東京ダービー取材雑記。


 本日は、東京ダービーの取材。
思えば、生で初めて見た東京ダービーは、10年前の01年最終節でした。
ヴェルディはJ1残留をかけて戦っていて、相手のFC東京の監督は大熊監督でした。
 その10年後の東京ダービー。
両者はJ1昇格をかけて戦っていて、FC東京の指揮を執っているのが大熊監督。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
この日の味スタは、緩衝地帯以外はほぼ満員。
4万人入っているんじゃないかと思ったけど、3万5千人でした。
 試合は1-1。
FC東京は、トップのルーカス、羽生選手、谷澤選手の3人が流動的にバイタルエリアに入ってきてボールをさばくのですが、そこに入るタイミングだったり、ボールを引き出し方であったり、3人の入り直りの動きが嫌らしいですね。このときの起点をどう潰すかは、ヴェルディの守備陣にとっては大きなポイントだったと思います。
 特にルーカス対土屋選手の駆け引きは見応えがありましたね。ハイボールに対するお互いの制空権争い、ルーカスが中盤に下がってボールを引き出そうとするときでも、背後のスペースが生まれるリスクを承知で土屋選手が潰しに出て行くなど、なかなかの引っ張り合い。かたや引退からカムバックしてきた32歳のFW、かたや37歳の鉄人CB。実に老獪な攻防戦でした。
 その中で前半ロスタイムにFC東京が先制。
正面から獲得したFKを、クィックで左サイドに展開し、そのクロスにルーカスがヘディング。土屋選手をはずし、柴崎選手の手を弾いてゴールネットを揺らしました。
 機転を利かせたプレーだったことも含めて、一連の流れは見事としかいいようがないですが、ポイントはその前にあったと個人的には思ってます。この時間帯のFC東京は、前線の3人に加えて、ボランチの梶山選手もトップ下の位置ぐらいまで出て、攻撃をさばいて圧力をかけてきていたんですよ。ヴェルディの守備陣は、ここの対処に少しとまどっていて、後手を踏んだような姿勢になっていました。結局、そのときに与えたファウルが、失点の起点となるFKになりましたから。
しかし後半は、ルーカスにしてやられた土屋選手がCKにニアで飛び込んで同点ゴール。結局、オウンゴールに変更されましたが、ちゃんとお返しをしたあたりはさすがでしたな。まぁ、今回の東京ダービーって、実は「ルーカス対土屋征夫」だったのかもしれませんな。
 それ以外のところで特筆すべきだったのは、局面での球際ですね。
早川主審のレフェリングの質は置いておくとしても(苦笑)、少なくとも、多少の接触ではプレーを止めない、いわゆる「戦わせるタイプ」だったのは、この試合においてはよかったと思います。ラフなファウルではなく、双方が納得する激しいプレーでのボールの奪い合いも目立ち、中盤での目まぐるしい潰しあいも、主審が流れを止めずに演出していたと思います。
どちらかといえば、ヴェルディのゲームだったと思いますが、結果はドロー。今年の東京ダービーは、2引き分けで幕を閉じました。
帰り道があまりにも混んでいたので、ひさびさに調布まで歩いて帰りました。
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