先週末は国立取材に。
バイエルン・ミューヘンとの親善試合でした。
試合は0-1で惜敗。
こういう華試合はどういうスタンスで
取材をすれば良いのか定まらないところがあります。
相手はシーズン前のプレシーズンマッチなので、
コンディションはまだ十分ではありません。怪我をしないように、確かめながらやるものだから、勝った負けたはあまり重要ではないですからね。
一方、フロンターレとしては力試しです。
鬼木監督は「トライしよう」とミーティングで伝え、選手は立ち上がりからエンジンをかけてぶつかっていきました。
開始直後からハイプレスで奪いにいき、
決定機を作っていき、脇坂泰斗が惜しい場面を作ります。
その後も、前から圧力をかけていきます。
徐々にバイエルンの選手たちの空気が変わったのが
わかりました。ビルドアップでボールを失わなくなり、
フロンターレのプレスを的確に剥がしていきます。
対峙していた橘田健人が言います。
「個人個人の能力が高い。技術が高いので、プレッシャーを
より相手にかけるために近くに寄せないといけない。
スタートでそれはいけていましたし、良い形で奪えるシーンもあった。
ただそれがいけなくなってから、相手が上手いなと感じました」
あとは、やはりあれだけの暑さの中でも、
ここぞというときのチームの出力があります。
カウンターが速いですし、崩しにかかると
ゴール前に人数をかけてブロックを攻略していきます。
決定機をフィニッシャーが外してくれたので、
失点はかさみませんでしたが、一つ入っていれば
ドルトムント戦のようになったかもしれません。
バイエルンの選手たちと対峙して収穫を
口にしていた選手が多くいた一方で、
「プレシーズンなので」と冷静に話していた
選手もいました。
山根視来です。
対峙したバイエルンの左サイドバックのデイビスが、かなり攻撃的な選手で
高い位置で何度もマッチアップしました。ただ本人は「45分だけだったので」と冷静です。
「瀬川と協力しながら、ボランチのスライドも早かったですし。
45分だけだったというのもあるので、難しいとかはなかったですね。
連携しながら、うまく守れていたかな。前の選手が走ってくれたので、
そんなに難しい状況ではなかったです」
もしかしたら、山根自身が去年のワールドカップで
本気のドイツ代表と戦ったのを間近でみているからなのかもしれません。
だから、そんな騒ぐほどのものではない、
という感覚のようにも感じました。レビューではそこも詳しく触れているのですが、山根視来のような存在も必要ですね。
個人的にも色々と感じるものがある試合でした。
年に1度ぐらいはこういうお祭りがあっても良いですよね。
というわけで、レビューになります。
■トップクラスのチームと対峙して、フィジカル以上に感じた差とは?
■ボールを持ったら何かする。それを一人一人が持っている。だから強い。
■バイエルンの選手と対峙した若手が語ったこと
■ユニフォーム交換をした選手のあれこれ
■今回の取材で一番印象的だった、ある選手の言葉
■おまけ話
全部で約10000文字です。よろしくどうぞ!!
「祭りのじかん」(スカパー! ブンデスリーガ ジャパンツアー2023:FCバイエルン・ミュンヘン戦:0-1)
試合中は花火も上がってました(神宮球場のものです・笑)。