みんなが痺れたゲーム。


どうも、いしかわごうです。

火曜日はACLの蔚山現代戦を取材。

試合は1-0で勝利。

スタジアムでそれなりに長くサッカーを見続けていると、1年に1回ぐらい「サッカーを見ていて本当に良かったな」と思える試合に出くわすことがあります。

 去年だったら、等々力で横浜F・マリノスを下した真夏の天王山がそうでした。ほぼラストプレーでジェジエウが劇的なヘディングゴールを決めて、激戦を制す勝利。あれはみんなが痺れたゲームだったと思います。

そして今シーズン。
日産スタジアムでの横浜F・マリノス戦も劇的な勝利でしたが、やはりこれまでのベストマッチは火曜日の蔚山現代戦だと思います。みんなが痺れたゲームでしたよ、これも。

なんと言っても、橘田健人のあのゴラッソ。いろんな想いが詰まっていた一撃で、うっすら涙が出そうになったよ。

最後尾で見守っていたソンリョンが言います。

「最後の最後に、キャプテンとしてケントがかっこよく入れてくれたので。やっぱりキャプテンだなと」

チームは無失点で勝ちました。
その要因として、新潟戦でうまくいかなった「ボールの奪い方」が機能しました。4-3-3のハイプレスを復活させ、その守備を前線と中盤の選手たちでうまく守り、蔚山に効果的なビルドアップをさせませんでした。

瀬川祐輔が「空いているところを相手に見せない守備」と言い、脇坂泰斗は「相手に遠くを見させない守備」というフレーズでこの日の守備のポイントを表現していました。

その狙いの具体的なことはレビューで触れましたが、守備が上手い選手を見ていて思うのは、相手の選択肢を削るのが上手いということです。

例えばパスコースを一つ消しておいて、あえて二つ目を選択させて、そこを味方に狙わせるとか、そういう駆け引きができるんですよね。新潟戦の反省が生きた完封でした。

ごうnoteが始まって以来、蔚山現代戦の勝ちレビューも初めて書けました・笑。

というわけで、ラインナップはこちらです。

■メンバーリストに名前のなかった41番

■「その見せない守備っていうワードが自分としてはしっくりきた。」(瀬川祐輔)。使われたくない場所をいかに隠して守るのか。この日のテーマだった「空いているところを相手に見せない守備」とは何か。

■「新潟戦はホームなのに引いてしまうような、自分たちが目指しているものではない戦い方をしてしまった。それは絶対に違うと思っていた」(脇坂泰斗)。
相手に遠くを見せずに守り続ける。フロンターレらしいプレスが復活した理由。

■「アキさんがいない分、自分がよりボールを持って主導権を握るのは大事かなと思っていた」(脇坂泰斗)、「僕はこうしてほしいというよりは、味方に合わせるほうが性格的にやりやすい」(瀬川祐輔)。右サイド攻撃を機能させた、使う側と使われる側の関係性。そして攻撃に厚みを加え続けた山根視来。

■「なんだかんで縁があって毎年、同じピッチでやれているのは嬉しいですね」(瀬川祐輔)。アジアの国際舞台で再会した恩人・江坂任について、瀬川が語ったことと、試合前のやりとり。

■「みんなが目的を持ってプレッシャーにいっていた。限定させる中でプレスができたので、連動した守備ができた」(山村和也)。この日の完封を支えた目的と連動性。

■「入るときは、もう入っている」。あるミドルシュートの名手に聞いた言葉と重なった、この日の決勝弾の話。

■「気持ちの部分が変わったからこそ、今日の勝利に繋がった。自分たちが思いきってやれればどのチームにも勝てると思う」(橘田健人)。「ホームでやれば勝てると思ってました。それは過信ではなく、ホームで負けるわけにはいかないし、そういうプライドでもあります」(脇坂泰斗)。ついに乗り越えた蔚山現代の壁と、等々力の力を信じていた14番の言葉。

全部で約10000文字です。
蔚山の勝利をじっくり噛み締めたい方はぜひ読んでみてください!!

「Double or Nothing」 (ACL第2節・蔚山現代戦:1-0)

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