タジキスタン代表ラフィコフ監督の名言「誠実に負けることも才能」。


 昨日の夜、すぽるとで流れていたタジキスタン代表ラフィコフ監督のインタビュー。
 胸を打たれる、印象的な内容でした。
 前回ホームでの対戦では、日本代表が中村憲剛選手の活躍もあり、8-0で大勝利。
そしてこの歴史な圧勝の影で密かな話題となっていたのが、タジキスタン代表選手のクリーンなプレーぶりでした。あまりに大差がつき始めた試合の場合、あってはならないことですが、途中で相手チームの気持ちが完全にキレてしまい、ときに悪質なラフプレーで大きなケガを負わされることも決して珍しくはないです。シドニー五輪のアジア予選で小野伸二選手におきた事故は、僕はいまだに忘れることができませんから。
 しかし、このときのタジキスタン代表は徹底してフェアプレーだった。
普段、サッカーを見ている側からすれば、むしろ「もうちょっとガツンと当たるぐらいの意地があっても・・・」と言いたくなるぐらいのクリーンな戦い方だった。
 その理由について、ラフィコフ監督が語り始める。
明かされたのは、タジキスタン共和国という国の歴史。そして選手も戦争を体験していること。そんな彼らのサッカーというスポーツに対する思い入れ。0-8というスコアで日本に敗れて帰国したとき、母国では笑われたそうです。それでも、ラフィコフ監督は胸を張ってこう言い切っている。

「日本に大敗してしまったけれど、代表選手が汚いプレーをして、サッカーは汚いスポーツだと子供たちに思われたくない」

そして言葉を続けます。
「誠実に負けることも才能」
・・・これは、なかなか言えないですよね。
 ヨハン・クライフの名言に「退屈な勝利よりも、美しい敗北を」というものがありますが、それと同じぐらい誇り高いものを、彼の「誠実に負けることも才能」という言葉から感じてしまいましたよ。
やっぱり、サッカーっていろいろと教えられますね。
タジキスタン戦は、日本時間の夕方6時からキックオフです。
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