先週末は等々力取材。FC町田ゼルビアに0-1での敗戦。
3試合ぶりにゴールを揺らされた前半の失点が響き、
こちらは最後までゴールネットを揺らせず。
相手は10人。5-3-1で守りを固めたのですが、
ペナルティエリアの幅で人数をかける相手守備に、
最後まで淡白な攻めに終始してしまいました。
もっと相手を揺さぶってからのクロスや
サイドを使うと見せかけての縦パスなど、
相手のブロックに綻びを作る駆け引きが少ない。
これでは守る方は、構えて弾き返せば
良いだけなので、実に楽ちんです。
試合後は小林悠に少し長めに話を聞きました。
相手GK退場を呼び込んだ抜け出しから
等々力に熱を起こしたストライカーです。
ただ最後までネットは揺らせず。
受け手として欲しいボールはどうだったのか。
彼はやはりタイミングの部分をしてきていました。
「クロスのタイミングだったり、
今欲しい時に(ボールが)来なくて、
逆にまだ駆け引きしている最中に来たりとか、
そういう細かいところはも
うちょっと合わせていけるかなと」
本来ならば等々力のパワーで
勝ちに持っていかなくてはいけないゲームです。
そのことをよくわかっているのも小林です。
「今年、負けている試合はそういう試合が多くて、
あの流れなら勝てるだろうという流れを
ことごとくぼしているというか。
そこは自分たちの力のなさだと思います」
町田に関して言えば、相手のセットプレー戦術とか
時間稼ぎうんぬんといったスタイルのことが
よく話題に上がっていたチームですが、
この試合に関して言えば、普通に負けました。
言ってしまえば、力負け。
去年までJ2だったチームに、
相手が10人になっても、ホームで負けてしまうのかと。
個人的には、そのことがショックでしたね。
でも、そういうのも全て受け止めながら
前に進んでいくしかありません。
斉藤和義の「幸福な朝食 退屈な夕食」という曲に
こんな歌詞があります。
「今歩いているこの道が いつか懐かしくなればいい」
「今歩いているこの道はいつか懐かしくなるだろう」
僕は人生で辛い時とか、うまくいかないときは
よくこの曲のフレーズを思い出します。
最近はあんまり聴いてなかったんですが、
それだけフロンターレもうまくいってましたからね。
また頑張っていきましょう。
■「うまくいってないというか、ビルドアップをしていないと思います」(瀬川祐輔)、「最初のスタートでハマっているのに、それでビルドアップを始めてしまうとなかなか前進もできない」(脇坂泰斗)。機能不全を起こしていた前半のビルドアップの問題点は何だったのか。
■「もっと自分たちのよさを出さなければいけなかったと思う」(高井幸大)。三浦颯太の欠場により、この日のビルドアップで足りなかったものとは?
■「もっと前線で制限をかけないといけなかった」(脇坂泰斗)、「ロングボールもありましたが、実際には手前でつながれているシーンも数多くあったと思います」(鬼木監督)。分断されたチームの距離感と、失点時に起きていたアクシデント。
■「一人一人が多くのスペースと相手を守らないといけない。でも、それを人に言えるほど自分のプレーが良かったわけではないので、自分のできることをやっていきたいです」(山内日向汰)。本当の喜びも悔しさもピッチに立ってわかるもの。
■「上手く間に立って流動的にボールを回して攻撃に参加するという指示をされました」(遠野大弥)。巻き返しの後半。流動性をもたらした遠野大弥の役割と、ビルドアップの改善にあった背景。
■「1人1人が同じ目を向けられていたかと思えば、どこかで意識の違いだったり、同じ方向を向けていない部分があったと思います」(遠野大弥)「クロスのタイミングだったり、今欲しい時に来なくて、逆にまだ駆け引きしている最中に来たりとか」(小林悠)。それでもゴールをこじ開けなくてはいけなかったはず。決定的に足りなかったものは何か。
■(※追記:4月9日)「そういった悪いシーンで使われたのは、自分が来てから初めてかなって思います」(佐々木旭)。オフ明けのミーティングで選手たちが見たのは、マンチェスター・シティやリヴァプールの一流選手たちがミスをしたシーン。それを通じて伝えたかったものは何か。
■(※追記その2:4月10日)「まだ少ない日数ですが、めちゃめちゃ楽しいという思いはあります」。ピッチに戻ってきた大島僚太が、24年版鬼木フロンターレにもたらしてくれるもの。
全部で約16000文字です。よろしくどうぞ!!
「僕らだけの歌」 (リーグ第7節・FC町田ゼルビア戦:0-1)