最近、「エルゴラ」、「選手名鑑」の検索ワードでこのブログにたどり着いてくる方が多いようですね。
今年のエルゴラ選手名鑑はまだ発売されておらず、2月18日発売となっております。今週の金曜日なので、も~う、いーくつ寝ぇーるぅーとーですね。今年バージョンの特徴としては、これまではJ1のみがカラーでJ2は白黒だったんですが、J2もカラー版、さらにJに準加盟・準加盟申請クラブの情報も掲載されているそうです。パワーアップ感、満々なのでお楽しみに。
ちなみに昨年はヨーロッパ版のエルゴラ選手名鑑なるものもiPhone用のアプリとして発売されていて、。家で海外サッカーを見ている時にちょこちょこチェックしているんですが、これは便利っすねー。前もちらっと紹介しましたが、アプリ版だとシーズン途中での入れ替わりにも対応しているので、更新データもちゃんと反映されてるんですよ。インテルの項目には、ちゃんと「長友佑都」が追加されてますからね。
はぁー、名だたる選手をスクロールしていると、長友が出てくるのはちょっと感動します。
シュツットガルトの項目には岡崎選手も追加されているのですが・・・移籍問題が早く解決して試合に出られるといいですね。
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[試合研究]J2第38節富山対愛媛から[3-3-3-1]システムを読み解いてみる
J2第38節富山対愛媛(3-3△)
・富山[4-1-4-1]
20.苔口
7.石田 7.朝日
8.渡辺 5.長山
22.江添
23.中田 3.堤 6.濱野 19.西野
31.橋田
対する愛媛は、[4-4-2]。GK川北、DF関根、アライール、小原、三上、MF越智、田森、赤井、杉浦、FWジョジマール、石井。
最終戦、いい試合でした。すごく。
最終ラインの4枚のビルドアップに対して、富山は苔口、朝日、石田の3枚がいき、ダブルボランチに入った時は、渡辺と長山が連動していく。つまり5枚のプレスがかかっていくわけですが、うまくはまれば、ショートカウンターで一気にゴール前までいけます。この試合では石田と朝日が二列目で起用されていたため、ワントップの苔口にボールが入った時のサポートが早く、追い越す動きもしていくので、高い位置で奪ってからの攻撃に躍動感がでますね。
ただし、しっかりとビルドアップしてくる愛媛の姿勢にも好感が持てました。前からのプレスにも安直なロングボールは蹴らず、しっかりと組みたてて来る。チームとしても意図を持ったボール回しをしていて、そのテンポ、リズムがいい。ボランチの田森もつなぐにいいアクセントをつけていました。かといって徹底的にパスをつなぐかというと、アライールはロングフィードも前線に随所に盛り込んでくる。うまいですね。
富山はときには5枚(5人の選手)が前から連動して奪いにいくものの、それで奪いきれないときはどうしてもアンカー江添のまわりが手薄になってしまい、愛媛はそのスペースを中盤に降りてきた2トップに、いいタイミングでボールが収まるんですよね。そうなると、前を向いて仕掛けられてしまう。愛媛の先制点は、その形から生まCKでした。16分、サイドを起点にされ、中盤で江添が下がってきたジョジマールをつぶしきれず、バイタルエリアを使われる。サポートに入ったMFの杉浦がミドルシュート。それで得たCKを石井がヘディングで合わせて0-1。20分の追加点もCKで、競り合いのこぼれ球をアライールがボレーで詰めて、0-2。
今季の富山にとって2点のビハインドは絶望的な状況ですが、ここで選手は慌てなかった。基本に充実に、サイドを起点に組み立てていく。29分の得点シーンは、その流れから。左サイドでパスをつなぎながら局面を突破。クロスに渡辺が飛び込み、その相手のクリアが朝日に当たり、そのボールがゴール前にいた石田の目の前に。豪快に蹴り込んで追撃の1点を挙げる。
後半は、富山が前線の3人の配置を変更。石田と苔口の2トップにし、朝日をトップ下にしていました。これは攻撃面でいいアクセントになりました。これまではワントップの苔口が左右に流れてボールを引き出していたのですが、トップ下に朝日がいることで縦にボールが入りやすくなり、さらにボランチ、サイドバックが飛び出していく動きも目に見えて増えていく。[3-3-3-1]のときというか、富山らしい攻撃姿勢が出てきましたね。
71分、中盤の奪い合いから西野が右からゴール前にクロス。ボランチの渡辺が頭で合わせて同点。相手GKも見送るのみのファインゴールで、この位置にいたサイドバックのクロスをあがっていたボランチが決めたという事実がすばらしいですよね。こうなると、もう富山の押せ押せ。78分、2トップになったことで相手CBの苔口へのマークがややルーズになっていました。江添のパスに抜け出してシュート。こぼれを2トップで起用されていた石田が詰めて3-2。安間采配ズバリですね。富山がついに逆転。
その後富山は、江添→カン、渡辺→野嶋、苔口→長谷川と交代。決して逃げ切りをはかるわけではなく、さらにリスクを負って攻撃に出ていき、85分には、石田のクロスに長谷川がダイビングヘッドで飛び込み、そのこぼれ球をカンが狙い、あわや追加点の場面もありました。しかし88分、右サイドを突破され、グラウンダーのボールを途中から入った福田中央で合わせてネットを揺らす。福田健二は「さすが」といえる仕事ぶり。愛媛が同点においつきこのまま終了。3-3で終えました。
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安間監督が指揮を執った第29節千葉戦からの全9試合を分析しましたが、[3-3-3-1]システムを起用したのは4試合でした。とはいえ、[3-3-3-1]システムとそれ以外のシステムで大きく戦い方が違うかというとそういうわけではなく、核となるチームのプレー原則は同じでしたから。全9試合、いい教材として研究させていただきました。
この最終戦に関しては、戦術面で特筆すべき発見はなかったのですが・・・なんというか、富山の選手たちはみな気合が入りまくっていましたね。JFL時代からプレーする13人を含む14人の引退と契約満了が決まっていたそうで、試合の出ている選手たちの「彼らのために」という思いがひしひしと伝わってくる試合でした。「システムに命を吹き込むのはお前らだ!」とは安間監督の言葉ですが、何かを込めて戦う選手の姿には、システム論うんぬんを越えて、見ている人に何かが伝わるのものだと思います。サッカーにおいては、なにより大事なものを示した最終戦だった気がします。本当にいい試合でした。
[3-3-3-1]システムを読み解いてみるということで始まった富山の試合研究、いかがだったでしょうか。富山のサポーターにもチェックしてくれた方がいたようで恐縮ですね。また何か機会があれば、ということで・・・新シーズンにも期待で。
【J2:第38節 富山 vs 愛媛】安間貴義監督(富山)記者会見コメント [ J’s GOAL ]
全9試合の安間富山の「試合研究」はこちらにまとめております。... 記事を読む
[試合研究]J2第37節徳島対富山から[3-3-3-1]システムを読み解いてみる
J2第37節徳島対富山(0-1●)
えー、この試合も[3-3-3-1]システムではなく、前節岡山戦と同じ[4-1-4-1]システムでした。かなりの長文になってしまったので、冷やかしはお断りです。読むならば心して読むようにしてください(笑)。
・富山[4-1-4-1]
20.苔口
16.谷田 7.朝日
18.カン 10.上園
22.江添
24.吉井 3.堤 6.濱野 19.西野
31.橋田
配置だけ見たら[4-3-3]にも見えなくもないですが、アンカーの江添の前に4人が上下して並び、1トップに苔口という感じなので、[4-1-4-1]にしておきます。徳島は、[4-4-2]のボックス。GKオ・スンフン、DF橋内、ペ・スンジン、三木、平島、MF青山、六車、柿谷、島田、FW佐藤、津田。
試合の流れをざっくり。
連戦で疲労感が感じられた前節岡山戦とは違い、攻守にアクションをしかけていく前半でした。ホーム最終戦の徳島も気合十分で、序盤から見ごたえある攻防が続きました。お互いに守備の集中力も高く、富山は奪ってから苔口に預けてのカウンターや遠目からのミドル、徳島はCK、FKのセットプレーが中心で、両チームともエリア内での決定機が作れず。
この状況に、徳島は前線でロングボールを受けていたFW佐藤が、中盤に下がって起点となり、そこに中盤の島田、柿谷が攻撃の厚みを加えていく。相手のサイド攻撃に対しては縦の3人が挟み込んで潰していた富山でしたが、やや間延びしている時に、江添の左右のスペースをタイミングよくボールを受けて使われると、どうしてもプレスバックが遅くなりますね。ボールを奪った富山は、前線にロングボールを出して苔口を走らせる攻撃が目立ちました。そこで相手最終ラインに対応されても、そのボールに対して、前線の選手がもう一度プレスをかけて、仕切り直していた感じです。
前半最大の決定機は43分、セットプレーのクリアボールから富山がカウンター。谷田のクリアを拾った朝日がゴール前まで運んで、苔口がうまく囮となり、そこに走り込んできたのは、なんとクリアした谷田でした。シュートこそはずれましたが、この前半、谷田の運動量はすごかったです。ロスタイムには徳島の決定機。左サイドを突破した島田のスルーパスに、攻撃参加していた平島がエリア内でシュート。DFのブロックが空中でこぼれ球となり、それを佐藤がGK橋田と競り合いながら頭がプッシュ。しかしその競り合いファウルを取られてノーゴール。0-0でハーフタイムになりました。富山としてはラッキーな判定でしたね。
ただ富山のGK橋田は、クロス対応がやや不安定ですね。後半開始直後にも似たような場面があったのですが、ボールの落下地点を見極める判断力、そしてジャンプするタイミングとポジショニングに難があり、FWとの空中戦で競り負ける場面が少なくありません。見ていて気になりました。
ハーフタイムに安間監督から檄を飛ばされたのでしょうか。後半になり、谷田に負けじとカンと上園の運動量が目に見えて増しました。ボールホルダーを追い越す動きで攻撃に絡んでいき、いい形を生み出していく。54分には、高い位置でボールを奪い、ショートカウンターを苔口が持ちこみ、こぼれ球に上園がミドルシュート。
後半も15分が過ぎようかという時に、両指揮官が動く。59分、安間監督は上園を下げて船津イン。美濃部監督も、徳重を投入。すると68分、一進一退の攻防から、中盤でボールを拾った徳島がハーフカウンター。ドリブルで中へ切り込む柿谷に、対応していた船津が振り切られてしまう。それと同時に、徳島の2トップの交差するような動き出しで富山の4バックを混乱させる。左サイドに逃げるFW津田にはCB濱野がエリアを捨ててついていき、中盤に下がろうとしたFW佐藤にCB堤もついていったのですが、その堤にボールを持っている柿谷がつっかけてきたことで、堤はバイタルエリアに引き出されて、佐藤ではなく柿谷の対応にいくような形になる。そのポッカリと空いたCBのスペースを柿谷が見逃さずにスルーパス。佐藤が走り込み、SBの西野がタックルで倒してしまい、徳島にPKの判定。津田がしっかり決めて徳島が先制。得点自体はPKですが、中盤での柿谷の突破力とスルーパス、そこに徳島2トップの連動した動き出しが、見事に機能した形だったと思います。富山の守備も破綻せず、よく頑張っていたのですけどねぇ。
その後、富山も平野、関原と攻撃的な選手を投入しますが、ガッチリとした徳島守備陣を崩しきれません。その中でも、決定機は2度ほどありました。75分には最終ラインからのフィードを苔口が頭でそらし、平野が走り込んでシュート。ブロックにいった相手DFの手に当たったのですが、残念ながら、笛はならず。82分にも、左サイドでパスをつないで突破していき、起点を作った関原が中央へ鋭くクロス。必死でクリアするDFに当たったボールがポストを弾く場面もありました。しかしこのままタイムアップ。富山はまたも連勝ならず、0-1で敗戦となりました。
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前節同様、[4-1-4-1]システムを継続したわけですが、ここでは[3-3-3-1]システムとの違いを少し書こうかなと思います。まずシステムが違うとはいえ、基本的に、チームとしてのプレー原則は同じ。特に攻撃時は、サイドにボールを集めて、そこを起点に攻撃を組み立てていく。あるいは、背後にロングボールを出し苔口の動き出しを生かすという形が中心ですね。
ただ守備面では、若干対応に違いがありました。
まず[3-3-3-1]での守りというのは、いわば「サイドが空きやすいから、そこから崩せば楽勝でしょ?」と考えている相手を逆手にとって、サイドに相手をおびき出して数的優位を作ってボールを奪うという側面があります。実際、中央は[3-3-3]で人数も密集しているわけですから、真ん中を打開していくのは相手もそう簡単ではない。当然サイドで起点を作ろうとします。しかしサイドにボールが出るとわかってるのだから、富山にとっても守備の準備はしやすいわけで、その瞬間に[3-3-3]の左右にあたる選手が素早くスライド。特に中盤のサイドエリアに人数をかけてボールホルダーに対して挟み込みやすい戦い方ができるわけです(もちろんすべてがこの通りいくわけでもなく、問題点や対応が難しいケースなども多々出てきますが、それは過去の試合分析を読んでください)。
[4-1-4-1]でも、まずサイドでボールを奪おうという狙いは変わらないと思います。相手が中央から突破してこようとすると、中央にいる江添がいいタイミングで前に出てコースを切るので、相手はサイドにボールを吐き出す。サイドに出させたところで、ボランチや二列目、サイドバックの3枚が中盤で前と後ろから挟み込んでいく。守り方としては、[3-3-3-1]と同じコンセプトです。
ただし深い位置でのサイドの守りでは、相手に起点を作られる場面が多かった印象はありました。同じ局面でも[3-3-3-1]であれば、CBがスライドし、さらにボランチがフォローに駆けつけるのですが、[4-1-4-1]だと、例えば左SBの吉井が1対1の局面のとき、アンカーの江添ではなく、その一列前にいるカンや谷田が最終ラインに降りてフォローに行くことになるため、時間がかかってしまうんですよね。中盤におけるサイドの奪い合いでは[3-3-3-1]と同じ守りができますが、深い位置に持ちこまれると、SBが1対1で相手に対応せざるをえなくなる場面が目につきました。
いや、もちろん、SBが1対1で全勝できるぐらい個の強いのであれば何も問題ないのですけどね。ただそもそもの守り方の出発点が「いかにサイドで数的優位を作って奪うか」だと思いますから、[4-1-4-1]で「SBが1対1に晒されやすい」というのは、[3-3-3-1]のときには少なかった形なので、気になるところでもあります。
最後に。
この試合で特筆すべき仕事をしていたのが、前半から攻守にわたって激しいアップダウンを繰り返していた二列目の谷田でした。ゲームレポートにも書きましたが、象徴的だったのが43分の場面。セットプレーのこぼれ球を自陣で拾って味方に預けると、そのまま駆け上がり、最終的にはフィニッシュに顔を出したんです。わかりやすくいうと、前線から自陣まで戻って守備のしごとをこなし、さらに奪ってからの攻撃の仕事にも絡んだわけです。安間監督がサイドに配置する選手に求める条件は、おそらくこういう仕事のできるプレイヤーだと思います。
というのも、甲府時代の安間監督が、[4-3-3]のウィングの選手に求めていた仕事がまさにこれでしたから。マラニョンや大西がそのポジションなわけですが、相手ボールの局面で、マッチアップする相手SBが攻撃参加してきたら、ウィングは責任を持ってSBについていかねばなりません。それが守備の約束事でした。相手の中には、この約束事を利用して、サイドバックをおとりとして攻撃参加させることで、マラニョンや大西を自陣ではなく敵陣(甲府陣地)に引っ張り込み、甲府の攻撃力を半減させようとするチームもいました。
しかし、それはこちらにとっては攻撃のチャンスでもありました。なぜなら、そこから味方が奪って攻撃につなげ、ウィングが相手ゴール前まで顔を出せば、ゴールチャンスが生まれやすかったから。理由は単純なことで、サイドバックが攻撃参加しているのだから、相手の守備組織にスペースや隙ができやすくなっているためです。しかもサイドバックというポジションの選手は、自陣から攻撃参加してクロスをあげて流れがひと段落すると、そこで「一仕事終えた感」が出てしまうのか、自陣への戻りがルーズになる傾向があるんですよね。確かに言われてみれば、全力疾走で攻撃参加するサイドバックはいても、そのあとも毎回全力疾走で戻っていくとは限りません。その習性(?)を利用して、サイドバックをマークしていたウィングが自陣から相手陣地に素早く攻めあがることができれば、ゴールチャンスになるというわけです。なんですかね。相手からすれば、サイドバックの攻撃参加でうまく敵のウィングを守備に追わせているつもりが、自陣にスペースを作らされており、敵はそこを狙っていたというところでしょうか。
もちろんこのアップダウンは、ウィングにとって体力的には相当キツイはず。なにせ自陣まで戻って守備をして、そこからゴール前まで顔を出すのだから。でも安間監督は「(守備に)行って仕事が終わりじゃなくて、そこから(攻撃まで)帰ってきてまでがワンセットなんだ」と伝えていると言ってました。そして、それができるからレギュラーで起用していると。
・・・・すっげぇ長々としてしまいましたが、この試合での谷田の動きにそれを思い出したので書いてみました。
残りは1試合です。
J2:第37節 徳島 vs 富山】安間貴義監督(富山)記者会見コメント [ J’s GOAL ]... 記事を読む
安間貴義グルメ研究
このブログで勝手に始めた、富山・安間監督の[3-3-3-1]システム研究。
昨シーズンの分析も残り2試合になったのに、ここにきて更新が滞り気味になっております。徳島戦の分析(この試合も[3-3-3-1]ではなく、[4-1-4-1]だった)もすでに終わったのですが、ノートに書いたメモ書きをブログ用の文章に起こすのが、ちょっとしんどい。まぁ、明日明後日ぐらいにはUPします。
代わりと言ってはなんですが、youTubeで見つけた「週刊激スポ 安間貴義グルメ紀行 」
カターレ富山の練習場近くで、よく通っているらしい手打ち麺とマクドナルドを、安間監督と船津選手と平野選手の3人でレポートしています。船津選手と平野選手の2人が、若手にもかかわらず、容赦なく安間監督をいじっていてウケました(特に平野選手のキャラがイカス)。
ホンダ時代も甲府時代も練習が終われば、選手からの扱いは「2年目・3年目の若手以下になる」と笑顔でおっしゃってましたからね。富山でもそのスタンスを貫いているみたいで安心しました(笑)。
サッカーの話もしていて面白かったです。興味ある方はどうぞ。... 記事を読む
ベッカム&ヴィクトリア。
フジテレビの特番でベッカム&ヴィクトリア夫妻のストーリーを放送してた。
ヴィクトリアのカカァ天下っぷりと従順なベッカムのエピソードをたっぷり。内容は・・まぁ、どうでもいいネタばっかり(笑)。
ただ見ていて懐かしいなぁと思ったのが、ファーガソン監督との確執で、13年プレーしてたマンUに別れを告げ、レアル・マドリードに移籍したときの話。03年の夏だっけ?ベッカムが移籍したばかりのまさにそのタイミングで、レアルは日本ツアーしていて、国立でFC東京と親善試合をしているのだけど、日韓ワールドカップでのベッカムフィーバーがまだ冷めやらぬ時期だったから、そりゃもうものすごい騒ぎだったんですよ。
自分もチケットは入手していたので国立には言ったのですが、千駄ヶ谷駅を降りたら、もうサッカーを見たことなんてなさそうなベッカムの「23番」を着たにわかレアルファンで溢れかえってましたからね。普段のサッカーを見に行く雰囲気というよりも、なんかお祭りのような活気でした。あの空気は、いまだに体験したことないな。あと試合開始前には、あわや中止になるぐらいの暴風雨と雷が吹きすさんで、スタンドでびしょ濡れになったのもいい思い出です(隣の神宮球場のプロ野球は、試合中止になったほどの嵐だった)。
ちなみにこの親善試合では、ベッカムがFKを直接決めて移籍後初ゴールを記録したもんだから、翌日のスポーツ新聞はそれ一色でした。FC東京は完全に引き立て役になっていて、あのときのFC東京のGKは土肥さんだったなぁ・・・・なんてことを思い出したわけですよ。
そういえば、最近、海外の有名クラブが夏にジャパンツアーやらなくなりましたね。
なんでだろう?
選手がコンディション崩すからかな?
それとも、あんまり日本では観客が入らなくなったから?
うーむ、いま、もし仮にベッカムがJリーグのクラブに移籍してきたら、観客動員ってどのぐらい増えるのかな・・・ちょっと気になるな。... 記事を読む
レトロゲームの思い出。
iPadでyoutubeの動画を見て時間を過ごしていたら、ふとしたきっかけでファミコン版「キャプテン翼2」にたどり着いてしまい、懐かしさのあまり、そこからレトロゲーム(昔のファミコンカセット)の攻略動画に没頭してしまいましたよ。気づいたら、数時間たってました。やっぱり危険だなー、youtubeは。
ちなみにハマったのは、昔懐かしいこのレトロゲームの動画たちでした。
・「ドラゴンボール 神龍の謎」
・「忍者じゃじゃ丸くん」
・「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境」
・「サーカスチャーリー」
・・・ねっ、懐かしいべ?せっかくなので、ファミコンについての思い入れをちょっと語ってもいいすかね?まぁ、ダメって言われても、語り出すんですだけどさ(笑)。
まずは「ドラゴンボール 神龍の謎」
大好きなドラゴンボールのゲーム第1弾ですね。「わーい。ドラゴンボールだー」とかなりやり込んだものの、これね、まずエンディングまでたどり着けないんですよ。ピラフの面をクリアしたあたりから難しくなり、宇宙に行ってウサギ団の親分を倒すぐらいまではいけるんですけど、そのあとのステージがかなりしんどい。肉とかケーキの回復アイテムが極端に出ない上に、敵が強くなるので、悟空の体力がもたないんですわ。なかなかの激ムズゲームで、自分のまわりでもクリアした人は皆無だったなぁ。
攻略動画でこういう突破の仕方をしていかねばならぬのかと、そしてこういうエンディングだったのかと・・・。ちなみにタイトルの「神龍の謎」は、結局明らかにされていないですね。まぁ、悟空が肉よりもケーキでめっちゃ体力回復する理由の方が、かなりの謎ですが(笑)。
・「忍者じゃじゃ丸くん」
手裏剣で敵を倒していくアクションゲーム。ジャンプして上のブロックを壊して、上の段にいきます。ブロックにはトロッコとかアメ玉とか透明ビンとかアイテムが隠されていることがあって、それが三つそろうと無敵のガマパックンが出てきます。やったことない人にはなんのこっちゃわからないと思いますが、えぇ、そう言う人は置いていきます(笑)。
あとは、今見ても何のインパクトもないんだけど、新キャラが出る面になると「おゆき登場」とか演出があって、これは当時なかなか斬新だった。じゃじゃ丸くんは、「忍者くん」の従兄弟という設定らしい。エンディングというのはなくて、昔のゲームにありがちなエンドレスで続いていくみたいですね。たぶんぬり壁みたいなボスまでたどり着いたような覚えはあるけど・・・記憶は定かではないですね。
・「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境」
持っていたカセットなので、思い出いっぱいですね。当時アニメが放送されていて、それを意識した作りになっていたはず。フィールドを歩いてる時の音楽も、「ゲッゲッゲッ ゲゲゲのゲー」ですからね。主人公の鬼太郎を操るわけですが、目玉のおやじ、ネズミ男、子泣きじじい、砂かけばばあ、一反もめん、ぬりかべといった主要キャラはもちろん、それ以外の妖怪もステージによってはちょくちょくでてきて、楽しかった覚えがあります。それなりに難しくて、とにかく長かった記憶があるな。これもエンディングはなくて、無限ループみたい。
そうそう。軽快なBGMでダッシュしていると、たまに地面から泥田んぼ(だったかな?)が「ぬぼっ」って出てくることがあって、これはトラウマレベルでしたわ。怖かった。
・サーカスチャーリー
懐かしいですねー。サーカスをしていくゲームなんですけど、これって有名ですかね?
姉が友達から借りてきたカセットでした。火の輪くぐり から始まり、綱渡り 、玉乗り、 曲乗り、空中ブランコとステージが用意されていて、言ってみれば、「ジャンプするタイミングがすべて」のゲームなのだけど、これがなかなか難しい。いつも4面の曲乗りで馬との呼吸が合わなくて失敗してた記憶があります。借りていたカセットだったので記憶も曖昧だったので、動画見つけた時は小学生時代の友達に再会したかのように感動したわ(笑)。
そして「キャプテン翼2」。
ファミコンの「キャプテン翼」シリーズは名作ですね。スーファミも含めたら5まであって、僕はゲームボーイ版も含めて全部クリアしておりますが、まわりにきくと「2」が一番評価高い気がします。最大の理由は、なんといってもゲームのストーリーが面白いことに尽きると思います。
ブラジルに渡った翼くんのサンパウロから始まり、今度は日本で岬くんのいる南葛高で冬の全国高校サッカー全国制覇に挑み、それが終わると、再び翼くんのチームでジャパンカップを戦う。ジャパンカップは、決勝の相手が全日本ですからね・・この展開だけでも燃えますよ。しかもそこから翼くんを加えた全日本でのワールドユースのアジア予選を突破して強豪国のいる本大会に・・・そしてクライマックスとなる決勝の相手は、ロベルト本郷率いるブラジル・・うわわーーって感じですよ(笑)。
ストーリ上の演出もうまくできてるんですよね。例えば、これはアジア予選を突破した時のもの。
これは準決勝に進んだ時のもの。
うん、少年心にワクワクしてきますよー。
そして「2」といえば、キーパーの森崎くんがやたら弱いのが泣けてきます。普通の試合で、「敵の7番がシュートだ!」、「頼む、森崎!」、「森崎くん、パンチング!・・・だが届かない」、「ゴーーーール!」とか普通にあって、コントローラをなげつけたくなります(泣)。
あと「2」は若林くんもけっこう能力低いです。「4」と「5」ではペナルティエリア外からのシュートには異常に強い能力補正がかかるようになっているのでまず決められないのですが、「2」と「3」ではボカスカ決められて、若林くんファンとしては悲しい限りです。
最近、ブログではサッカーの戦術ばっかり書いていたので、たまにはこういうネタもいいよね。同世代の方が、感想お待ちしてます(笑)。... 記事を読む
[試合研究]J2第36節岡山対富山から[3-3-3-1]システムを読み解いてみる
・2010J2第36節岡山対富山(2-1○)
いよいよ残り3試合。
早速、試合を見ていきたいのです・・・・がっ!この試合は[3-3-3-1]システムではありませんでした(苦笑)。
前節から中二日での試合ということもあり、CBをつとめていた堤、濱野のコンディションが芳しくなかったようで、さらにCB足助も左手の骨折で欠場・・ということで、3バックをするためにはCB不足だったのが理由のようです。安間監督自身、もともとシステムに固執するタイプではないですから、チームの状態を見て判断されたのでしょう。4バックで、その前に江添をアンカーに据える[4-1-4-1]のような形でした。
富山は[4-1-4-1]
20.苔口
15.石田 7.朝日
8.渡辺 5.長山
22.江添
16.谷田 4.金 24.吉井 19.西野
1.中川
対する岡山は、[4-4-2]ボックス。GK真子、DF澤口、野本、近藤、野田、MFキム・テヨン、千明、川原、小林、FW岸田、白谷。
試合自体も富山としてはやや動きの少ない戦いに感じました。岡山がボールを保持すると、富山はあまり前から奪いに行かず、自陣でブロックを構えて、奪ってカウンターという狙いですね。形としては、DFラインの背後を狙う攻撃が中心。17分には、その攻撃から石田がボールを落とし、斜めから切れ込んだ苔口がDFを振り切りシュートという場面も。惜しくもポストに嫌われましたが、苔口のいい動き出しでした。
23分、ゴール前のセットプレーから富山が先制。苔口のキックに、金の落としを江添がボレーで決める形です。1点リードしたことで、岡山がポゼッションして、それを富山が受けるという構図はより強まりました。自陣で構える富山の配置は、4DF+4MFの2ラインでブロックを形成し、その間にアンカーが一人置くような形なので、堅い。4バックなので、もちろん[3-3-3-1]に比べると、サイドにボールを出された時のアプローチも早い。このまま1-0で前半終了。
後半も、この構図はしばらく変わらず。ただ富山は攻守の切り替えは早いです。奪ってからのカウンターの怖さは十分。56分には、カウンターから苔口から朝日で、そのシュートがサイドネットに。
66分、ゴール前正面のFKを小林優希が決めて、岡山が同点。しかしその5分後、苔口のCKに、競り勝った金のボールはポストも、その跳ね返りに江添がプッシュ。先制点同様、苔口、金、江添という流れで、富山が2-1とリードします。岡山の猛攻を受け、試合全体を通じても、崩される場面も目立ちましたが、富山守備陣が身を呈してのブロックで防ぎ切る。富山が2-1で勝利。
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この試合は[3-3-3-1]システムではないですし、戦い方も中二日の連戦を考慮した「緊急処置」的なものだったと思います。チームは「生き物」ですし、選手は「生もの」ですから、こういう事態にどう対処するのかという舵取りも、指揮官には求められますよね。得点もどちらもセットプレーからでしたけど、まぁ、そういう試合をしなくてはいけないときもありますよ。
この試合後のテレビインタビューで「今現在は、美しいサッカーはできないが、ひたむきに汗をかいて、アグレッシブにやろうと言っている」と安間監督が語っていました。勝ち慣れていないチームが、連敗をせずこういう状況で勝ち点3をしぶとく取ったことを評価したいと思います。
残りはあと2試合です。
【J2:第36節 岡山 vs 富山】安間貴義監督(富山)記者会見コメント [ J’s GOAL ]... 記事を読む
[試合研究]J2第35節富山対栃木から[3-3-3-1]システムを読み解いてみる
安間監督の採用する[3-3-3-1]システムの試合分析シリーズ。4試合目になりました。残りも4試合となりましたが、ボヤボヤしていると11年シーズン開幕してしまいますから、巻きでいきましょう。今回の相手は、松田監督率いる栃木SCです。
富山[3-3-3-1]
20.苔口
28.関原 8.渡辺 7.朝日
16.谷田 29.森 27.船津
3.堤 6.濱野 24.吉井
21.内藤
富山は[3-3-3-1]システム。右CBとして定着していた足助が負傷欠場。左手骨折だそうです。ファビオともつれた際、痛がっていましたからね。アンカーに富山出身の新人・森を初先発させました。長短のパスを出せる選手とのこと。GKが橋田→内藤、中盤に渡辺が入りました。対する栃木は[4-4-2]システム。GK武田、DF宇佐美、ヨ・ヒョジン、大久保、那須川、DFパウリーニョ、本橋、杉本、高木、FWリカルド・ロボ、チェ・クンシク。
立ち上がりの攻撃は、富山の積極性が目立つ。苔口が左右のスペースに飛び出しサイドで起点を作り、ゴール前に二列目の3人が飛び込んでくる。関原のボレーシュートがわずかに逸れるなど惜しい場面もあった。ただ15分ぐらいに、苔口が相手との接触で足を痛めたのか、その後、裏への動き出しがめっきりなくなってしまい、次第に富山の攻撃が手詰まりに・・・前線4人は、まずトップの苔口がスタートを切らないと、二列目も連動して出ていきにくいですからね。トップ下に黒部がいたら、縦のポジションチェンジもあるのでしょうけど。とにかく、15分の接触プレーを機に富山の攻撃は機能しなくなりました。
一方、栃木の攻撃の狙いは、あせらずじっくりと、といったところ。思ったよりもロボやチェの2トップにボールを入れてこない。最終ラインでじっくりボールを動かして、前線の4枚をチェイシングでくいつかせてから、中盤の浮いたスペースにボールを入れていくという感じです。富山の守備が集中して隙を見せず。栃木の最大のチャンスは、34分の場面。富山の左サイドに縦しかけて深い位置で起点を作ると、そこから逆サイドのスペースに展開。タイミングよくあがってきた那須川が、正確なクロスをゴール前に入れて、決定機を演出しました。栃木が一番やりたかった攻撃は、間違いなくこの形だったと思います。
解説が指摘したように、両チームともボールを奪ってからのパスが、相手の守備に引っ掛かる展開の連続。それだけ両チームが守備にハードワークしたということなのでしょう。特に15分~30分までは、本当に我慢大会のようなお互いに守り合う時間になっていました。0-0で前半終了。
後半は、前節指摘した「後半の課題」が噴出した展開に。前半、プレーエリアの狭かった栃木の2トップがかなり動くようになり、攻撃にアクセントがついてくる。58分の先制点は栃木に。ロングスローからの競り合いでこぼれたボールを、ロボが相手DFを背負いながらも足を出してゴールを揺らす。栃木が先制して0-1に。
言ってみれば、ロボの個人技ですが、この1点をきっかけに栃木の攻撃に動きが出てきます。逆に富山は失点のショックからか、守備組織に簡単に綻びが出てくる。わずか5分後、クリアボールの処理からロボにミドルシュートを決められさらに失点。直後の66分には、前がかりになったところでカウンターを浴び、反則覚悟で船津が止めて2枚目のイエローで退場。0-2で10人ではさすがに厳しいです。平野、西野、桜井と投入しますが、キッチリ守られチャンスは作れず。85分には、3点目を決められて万事休す。0-3での敗戦となりました。
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スコアは0-3。思わぬ大敗となってしまいました。ただ戦術的な問題点が噴出した敗戦だったかというと、そうではなかったとみています。戦術的な原因うんぬんよりも、この試合に関しては、後半に見せたメンタル的な部分ですよね。栃木のような守備でリズムを掴んでくる相手と組み合うときは、こういう我慢比べになるのは容易に想像できたはずです。しかし富山は、後半に1失点しただけで簡単にメンタルが折れてしまった。さほど崩された形ではなく、ロボの個人技を食らったような失点なのに、です。
そうなった要因は、前半にハードしていた反動なのか、下位に低迷していたメンタルなのか、はわかりませんが、終盤まで持つ応える粘り強さがなく、わずか1点であえなく白旗をあげてしまったような自滅っぷりでした。負け続けたこの年の富山は、それだけメンタル面における負のサイクルにはまりやすいのかもしれません。「システムに命を吹き込むのはお前らだ!」とは安間監督の言葉ですが、この試合の後半は戦術の是非を語る以前の負けだったと思ってます。
もちろん戦術的な部分をじっくり。対戦相手が崩し方を研究してきている傾向は感じられています。栃木は、最終ライン4枚とボランチ2枚でボールをじらすように回すことで、ワントップだけではなく前線を4枚(1トップ+2列目の3枚)を前にひっぱり出す。こうすると、3枚のボランチと二列目の3枚の間(中盤)にスペースができやすくなる。ここにうまくボールを入れて、さらにサイドに展開して・・・という流れで相手のスライドをいなしながら、ボールを運んでいく崩しの狙いが感じられました。
あとは34分の場面ですね。一方のサイドに偏らせて、逆サイドから上がってきた那須川が、相手の守備がスライドする前にアーリークロスを入れてくる。狙ったタイミングでサイドチェンジされ、さらにそこからアーリークロスを入れられると、富山の守備が横にスライドしている最中なので、クロス対応が難しいです。実際、前節熊本の失点はこの形に近いですからね。今後もこの形は狙われると思います。このデメリットをどう隠すか。
攻撃陣にも冴えがない90分でした。原因は、前半の接触後、苔口が動きに精彩を欠いていた点にあると思ってます。縦にボールが出ても、苔口の飛び出しがないため、起点が作れず、後ろから追い越していく攻撃もなりをひそめることに。中盤からの展開にもミスが目立ちました。奪ってから出した縦パスが、相手の守備網にひっかかり、前線につながっていかない。あとは足助がいないことで、前線へのフィードも少なかった気がします。こういう状況での「次の一手」が求められるところです。
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