小山薫堂さんの「幸せの仕事術」


 最近読んだ本。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 小山薫堂さんの「幸せの仕事術」
 ビジネス本もかなり読むタイプですが、放送作家が書いた仕事術ってまずハズレがないですね。いわゆるビジネスマンが書いた仕事術だと、どこかで読んだことがある方法や内容だったりするのですが、放送作家の場合は「なるほどなー」といううなるやり方だったり、ヒントになる面白いエピソードが多い気がします。だから、書店でみかけるとついつい買ってしまいます。
 小山薫堂さんは「カノッサの屈辱」、「料理の鉄人」、「世界遺産」などを手がけてきたベテラン放送作家です。最近では、映画「おくりびと」の脚本家としても脚光を浴びた方ね。執筆活動や企業のコンサルティングなどテレビというフィールドを超えて活躍している彼の企画力、仕事術を紹介していました。
一番面白かったのは、大学のゲスト講師で呼ばれたときのワークショップの話ですね。
 冒頭、学生たちの前で鍋に入ったカレーを見せて、「作ったのはこの方です」と鈴木さんというおばさんを紹介したそうです。そして学生の前で「このカレーのポイントは?」、「食材はこれで、ルーはこれで・・・」と説明してもらいながら、最後に「じゃあ、このカレーを食べたい人?」と聞く。
 お昼休みの後だったということもあり、学生は誰も手を上げなかったそうです。
でもそこから、「じゃあ、鈴木さんの息子さんのことを聞かせてください」と種明かしをしていく。
「息子さんは何をしているのですか?」
「野球ばっかりしています」
「どちらにいらっしゃるのですか?」
「アメリカです」
「では、息子さんのお名前は?」
「ありふれた名前ですけど、一朗という名前でして」

そこで初めて「このかたはイチロー選手のお母さんなんです」と明かす。
 イチロー選手が毎朝カレーを食べていた話は有名ですよね。弓子夫人は、お母さんからレシピを教わってこのカレーを作っていたわけです。
そう明かしてから「イチロー選手が『朝カレー』と言って食べていたのは、まさにこのカレーのことだったんです。ハイ、食べたい人?
 というと、今度は一斉に全員が「食べたい!」と手を挙げる。
・・・すごい変化ですよね。
同じ商品であっても、その背景にどういうストーリーがあるのか、どういう思いでその商品が生まれているのかを知ることで人の心は大きく変わる・・・なるほど、これがブランディングなんですね。
本の中では、こういう思わずヒザを打ってしまう実例がたくさん紹介されています。
受付がパン屋になっている小山さんの会社、行ってみたいな。
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