タジキスタン戦の雑感。

 アウェイでのタジキスタン戦。
試合は4-0で勝利しましたが、これぞ「アジアのアウェイ」って感じでしたね。
 特に立ち上がり、荒れ狂ったピッチに慣れるまでは、トラップのときのボールロストを相手に狙われて、鋭いカウンターを浴びる場面が連続。失点こそしなかったものの、ホームのときはまったく違い、GK川島選手も何度もテレビ画面に出てくる展開でした。二万人の観客、盛り上がりすぎ・笑。
 日本は、いつもの[4-2-3-1]。
ケンゴ選手はトップ下です。日本としては、パスがつなぎにくいので、地上戦ではなく空中戦を選択していくものの、そこは相手も想定していたのでしょうな。ハーフナー・マイクは、相手の最終ラインがかなりガッチリ対応されて、なかなか中央を起点にした形が作れず。
 それでも前半途中からは、香川選手とケンゴ選手がポジションチェンジしながら左サイドを崩しつつ、そうやって相手を引き付けて生まれた中央のスペースに長谷部選手が顔を出して使うなど、うまく攻撃の推進力を出していた印象はありました。ケンゴ選手も中央から左右へのパス&ゴーを繰り返し、前線の渋滞を解消していたと思います。その時間帯に問題なく決定機を作っていたのですが、フィニッシュで芝に足を取られる不運もあり、ゴールには結びつかず。
 前半36分、長谷部選手の浮き球に反応したケンゴ選手が抜け出し、GKと1対1でシュート。これはセービングされますが、詰めていたのは今野選手。豪快に蹴りこみ、待望の先制点。
 後半はしっかりゲームをコントロールして追加点。
後半途中に、ハーフナーを下げて前田選手がイン。左右に流れて起点になる前田選手は、香川選手とケンゴ選手とも流動的にポジションチェンジをしていくので、中央で構えるハーフナーとは違い、また違った攻撃パターンが見れましたね。
 終盤にケンゴ選手は交代。
交代の際、スタジアムアナウンスで「ケンゾー・ナカムラ」と呼ばれていてウケましたが。
さきほど、ウズベキスタンが1-0で北朝鮮に勝ちましたので、日本代表は無事3次予選突破が決まりましたね。次の北朝鮮戦はノープレッシャーでやれますね。よかった、よかった。
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タジキスタン代表ラフィコフ監督の名言「誠実に負けることも才能」。

 昨日の夜、すぽるとで流れていたタジキスタン代表ラフィコフ監督のインタビュー。
 胸を打たれる、印象的な内容でした。
 前回ホームでの対戦では、日本代表が中村憲剛選手の活躍もあり、8-0で大勝利。
そしてこの歴史な圧勝の影で密かな話題となっていたのが、タジキスタン代表選手のクリーンなプレーぶりでした。あまりに大差がつき始めた試合の場合、あってはならないことですが、途中で相手チームの気持ちが完全にキレてしまい、ときに悪質なラフプレーで大きなケガを負わされることも決して珍しくはないです。シドニー五輪のアジア予選で小野伸二選手におきた事故は、僕はいまだに忘れることができませんから。
 しかし、このときのタジキスタン代表は徹底してフェアプレーだった。
普段、サッカーを見ている側からすれば、むしろ「もうちょっとガツンと当たるぐらいの意地があっても・・・」と言いたくなるぐらいのクリーンな戦い方だった。
 その理由について、ラフィコフ監督が語り始める。
明かされたのは、タジキスタン共和国という国の歴史。そして選手も戦争を体験していること。そんな彼らのサッカーというスポーツに対する思い入れ。0-8というスコアで日本に敗れて帰国したとき、母国では笑われたそうです。それでも、ラフィコフ監督は胸を張ってこう言い切っている。

「日本に大敗してしまったけれど、代表選手が汚いプレーをして、サッカーは汚いスポーツだと子供たちに思われたくない」

そして言葉を続けます。
「誠実に負けることも才能」
・・・これは、なかなか言えないですよね。
 ヨハン・クライフの名言に「退屈な勝利よりも、美しい敗北を」というものがありますが、それと同じぐらい誇り高いものを、彼の「誠実に負けることも才能」という言葉から感じてしまいましたよ。
やっぱり、サッカーっていろいろと教えられますね。
タジキスタン戦は、日本時間の夕方6時からキックオフです。
サッカーの名言を知りたいなら、この本のシリーズですね。最近のを紹介しておきます。
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ヨコとタサ。

 今日はタジキスタン戦ですね。
エルゴラの紙面もそのプレビューが中心ですが、昨日の練習試合レポートが掲載されていたりします。そのトピックのコーナーでは、この日唯一30分×3本出場した横山選手のことを書かせてもらいました。
 肉離れの再発で、結局4ヶ月以上も離脱してしまったヨコ。
昨日の練習試合後に話をきくと、「サッカーが楽しくなってきました」と話してくれました。先日からようやくボールを蹴れるようになってますし、実戦に復帰できていることもあって、最初はそういう意味なのかなと思っていたのですが、よくよく聞くと「だって、フィジカルのキツイトレーニングも、今はみんなと一緒にやれますからね。1人じゃないのがうれしい」とのこと。なるほど。7月から10月まで、彼はケガで合流できず、ずっと室内での別メニューでしたからね。
 サッカー選手にケガは付き物ですから、それを負ってしまった自体は仕方がないものです。そしてそのケガを負った事実や、そのリハビリによって失った時間も、もう取り戻せません。でも、それをどう捉えるかは、その選手次第なんですよね。前向きに捉えて、次を見据えているヨコの姿勢には、好感をもてましたよ。
 ちなみにこの練習試合、2本目の途中からは、フロンターレ同期入団の田坂選手とボランチを組んでいました。
 タサとヨコのダブルボランチって、ちょっと珍しいなーと思い、田坂選手にその組み心地(?)を聞いてみると、「DFラインの前で、ひとり壁になって跳ね返してくれる。頼もしい存在ですよ」とのこと。
 んで、タサがそう褒めてことをヨコに話すと、すり鉢でゴマをするしぐさをし始めて、「えっ、タサがオレにこれっすか?」と笑ってました。
まぁ、ヨコにゴマをすっても、何も出てこない気がしますが・笑。
横と縦ならぬ、ヨコとタサの話でした。
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麻生取材(練習試合:神奈川大)。

 本日は麻生取材。
 神奈川大学との練習試合でした。
30分×4本を行い、スコアは12-1。ゲームレポートは明日発売のエルゴラにビシッと書いておきましたんで、それを読んでくださいってことで。あの選手のちょっとしたトピック付きですよ。
 当たり前ですけど、30分×4本の試合は見ていて長かった・笑。
単純に30分×4本=120分というのもありますし、さらに毎回10分のインターバルが加わるので、4本目が終わるまで150分ぐらいかかりますからね。まぁ、4本だったので、GKが4人全員出場できていましたが。トータル松本選手の実戦でのプレーもひさびさに見ることができました。
 あとちょっと面白いなーと思ったのが、サッカーでの「30分」という時間の区切りですね。
 実は今日の1本目のスコアは、0-0だったんですよ。
試合が始まると、神奈川大は最終ラインをかなり高く設定し、チーム全体をコンパクトにして前からガンガンにプレッシャーをかけてきました。特にダブルボランチにボールが入った瞬間は、かなり激しくアプローチされたため、中盤からなかなかスムーズにビルドアップができません。ならばと、フロンターレの最終ラインは、高く設定している相手DFラインの背後にロングボールを狙っていったんです。
 もちろん、このロングボールは「ジャブ」です。
一回のロングボールで崩せなくても、これをジャブの打ち続けることで、ハイプレッシャーをかけてくる前線をいなし、高めにラインを設定しているDF陣をゆさぶっていこう、という狙いです(実際には、このロングフィードだけで2度ほど決定機を作っていて、それを決めていれば・・・という場面もありましたが)。
 そして時間の経過とともに相手の足が徐々に鈍りだし、チーム全体も間延びしてきそうな気配が漂いだして、「さぁ、これから」というときに、1本目が終了してしまったんです・・・あらら。そうか、30分ゲームか。そら仕方がない。
 裏を返せば、神奈川大は「30分ゲーム」を踏まえたうえで、1本目はあれだけ飛ばしてきたんでしょうね。そして、まんまと逃げ切られてしまった感じです。事実、2本目になると、神奈川大はガクッと運動量が落ち、2本目だけで5-0の大差がつきましたから。
 そう思うと、サッカーをプレーする上で45分という時間は絶妙だなーなんて思ったわけです。サッカーという競技を、45分の前後半で考えた人、アンタはエライ・笑。
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[書評]異端者たちのセンターサークル

どうも。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
今回紹介する本は、こちらです。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
「異端者たちのセンターサークル」
日ごろからお世話になっているライター・海江田さんの著書です。ヴェルディの選手育成に関わった指導者にフォーカスして描いたノンフィクション。帯に書いてある「なぜヴェルディから多くのプロサッカー選手が生まれたのか?」という疑問の回答を求めて、ヴェルディの育成組織の原泉を辿っております。
 物語の中心となっているのは、「読売クラブ」でプレー経験のある個性的な指導者たちです。
「ヴェルディ」ではなく、あくまで「読売クラブ」。Jリーグが開幕する前の日本リーグ時代、サッカーファンにとって「ヨミウリ」という言葉は、たまらない響きを持っていましたから。
 まだ日本サッカーがアマチュア全盛の時代、よみうりランドの練習グラウンドで貫かれていたのが、徹底的な実力主義でした。そのトップチームでも別格の存在だったジョージ与那城とラモス瑠偉。彼らのプレーを目を皿のようにして見つめ、グラウンドで試行錯誤し、お互いに競いあっていたユース時代の戸塚哲也や都並敏史のエピソードなどなど。
育成システムがどうこうとかいう小難しい話ではなく、トップ選手と気軽に1対1を挑める日常であったり、選手に指導するときのちょっとした工夫のエピソードに、異端と言われた「ヨミウリらしさ」を感じます。
 例えば、まだ28歳の小見幸隆(現:柏レイソル強化本部・統括ディレクター)がジュニアユースに守備を教えるときの話。
「センターバックやボランチにボスを作る。そいつにコントールさせて、味方を動かすことを覚えさせた。味方を苦労させて自分は楽をしろとこっそり耳打ちしてね。それができるようになったら自分で奪いに行くことも覚えろと」
特に、この「味方を苦労させて自分は楽をしろとこっそり耳打ちをする」っていうあたりが上手い指導ですよね。こういうのに僕は思わずニヤリとしてしまいます。
 日本サッカー協会のガイドラインの活用の仕方も面白かった。
「日本サッカー協会の戦術用語にファーストディフェンスというのがありますよね。一回目の守備って、要するに取られたらすぐ追えってことでしょ。横文字に言い換えて大人は満足かもしれないけど、子供にはピンとこないんですよ。そういったことも含め、協会の作成するガイドラインは参考書として役立ちました。教科書ではなく、参考書ね。こっちはその反対をやったり、上をいけばいいのだから」
 サッカー協会のガイドラインを教科書ではなく、参考書として活用をする。だって「その反対をやったり、上をいけばいいのだから」。ねぇ?ヨミウリが「異端」と言われた理由がだんだんわかってくるでしょ?・笑。
 もちろん、問題点も指摘しています。
例えば、過去日本が4度出場したワールドカップのピッチに、ランドで育ったヴェルディの生え抜き選手は1人も立っていない(森本貴幸は南アフリカに選出されましたが、出場機会がなかった)。
その「なぜその育成のアドバンテージをトップの強化につなげらないのか」という疑問には、ガンバ大阪ユースの礎を作った上野山信行氏の話が実に興味深かったですね。
 そのガンバ大阪ユース立ち上げの際、上野山氏は、ヴェルディを「反面教師」にした。
「参考にしたのは、ピッチのなか全部です。育成年代の大会で見るたびに、技術、戦術、サッカーの中身をつぶさに研究した。盗めるものは盗めと。一方、ピッチ外は見習わなかった。中学生の選手がツバを吐く。審判に文句を言う。これではあかん。社会に出て行く子を育ていているのにきちんと指導できていない。ヴェルディはここで止まるなと思った。確かに巧い。でもそこに慢心している。反省がない。謙虚さがない」
 育成年代の東の雄が、東京ヴェルディなら、西はガンバ大阪と言われている。
そしてガンバの下部組織出身者といえば、稲本潤一は言うまでもないですが、橋本英郎、二川孝広、宮本恒靖、新井場徹、大黒将志。現在海外でも家長昭博、安田理大、宇佐美貴史など、多くの選手が育って活躍しているわけです。
 この現状に対する上野山氏の指摘には、説得力がありました。
「小見さんたちは日本のためを考えたのかな。読売クラブだけを、ヴェルディだけを見ていたんと違う?サッカーは世界のスポーツだから、僕は世界を基準に置いた。ガンバが目標だとそこで止まって努力しなくなる」

「僕はJリーグができたとき、これは日本社会を動かすことやとおもった。アマチュアの時代は自分たちのため。Jクラブのユースやジュニアユースは社会を動かせる子を育てる。2002年の日韓ワールドカップで稲本がゴールしましたよね。うわ、日本が動いていると思った。少しは自分が役に立てたのかとうれしくなった」

 
 うーん、いろいろ考えさせられますね。
 まぁこんな感じで、「プロサッカー選手を育てるというのはどういうことなのか」を感じ取れる一冊となっております。
サッカーに特化した難しい本じゃないので、スポーツの指導者はもちろんですが、他の分野であれ「人を育てる」ということに興味のある方々にも読んでもらいたいですね。それこそ、子供を持つ親御さんにもオススメできるかもしれません。海江田さんの文章もグイグイと読ませますし、オススメです。
異端者たちのセンターサークル──プロサッカー選手を育てるということ (サッカー小僧新書)/海江田 哲朗

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サッカー本ソムリエ・いしかわごうに対する献本の申し出、書評の依頼は go.ishikawa55@gmail.com までどうぞ。... 記事を読む

「プロフェッショナル 仕事の流儀 脚本家・三谷幸喜」

今週の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は脚本家の三谷幸喜さんでした。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 タイトルは「追い込まれなきゃ、おもしろくない」
 映画「ステキな金縛り」の撮影に密着していたドキュメントかと思いきや、全然違いましたねー。映画のことは冒頭でちょっと触れただけ。舞台「ベッジ・パードン」とドラマ「short cut」の現場に密着した内容でした。
「自分を追い込む自分を持つ」、「全ては制約から始まる」、「作り上げたものを、揺さぶれ」などのフレーズを通じて、三谷幸喜の物書きとしてのこだわりが見れて、実に面白かったです。
 前半は、夏目漱石を主人公にした舞台「ベッジ・パードン」の公開までの稽古風景でした。
「あて書き」していくタイプの脚本家ということもあり、初日の顔合わせでは、台本がまだ少ししかできておらず、しかも台本を渡した後に「覚えないでください」とジャブを放つ三谷幸喜。それを聞いた大泉洋が「覚えてはいけない? これはまやかしだー」と言って、場を和ませていてウケました。
 稽古中、何度も台本を直し、演技やセリフに微調整を加えていく場面では、三谷幸喜の「仕事の流儀」が垣間見れましたね。そうやって迎えた初日の舞台は、無事成功。
 しかしまるで納得していない様子で、こうつぶやく。
「問題点とかお客さんを入れて初めてわかることもいっぱいある。
明日、また台本を直さなくちゃならないなと思って、どんどんやっていくうちに千秋楽になる。
じゃあ千秋楽に開放感があるかというと、そうじゃなくて、もっとできたんじゃないか、みたいな感じで終わる。
本当なんか、残尿感の残る仕事ですよね、ずっと」

 そう言って台本を書き直す作業があるといって自宅に帰宅。宿題が見つかったので持ち帰っていくような姿はかっこよかったですね。
 あと「残尿感のある仕事」というフレーズは言い得て妙だなとも思いました。
こういう作業って、なんかサッカーの監督とちょっと似ていますよね。舞台はやり直しのきかない生モノですから、サッカーのチーム作りとも重なる部分があるかもしれません。サッカーの名監督は、どんなにいい試合をしても「満足したらそこで終わり」っていいますもんね。
 すごくインパクトのあるシーンもありました。
プライベートでは、女優の小林聡美と今年に離婚したわけですが、ある日の三谷幸喜が、町内会の班長として、近所の集金当番を任されていたんですよ。その状況をカメラに説明している傍らで、自宅からは引越し屋が前妻の荷物を運ぶ光景が・・・・それがシュールというか、笑えるというか、三谷幸喜も「こういうのも、いずれ何かに使えるかもしれませんが・・・」と話してましたが、ホント映画みたいなシーンでしたよ、あれは。
 後半は、WOWOW開局20周年のドラマ「short cut」の撮影に密着。
野外で90分ワンカメで撮るという大胆な撮影手法で臨んでいます。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 さまざまな制約のあるドラマなので、綿密なプロットが公開されてました。
初日の撮影は無事終了。しかしカメラマンに「破綻はしていないけど・・・」と言われて物足りなさを感じる三谷幸喜。その他、セリフが足りないといった条件に悩まされたことで、それを打ち破っていけるアイディアが生まれていく仕掛けや、それで生まれる俳優とも化学変化のプロセスが面白かったですね。
 こういうのは別にドラマに限った話ではないのかもしれません。どの分野の仕事でも、「予算がない」、「時間がない」、「人がいない」・・・とかく「~がない」と言ってしまいがちですから、こういう姿勢を持っている人が、きっとピンチをチャンスに変えていくんだろうな、と思いましたね。
 そしてクライマックスでは「プロフェッショナルとは?」の質問。
「僕の中では明らか。人の期待に応えるっていうこと。自分がやりたいものをやるんじゃなくて、人が自分にやって欲しいものをやる。それが僕の中でのプロフェッショナル」
 そしてドラマの撮影も終了。
「今日、終わったからといって特別な催しが僕の中であるわけではない。もしかしたら、スタッフはご飯を食べにいくのかもしれないけれど・・・僕は帰ります」
 このラストがしぶいですよね・・・なんかしびれました。
監督だもの 三谷幸喜の映画監督日記/著者不明

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「ステキな金縛り」オリジナル・サウンドトラック/サウンドトラック

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そのうち、三谷幸喜作品をまとめてDVDで一気に見たいなー。
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アスリートの魂 川島永嗣「完璧の守りをめざして」

昨日のNHK「アスリートの魂」は川島永嗣選手でした。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
タイトルは「完璧の守りをめざして」。ベルギーでの挑戦に密着したドキュメントです。
 リールセの試合映像もたくさん流してくれました。
ダイジェストとはいえ、ベルギーでの川島選手のプレーはなかなか見れませんからね。じっくり見させてもらったのですが、そこにはひたすら相手の猛攻に晒される川島選手の姿が・・・そのときに「前半に浴びたシュートは19本」とサラッとナレーションされてたんですけど、いやいや、前半だけで19本って、いくらなんでも浴びすぎでしょ!?尋常じゃないですよ、この数字。
フロンターレもシュートが多いといわれてますが、「シュート、よう打ったなー」っていう試合でも前後半通じて、だいたい15本から20本ぐらいですから。リールセ、だてに去年最多失点を喫したチームではないですね・・・。
 そしてリールセでは大忙しだけど、日本代表だと、こないだのタジキスタン戦のように、ほとんどシュートが飛んでこないこともあるんだから、なんか大変ですよね。
 川島選手の日常生活も垣間見れました。
スーパーマーケットでは、英語とオランダ語を使いながら店員と小粋な会話で買い物を楽しむエイジさん。料理好きを公言していただけあって、自宅ではお米の水加減にこだわりを見せながら、薄切りを要求して買った肉を使って手馴れた様子で炒めていましたね。なんかそういう姿がなんか面白かった。
 語学はiPadを駆使して学んでいるようです。
そして語学の話では、今年就任したGKコーチから川島選手のコーチングのまずさが指摘されていました。
「GKは司令塔」であり、コーチングがしっかりしていれば防げた失点があったとのことで、そのGKコーチが昨年の失点シーンから二つほど抽出していたのですが、その場面がまた「これ、GKの責任?」って首をかしげてしまう失点で、正直なところ苦笑い。
 まずひとつめ。
DFラインの背後に蹴り込まれたボールに対して、味方DFが後ろから走りこまれた相手FWに奪われて1対1を決められてしまた失点シーンでした。GKコーチいわく、ここは「相手が後ろから来ているので、自分にバックパスしろ」という指示を川島選手が味方DFに出すべきだったとのこと・・・いや、その失点の責任の99パーセントは、パスが出た瞬間、相手を視野に入れていながら後ろからまんまと抜かれた味方DFの問題だと思いますが・・・。
 もうひとつは、PKを与えた場面。
スローインのボールでスルスルと中盤を抜け出した相手が、ペナルティエリア前に侵入。それを味方の選手がアプローチにいって引っ掛けてしまったわけですが、このときに「タックルに行くな!」というコーチングをしていなかったとGKコーチは指摘・・・いや、あの局面で「ディレイ」とコーチングするのは難しいでしょうし、言ったところで、もうDFも勢いが止まらないでしょう。
「どっちも、GKの責任が問われる類か?」とも思ったわけですが、きっと昨年はこういうシーンが数え切れないほどあったんでしょうな。川島選手、本当によく気持ち切らさないでゴールマウスに立ち続けていたのだなぁ・・・ある意味、感動してしまいましたよ。
 番組のクライマックスは、ホームゲームでの一戦。
1失点のビハインドを負いながらも、最後の最後まで勝利を姿勢を見せて奮闘し続ける川島選手の姿に起きる、地元サポーターからの「カワシマ!」コールが印象的でした。
 日本に帰国しているときは、フロンターレの練習にも顔を出し、イッカGKコーチの特訓に汗を流すこともある川島選手。また麻生グラウンドで会えたらいいな。
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情熱大陸・李忠成

$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
情熱大陸の2週連続サッカー日本代表特集。今回は、今年1月、アジアカップでの優勝ボレーシュートで一躍ヒーローに躍り出た、李忠成選手でした。
なのですが、内容の中心はフォワードのポジション争いで突如現れた新星・ハーフナー・マイクとの比較ばかりで、李忠成自身のことをあまり深く掘り下げていなかったのが、なんか残念でしたね。
3年前の北京五輪時代の密着映像もあったし、彼のルーツなどもサラッと触れる程度でした。そして結局、主題は再びハーフナー・マイクを意識させた構図。ザックジャパンの基本フォーメーションが[4-2-3-1]だから仕方がないのかもしれませんけど、GKとは違って、フォワードなんだから別にそこまで煽る必要もないと思うのですけどね・・・・今回は前田選手だっているわけでし。
 ドキュメントの終盤にも「ハーフナー選手と李選手、どっちがスゴイですか」と直球過ぎる質問。
「どっちがスゴイ・・・それは今の今は、わからないですね。今の今は自分が言う言葉でもないですね。それが人が評価すること。自分は、自分がスゴイというしかない。もしマイクのほうが100パーセント上だとしても、自分のほうがスゴイというしかない」
―――それがないと、日本代表のフォワード争いはできない?」
「いや、サッカー選手と言うより、男としてでしょう」
そしてCMが続いてエンディング。
な~んか消化不良でしたね。次回の長谷部誠選手に期待と言うことで。
李選手の読み応えあるドキュメントならこちら。
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アジアカップでの激闘は、こちら。
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