ブラピ主演の映画「マネーボール」を見てきました。
メジャーリーグのスモール球団アスレチックスのGMビリー・ビーンが、統計学的データによる理論を駆使しながらチーム編成を行い、ビッグ球団と渡り合える強豪チームにしていく物語。実話をもとにした映画です。
面白かったですね。
まず資金面で劣る球団は、若い選手を育てても、活躍すると金持ち球団に買われてしまう。ヤンキースなど金持ち球団は、他球団で頭角を現した選手を高年俸で獲得してチームを強化していけるが、アスレチックスでそれはできない。
この状況下でのGMビリーの方針は、「お金で選手を買うのではなく、勝利を買うべき」というもの。他球団では評価されない「欠陥品」・「傷物」とされた年俸の安い選手から、実は勝利に直結する能力を見定めて、獲得していった。その中身がなかなか面白かった。例えば打者の出塁率。かりに打率や安打数が低くても、四球であっても出塁できれば出塁率は高くなる。出塁が多ければ点数につながり、勝利につながるからだ。だから打てなくても、四球が多い選手なら評価するというアプローチ。
現場にいるスタッフからは理解されず、監督とも衝突しながらも自らの理論で押し切ろうとする(自分が取って来た選手を起用しない監督に、同じポジションにいる選手をトレードで出して無理やり起用させるくだりとかは、さすがに監督が可哀想すぎると思ったりしましたが)。なかなか成果がでず、チームも低空飛行が続いたが、徐々に浸透するとチームは勝ち始め、ついにはリーグ新記録となる20連勝も達成。ある意味、野球版の「ジャイアント・キリング」でもありますね。そういう成功ストーリーです。
ストーリー自体は、わりと淡々と進んでいきます。
個人的には、ブラピのアシスタントを演じていたデブが、なかなかいい味を出してました。あまり感情を出さないタイプながら、電話の結果を聞いて「やった!」とガッツポーズするあたりとか。ブラピの娘の歌も、そんなに上手くないところが、逆に良い感じに染みてきます。
野球に詳しくなくても、いろいろ楽しめる映画だとも思います。
興味のある人はこちら。
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