どうも、いしかわごうです。
本日はJ1の開催日。
怒涛の5連戦目の4戦目です。等々力で、相手はアビスパ福岡戦となっています。
福岡を率いるのは長谷部茂利監督。
鬼木監督と長谷部監督は指導者S級ライセンスで同期でした。
S級ライセンスの同期生というのは、絆が強いんですよね。何でしょうか。長い時間を一緒に過ごし、そして切磋琢磨したので、同じ釜の飯を食った仲間のようになると聞きます。
では、長谷部茂利監督とはどういう関係性なのか。尋ねてみると、「僕にとっては偉大な先輩ですね」と切り出し、当時の思い出を少し懐かしそうに話し始めてくれました。海外研修で一緒にドイツに行った間柄だったとのことです。
「S級の海外研修で、2人で一緒にドイツに行って、2週間ほど同部屋で過ごしたんです。だから、お世話になった大先輩ですね。いろんなことをはっきりと話す方ですし、そこにブレがない。チームもまとまるんだろうなという印象がある。強い信念のある方だと思います」
そんな風に思い出を語ってくれました。
ちなみに両者は、過去には対戦経験があります。それは長谷部監督が水戸ホーリーホックを率いていた2018年の天皇杯です。立ち上がりに先制したものの、その後は堅い守備ブロックを崩せず。結局、後半のほぼラストプレーだったCKで追いつかれて延長戦でも決着がつかず。1-1のPK戦の末に競り勝つという大苦戦を強いられた試合でもありました。
この試合のこぼれ話をすると、37歳の中村憲剛は120分フル出場しました。
「37歳で延長PKまでいくとは思わなかった(笑)。(延長で交代枠は)4枠あるはずなのに、どうなっても(交代が)14番にならない」とおどけて、「新しい扉を開きました。意外といけるな」と話して報道陣を笑わしてくれました。
さらにPK戦にも登場しているのですが、中村が公式戦でPKを蹴ったのは、実はフロンターレでは初めて。
日本代表ではオシム監督時代に、欧州遠征のオーストリア代表戦でPK戦を蹴っています。
「(PKは)代表では蹴っただけ。(フロンターレでは)初めてPKを蹴ったけど、特に何の緊張もなかったですね。気楽にやりました」
この日、ケーズデンキスタジアム水戸に来た人は、中村憲剛のPKという非常にレアなシーンを観れたのだと思います。
なお川崎では2019年のルヴァンカップ決勝でもPKを蹴ってます。18年在籍して、その2回だけでした。
・・とまぁ、長谷部監督との対戦歴史ということで、懐かしい話をしてみました。今回はどうなるのか。楽しみです。
試合のポイントはプレビューでたっぷりと語っております。
■「お世話になったクラブなので、恩返しということで自分が点を決めて勝ちたいと思っている」(遠野大弥)。中二日で挑む総力戦。注目は、初めての古巣戦に臨む遠野大弥の起用ポジションと、アンカーの人選か。
■「いろんなことをはっきりと話す方ですし、そこにブレがない。チームもまとまるんだろうなという印象がある。強い信念のある方だと思います」(鬼木監督)。過去2度の対戦では、90分で川崎に負けていない長谷部監督。そしてドイツ研修時代の2人のエピソードは?
■「中を固めてサイドからカウンターでクロスから得点を狙っている。そうさせないように、まずは自分達から仕掛けて、カウンターさせないようにすること」(遠野大弥)。セオリーに忠実で、コンパクトな福岡の4-4-2ブロック。攻略に必要な仕掛けのポイントはここだ!
■「目指している形でもあるので、そこをもっと増やしていきたい」(脇坂泰斗)。閉めている中央エリアをあえて仕掛けていく。そして「即時奪回」で封じる。福岡攻略の裏キーワードは「急がば、急げ」だ。
■「力を注いだ後、もう一回、力を注ぐ難しさはこの何年かで感じています。ただ、そういう難しさを年々超えてきているかなとも思っています」(鬼木監督)、そういう相手に打ち勝っていくのがチャンピオンチームだと思う」(脇坂泰斗)。「ビッグマッチの後は難しい」の定説を覆していくために。王者が口にする言葉の頼もしさ。
以上、5つのポイントで全部で約9000文字です。
試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第19節・アビスパ福岡戦)
試合前にぜひ読んでみてください。よろしくどうぞ!