宮本恒靖の「学ぶ人」。

どうも。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
 今回紹介する本はこちら。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 宮本恒靖の「学ぶ人」です。
現役引退を発表し、最近は解説者としても活躍中の宮本さん。五輪のサッカー中継でも引っ張りだこですね。丁寧かつ冷静でなめらかな解説は、さすがです。
 さてこの本はというと、平たく言うと、現役時代に行ってきたインタビューをまとめた回想記です。
 Numberに連載されていたインタビュー連載で、ガンバやザルツブルクなど所属クラブの話題もありますが、中心はやはり代表。日韓ワールドカップ、ジーコジャパン時代などなど。03年や05年のコンフェデなどの話題は懐かしかったですね。ジーコジャパン体制下では、チームの戦い方の試行錯誤であったり、中田英寿との調整役として板挟みになっていたりと、ディフェンスリーダーとして、そしてチームキャプテンとしてチームをどうまとめてきたのか。そのへんを詳しく語ってます。
 宮本選手の話しぶりを見ればわかるように、彼は物事を理路整然と伝える技術に長けたタイプです。どんな質問にもよどみなく回答できる優等生だと思います。
 でも、それゆえに本音の部分、心のひだはなかなか明かさないタイプでもあるんですよね、きっと。この本では、インタビュアー・佐藤俊さんが宮本選手のその内面の深い部分をかなり引き出しています。そこがこの本の神髄ですね。
 本文ではほぼ対談形式のように、糸をほぐすようにじっくり、丁寧に質問しながら、少しずつ宮本選手の核心に迫っていってます。あとがきに「まるで宮本選手の心理カウンセリングを行っているみたい・・・」との読者の声が紹介されてますが、まさにそんな感じです。質問に対する答えだけではなく、そのとき動作や表情などディテールの描写が豊富で、それが読んでいる方にも生々しさを与えています。
 ライターの腕が光っている一冊です。
同業者視点でいうと、佐藤さんの質問の仕方、手法がとても参考になりますね。非常に勉強になる一冊でした。
 宮本恒靖視点での「あのとき」を知りたい方はぜひ読んでみてください。
宮本恒靖 学ぶ人/佐藤 俊

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関塚監督が永井選手にこだわった理由。

 男子サッカー代表、残念でした。
1-3の逆転負けでメキシコに敗戦。韓国との3位決定戦に進むことになりました。
 ただ試合内容を見れば、相手が上手だった印象です。メキシコが強かった。
もちろんメキシコが強敵なのは、大会直前の練習試合でよくわかってましたが、この準決勝では日本対策を十分に練ってきてましたよね。日本の良さをしっかり消す戦い方をしてきた。そこがこれまでの対戦相手と比べると、明確に違っていた。
 永井選手は相手DFと追いかけっこをする場面を作らせてもらえなかったですし、配給源となる扇原・山口のダブルボランチがボールを保持したときのプレッシャーもこれまでにない厳しさでした。
 守備でリズムを掴もうにも、ボランチの3番の選手がうまく最終ラインに下がり3人で組み立てに絡むことで、日本のハイプレスがうまくぼかされて、思うようにボールが取れなかった。
 それでも、大津選手の豪快なミドルシュートで先制したのだから、そこからうまく試合が運べれば、やりようはあったとも思うのですが、どうにもペースを引き戻せなかったですね。最後まで相手の掌で戦っていたような気すらしました。
 出場が危ぶまれた永井選手はスタメンでしたが、やはりコンディションはかなり厳しかった模様。攻守に冴えがありませんでした。
 それでも最後まで下げずにピッチに立たせ続けたことに疑問の声があるようですが、それは永井選手に対する関塚監督の信頼なのだと思います。フロンターレ時代も、関塚監督はエース・ジュニーニョが不調でも途中で下げず、最後まで使い続けたことがよくありました。そうしたら、最後の最後、土壇場で奇跡的なゴールを決めたりするんですよね。
風間監督も「ストライカーはマグロ漁船に乗った漁師みたいなもの。最後に大物をつり上げてくれればいい」とよく言ってますが、関塚監督はその一発に懸けたのでしょう。だから、僕は永井選手を最後まで代えなかったことには納得しています。
・・・しかし3位決定戦は負けられませんね。関塚監督、頼みますよ。
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私事ですが・・・・

いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 最近、ノートパソコンをMac Book Airに買い替えました。
ずっとWindowsだったので久々のMacにまだ戸惑い気味ですが、徐々に慣れていかねば。
だから、原稿のクオリティが落ちても大目に見てくださいね☆
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ヤマハ取材。

昨日はヤマハ取材。
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試合は2-2のドロー。なんとか勝ち点1を拾いました。
正直、後半だけ見ると負け試合に近かった感想でした。前半終了間際に追いつかれて、後半にひっくり返されて・・・と、前節の大宮戦とは逆の展開かよっ、とか思いましたが、それでも敵地で粘り強く引き分けに持ち込んだ。決して悪くない結果だと思います。
 前半は理想的な崩しで先手を奪い、その後はボールもいい距離感、いいリズムで回っていたと思います。そういうときはボールを失ってからも、切り替えも早いし、守備も締まるんですよね。
ただ磐田もしっかりボールをつないでくるチームですし、サイドの攻防、特に駒野選手が攻めてくる左サイドではどうしても後手を踏んでいました。何度か際どいクロスがゴール前に飛んできて肝を冷やしたのですが、前半は奇麗に崩し切ろうとしてくる磐田の姿勢にも助けられて、なんとか1-0でハーフタイムを迎えられそうだな・・・と思った矢先の43分に、エリア付近から思い切りのよいシュートをズドン。これで同点。
ハーフタイムは、みんなプレスルームにあるテレビに釘漬け。そりゃ、サッカー五輪見たいよね。永井の先制ゴールに盛り上がっていました。
 後半はかなり苦しかったですね。
両サイド、中央、それぞれ均等に攻略されて、水際での守備陣の身体を張ったブロックと西部選手のセービングにも助けられました。井川選手のオウンゴールも、井川選手のクリアミスを責めるよりは、あの深いエリアまで駒野選手を侵入させてしまった部分に目を向けるべきだな、と。むしろ後半はあれだけ劣勢でよく1失点で済んだものです。
試合後に實藤選手に話を聞いていたら、やはり駒野選手からのクロスの対応がかなり厳しかったと言ってました。風間監督になってから、サイドからのクロスに対して、最終ラインの対応は去年に比べてかなり安定してきていると思うのですが、磐田戦に限れば、失点の多くはサイドから崩されたもの。なかなかうまくいかないものです。
 攻撃面では、また点が取れるようになってきたのはよい傾向かと。
 細かくパスをつなぎ、完璧に崩しての1点目。
逆サイドで攻撃を作り直して、右サイドからの崩し。そこに風間兄弟、ポジションでいえばセンターフォワードとボランチがエリア内で絡み、最後は走り込んできた右サイドバックが押し込む。チームが目指す崩しの形としては、理想的なもののひとつだったと思います。
 ただ風間監督は、こういうサッカーを志向するパスをつないで崩してゴールを決めることに、それほどこだわりはないんですよね。むしろ「まずは遠くを見ろ」ということを強く言い続けています。
だから2点目のレナトの形のような、憲剛選手からの一本のパスでゴールしてしまうような、出し手と受け手の関係だけで奪えれば、それが一番いいとも言っています。それをしっかり出せているのもよい傾向かと。
 試合後のミックスゾーンでは、磐田側の選手のほうが落胆していた印象でしたかね。「決めきれるチャンスがあったのに追加点が取れなかった」と。あとは静岡での試合ということもあり、風間兄弟が、静岡のいろんなメディアから取材を受けておりました。
 しかし暑かったー。
8月なんだから、当たり前ですが、まだまだ暑い日の取材は続きそうです。
 久々にやっひー本&DVDの紹介。
風間サッカーに興味ある人はぜひどうぞ。
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ロンドン五輪あれこれ。

 ユーロが終わって生活リズムが普通に戻るかと思いきや、今度はロンドン五輪でやや不規則な日々を過ごしております。
2時間ぐらい仮眠して深夜に起きて朝方まで五輪を見る、そしてまた寝る、みたいな日々になっております。んで朝から麻生グラウンドに足を運んで、強烈な日差しを浴びております。寝不足の身体には麻生取材がマジきついっす。
 別に起きてからニュース映像だけ見てもいいのですが、やはりリアルタイムで目撃していないと味わえない「何か」もあるんですよね。
 例えば、体操男子の団体戦がそうでした。
結果は銀メダルでしたが、あの決勝、最後の内村選手があん馬の着地でバランスを崩して、当初は4位転落という結果がアナウンスされました。最終的には、コーチ陣の抗議によって評価されなかった技が加点されて銀メダルになるわけですが、「抗議できる」というシステムがあることすら知らないので、4位でメダルを逃した瞬間、テレビの前で絶句ですよ。
 そこから抗議で誤審が覆るまでのあのじりじりとした時間・・・地元イギリスが2位になっていたのですげぇ盛り上がりを見せていた会場も、不穏な雰囲気になっていくのも含めて、あのモヤモヤした感じはなんとも表現しがたい時間でした。
でもああいうのも含めてリアルタイムで目撃したぜっていう感覚がいいんですよね。
・・・・というわけで、今日は体操女子とテニスの錦織選手を見ております。
錦織選手は相変わらず中村憲剛選手似ですな。
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東急将棋祭り。

 昨日は東急将棋祭りのイベントに行ってきました。
7月30日から三日間開催していて、初日のメインゲストは渡辺竜王、二日目は佐藤王将、三日目が森内名人。席上対局や奨励会員や女流棋士との指導対局もあったりして、なかなかにぎやかです。夏休みだから子供も多かったですね。
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僕は二日目に行きました。
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色紙に丁寧にサインを書いていく佐藤王将をパシャリ。世間では将棋=羽生さんかもしれませんが、佐藤王将は情熱大陸に登場したこともあるトップ棋士です。あだ名は「1秒間に1億と3手読む男」。僕は佐藤康光王将のサイン本をゲットしました。石田流破りの本です。
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「研鑽」と書いております。
矢内女流棋士も色紙サイン会をしてました。
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毎週日曜朝にNHK教育で放送されている将棋トーナメントで聞き手をされている女流棋士なので、知名度はかなりある方ですね。僕も毎週見ております。
矢内さんのサイン会も終わりに近づいたときに佐藤紳哉七段が登場。飛び入りでサイン会開催を宣言しました。
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実はこのかた・・・かつらをかぶっていることを公言している棋士なんです・笑。
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(↑ヅラをつけて再び登場・・・すげぇかっこ良くなってる・笑)
自分のプロマイドをおまけで配ってました。ヅラ有る無しの2種類用意してるし!サービス精神あり過ぎです。
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プロ棋士もいろんなキャラクターがいて面白いでしょ?
帰りにセンスも購入しました。センスというと、だいたい白いセンスに黒文字が基本ですが、ちょっと珍しい紫で白文字のセンスを購入。
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羽生さんの「玲瓏」です。
・・・たまにはサッカーではなく将棋ネタということで。
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季刊エルゴラ、ロンドン五輪名鑑。

 ロンドン五輪、サッカー代表が男女ともに好スタートを切ってますね。
なでしこは、カナダ相手に貫禄の勝利。特に1点目がすばらしかった。澤選手の浮かすパス、大野選手のヒールパス、そして川澄選手のゴール・・・あの崩しはしびれましたわ。
 関塚ジャパンは、スペイン代表相手に大津のゴールを守りきり、1-0で勝利。永井選手を生かしたカウンターサッカーが、スペインのパスサッカーにものの見事にハマりましたな。いざというとき、強国相手にリアリズムに徹することができる、そしてその術を持っているのが関塚監督の強みですね。
試合中、永井選手がたびたび見せたあの爆発力とスペースを切り裂いてゴール前に迫っていく気持ちよさは、かつてのフロンターレを彷彿させるような感覚でした。そして後ろは徳永選手、吉田選手のオーバーエイジがチームに落ち着きを与えてました。押し込まれた時間帯が長くても、経験のある選手がいることでそれほどバタバタしなかった。
 金星であることは間違いないですが、「グラスゴーの奇跡」は言い過ぎです。U-23のスペイン代表は、この試合を見る限り、フル代表のような圧倒的な強さはなかった。
 五輪代表サッカーの季刊エルゴラ名鑑です。
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僕はGK安藤選手の原稿を書いております。
あとサッカー検定の企画に前回に引き続き登場してます。
対戦国の情報も詳しく載っているので、オススメです。
今日のエルゴラです。
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大宮戦プレビューは見開きで。先日行った風間宏希選手のインタビューも掲載しております。高校卒業後、ポルトガルやドイツの下部リーグでプレーしていますが、そのときの話もたくさん聞きました。ボールを大事にするパスサッカーではなく、頭の上をロングボール飛ぶ交っていくサッカーにかなり面食らったそうです。明日のデビュー戦に向けても話を聞いてますから、ぜひ読んでみてください。
季刊 エルゴラ 2012年 09月号 [雑誌]/スクワッド

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Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法。

 どうも。サッカーブック・ソムリエ・いしかわごうです。
 最近ブログで漫画のことばっかり書いているので、このままじゃいかん、ということで、最近のサッカー本を紹介していきます。今日はこちら。
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Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法
 現在ヴァンフォーレ甲府で指揮を執っている城福浩監督による本です。構成を担当した飯尾篤史さんから献本をいただきました。それも、フロンターレのプレスルームで手渡しでもらいました・笑。
 一言で言えば、現役のJリーグ監督が、チームの作り方を明かした本です。
就任時のチーム編成、シーズン前の補強、キャプテンの選び方、そしてシーズンが始まってからのマネジメント。シーズン中は、週イチで試合が行われるのが基本なので、ゲームに向けた一週間の過ごし方も明かしています。
 ミーティングでのスカウティング映像は12分でまとめるのがポイントなど、ところどころに城福流のチームマネジメントが垣間見れる内容になっています。甲府は今年からということもあり、具体的な例はFC東京時代の話が多いですね。日本代表の今野選手(現:ガンバ大阪)をコンバートしたときの話などエピソードも豊富です。
 チーム作りに関するチャプターを読んでいて感じたのは、城福監督はごく正統派だな・・ということ。志向するサッカーにそれぞれのスタイルがあるように、監督にもいろんなタイプがいるのでどれが正解というのはないものですが、この本を読む限り、チーム作りにあまりクセがない指導者ですね。選手のコンバートが好きなぐらいでしょうか。そういう意味では、「Jリーグ監督が行う仕事のスタンダード」を示す教科書でもあると思います。
オススメポイントとしては、
・サッカークラブ監督の仕事の仕方、チーム作りに興味がある人(ジャイキリファンにも)
・戦術論、システム論、采配についての項目などはサッカー観戦術に役立ちます
・チームマネジメントは、サッカー以外の団体競技の指導者が読んでも参考になる
といったところでしょうか。
しっかりまとまっている正統派の良書ですので、興味ある方はどうぞ。
Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法/城福浩

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