等々力を沸かせる背番号14のゴール。そこから生まれるサポーターとの一体感。これぞフロンターレである。


水曜日は等々力取材。

ルヴァンカップの清水エスパルス戦は勝利。6-0という、久しぶりの大勝でした。

やはりホームでの勝利は良いものですね。

大勝を呼び込んだいくつかのポイントはレビューにたっぷり書きました。

その中で一つのポイントとなったと思うのが、この試合におけるセットプレーの高さでした。

この試合は、高井幸大、ジョアン・シミッチがスタメンにいたことでセットプレーに高さがありました。ビッグマン2人がいることに加えて、他にも佐々木旭や車屋紳太郎と180cm台がスタメンにいることで平均身長がいつもより高かったんですね。

この試合、セットプレーでの清水のディフェンスは完全にゾーンでした。誰が誰につくではなく、エリア内に全員を置いて場所を守らせています。

先制点は、CKのこぼれ球を遠野大弥がダイレクトボレーシュートを合わせた形です。

CKに飛び込んでいった高井幸大のヘディングは手前でクリアされてしまいましたが、そのクリアボールに素早く反応できる清水の選手はいませんでした。

実際、遠野大弥は相手と競り合うことなく、フリーであのボレーシュートを放ってます。ゾーンで場所を守っていたので、クリアした後のこぼれ球にはそこからリアクションしなくてはいけないからです。

つまり、フロンターレからすれば、クリアボールを狙った二次攻撃がしやすい設定になっていました。そうやって生まれたゴールだったと言えますし、高さを武器にゴール前に入っていったことで、その状況を生んだとも言えます。

そういう因果関係を読み解くと、あの試合の見え方もまた変わると思います。レビューではそういう部分を深掘りしておりますので、ぜひ勝ちレビューを堪能してください。

脇坂泰斗にもゴールが生まれ、今季のゴールパフォーマンスである「1、2、3、ダー!!」も披露。1点目はバックスタンドに向けて行いました

背番号14がゴールを決めて等々力が爆発し、サポーターの一体感も生まれる。なんともフロンターレらしい光景だと思いました。

  1. ■「試合前、ちょっと静かだったんです」。復帰したベテラン・小林悠が試合前のチームに感じた静けさ。そこで施した等々力で勝つための空気感作りとは?
  2. ■「より相手に脅威を与える選択はできていたと思います」(宮代大聖)、「ミキくん(山根視来)が受けた時に内側から背後に走る。コウタ(高井幸大)からもそうですね」(山田新)。面白いように攻略した清水のハイライン。巧妙だった背後の突き方とは?
  3. ■「ボールの滞空時間があったので、吹かさずにというのは意識して、思い切り(蹴ることを)意識しました」(遠野大弥)、「その中で相手の幅というか、距離感も広がっていました」(車屋紳太郎)。偶然だけど偶然じゃない先制点。いかにして幸運として引き寄せたのか。
  4. ■「ちょっと(ボールは)見づらかったんですけど、相手のディフェンスに隠れてうまく当たりました」(車屋紳太郎)。CKから生まれた2得点。高井幸大、ジョアン・シミッチ、そして佐々木旭・・・ターゲットが多いと、それ以外の選手が点をとりやすくなるという仕組みになるという話。
  5. ■「(サポーターが)声も大きく出してくれて、『ダー!』もすごい盛り上がった」(脇坂泰斗)。等々力を沸かせる背番号14のゴール。そこから生まれるサポーターとの一体感。これぞフロンターレである。

等々力での今シーズン初勝ちレビューになります。
ぜひどうぞ!!!

「偶然という名の必然」 (ルヴァンカップ第4節・清水エスパルス戦:6-0)

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