・・・うーん、考えさせられますな。
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Author: いしかわ ごう
サッカー×将棋漫画「ナリキン!」の3巻が出た。
サッカー×将棋の漫画「ナリキン!」の第3巻が4月8日に発売されました。
これまでとはちょっと変えて、表紙がポップな感じになりましたね。
今回はN2リーグで首位を走る「ヴェンフォレスト甲府」戦です。甲府の標榜する”トータルフットボール”に対して、福岡ホーネットは将棋の”相掛かり戦法”で対抗していきます。
将棋に詳しくないと「なんじゃらほい?」かもしれませんが、そこはご安心を。サッカーのフィールドと将棋の盤上を置き換えながら、局面での様々な駆け引きをわかりやすく描いてます。
あらためて感じるのですが、将棋とサッカーというこの共通点を伝える上で「漫画」という手法は、非常に優れていますよね。もちろん、これを表現するために作者の鈴木先生と監修の野月先生も大変な苦労をしていると思いますが。ピッチと盤面をリンクさせながら状況を伝える術という意味でも、これを文章でやろうとすると、かなり大変ですからね。
あと今回は、GKナリキンが相手FWとの1対1で見せた精神面の話も見所だと思います。
トップアスリートの”すごみ”というのは、対峙して初めてわかる感覚だと言われています。机上の論理を越えた「何か」がそこにはあるのでしょう。それに触れたナリキンは、これまでにない恐怖を試合中に抱いてしまいます。
そこにナリキンはどう立ち向かっていくのか・・・続きは買って読んでください・笑。
ちなみに甲府の選手は、FWダビデ、MF伊能輝吉、GK萩晃太郎など、まんまの選手がほとんどです。ただし監督だけはJ福監督とは似ても似つかない風貌の信田玄武(しのだげんぶ)監督です。「しのだ」監督で思い出しましたが、そういえばアビスパ福岡を指揮していた篠田監督って山梨出身でしたよね。
そしてもうひとつ大きなトピックが・・・・
なんと、なんと・・・・巻末の四駒(4コマ)漫画に私・いしかわごうが登場しております!!
・・・ついに「ナリキン!デビュー」をしてしまいました。
鈴木先生、ありがとうございまーす!!フロンターレのあの選手の話題もちょっとだけ出てます。気になる人は、漫画を買って読んでください・笑。
ナリキン!のサッカーアドバイザー的な肩書きをつける日もそう遠くないかもしれません。いや、知らないですけど。
(本編じゃないけど)いしかわごうも登場しているナリキン!の3巻、どうぞよろしくお願いします。
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(野月先生による相掛かり戦法の本です)
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(3巻を読んだ人なら、なぜこの本を紹介するかわかるはず)
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スフィーダ世田谷の開幕戦取材。
昨日は久しぶりに駒沢に。
前日の爆弾低気圧もすっかりと去り、天気は快晴。風がやたら強かったですけどね。休日ということもあり駒沢公園の敷地内ではあちらこちらで球技を楽しんでいて、ランナーもたくさんいました。
チャレンジリーグ開幕戦・スフィーダ世田谷対セレッソ大阪堺レディースの取材でした。
チャレンジリーグというのは、なでしこリーグの2部リーグに当たります。その名の通り、なでしこリーグにチャレンジするカテゴリーというわけです。1位になると1部(なでしこリーグ)に自動昇格し、2位は入れ替え戦。昨年のスフィーダ世田谷は3位でした。今年は昇格を目指しています。
スフィーダ世田谷のホームタウンは、世田谷区。
事務所がウルトラマン商店街で有名な祖師ケ谷大蔵にあり、そのウルトラマン商店街と協力しながら活動している地域密着型クラブです。昨年の胸スポンサーがウルトラマン商店街ですからね。試合前に歌うチャントが「来—たぞ、我らーの♪」のあの曲だったり、地元の応援番組で選手が行う決めポーズもスペシウム光線だったりと・・・なかなかのウルトラっぷりで面白いです。
相手のセレッソ大阪堺レディースは、今年昇格したばかり。育成組織としてスタートしていた、中学生が主体となっているU-15のチームでした。前日、男子のトップチームが鹿島で試合をしたということもあり、その流れでセレッソサポーターも足を運んできていた印象です。試合中の「さくら・なでしこ!」というコールがなんか可愛かったです。
試合のほうはというと、8対2でスフィーダが大勝。
実力差を考えれば、妥当ともいえる結果ではあるのですが、開幕戦という緊張からなのか、それとも見た目以上に状態が悪かったピッチコンディションの影響なのか、立ち上がりはスフィーダの最終ラインからのパス回しが不安定で、どうもぎこちない時間が立ち上がりに続いていました。
開始11分には最終ラインのギャップにパスを通されて失点し、スフィーダが先手を許しています。
このとき最前線からセンターサークルまで戻っていき、味方に一言二言、声を駆け寄っていく選手がいました。
チームのキャプテン・田中麻里菜選手。
小学生からスフィーダ一筋の生え抜きであり、チームの顔です。ガイドブックによれば自分の性格を「女版高田純次」と評していましたが、ピッチ上ではジョンテリーばりの頼れるキャプテンであり、そこにいい加減さはありません(たぶん)。
失点直後のプレーでは、その田中麻選手が右サイドをグイグイと突破していく姿がありました。中央に折り返しを合わせた味方のシュートはゴールバーを越えてしまいましたが、反撃ムードをチームに注入していきます。
そして20分、CKにヘディングで奇麗に合わせて同点。決めたのはやはり田中麻里菜選手でした。29分には再びCKから、こぼれ球を下条選手が決めてスフィーダが逆転に成功。41分には最終ラインからのロングフィードを田中麻選手が丁寧に落とし、それを森選手がミドルシュート。キーパーの頭上を越えてゴールマウスに鮮やかに吸い込まれて、これで3対1。
後半は選手交代を積極的に行いながら、サイドからのアーリークロスを徹底。そして思い切りの良いミドルシュートを中心にゴールを量産していき、後半だけで5得点。局面ではフットサルのように足裏を使ったスフィーダらしいテクニックで相手を突破していくプレーもあり、見ていてなかなか楽しかったです。8対2で開幕戦を白星で飾りました。
試合後、川邊監督に話を聞いてみます。
川邊監督は32歳・・・監督としては若いです。僕と同世代です。
「今日は正直なところ、相手のペースで試合が進んでいましたね。二度追い、三度追いしてくる相手にディフェンスにウチが飲まれてしまった。個々の差はあったので、このぐらいの厳しい内容でも差はつくと思っていましたが」と大勝にも渋い表情。
というのも、セレッソの守備は、相手のボール付近で人数をかけて密集を作り、とにかくそこに頑張ってアプローチしていました。それが川邊監督の言う「二度追い、三度追い」という表現なのでしょう。そしてスフィーダはその密集地帯を打開していくことがなかなかできませんでした。
要因はいろいろとあったと思います。
まずはこの日のピッチコンディション。「見た目は奇麗なのですが、意外とよくないんですよ(笑)。デコボコしていてイレギュラーなバウンドがあり、ボールがつなげなかった」とのこと。吹きすさぶ強風もしかりです。
ハーフタイムには、攻撃が縦に速くなり過ぎていること、そしてそれを相手が狙っていることを指摘し、もっと相手を横に揺さぶって広く攻撃して改善策を指示して修正。選手交代による活性化を行いながら、サイドの選手は忠実にやってくれたと後半には一定の評価をしていた印象です。
そして率直に聞いてみました。
今日の田中麻里菜選手のパフォーマンスはどうだったのかと。
川邊監督のリアクションは「今日は最悪でしたねー」という苦笑い。
「まずこの芝生に慣れてないというのがあったと思います。凄く足の速い選手なのですが、スピード感がなかった。チームとしてもパスをつなげないから麻里菜に頼って出す。そのワンパターンの攻撃になってしまった。そこは今日の試合で苦しくなってしまった要因です」
試合後の田中麻里菜選手も「気候もあって自分たちのやりたいサッカーはできなかったです。チームとしてシンプルな攻撃になってしまいました。もっと自分たちのスタイルを貫けるようにしていきたい」と話しておりました。今度の課題ですね。
さて。
特筆すべきなのは、この日の観客数が1682人だったこと。なでしこチャレンジリーグは無料試合なのですが、それでもこの数字ははっきり言ってすごいです。
チャレンジリーグでは他は全部3ケタ2以下なのでダントツの動員ですからね。この日行われたなでしこリーグ全体でも、(こちらは有料試合ですが)神戸、岡山湯郷、仙台につぐ観客数を誇っています。
というのも、スフィーダ世田谷はサポーターを増やす仕組みにかなり力を入れていますから。
例えばクラブ後援会のゴールド会員(年会費10000円)に加入するともらえるのが、スフィーダのログが入っている豪華なサーモスの保温ポッドですからね。グッズ売り場を見ても、スフィーダ仕様になっているカッコイイiphoneのカバーが1種類ではなく3種類あったりして、並々ならぬ力の入れ方を感じます(川邊監督がブログで写真つきでグッズを紹介していました)
川崎フロンターレのプロモーションを間近で取材している自分としては、なかなか興味深かったりします。いろいろと発見のある取材ができました。みなさんも興味を持ったら、足を運んでみてはどうでしょうか。
(スフィーダ世田谷のホームページ)
http://www.sfida.or.jp/
(今年のなでしこリーグのガイドブックです)
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BMW取材。
こう書くとBMWの取材をしてきたみたいですね。
試合は1-1のドロー。
磐田戦同様、いいゲームの入り方をして試合運びができていた前半であったり、ピッチの局面に目を向けると、左サイドの攻防であったり中盤の駆け引きなど、みるべきポイントはいろいろあったと思います。
・・・思いますが。
やはり、この日の暴風雨とピッチコンディションを抜きには語れない試合でもありました。
風間監督になって以来、チームは「ボール一個分ズレてもダメ」というぐらいパスの精度にこだわってやっています。ただ残念ながら、この日はそこを追求することが難しい条件でのゲームとなりました。もちろん「雨が降ったから無理です。風が強かったから出来ませんでした」ではダメなのですが、「できるだけ外出を控えるように」というお達しがでるほどの暴風雨でしたから・・・ちょっと想定外の天候であったことも確かでしょう。
特に後半のピッチは、その影響がより顕著になっていたようです。
「『ピッチが滑るので、いきなりスピードを上げないように』というのは鬼さん(鬼木コーチ)からも言われていたのですが・・・・」と悔しそうに話していたのは小林悠選手。彼のプレーエリアであった右サイドは特に水たまりが多かったようで、仕掛けようとする場面では何度も足を取られて転倒してしまっていました。
名手・中村憲剛選手にも聞いてみました。
ラストパスに関する影響はどの程度に感じていたのか。彼は「ゴロで出すと水たまりでひっかかってしまい、浮かそうとすると今度は受け手のコントロールが難しくなるから・・」と四苦八苦しながらのプレーだったと明かしていました。放り込みに強いタイプが前線にいたわけでもないですから、いわゆる「割り切る戦い方」にもなかなか切り替えにくいジレンマがあったようです。
さて。
この日の湘南のGKは、フロンターレから期限付き移籍中の安藤選手でした。ナビスコカップの甲府戦で巡ってきたチャンスをつかみ、そこで勝った流れのまま先発出場。
前半から足元でのキックが何度かタッチラインを割っていたのはご愛嬌としても・笑、後半、大久保選手の落としにフリーで走り込んでいた登里選手のシュートを、倒れながらも片足で弾くビッグセーブがありました。ある意味、この試合における最大のハイライトだったかもしれません。
決め切れなかったノボリは、本当に悔しがるジェスチャーをしていました。
試合後に話を聞くと、「ボールがこぼれてきたのが(利き足ではない)右足だったので・・・もっと冷静にやりたかったですね。ただそれよりも、安藤に止められたのが悔しいです・・・アイツーー!」と、仲の良い間柄だけに、かなり好き放題に言ってました・笑。同点アシストを決めたことよりも、安藤選手にシュートを止められたことのほうが、よっぽど悔しかったようです。
安藤選手は試合終了の笛が鳴ると、後ろを向いてフロンターレサポーターが陣取っていたゴール裏に一礼をし、フロンターレ側のミックスゾーンに顔を出して、選手やメディアにも挨拶していきました。僕らも久しぶりに安藤選手と話したのですが、ノボリからは「お前の足に当ててやったんだよ」という負け惜しみを言われたと明かしておりました・笑。
・・・しかし、平塚はやはり地味に遠いですな。
5時キックオフでしたし、久々に会った知り合いの記者と軽く飲んでから帰りたかったのですが、暴風雨で電車が止まるかもしれないので、寄り道しないで帰ったつもりでしたが、なんだかんだで家に着いたら日付が変わりそうな時間になってました。
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「伸びる人のデータの読み方、強い組織のデータの使い方/渡辺啓太」
どうも、サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
今回紹介するのは、サッカーではなく、バレーボールの本です。
「伸びる人のデータの読み方、強い組織のデータの使い方」
ロンドン五輪で、28年ぶりのメダルを獲得した全日本女子バレーチーム。眞鍋監督がipadを片手に持ちながら指示を出す姿は、すっかりおなじみですよね。そこに試合のデータをリアルタイムで送信しているのが、アナリストの渡辺さんです。
1作目の「なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか」は、渡辺さんがアナリストになるまでのいきさつやアナリストという仕事に対する説明などを盛り込んだ内容でしたが、今回は、昨年のロンドン五輪に向けてどんな準備をしてきたのか、そして実際の試合に向けて、具体的にどういうアプローチで試合に準備をしているのか、映像や試合のデータをどう活用したのか、などなどかなり掘り下げた内容になっていた印象です。
現代スポーツは「情報戦」と言われますが、本書のなかで渡辺さんは情報を「インフォメーション」と「インテリジェンス」という2種類で表現していました。
そしてアナリストの仕事というのは、勝つ為に必要な「インフォメーション」を正確に集めて、それを「インテリジェンス」に加工し、戦略的に意思決定者に提供することにある、と。
例えば企業が業績を上げる為には、自社のデータ、ライバル会社の動き、時代の流れなど、さまざまなデータを集める必要がある。その情報のことは「インフォメーション」。そこから「では、ウチの会社の業績を伸ばすにはどうすればいいか」という視点に立って「インテリジェンス」に加工していく。そういうイメージですね。
長期的な目標達成のためにも、データによる裏付けが大事だと渡辺さんが説きます。
「何か大きな目標に向かって進もうというとき、大切なのはその目標に至るために段階的に達成すべき具体的な目標を、マイルストーンのように設定することだろう。大きな目標だけを掲げていても、そこに至る手順が検討されていなければ達成は難しい。そしてその段階ごとの目標が、データで裏付けられているものであれば、その努力の方向性はより確かなものになるに違いない」
眞鍋監督が指揮する全日本女子バレーチームが始動したのは2009年。2012年の「ロンドン五輪で一番輝いているメダルを獲る」を最大の目標に設定。そのために、
2011年の目標:ワールドカップで3位以内に入る
2010年の目標:世界選手権で3位以内に入る
と段階的に設定。そこで始動した2009年は「世界を知る」ことを目標に、ヨーロッパを回りながら、夏までに海外のチームと20試合の練習試合を組み実戦経験を重ねたそうです。
あと面白いと思ったのが、データ分析にもお国柄で特長がでるという話ですね。
各国のアナリスト同士では、お互いに情報交換もよくするらしいのですが、例えば、欧米のチームがアジア大会のデータを欲しいときになどは、韓国や中国からよりも日本が分析した大会の情報を欲しがるそうです。というのも、同じ分析でも、日本の場合は、より正確さと丁寧さがあり、他国から見てもクオリティが高いそうです。
言われてみると、確かに日本人の気質として、そういう分析作業はじっくりと緻密にやる作業は得意かもしれませんね。ラテンの国のアナリストに比べるとね・笑。
サッカーでも、スカウティングの重要性は言うまでもありません。モウリーニョ監督が優れている事は有名ですよね。
ただサッカーの場合は、バレーボールとは違い、監督がタイムアウトを取って、そのたびに作戦を指示できる競技ではないので、リアルタイムの情報を試合に活用することはできませんが、徐々にこういう流れには近づいていくんだろうな・・・なんて思いながらも読んでいました。
なんか数字とかデータとか情報というと、難しい本のように思えますが、「この試合ではこういったデータを活用した」、「その試合に向けた練習ではこの映像を選手に見せた」などなど、勝負をわけたであろうエピソードが豊富なので、読んでいて面白いですよ。
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等々力取材〜月が変われば、ツキも変わる。
川崎フロンターレが今季公式戦初勝利をあげました。
思えば風間監督になってからの初勝利も等々力でのジュビロ磐田戦でしたね。ナビスコではなく、リーグ戦でしたが。4-1から4-3になり、しかも西部選手が前田選手のPKをセーブしたりと、かなりヒヤヒヤでの勝利でしたが、今年の初勝利も似てなくもない展開でしたな。
さて。
初勝利のときぐらいは、試合内容のことも少し詳しく。
まず特筆すべきは、前半の入り方がよかった点だと思います。
實藤選手が「前半はチームの推進力があった」と話してましたが、みなが積極的にボールに絡むことで、中盤で面白いようにボールが回り、グイグイと前に運ばれていきました。
その要因は何だったのか。
サネに聞くと、「後ろにパスをして逃げてしまうところを、僚太であり真希くんが憲剛さんとワンツーをしながら、前に進んでいく場面が多かった。そこで詰まったら、自分たちサイドバックがフォローして、そこからリズムを作っていけたのがよかった」と話してくれました。つまり、まず真ん中でボールを動かせていたということです。
実際、磐田戦の前半は、この日先発した大島選手が潤滑油となりながら、中盤で相手を外しながらボールを動かしていました。さらにそこに山本選手もタイミング良く顔を出していくなど、憲剛選手を加えた中盤3人のバランスの取り方が絶妙だったと思います。
上手くいかなかった甲府戦の前半だと、これがどうだったのか。
このときはレナト、パトリック、森谷選手の前線3人、さらにトップ下の大久保選手で4トップのような形になって前線に張りついてしまう時間帯が多く、さらに中盤では憲剛選手が相手から常にタイトなマークをつかれていたので、後ろからボールを回していこうにも、ボールを持てるのが山本選手だけのことが多かったんですよね。これでは中盤でさばき切れません。結局、サイドから打開していくしか手だてがなくなり、サイドに出したボールを狙い通りに守備対応をされてしまいました。それが甲府戦でした。
しかしこの磐田戦では、真ん中でうまくボールを動かせたことで、サイドも効果的に使っていくことができました。だったら攻撃がうまく循環していくのも当然です。得点場面こそセットプレーでしたが、放ったシュートは前半だけで12本。サネは「やっていて楽しかった」とも話していました。今シーズン、一番の内容ともいえる前半だったと思います。
後半、カウンタ—から矢島選手が追加点をあげて2-0。
理想的ともいえる試合運びだったのですが、磐田が前線に人数を投入して圧力をかけてきてからはそれを受けてしまい、さらになかなか前からもボールを奪いにいけず、完全に引かざるを得なくなってしまいました。
サンドバック状態になりかけながらも、なんとか1失点にとどめて逃げ切りましたが、いやはや、我慢の展開でしたね。試合後、選手に聞いても、この状況下での意思統一を前と後ろではし切れていなかった印象です・・・ここは今後に向けた反省材料ですな。
なんにせよ、今季の初勝利です。しかも等々力で。まだリーグ戦で白星がない状況には変わりないですが、この勝利が「いいきっかけ」になって欲しいものです。
—-
おまけ。
等々力に台風とか暴風雨が来るときの相手はだいたいジュビロ磐田で、そしてなんとなく矢島選手がゴールを決めることが多いような・・・なんて思っていたら、本当にヤジがゴールを決めました・笑。
クロスバーに当たって入る、運も味方したゴールとも言えました。スロー映像で見たらちゃんとゴールラインを越えているのですが、副審が見逃してしまう場合もありますからね。月が変われば、ツキも変わるってやつかもしれませんな。
ちなみに試合後、一通りの取材が済んでから「等々力の磐田戦って、いつも点を取ってない?」とヤジと聞いたら「去年だけっすよ」と一言。「いや、2~3年か前も台風が来たとき、ゴール決めていたはず!」と言うと、「あ!・・・あったかも」と思い出してました。たぶんツトさんのときだと思うけど、台風が来た中での試合でヤジが決めていましたよね。
おまけ2。
この日の中盤は、山本選手と大島選手の静学先輩後輩コンビでもありました。実は試合前、山本選手は「僚太のよさを生かしてあげたい。もっと大胆にやってくれていい」と期待しつつも、「ただ、いかんせんしゃべらないのでね・笑」と大人しい後輩にダメ出しもしていました。
試合後、「今日は後輩どうでした?声は出てましたか?」と山本選手に聞くと「・・・聞こえなかった」と苦笑いしてました。大島選手、ルーキー時代に比べるとだいぶ話すようにはなってきたと思いますが、ピッチ上でのコーチングを積極的にしていくことが課題ですな。
最近出たフロンターレ関連のグッズを紹介しておきます。
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べしゃり暮らしの最新刊15巻が出ました。
べしゃり暮らしの最新刊が出ました。
ヤンジャンでは休載も多いので、すっかり単行本頼りになってます。今週から連載再開みたいです。
今回はなんでしょうね・・・・笑いにおける”空気を読む”ということの難しさを描いているような気がしました。
べしゃり暮らしに対抗してアドリブを持ち込んだハバネロン、ゴッデスで売り出そうとするキャラクターと、それを期待している客を裏切ったネタをしようとするも、結局、その空気に耐えられなかったニップレス。
その現場を包む空気感を掴むことであったり、それにアジャストした笑いに消化していく繊細さを芸人は持っていなくてはならないのでしょうね。
そういう意味では、笑いはコミュニケーションであり、タイミングが大事なのだと思います。
これは、サッカーと同じですよね。
・・・・いや、知らないですけど。なんとなく書いてみただけですけど。
あとぷりんすの中田兄が、“バナナマン日村”で笑ってしまいました。そのまんま過ぎるだろ!!
森田先生って、ろくでなしブルースの頃から芸能人そのまんまの風貌でキャラクターにしますよね。
(ちなみに、ろくでなしブルースには千原兄弟が実名で出ています・笑)。
芸人を描いている漫画”べしゃり暮らし”、面白いですよ。
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試合あれこれ。
あらためて先週末の甲府戦。
この時期の等々力、桜が好きです。
メインスタンド改修に伴い、メディアルームも仮設で大幅に変わっていました。記者席のどこに座って試合を見るか、なかなかベストポジションが見つからず、ウロウロしてしまいました。
始球式に伴い、オフロスキーが登場。ふろん太、コムゾー、カブだけじゃなくてヴァンくんも生かぞえうたに乗って踊ってましたね。
試合は先制を許し、後半にはPKを好セーブされ、シュートがポストに嫌われ、「今日は入らない日か・・・」と心が折れそうになりましたが、なんとか追いつき、1-1のドロー。試合終了のホイッスルが鳴ってからの数十秒間、スタジアムを包んでいたなんとも言えない静寂・・・あれは今までにないような空気感でした。
なかなか気持ちを切り替えるのが難しいですが、試合はやってきます(しかも明日)。
今日の練習後は、主将の憲剛選手を中心に選手だけでミーティングもしていました。全体の守備に関する意思統一を話し合ったとのこと。
「勝ち点2だけど、ひとつのきっかけで、3-0、4-0にできそうな感じもある。ウチはそこを目指しているチーム」
明日の磐田戦を、いいきっかけにできるかどうか。そのへんに落ちていればいいんですけどね、きっかけが(笑)。
連戦も考慮しているのか、選手の入れ替えが思った以上にありそうです。
おー、なかなか楽しみなスタメンです。
さてどうなるか。
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