今日も麻生グラウンドへ。
藤枝MYFCとの練習試合でした。45分×2本、3-0でフロンターレの勝利。1本目に出た主力組は、可もなく不可もなくといった感じで、やや調整に重きを置いたプレーといった印象でしたね。
語るべきなのは、2本目のラスト10分に、長期離脱していた横山選手と黒津選手が出場したことでしょう。特に黒津選手の場合は、開幕前にアキレス腱を負傷して離脱してしまったので、なんと約9ヶ月ぶりとなる実戦のピッチでした。
「よかったですよ。今年に間に合って(笑)」と、さすがにホッとした表情で話してくれました。もちろん、実際にプレーしてみて、感覚の違いにすごく面を食らってましたけど、それもピッチに立ったからこそ感じられるものですからね。黒津選手にとっては、大きな一歩になる10分間だったようです。
練習後は、ケンゴ選手の取材をしていると、気づいたらバルサ談義に・・・・バルサファンである日本代表・中村憲剛選手による興味深い考察をいろいろ聞かせてもらいました。
ただ最後になぜかスキマスイッチの常田さんのオフィシャルHPを勧められたんですよ。
「見てみてよ。ビックリするから」
んで早速、スキマスイッチさんのHPに行って、それとおぼしき「真太球論」というコーナーを見てみました。
第12回:バルサの作り方
え~っと・・・これは内容が濃すぎでしょ・笑。
「足元の技術」、「パスコース」、「ポジショニング」、「守備」、「フォーメーション」の5つのセクションにわけてバルサのサッカーを分析しています。・・・・断っておきますが、これはサッカーサイトではなくて、人気ミュージシャンのオフィシャルHPにあるコーナーです・笑。
いくら「初心者御免」のお断りはあるとはいえ、このレベルの分析は、スキマスイッチファンは完全にポカーンと置いてけぼりなんじゃないかしら・・・と心配してしまいましたよ。
ただ、逆にいうとサッカーライターの僕も、うかうかしていられませんね。
このオフィシャルブログで作詞コーナーでも始めようかしら。
・・・・そっちかよっ!!!
バルサの戦術理解本のオススメは、このあたりかな。
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あとスキマスイッチの出世曲「全力少年」が好きなんで、紹介しておきます・笑。
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Posts in the サッカー category:
ダブルボランチのよさが出た仙台戦。
仙台に行ってきました。
仙台といえば、牛タンじゃないですか。去年のユアスタは最終節だったのですが、駅中で牛タンを食べようと思って並んでいたら、新幹線の時間に間に合わなくなりそうになり、断念。詳しくは、こちらで(2010J最終節:仙台×川崎F。 )
今回は、試合前に無事、利久で食べてきました。
さて試合。
まずスタメンがエルゴラの予想通りで、思わずガッツポーズ。特に中盤の組み合わせは迷った上での決断だったので、当れることができたのは、ちょっとうれしいですね。
試合前から雨が降ったり止んだり・・・半年前の対戦の続きのような雨模様でした。
結果は、スコアレスドロー。
ただどちらかといえば、フロンターレのゲームだった気がします。いい内容でした。
フロンターレ視点でまとめると、チーム屈指のキープ力とパスセンスを持つ中村選手と柴崎選手でダブルボランチを組むよさが出た試合といったところでしょうか。
後ろでボールを持ったとき、仙台が最終ラインに厳しくプレッシャーをかけてこなかったこともあって、ビルドアップのボールがボランチの二人に入りやすく、さらにそこから仙台のブロックをはがしていく仕掛けの工夫も随所に見れました。
基本的には中村選手が前に出て、柴崎選手が下がる縦関係だったのですが、パス出しにつまっても安直には蹴らず、田坂選手か楠神選手が真ん中に引いてボールを引き出して、その空いたスペースに中村選手が入っていったり・・・という具合に中盤同士でもスムーズな連係が取れていました。田坂選手の気の利いたプレーは相変わらずでしたし、楠神選手のターンして中へと切り込んでいくドリブルも非常にいいアクセントになっていました。そしてサイドの選手が中に入れば、今度は小宮山選手がオーバーラップしていくスペースも生まれていく。前半の途中からはその小宮山選手の左サイドの突破から何度もチャンスを作れていたのは、そういうことですね。
試合後の中村選手のコメントで印象的だったのは、「しっかりやり直しができていた」ということ。
縦に速い一発の攻撃でノックアウトできればもちろんそれが一番いいんですけど、言うまでもなく、仙台の守備組織はしっかりしているので、なかなかそのパンチを打ち込める隙を見せてくれません。そこでどうするのか。クサビのボールが通らないようだったら、細かいジャブを放つように、じっくりと横パスを回して相手を動かし、少しずつ穴を見つけて作り出していく。
言うのは簡単ですが、カウンターもできるチームが、遅攻の作業をずっと続けていくのは、メンタル的にしんどいと思うんですよ。でも、この日のフロンターレの攻撃は、無理だと持ったらいったん中央に戻して、そしてもう一回ボランチから組み立てをやり直す・・・という我慢強い試合運びができていました。じっくりゲームメークできるボランチを組ませたメリットが試合に出たと思いますね。
あとは守備の部分。
途中から相手のFWが中盤に下がって、こちらのボランチをケアするようになりましたが、そうなると今度は、FWが前線から中盤まで下がっていた分、相手の陣地でボールを奪われたときにこちらがカウンターを受けたときの威力が落ちるんですよね。前線に残っている枚数が減っているわけだから。守備のリスク管理という意味でも、この試合ではうまくいったと思います。特に後半はピンチらしいピンチは、菅井選手のヘディングぐらいだった気がします。
試合後、バスに乗り込むときに伊藤選手が、記者から「惜しい試合でした」と声をかけられると、「ケンゴがはずしたからね!」と容赦なくダメ出ししててウケました。まぁ、「いや、そういう宏樹さんもヘディングはずしてたじゃないですか」といっせいにつっこまれてましたけど・笑。
当の中村選手も、「ロッカールームで散々みんなから言われましたよ」と苦笑い。ただ「あれはナイスディフェンスでしょ」とも。確かに、Gkの脇を抜けたシュートを、戻りながらのクリアですから、富田選手のディフェンスを褒めたほうがいいかもしれませんね。
帰りもすったもんだあって、深夜になったのですが無事帰ってこれました。
来週はナビスコなので、J1リーグはお休みですね。
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等々力取材(リーグ新潟戦)。
川崎F対新潟戦は、1-2の敗戦。
うーん、残念です。前半終了間際に献上したPKのピンチを、杉山選手が会心の横っ飛びでストップしたときはいけると思ったのですけどね。日曜夕方のゲームだったので、エルゴラの両チームの採点寸評とマッチレポートを同時即上げという、「ごうくん、ツラくて涙が出ちゃう」というタイトスケジュールでした。試合を見ながら展開に応じて原稿を書きつつ、ただ終盤にジュニーニョのゴールで1点返す展開でしたから。「これは最後にきっと追いつくか、ひっくり返す等々力劇場になるはずだ。そして採点寸評を慌てて書き直すパターンに違いないっ!」と思い込み、記者席でその構えを取っていたのですが・・・残念。
そんな今日のエルゴラです。
「川崎F、鋭敏なカウンター2発に沈む」。
1ページいただいてます。
原稿でも触れたとおり、この試合は「守備のリスク管理」をいかにし続けるかがポイントでした。
この日のフロンタ-レの守備面に目をやると、序盤の新潟は、サイドチェンジからチョ・ヨンチョルの突破を生かす攻撃をしかけてきましたが、そこは右SBの實藤選手が後手になりながらも、破綻することなく対応できていたと思います。ここの局面勝負は今週のトレーニングでもかなり比重を置いて準備していましたから(エルゴラのプレビューでも書いたとおりです)。
實藤選手の負傷交代後、井川選手ではなく伊藤選手を右SBに回したのも、立ち上がりに猛威を振るっていたチョ・ヨンチョルとの攻防を見越しての配置策だったと思います。相馬監督としても、カバーリングセンスの秀でた伊藤選手は中央に置いておきたかったところでしょうが、まず、ここにフタをするための最善手を打たなければならなかった。
そしてチョ・ヨンチョルとのマッチアップが多くなることを想定するとなると、ベンチも含めて右SB不在のスクランブル体制では、1対1に強い伊藤選手を選ばざるを得ないところだったのでしょう(例えば去年のビッグスワンでは、右SBの森選手がチョ・ヨンチョル選手の突破を食い止められず、チームとしてもカバーできずに2失点しました・・・・)。
結果的には、ブルーノ・ロペスとミシェウの2人のカウンターにやられてしまったわけですが、ただ裏を返せば、チョ・ヨンチョルのところは伊藤選手が(ギリギリではあるけど)その仕事をうまく制限できていたんだよなーと思ってます。
だから悔やまれるのが、新潟のカウンターが非常に強烈なのはわかっていながらも、それを2度、防ぎ切れなかったことですよね。そこで気になったのは、後ろの選手がカウンターを止め切れなかったこと自体よりも、その前でエリアで起きた「ボールの取られ方」のほうです。
前半のPKにつながった場面もそうですし、先制点もそう。どちらかといえば、攻撃をやり切れずにボールを失ったことが多大な代償を払う結果につながってしまったことが悔やまれます。個々の選手は、いつもの試合以上に「最後はシュートでしっかり終える」といった意識を持っていたとは思いますが、リスク管理の一環として、チーム全体でより徹底しておけば・・・とも感じました。うん、まぁ言うほど簡単にできることじゃないですけどね。
・・・とまぁ、締め切りの都合でエルゴラ原稿では書けなかった守備のポイントを、わりとガチで書いてみました。
週末は6連勝中の仙台が相手です。
しっかりトレーニングして、いい準備をしてもらいましょう。
10位以内に返り咲きました。次は5位以内に向けて頑張ります。
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ある日の麻生取材。
フロンターレのクラブハウス内には自動販売機が設置されてるんですよ。
ちゃんとフロンターレ仕様になっている自動販売機です。僕らメディアもよく利用してますし、選手やスタッフも帰り際によく買っていきます。
一番利用しているのはたぶんイッカさん(GKコーチ)で、毎日デカビタCを買って帰ります・笑。そういえば、昔、デカビタCのCMってカズが出てたんだよね。リフティングしながら、最後に「バモラッ!」って叫ぶやつ。
んで、先日スポーツ紙のS記者がその自販機で缶コーヒーを買った瞬間、
「ガタガタガタガタ!ガッシャーーン!!」
ってものすごい爆音が室内に響いたんですよ。
「な・・・なんだ!?」
あまりの轟音にボクらもビックリして駆けつけたら、自販機の取り出し口が缶コーヒーで埋まっているんですよ。
その缶コーヒーの本数、十数本・・・・僕らも「えぇぇーーー!?」ですよ。
どうやら、お金入れてボタンを押したら、雪崩のように十数本の缶コーヒーが落ちてきたそうです。そして取り出し口が全部その缶コーヒーで埋まったっていうね。「めちゃくちゃ焦りましたよ」とS記者。
とりあえず、救出しようとなったのですが、缶コーヒーを取り出そうにも、取り出し口には目一杯埋まっていて、最初の一本がなかなか取り出せないS記者。
なんとか残りの缶コーヒーも無事取り出し、クラブのスタッフさんから自動販売機設の置業者に連絡してもらいました。
たぶんレバーか何かの故障だったと思うんですけど、こんなことってあるんですね。
S記者が自販機恐怖症にならないことを祈ります・笑。
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黒津選手は人気者!?
今日は朝から麻生取材に。
最近の練習風景を見ていて感じるのは、「人、多いなー」ってことですね。
ケガが続々と戻ってきてるからなんですけどね。もちろん、いいことです。
ちなみに現在の怪我人はというと、横山選手と黒津選手の2人だけ。そして2人ともグラウンドに出て別メニューで調整しています。
横山選手は、治りかけていた肉離れを再発させてしまい、より慎重に調整しています。本人も焦る気持ちをおさえながらリハビリに励んでいると言っていました。
開幕直前に離脱してしまった黒津選手。
アキレス腱炎のため、全治までどのくらいの期間がかかるのかハッキリしなかったこともあり、クラブからの怪我のプレスリリースは出していません。そのため、普段の練習を見学できないサポーターは、いまだにやっきもっきしていることでしょう。
あとこれは強化部の方に聞いたのですが、他クラブの強化スタッフに会うと「黒津選手、貸してよー」というリクエストが後を絶たないそうです。
どういうことかというと、ケガのプレスリリースを出していないこともあって、「黒津が全く試合に出てないのは、相馬監督と仲が悪いから」だと勘違されているらしく、「それだったら、ウチに貸してくれよ」とせがまれて、「いや、実は・・・」と説明するのだとか。
「黒津は本当に人気あるよ・笑」とのことです。
・・・まさに” 本田△ “ならぬ ” ▲ “ ですね。
※ ▲ (=「クロさん、かっけー」と読みます・笑)
そうそう。
あと今日は代表帰りの中村憲剛選手に、あらためてタジキスタン戦のことを話してもらいました。もう二日前の出来事のことなので、いまさらで悪いなとも思いつつも。
プレーのことももちろん聞いたのですが、テレビ観戦していて密かに気になったのが、自身のゴールのときのあのクールさ。
香川選手や岡崎選手のゴール、いわばチームメイトのゴールにはめっちゃ笑顔で喜んでいたのに、なんで自分がゴールを決めたときはあんなに覚めちゃっていたのか・・・・ぶっちゃけ、ただのミーハー質問なんですが、ケンゴ選手は「すでに6点目だったし、それまでにたくさんはずしていたからね・・・」と苦笑いして答えてくれました・・・ある意味、あれは照れ隠しのクールパフォーマンスだったのかもしれませんな。
タジキスタン戦の活躍でまた注目されたと思いますので、ここぞとばかりに中村憲剛選手のプレーや人柄がわかる本、DVDを紹介しておきます・笑。
永遠のサッカー小僧 中村憲剛物語/森沢 明夫
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フロンターレに入るまでの体験記を綴りながら、物語の随所に現代進行形(岡田ジャパン時代)のストーリーが交錯する自伝本。最後、開幕戦でデビューしたところで終わりますが、続きが読みたくなりますね。
中村憲剛のスルーパスの極意 (トップアスリートKAMIWAZAプレミアム)/中村 憲剛
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具体的な試合にフォーカスしながら、何を考えてプレーを選択しているのか、プレーに対するこだわりを語った内容。技術本ではありますが、実はサッカー選手としての姿勢であったり、ライフスタイルの関する記述も豊富です。
Kengo 14 2003-2010 [DVD]/中村憲剛
¥4,500
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自分のゴール、アシストを本人が映像を見ながら、詳細に解説しているDVD。プレー視点のCCDカメラでの撮影も行っているので、「ピッチ上の中村憲剛にはどんな景色が見えているのか」も疑似体験できたりします。「スルーパスの極意」ともかぶる内容ですが、映像がある分、こちらのほうがやはり印象に残りやすいですね。
興味をひかれるものがあれば、これを機会に購入してみてはどうでしょうか。内容は3品とも、サッカー本ソムリエ・いしかわごうが保障しておきますよ。
「ごう△」と思ったことある人は、応援クリックお願いします。全然思ったことない人も、クリックお願いします・笑。
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タジキスタン戦:ザックジャパンでの「ケンゴシステム」
タジキスタン戦の雑感でも。
今回のザックジャパンには、大きく分けて二つのテーマがあったと思うんですよ。
ひとつは「[3-4-3]をどう使いこなすのか」というシステムの問題。これはベトナム戦でテストしましたよね。結果は芳しくなかったですけど、今後のオプションとして備えておくべきだと個人的には思ってますから、チームとしてまたトライしてもらいたいと思っています。
そしてもうひとつは、本田選手がいないときの[4-2-3-1]のトップ下問題。
今日のタジキスタン戦では、そこにケンゴ選手が入る形でテストしたわけですが、どういう形になるのかは、先週のエルゴラに原稿を書かせてもらいました。
・・・言ってしまうと、ボクの書いた原稿通り、非常に機能しましたね(笑)。
ワールドカップ予選では歴史的な大勝といえる8-0。ケンゴ選手は1得点3アシストの出来。得点に直結する仕事だけではなく、ハーフナー選手、香川選手、岡崎選手といった前線の3人、そして両サイドバックの攻撃参加との呼吸もよく、何度も決定機の起点を担っていました。
もちろん、相手が想像以上にふがいなかったですし、ワールドカップ予選ながら、もうちょっとタイトな守備(もっと言えば、ラフをタックル)をしてくれば、あそこまで露骨にスコアは開かなかったかもしれませんが、それを差し引いても、「トップ下」という仕事では、本田選手とは違う可能性を見せたのではないかと思います。その意味で、今日のザックジャパンは「ケンゴシステム」だったと思ってます。
今季のフロンターレでのケンゴ選手は、(最近はチーム事情でボランチですが)、中盤の二列目を主戦場にしたことで、FWにスルーパスを出すよりも、味方に連動しながら、ナナメからボックス内に入ってゴールに絡む動きが増えていました。このタジキスタン戦のように、相手を押し込んだとき、すでにエリア内にケンゴ選手がいて、そこからスルーパスやシュートという場面は、あまりなかったなんですよ。今日は、そういう場面が何度もあったので、思わず「フロンターレでのトップ下も観てみたい」と思っちゃいました。
それに後ろでボールをさばきながら、高い位置にいるケンゴ選手にいいタイミングでパスをつける、生命線となる遠藤選手の仕事は、柴崎選手に頑張ってもらうということで十分可能だと思いますしね・・・っと、代表戦を見ながら、そんなイメージを膨らませてしまいましたとさ。
ひさしぶりに、刺激と収穫の多い日本代表戦でした!
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等々力取材(天皇杯アルテ高崎戦)。
等々力取材より帰宅。
天皇杯2回戦アルテ高崎戦は、延長戦までもつれた末に、2-1で勝利。勝ったからよかったですけど、うん、危なかったです。
反省点はいろいろあると思うのですが、攻撃面に関していえば、相手が自陣にコンパクトな2ラインを形成して、かなりタイトな守備網を敷いてきているにもかかわらず、そこをちょっと綺麗に崩そうと過ぎたかもしれません。ボールホルダーをサポートするような、囮となる3人目の動き出しもちょっと少なかったですね。だからボールも足元、足元で受けていて、そこを狙われてカウンターを喰らうという悪循環。
高崎のチームスタイルとして、「2トップにスピードがある。そしてチームとしてハードワークしてくる」とは聞いていましたが、ここまで全力を出し切ってくるとは・・・そちらには驚かされました。延長戦の最後は、足をつる選手が続出していたし、自分たちのリミッターを振り切ってプレーいたと思う。いわゆる、「120パーセント」を出していた。そういう姿勢もあって、試合後はフロンターレのサポーターからのとても大きな拍手に称えられながら、ロッカールームに去っていきました。
高崎の選手は、自分たちが全力を出し切ったことに対して満足気な表情でした。味方からの出迎えに、松尾選手が「あー!でも勝ちたかったーー」と笑顔で叫びながら、ロッカールームに戻っていったのが印象的でしたね。
マッチレポートは、月曜日のエルゴラ本紙にしっかり掲載されるので、試合のポイントについては、そちらをぜひということで。ちなみにJ1チームはどこも順当に勝っていただけに、もし負けていたら、(たぶんですけど)紙面の扱いがすげぇでかくなっていたことでしょう・・・あぶなかった。
まぁ、こういうときこそ発想の転換が大事です。
フロンターレの試合を、いつもより30分長く観ることができたと思うことにしますわ。
それでは、原稿執筆に入ります。... 記事を読む
暫定9位浮上。
フロンターレは甲府に1-0で勝利。
こちらは中二日でアウェイの連戦。試合前日もサッカーバレーで調整しただけ。一方、あちらはミッドウィークに試合がなく、ホームで休養もたっぷり。でも試合はコバユウのゴールで1-0の勝利。何から何まで山形戦と似たシチューションでしたね。
小林悠選手が小瀬でデビューした水戸での特別指定選手時代についてはこちら。
これでナビスコマリノス戦も含めて、山形戦からは公式戦3勝1分。
チームは8連敗を良い教訓にできているということだと思います。思えば、今季はアグレッシブなスタイルに取り組んでいて、先制しても2点目、3点目をリスクを冒してでも取りにいく姿勢を貫いていましたが、それがときに相手に付け入る隙を与えてしまうこともあった。
ただフロンターレはもともとカウンターが得意なチームですし、リードしてからその戦いに徹すれば、そこまで大崩れはしないですから。今後は、相手との力関係であったり、試合状況を見極めて、どっちの戦い方も使い分けられるようになっていけたら、勝率のアベレージが高いチームに成長できるんじゃないかな。そうった部分は解消できる兆しが見えてきた気もしますね。
とにかく、この直接対決に勝利した意味は大きく、16位の甲府との勝ち点差「10」になりました。残りは6試合ですから、ひとまず、残留については安心かな、これでというところ。逆にもしここで負けてれば、勝ち点は「4」に縮まったわけですからね。下のチームの動向を気にして戦いをしていくのは精神衛生上よくないですし、それがなくなった意味でも大きい勝利だったと思います。暫定ですが順位も9位に浮上しましたし、できれば昨年の5位までは巻き返したいところです。
来週は天皇杯・・・もうそんな時期ですか。
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