フロンターレ、ファン感。

 日曜日は再び等々力へ。
フロンターレのファン感謝デーの取材でした。ほぼ徹夜でエルゴラ原稿を書き終えて向かった身に、この日差しはきつかったー。
 でも、さすがフロンターレのファン感です。相変わらずのエンターテインメントぶり。開会宣言からしてパウロのハカ(←ラグビーのニュージーランド代表が、試合前によくやる儀式)ですからね。なんでハカやねん。
 会場をウロウロと取材。
フロンターレのサポーターは、家族連れだったり小さいお子さんがとても多いですね。ジェシのお子さん・カイキくんも目撃したのですが、ふわふわのアトラクションで楽しそうにしてました。
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 個人的なお目当ては、柴崎農園(柴崎選手の実家)フレッシュイチゴジュース。ただ開場30分後にはもう完売になってて残念。飲みたかったな。ゲストのテセ選手や風間監督のサイン会は、ものすごい行列でした。
ステージパフォーマンスは、多くを語りません・・・・伊藤宏樹オンステージって感じでしたな・笑。少女時代も、「おめーら、このためというより、普段から踊ってただろ、それ」って言いたくなるぐらいのクオリティでした。
 今回のファン感は、新体制発表同様、ニコニコ動画でも生中継していました。番組MCを井川祐輔選手と西岡明彦氏。西岡さんって大御所すぎるでしょ・笑。途中、井川選手がレポーターとしていろんなブースを中継していて、その場面にばったり出くわすと、イガちゃんに無理やりニコ生に出演させられました・・・・「ピンクの雑誌でお馴染みの・・・」、「ピンク大好き、いしかわさん」、「いつもお世話になってます」とか、エルゴラを知らない人が見たら、勘違いしそうな紹介の仕方・笑。
 最後は、風間監督の挨拶と田坂選手のサプライズ入籍報告。
ファン感初体験の風間監督は「こんなことをやっているところは、ヨーロッパのどこに行ってもない。こういったものを全て引き継いで、サッカーの方でも喜んでもらえるようなチームにして行きたい」と言っていました。相変わらず良いことをいいますね。
 そしてレネサントスの締め。レネサントスは何言ってたのかよくわからなかったけど、なんか面白かったわ。
 会場内では、「いしかわさんですか?」と僕もサポーターの方から声をかけてもらったり、サインをもとめられたりして、ちょっと恥ずかしかったです。でも、あっざーす。
最後に一枚。
ヤンフロによるドラゴンボール。
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 悟空はニコ駿、ピッコロは雄大、フリーザはパウロ、魔人ブウはコバユウ・・・魔人ブウというか、魔人ユウでしたわ。
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仙台戦。

 週末は等々力取材。
ここまでリーグ戦わずか1敗の首位・仙台を、矢島選手のロスタイム弾で逆転。ひさびさに記者席で「うぉぉぉぉぉぉーーー」ってなりましたね。
 風間チルドレン・福森選手の左足のクロスが、実に美しかった。
あのクロス、記者席からはその軌道がちょうどいい具合に見えました。本当にいいボールでしたね。ゴールが決まった後、Gゾーンに走りこんでいく矢島選手らの反対側のタッチライン側では、福森選手が「おっしゃ!」とガッツポーズして喜びをかみ締めていました。そして次の瞬間、その福森選手に後ろから強烈な体当たり(というかヒップアタック)を見舞うケンゴ選手が・笑。
試合後に福森選手に聞いたら、「何が起きたかわからなかった。完全に不意打ちでした」と笑ってました。すぐにベンチから飛び出してきたチームメートからもくちゃにされてましたね。サポーターと喜ぶ矢島選手らの輪とは逆のメイン側では、実はそんな光景になっていました。
 あと劇的な3ゴールで忘れがなのですが、先制点を挙げた小林選手のことも。
それはアシストの場面についてです。「アシストなんてしたっけ?」と思われるかもしれませんが、1失点目の富田選手の弾丸ミドルシュートの場面、実はあれは小林選手の自陣でのクリアボールが直接相手に転がって渡ってしまったものでした。
 ただ「なんであんな簡単なパスミスを?もしかして・・・」と思い、試合後に本人に「聞きづらいことなんだけど、1失点目のところって・・・」って切り出してみると、「そうなんですよーーー!!」と一言。
「間接視野で味方を捉えていて、黒っぽい服の人にパスを出したら・・・・レフェリーで。言い訳になってしまうんですが」と悔やんでました。やはり味方と審判を見間違って出したパスだったみたいです。それを審判によけられ・・・走りこんできた富田選手がズドーンでしたから。
 というのも、この日の主審は黒いパンツとストッキング。これはフロンターレと同じ配色。ユニフォームも淡いグレーで、遠くから見ると水色のフロンターレとは多少近いですよね。だから、見ているほうですら紛らわしかったんですよ。なんとかならなかったんですかね、あの配色。
 勝ったからまだ救われましたが、小林選手は1ゴールと(悲しい)1アシストになってしまいました。
 首位・仙台に劇的勝利したということもあり、エルゴラ原稿はたっぷり。
表紙もいけるかな?と思ったのですが、味スタがかなりの好ゲームだったため、見開きカラーでした。マッチレポートと3ゴールを読み解くコラム、そして風間チルドレンについてなどなど、読み応えはあると思います。
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ケンゴ選手の大島選手に負けない「キュートな笑顔」によるウィンク写真も・笑。
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昨日のファン感の記事もちゃんと載ってますよ。ファン感の取材こぼれ話は、後ほど書きますわ。... 記事を読む

中村憲剛と長友佑都の「上昇思考」。

 今日も麻生取材へ。
 昨日の夜、代表戦に出場していたケンゴ選手も、フルメニューを消化していました。午後に発表された、アジア最終予選(6/3 vsオマーン代表、6/8 vsヨルダン代表、6/12 vsオーストラリア代表)のメンバーにも、ケンゴ選手は無事選出されております。頑張ってきて欲しいと思います(その前に、土曜日にリーグ戦がありますが)。
 ちなみに昨日のアゼルバイジャン戦、ケンゴ選手が出場した時間は、後半の残り15分前後でした。スコアが2-0でしたし、時間帯も時間帯ですから、それほど何か大きな仕事を求められていたというわけでもなかった印象でした。
 その中でもケンゴ選手は、1本惜しいシュートを放つなど積極性を出していたと思うのですが、今日、風間監督からは「2、3回は前を向ける場面があったな」と指摘されたそうです。
 実はケンゴ選手自身も、この試合でプレーしながら「今のは前を向けたな~」と思っていたらしく、それを風間監督にズバリ見抜かれていたこと、そして風間監督が代表戦をしっかり見ていたことに恐縮していましたね。
 そして「代表でもプレーの無駄をなくして、判断を丁寧に正確にやっていかないと・・・」とさらなる成長を口にしていました。相変わらずといいますか、さすがの上昇志向ですな。
 そうだ!上昇志向といえば・・・本日、サッカー本ソムリエ・いしかわごうに、長友佑都選手の新刊「上昇思考」の献本が届きました。角川書店の菊地さん、どうもありがとうございました。
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 明日25日発売なのですが、一足早く読み始めております。
読んでいたら、ところどころにインテルのチームメート・サネッティのエピソードが出てくるのですが、これがなかなかいいですね。サネッティさん、男前です。そしてあらためて、長友選手ってすごいクラブでプレーしているのだよな・・・と実感してしまいます。
長友選手のメンタルがどう形作られているのか。その秘密を明かした一冊です。興味あるかたはどうぞ。
上へ、上へ・・・・僕も、これからはなるべく上り電車に乗るようにしていきたいと思います。
・・・意味、違うがな。
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風間八宏選手が、Jリーグ日本人初ゴールを決めたワケ。

 昨日は2012年5月15日。
Jリーグ開幕カードだったヴェルディ川崎対横浜マリノス戦が1993年5月15日。あれから20年目に入ったわけです。
 ということで、昨日の練習後の囲み取材では「今日でちょうどJリーグ20年目ですね・・」なんて話も出ました。
風間監督はまったく意識してなかったようで「えっ、ピッタリ今日?(腕時計で日付を確認して)そうか」と驚いてました。
ちなみにその翌日の5月16日に行われた広島対ジェフ市原戦で、Jリーグ日本人初ゴールを決めたのが、何を隠そう、風間八宏監督です。開幕のヴェルディ川崎対横浜マリノスでゴールを決めたのは、マイヤー、エバートン、ディアスと全員外国人選手だったのです。
 せっかくの機会なので、このゴールのことも聞いてみました。
左からのクロスを鮮やかなボレーシュート。それも試合開始1分でのゴールだったこともあり、「もうちょっと試合を早くやってくれれば、全部で一番だったのに(笑)」と笑っていました。
 ちなみにこのゴール、風間監督の4番目の子供である宏矢選手の出産に立ち会えなかった経緯もあって、「お前だけ立ち会ってないから点を取ってくるよ」と約束して決めたゴールだったそうです。へぇー、そんな秘話があったとは。パパは強し、ですね。
 後日、それを知った他の子たちから「じゃあ、僕のためにも点を取ってよ、パパ!!」とせがまれてしまったそうで、「そうなんことしてたらチームが壊れちゃよ。俺は点を取る選手じゃなくて、アシストするほうだったんだから」と苦笑いしながら、当時の想い出を話してくれました。
 ちなみにこのとき「ゆりかごダンス」はしておりません。
というのも、あのパフォーマンスを初めてやったのは、94年アメリカワールドカップのベベト(ブラジル)が始まりですからね。まだゆりかごダンスで祝福するという概念がなかった時代だったんです・笑。
 そんなこんなで、今日はナビスコカップです。
今日のエルゴラの予想スタメンの顔ぶれは、なかなかのピッコリ度を誇っておりますので、ご確認を。
 風間監督が日本人初ゴールを決めたメモリアルデーに、一体誰がゴールを決めてくれるのか。期待です。
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ナビスコカップ鳥栖戦雑感。

 ナビスコカップ鳥栖戦。
1-2での敗戦。カップ戦ですが、今季初黒星となりました。現地取材ではなく、テレビ観戦ですが、エルゴラの原稿もないので、感じたことなどをツラツラと書いてみようと思います。
 システムは〔4-4-2〕。先発6人を入れ替えました。ターンオーバーと言ってよいかと思います。
        小林  レナト
   楠神             田坂
        稲本  柴崎
森下      伊藤  ジェシ   田中裕
          安藤
 見どころはいろいろありますが、個人的には、小林選手とレナトの2トップ、そして最終ラインの連係に注目していました。あとはGK安藤選手のプレーを公式戦で見るのもひさびさなので、そこも楽しみでした。
 ここ2試合の反省を生かしてか、前半のゲームの入り方はよかったんですよね。
序盤は、レナトの仕掛けもよく効いていたこともあり、しっかり主導権を握れていました。ボランチとCBの4人からいいボール回しをして、相手のプレスをいなしながら、後ろからもうまく攻撃のリズムを作れていました。
攻撃面では、相変わらずレナトの個人技による突破が目立ちましたが、チームとしては左サイドを起点にした大きな展開からチャンスを作っていました。
30分の楠神選手からのサイドチェンジを受けた小林選手が切り返してのシュートや、42分の左SB・森下選手のフィードから小林選手のポストプレーに走りこんだ田坂選手がシュートした場面ですね。特に森下選手のフィードは、ドリブルからのカットインが得意な小宮山選手との違いをしっかり出していたと思います。
気になったのは、2トップの小林選手とレナトの連係があまり噛み合ってなかったことかな。
 守備面もまずまず。前半は、決定的なピンチも少なかったと思います。
印象に残っているのが、28分に柴崎選手が自陣でボールロストをしてショートカウンターを喰らった場面での森下選手の判断力かな。中央でボールを失って攻め込まれた瞬間、左サイドにいた森下選手が猛然と中央のボールホルダーにタックルをしかけて、見事にピンチの芽を刈り取ったんです。
自分のマークとエリアを捨ててボールにいく、勇気ある決断でした。この危機察知能力は素晴らしかったですね。あとは、何度か背後を狙われたボールや抜け出しそうな相手をジェシがしっかり対応してました。
 問題は、後半です。
47分の田坂選手のミドルは惜しかったですね。楠神選手のカウンターから攻め込み、狙い済ましたシュートを放ちましたが、惜しくもポストに弾かれました。これが入っていれば、その後の試合展開は全然違っていたと思います。
 後半に感じたのが、レナトが相手に封じ込められたことですね。鳥栖の守備陣のレナト対策はこうでした。最初はボールをトラップする瞬間に後ろから寄せて、レナトに前を向かせないように密着して守る。すると相手を背負いながらボールをキープしようとするので、その間にボランチが素早くプレスバックする。つまり、2人ないし3人が前後から挟み込むような形でレナトを押さえ込んできました。
 それだけ人数をかけてくるならば、彼らが寄せてくるのを逆手に取って、フリックして相手をはずしてワンツーで打開などの工夫を見せればいいのですが、まだ周囲との連係が十分ではないためか、そういう選択はできていなかった印象です。
もちろん味方がレナトのサポートに入って、彼のパスコースを増やす動きをすればいいのですが、ここで効いてきたのが連戦になっている選手がいたこと。中二日ということで、後半は運動量が落ち始め、パスを預けたあとのサポートになかなか駆けつけられません。こうなると厳しいですよね。レナトの「キープ力がある」という特徴も、ただ単に「球離れが悪い」だけになってしまいますから。
 そして52分に失点。
左サイドを完全に崩されて、ジェシも左に引っ張り出され、最後は中央で合わされてネットを揺らされました。さらにその10分後には、中央でのこぼれを拾われ、縦パス一本で崩され2失点目。どちらも見事に崩された形です。
 ここからどう反撃していくのかに注目していましたが、得点して息を吹き返した鳥栖が、持ち味のアグレッシブなプレスを強烈にかけてきて、それを受けてしまい、なかなかうまくいきません。プレスをいなせず後方からのロングボールが多くなり、しかも今日のフロンターレの前線に高さはないため、それをことごとく相手に跳ね返されました。
ならば地上戦かと、人数をかけたショートパスをつないで崩そうとしてチーム全体が前がかりになると、その代償として前に出ていったサイドバックの裏のスペースを縦一本のロングボールで狙われ始め、ジェシがサイドのカバーに奔走する姿も目立ちました。これは去年に何度も見続けた苦しい形でもあります。
 相馬監督も山瀬選手、矢島選手、小松選手と投入し、最後はかなりスクランブル体制で猛攻をかけましたが、結局、矢島選手のゴールで1点を返すのが精一杯。安藤選手の公式戦不敗記録も11試合でストップしてしまいましたね。安藤選手、後半に2回ぐらいロングスローでカウンターを狙っていましたな。
 ターンオーバーによるこのテストは、苦い結果になってしまいました。
ですが結果は結果として受け止めて、今後の内容改善に努めていくしかありません。守備陣の連係はリーグ戦のメンバーに戻せば問題ないと思いますが、攻撃面は何らかの改善策を求めたいところです。特にレナトは、今後も厳しいマークにあうはずですし。
・・・・とまぁ、テレビ観戦だとモヤモヤしてしまい、つい長々と書いてしまいましたがこのへんで。
僕も気持ちを切り替えて、セレッソ戦に向けた取材をしていこうと思います。
ではでは。... 記事を読む

3月にいるのは誰?

 3月になりましたね。
・・・・いまさらかよっ!っていうツッコミはさておき、部屋の2月のカレンダーをペリペリっとめくってみたところ・・・はて???選手写真に混じって、見慣れない女子が写っていたんですよ。
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誰だよぉぉぉぉお???と考え込むこと数秒・・・・そうか、小森さんじゃないか!
小森さんといっても、スタジアムDJの小森すみ恵さんではありません・笑。去年の開幕戦で始球式に登場したタレントの小森純さんです。
そういえば開幕戦に来てましたね。2-1で山形に勝つと予想して、微妙に当ててました(2-0)・・・なんかすげぇ思い出してきた・笑。
小森純マニアは、フロンターレの今年のカレンダーをお買い求めください。
なお今年の開幕戦は、元ジャイアンツの桑田真澄さんが来ます。
・・・っていうことは、来年のカレンダーには桑田さんも登場するのか???... 記事を読む

アイスランド戦雑記。

 アイスランド戦をテレビ観戦。
つらつらと観戦雑記でも書いてみます。
 日本のフォーメーションは〔4-2-3-1〕。
GK西川、最終ラインは右から駒野、栗原、今野、槙野。ボランチは増田と遠藤。右サイドに藤本、トップ下・柏木、左サイドに大久保。そしてワントップが前田でした。
 まず前半開始2分で日本が先制。
左サイドを駆け上がった槙野からのクロスに中央で前田がヘディングで合わせて得点。
 アイスランドの布陣は〔4-4-2〕。守備のときは、中盤がフラットに並んでいました。
日本のビルドアップのときは、徹底的に中央をケアしていましたね。具体的にいえば、遠藤のところ。まず2トップは遠藤のパスコースを消すことを意識していながら守っていて、それでもボールが入った瞬間は、2トップがすぐに下がって、さらに中盤の4人がいっせいに中に絞ってまでボール狩りを行っていましたから。それだけ徹底的に遠藤に中央でボールを裁かせないようにしたかったようです。
 ただそれだけ極端に中央をケアすれば、当然のことながらサイドにスペースはできやすくなる。そのへんは遠藤選手もよくわかっていて、一回ボランチに入れて相手を食いつかせてからサイドにはたけば、サイドの高い位置でも起点が作りやすい。序盤はこれがうまくいき、槙野と駒野がフリーで攻めあがる機会も多く、日本がサイドから再三ゴール前にクロスをあげていましたね。
 ところがアイスランドのDFは長身揃い。クロスも競り勝ってガンガン跳ね返すんですよ。たぶんアイスランドの監督は、「中央の遠藤だけは消せ。サイドは使われてもかまわん。中でクロスを跳ね返せばいいから」のように割り切って戦っていた気がしますね。このへんの駆け引きは、なかなか面白かったです。それだけに、開始早々のサイドからのクロス対応で失点したのは誤算だったのだろうな。押され気味だったアイスランドも次第に反撃し始めて、お互いに組み合う展開になり、このまま前半は終了。1-0で日本。
 後半、日本は2人の選手交代。
大久保→田中順也、柏木→中村憲剛。システム変更はなく、そのままのポジションに入りました。
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 後半は、ケンゴ選手のプレーを中心に振り返ってみます。
トップ下だからといって中央に張り続けることなく、左右に流れながら、さらに相手の2ラインの間にうまく位置取りをして、後ろからボールを引き出していました。ボールを受けにくるタイミングがうまいので、高い位置でフリーでボールをもらって前を向いて前線に配給すれば、あっさりビッグチャンスになりそうだな・・・と思ってみてたら、52分、その形から走りこむ藤本にスルーパスが通り、本当に追加点が生まれてしまいました。ナイス、アシストでしたね。得点直後には、左サイドに走り出した田中順也のビッグチャンスも演出してました。
 フロンターレではボランチですから、気を利かせて低い位置に下がって受けてさばくのも当然うまくできる選手ですし、遠藤以外にも組み立ての起点ができたことで、相手の中盤は捕まえにくそうにしてましたね。あとこの2人のパス交換、さりげなくて好きだわー・笑。ギンギラギンだわー。
 3点目は、78分にゴール前のFKから。
ケンゴ選手がGKが出てきにくい、中央の位置に鋭いクロスを供給。これを槙野が粘って得点。これで勝負がありました。ケンゴ選手は後半から出場で2アシストの活躍です。
 その後は、アイスランドの7番の選手が繰り出すハンドスプリングスローばかりに注目が集まり、異常な雰囲気になってしまいましたね(確かに面白かった)。ロスタイムに槙野がPKを与えて失点するも、3-1で日本が勝利しました。
 この試合に関していえば、新しい戦術を試したわけではないですし、何か新しい発見を見出した試合でもないと思うので、収穫をあげるのは難しいですが、今年の初陣を勝って飾れたのはよかったのではないでしょうか。ケンゴ選手個人としていえば、トップ下で計算できる戦力であることをあらためて示した一戦にもなったと思います。
 そしてこの観戦記をブログに書きながらファイフロを観ていたら、まさかのフロンーレ・ハンマープライスの中村家の餃子の回が放送されてきました。
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落札者の家で、餃子を作るケンゴシェフ。代表戦で活躍した直後だけに、その姿にギャップが・・・笑。
お疲れ様でしたー。
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