常に全力を体現する男に送られた拍手。


どうも、いしかわごうです。

サガン鳥栖戦は1-0で勝利。

見応えのある一戦となりましたね。

鬼木監督は「アグレッシブにいく」と宣言していました。中野伸哉、田代雅也、エドゥアルドの3バックの並びと右サイドを起点にした組み立てルート、そして松岡大起と島川俊郎がダブルボランチになる中盤の形は、事前の準備とは違ったはずですが(普段は、松岡大起のアンカー)、それでもいつも通りに、前から果敢にプレッシャーをかけていきました。

 まず鳥栖のキックオフと同時に、レアンドロ・ダミアンが猛烈なチェック。あまりの速さにエドゥアルドが面を食らったのかどうかはわかりませんが、このファーストキックをダミアンが早速、阻害しています。

 ダミアンが急先鋒となる3トップのプレッシングは、この日も威力抜群。
懸念だった鳥栖の右サイド攻撃ですが、左ウィングの長谷川竜也は、中央の田代雅也を牽制しながら、「右肩上がり」で浮こうとする中野伸哉にもアプローチして二度追いをします。そして少しでもパスをずれたら、あっという間にカウンターに持ち込みます。

最初のチャンスは6分。田代雅也から中野伸哉へのパスがずれたところを長谷川竜也がカットして、そこから逆サイドの小林悠が決定機に(GKパクがセーブ)。

 フロンターレは3トップに連動する中央のインサイドハーフの2枚が中央を塞ぎ、サイドに展開されたら、そこはサイドバックが前に出て行って捕まえていく。前傾姿勢ですし、マンツーマン気味になることもありましたが、そこでミスを誘い、そして球際の強度を見せて奪っていきます。 

 試合後のキム・ミョンヒ監督は後方と中盤でつなげなかった原因をこう振り返っています。

「狙い通りにできたところもありましたが、イージーなミス、技術的なミス、グラウンドレベルで感じる強度が、外の僕らとのギャップがあったのかもしれない。もっとボールを前に出せると思いましたが、横パスや後ろのパスが増えました」

 ぎこちなさこそなかったものの、いつもとは左右の勝手が違ったビルドアップです。鳥栖に普段のようなオートマティックさがない隙を見逃しません。

地上戦で打開できない鳥栖は、たまらずロングボールで前線の酒井宣福を狙いますが、そこはフロンターレの思う壺。要塞・ジェジエウが弾き続けます。前半、鳥栖の攻撃の形はロングボールのこぼれ球を回収して攻め込む形ぐらいで、エリア内を崩すまでにはいきませんでした。

 そして0-0のまま前半終了の笛が鳴った時の光景。
まだ前半にもかかわらず、レアンドロ・ダミアンはその場でじっと立ち尽くし、両膝に手を置いて、肩で息をしていました。

この日の彼はスイッチ役としてボールを持ったGKパク・イルギュに猛然と襲い掛かるような勢いで奪いに行き、うまく外されても、今度はセンターバックにアプローチし続けて行きました。

 そうやって簡単にはつなげせず、たまらずロングボールを蹴って、それを後ろで回収する仕組みにつなげていたわけです。あれだけの全力プレスは、前半だけでもかなりきつかったはずです。

この試合ではゴールは決められず、後半途中に交代となりましたが、スタンドからはこの日一番とも言える大きな拍手がダミアンには送られていましたね。みんながダミアンの献身性に心を動かされていたのだと思います。

というわけで試合についてはnoteでたっぷりと。ラインナップはこちらです。

■3トップの左右を入れ替えた川崎の狙い。「左肩上がり」ではなく「右肩上がり」で中野伸哉を起用した鳥栖の狙い。初手にあったそれぞれの思惑とは?

■鳥栖にロングボールを選択させ続けた殊勲者L.ダミアン。試合のリズムを生み出し、観る人の心を動かした全力プレッシング。

■試合を動かしたのは、数的同数における局面対応。鳥栖のリスクを突いてハイリターンを得たL.ダミアン。リスクをリスクに見せずに完封した谷口彰悟とジェジエウの凄み。

■「ちょっとトラップミスってしまったんですけど、いいところに転がって、最後は決めるだけでした」(遠野大弥)。鳥栖守備陣攻略のカギは、やはり意外性にあった。そして遠野大弥が冷静に決め切れた必然の理由。

■「神戸戦の教訓も生きたと思うし、バタバタすることなく終わらせることができたと思う」(谷口彰悟)。今季2回目のウノゼロ。細部にこだわる常勝チームの重要性を痛感していた2人とは?

■「自分は良い時期に(監督を)やらせてもらっているので、とにかく勝ち続けたい。それしかないです」(鬼木監督)。J1通算300勝達成。鬼木達が見てきたもの、そしてこれから見据えていくもの。

以上、6つのポイントで全部で約11000文字です。熱戦の攻防をたっぷり書いたので、ぜひ読んでみてください。
ボクらの歴史。 (リーグ第8節・サガン鳥栖戦:1-0)

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