観戦記:筑波大対早稲田大。

 先週、万博取材で大阪に行ったので、札幌取材はお休み。
どこかJ1の取材に出かけようかしらとも思いましたが、せっかくなので関東大学リーグの筑波大対早稲田大を観にいくことに。08年に就任した風間監督がどんなチームを作り上げたのか。見ておこうと思ったのです。
 試合会場は千葉東総・・・・どこ?・笑。
3時間前に出れば間に合うだろうと思ってスケジュールを組んでたら、4時間前に出発してギリギリだった。千葉県の旭駅が最寄り駅なんですけど、千葉駅からも電車で2時間ぐらいかかりますからね。
移動中は風間さんの著書を読んで勉強してました・笑。
・日本を救う「超戦術」
・「1対21」のサッカー原論
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 旭駅からはバス。1時間に1本しかないバス!なんとか無事にたどり着きました・・・・半端なく遠いっす。丘の上にある会場にキックオフ前に無事到着できました。
筑波大を指揮していた風間監督は、20日付けで大学を辞任しているとのことで、すでにベンチにはいませんでした。
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 筑波大は、噂にたがわぬオモシロサッカーをしていた。
システムは〔3-4-3〕です。ここでは詳しくは書きませんが、なんというか、ボールの運び方と仕掛けるスイッチの入れ方が抜群にうまい。
 じわりじわりとDFラインを後ろに下げさせて、エリア内に張るいつかせておいて、手薄になったバイタルエリアから鮮やかなミドルをズドーン。さらにサイドから崩して、中央で受けた10番玉城選手が落ち着いた切り返しから決めて追加点。「ピッチの半分でサッカーをさせる」という狙いを体現しているかのごとく、前半はほぼ敵陣でプレーしてました。これが風間イズムなんでしょうな。
 後半は徹底的にサイドを突いてきた早稲田の猛攻を受け、後手を踏む形になりましたが、粘り強い守備で対応。攻撃では、長身センターフォワードの瀬沼優司選手に追加点を決めるチャンスがあったのですが、決定機を決め切れず。フリーのドンピシャヘディングがGKの正面に飛んでしまったり、抜け出した1対1のシュートがバーの下に当たり、それがゴールに入るかと思いきや、そのボールがポストに弾かれてしまうというツキのなさもあったりして・・・残念ながら、この日は彼の日ではなかったですね。
2ー0で勝利し、筑波大が開幕3連勝を飾りました。
 すげぇ遠かったですけど、風間監督が作り上げてきたサッカーを自分の前で確かめることができてよかったです。
 そしてフロンターレは札幌に逆転勝ち。
後半途中から入ったケンゴ選手が、完全に流れを変えましたね。藤真が入った翔陽のごとく流れを変え、豊玉のごとく攻め合いを制して勝ちました・笑。
・・・スラムダンクかっ!
また気持ちを切り替えて、頑張っていきたいですね。
風間さんの著書、たくさん出ていますね。みなさんもどうぞ。
「 1対21 」 のサッカー原論 「 個人力 」 を引き出す発想と技術/風間 八宏

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日本サッカーを救う「超戦術」 (ベースボール・マガジン社新書)/風間八宏

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欲しがる悠さま。

今日のエルゴラです。
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週末のプレビューがメインですが、水曜日に行われたナビスコカップのフロンターレ対仙台戦のマッチレポートは、見開きで掲載されておりますよ。マッチレポート以外には、等々力で勝ったことやチームのスタイルに関するコラムと、獅子奮迅の活躍を見せた稲本選手にフォーカスした記事などがあります。
もちろん札幌戦のプレビューもあるので、一粒で二度美味しい号です。
この仙台戦のプレビューが掲載された水曜日号では、小林悠選手をどーんと扱ったコラムを掲載しました。そして、それがズバリ的中。
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(※水曜号です)
せっかくなので、試合翌日の昨日、練習場で本人に渡しておきました。その紙面を見て「おお、すごい!もらっていいんですか?やったー」と喜んでくれていました。
 ちなみに小宮山選手のクロスに飛び込んだあの3点目。
試合後のコミが「あそこに出してって、ずっと言われていたんで」と苦笑いしてたのですが、確かに普段の練習から「ここにクロスを出して!」とコバユウはうるさいぐらいコミに言っていた場所らしいです。
ようやくゴールという形に結びついたわけですが、さらに「もっとちょうだいよ!」とコミに言い出してるそうです・笑。
・・・欲しがるねぇー。点を欲しがる、悠さまですね。ストライカーらしくていいじゃないですか。
去年同様、たくさん紙面に登場して欲しいですね。... 記事を読む

キン肉マン38巻、火事場の仕事力。

最近買った漫画。
 キン肉マンの38巻です。
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 これはキン肉マン2世や新シリーズではなく、初代キン肉マンの続編。わかりやすくいうと、最終回からの続きです。だから、38巻。
本編のほうは、現在、週プレでweb連載されていて、最新回だけ無料で読めます。ブラックホールが完璧超人に勝ちました。悪魔超人、1勝です。話についていけない人もいると思いますけど、知りません・笑。へのつっぱりはいらんですよ。連載最初のときは読んでなかったので、この38巻でスタートのいきさつが知れてよかったですわ。テリーマンだけはすでに完璧超人と戦っていたのね。
 続巻が出たのは、24年ぶりだそうです・・・当時、おれ小学生っすよ。
というか、自分が初めておこずかいで買った漫画の単行本って、キン肉マンの21巻だからね。夢のタッグトーナメント編で、2000万パワーズがヘルミッショネルズに負けて、モンゴルマンがネプチューマンにマスク狩りされてましたからね。モンゴルマン正体は・・・・ラーメンだったのかぁーーーー!!って、知ってたよ、みんな気づいてたよ、って子供ながらに思ってた・笑。
こんな新書も読みました。
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「火事場の仕事力」
ゆでたまご先生の仕事術をまとめたビジネス本です。漫画家さんの仕事術はなかなか知ることが出来ないし、キン肉マンの制作秘話と仕事のヒントがたくさん書かれています。
 例えば、「ピン!と来た瞬間を逃さない」という項目。
7人の悪魔超人編でミートくんの体がバラバラにされてしまい、そのパーツをひとつずつ取り返して生き返らせていくという、今思うとムチャクチャな設定なのですが、普通ならミートくんは死んでしまいます。
「でも、ミートくんはバラバラになつてもしなない。、なぜ死なないのかは、詳しく考えたらダメなんです。それを考えすぎると、「ピン!」をドブに捨てることになりますから。悪魔霊術とか、きっとすごい技を使っているんですよ、アレは(笑)」と強引に遂行します。
こういう理屈を越えた強引過ぎる考えって、キン肉マンにやたら多いのですが、でも突き抜けてしまえば、もはやアリなんですよね。だって、こういう発想がないと、キン肉マンは成立しないですから。大人になってから作者の考えを知ると、なんか面白かったなー。
 あと、批判と否定の違いの見極めた方などは参考になりました。なるほどね。
 みなさんもキン肉マンから、いろいろ学んでみてください。
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「本田の男は骨で闘う」、「フットボールサミット この男、天才につき」。

先週は大阪の万博取材に。
そのとき移動中に読んだ本は、この2冊です。
・・・ただどちらも書評の仕事のために読んだ本だったので、ブログでは紹介だけしておきますね。
まずは、これ。
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「本田の男は骨で闘う」
 著者である本田大三郎氏は、本田圭佑の大叔父。
この本は、とにかく熱いです。
「勝利を引き寄せるのは運だとよくいわれます。でもその運を引き寄せるのは、全身全霊をかけて戦うこと。それこそ汗の一滴もでないほど絞り切って、骨しかない状態になって、それでも戦おうとする気力です。出せるだけのものは全部出し切って、骨だけでも立ち向かう。そのすさまじい努力に対して、運がついてくるのです」
 こんな格言がバンバン出てくるぐらい熱い本です。
もう一冊は、こちら。
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「フットボールサミット この男、天才につき」
ヤットこと、遠藤保仁選手を徹底的に解剖した一冊です。大阪に出かけて出発したときに自宅のポストを覗いたら、この本が届いていたんですよ。18日発売ですが、書評の締め切りが近いので、編集部が先に送ってくれました。
ちょうど遠藤選手のプレーを生で見れるし、絶妙なタイミングだと思い、そのままカバンに入れて、新幹線の車内で読みふけることにしました・・・・まぁ、その数時間後、万博の試合で遠藤選手の凄さを肌で知るわけですが・苦笑。
ヤットファンならずとも、オススメですね。それに西部謙司さんによるケンゴ選手の濃いインタビューもありますよ。
本田の男は骨で闘う 本田圭佑、本田多聞を育てたオリンピアンの日本人の心を強くする言葉/本田 大三郎

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フットボールサミット 第6回 この男、天才につき。遠藤保仁のサッカー世界を読み解く/西部謙司

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自然体‾自分のサッカーを貫けば、道は開ける (小学館101新書 22)/遠藤 保仁

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信頼する力 ジャパン躍進の真実と課題 (角川oneテーマ21)/遠藤 保仁

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明日やろうはバカヤロー (NSK MOOK)/遠藤 保仁

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情熱大陸・安藤美冬。

昨日の情熱大陸。
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 フリーランスの安藤美冬さん。
ノマドワーカーとして注目されている女性です。
 ノマドワーカーとはなんぞや、って話になりますが、ノマドとは「遊牧民」。一般的にいえば、「オフィスをもたずにいろんなところで仕事をする」、「インターネットを活用し、モバイルを駆使した働き方」をしている人といったところでしょうか。
 近年はモバイル機器の発達と、ネット環境が整備されてきたこともあって、喫茶店やカフェで仕事を完結させることもできるようになってきたわけです。マックのようにPCの電源を提供している席を用意しているお店も増えてきています。
 大まかにいえば、自分もノマドワーカーですね。
立場はフリーランスですし、普段の取材を終えてからの原稿は、いつもカフェや喫茶店で書くのがワークスタイルですから。お気に入りの喫茶店はいくつか確保してますし、「タイトな原稿のときはこの喫茶店で、ライトな内容のときはこのカフェで・・・・」みたいな位置づけもありますね。なんだかんだで、愛用しているのはルノアールですけどね。
 今回の情熱大陸では、安藤さんの働き方に密着していました。
オンエア中、ツイッターのタイムラインではこのスタイルに賛否両論が渦巻いておりましたねー。
 ただそれは、安藤さんがどうこうというよりは、彼女が何の仕事をしているのかというところがイマイチよく伝わらなかった、という番組内容に原因があった気がします。ノマドワークは、それが目的ではなく手段でしかないはずです。彼女がどんな仕事をしていて、そのためになぜノマドなのかを、もうちょっと掘り下げればよかったのに、そのワークスタイルばかりにフォーカスした表面的なドキュメントになってました。そういう意味では、もったいない放送でしたね。
番組の中で彼女は一冊の本を紹介していました。
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)/岡本 太郎

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 岡本太郎氏の「自分の中に毒を持て」。
前職で悩んでいるとき、この本を読んで危険な道を選ぶことを決断し、一週間後に辞表を出したそうです。
ちなみにノマドに興味ある人はこのあたりを読むのがよいかと思います。どちらも僕は読みました。
ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと/本田直之

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25歳からのひとりコングロマリットという働き方 ~仕事も肩書きもひとつじゃなくていい.~/おち まさと

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書評:FC町田ゼルビアの美学。

どうも。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
 今回紹介する本はこちら。
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「FC町田ゼルビアの美学」
著者は、エルゴラッソとJ’s GOALの水戸ホーリーホック担当で、J2やJFL、地域リーグも精力的に取材している佐藤拓也さん。僕らライター仲間は「サトタクさん」と呼んでおります。
 FC町田ゼルビアが昇格するまでの軌跡を追った一冊です。
 物語は、2010年の9月に届いた2度目の不合格通知から始まります。
この青天の霹靂ともいえる宣告に計り知れないショックを受ける、フロント、現場の監督(相馬直樹監督)、選手たち。シーズン途中に、自分たちの目標を失ったのだから、それは当然でしょう。そこで迎えた天皇杯・東京ヴェルディとの一戦。そして執念で掴んだ勝利。ここをきっかけに、スポンサーやサポーターを巻き込みながら、一体どう動いていったのか・・・・そんな「なぜFC町田ゼルビアがJリーグに入会することができたのか」について、困難を乗り越えていった様子が詳細に書かれております。この知られざる舞台裏はとても勉強になりますね。
 僕自身が一番興味があったのは、相馬直樹→ポポヴィッチ→アルディレスと続く、町田の監督の系譜についてでした。
昇格だけを目指すクラブにありがちなチーム作りや、監督が変わることで標榜するサッカーも変わってしまうクラブとは違い、その系譜には「こういうスタイルを築きたい」というこだわりが伝わってくる一貫した人選でしたから。そこには、やはりクラブによる「勝利至上主義ではなく、技術やアイディアを大事にする、子供たちの見本となるサッカーを」という確固たるビジョンがありました。本書では、その疑問もきちんと言及しております。
 「クラブの理念にあった監督を探してくる。だから、監督が変わっても、グラウンドで展開されるサッカーにぶれがないのだ。ただそれはクラブだけが作ったものではない。長い時間をかけて地域として作ったものである。だからこそ、変えてはいけないのだ。町田ゼルビアは、あくまで町田という地域の代表チームである」(本書より)。
 J1のなかでもまだ確固たるサッカースタイルを築いていないクラブもある中、この明確なビジョンは評価されるべきですね。現在、川崎フロンターレが後任監督を選任中だけに、いろんなことを考えてしまいました・笑。
 町田サポーター以外のサッカーファンでも、もっというと、サッカーに限らず、スポーツビジネスで熱を起こしたい人にもオススメしたい一冊ですね。
FC町田ゼルビアの美学: Jリーグ昇格を勝ち取った市民クラブの挑戦/佐藤 拓也

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◆サッカー本ソムリエ・いしかわごうへの献本、書評の依頼など問い合わせは go.ishikawa55@gmail.com までどうぞ。... 記事を読む