本日は天皇杯準々決勝。
等々力で鹿島アントラーズとの一戦です。
リーグとは違う大会ですが、この天皇杯も連覇がかかっています。
リーグ優勝に目が行きがちなタイミングだからこそ、もう一度、この天皇杯というタイトル制覇に向けた重要性を選手達に説いたと鬼木監督は言います。
「連覇(を狙う)というのはもちろんです。うちはタイトルを取り続けて成長しているチーム。選手にも少し話しましたが、こういう形で首位を走り続けている。そういうみんなの頑張りがある中で、勝ち点12差をつけている中で、一つの狙えるタイトルがあるならば、一つではなく二つ。残っているタイトルを本気で取りに行く。その意識は薄れさせてはいけない。サッカー界を引っ張っていく。そういう思いで挑んで欲しい。それを選手には話していますね」
一つではなく、二つを。
そんな風に欲張れる状況になりました。
だからこそ、ここで天皇杯に全力を尽くす。そんな一戦となります。
鹿島戦といえば、いつも鬼木監督にフォーカスして語ることが多いのですが、今回は鹿島在籍経験のある山村和也について。
今から10年前の2011年なんですが、当時流通経済大だった山村和也がフロンターレの練習参加で来ていました。
ちなみに当時の川崎の監督は相馬監督でした。奇しくも、今日対戦する鹿島の監督ですね。
この鹿島戦に向けたオンライン囲み取材で山村和也が対応したので、ちょっと聞いてみました。相馬監督とのエピソードでも聞ければと思い、「このときのことで何か覚えてることは?」と聞いたら「自分は怪我をしていて…リハビリさせてもらってました」と苦笑いでした。あまり良い記憶じゃなかったようです・笑。そうかー、麻生がまだプレハブだった時代でしたな。
結局、山村和也は鹿島アントラーズに入団したわけですが、そうした遠回りがありつつも、現在は麻生で練習し、フロンターレのユニフォームを着てプレーをしてくれてるわけです。不思議なものですね。
落ち着いている選手ですよね。
清水戦のレビューでも触れましたが、あの試合の山村和也はアディショナルタイムには、ロングボールの競り合いでうまくファウルをもらってマイボールにするなど、あの難しい時間帯でも、したたかな対応が光りました。
あの緊迫した時間帯で交代で入るときに、どんな心理状態で何を考えていたのか。
気になったので、聞いてみたのですが、「役割としては試合を終わらせると求められていたので、まずはリスクを負わないようにすることですね。後ろの選手が少し楽になるように、(ボランチの)僕が競ることで、周りが楽になるようにしようと思っていました」
そう、いつものように涼しい顔でコメントしてくれました。やはり「勝ち方」を知っている男ですね。セレッソ時代にはルヴァンと天皇杯の2冠を経験してますからね(2017年)。
そんなこともあり、今回のプレビューでは山村和也の話を多めに書いてみました。
■「そこも含めて、メンバーを選びたいと思っています」(鬼木監督)中二日の連戦で臨む天皇杯。メンバーはどうなるのか?
■一発勝負の舵の切り方をしてきた鹿島はなぜ厄介か
■山村和也が語るカップ戦の勝ち上がり方
■チームが身につけ始めた「割り切れる強さ」
いつもとはテイストが違うプレビューなので、ぜひ読んでみてください!
試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(天皇杯準々決勝・鹿島アントラーズ戦)
清水戦のレビューも絶賛公開中です。
「走れ正直者」 (リーグ第33節・清水エスパルス戦:1-0)