どうも、いしかわごうです。
先週末は等々力取材。
大雨と雷の影響でキックオフが30分後ろ倒しになる中での一戦でした。
ただそんな悪天候でも等々力に足を運んだことのご褒美なのか、試合開始時にスタジアムには綺麗な虹がかかっていました。
試合は1-0で勝利。我慢比べになった末に勝ちました。
この試合で印象的だったのは、守備陣の安定感ですね。
サッカーというのは面白いもので、攻撃的なチームほど守備の安定感が生命線になるんです。
例えば、プレミアリーグで首位を走るマンチェスター・シティ。去年は守備陣にけが人が続出し、ボランチのフェルナンジーニョが
センターバックをやらなくてはいけないぐらい台所事情が厳しかったんです。
しかし去年夏にルベン・ディアスというセンターバックの加入で盤石の守備を築くようになると、チームに安定感が出てきました。守備が安定すると、安心して攻撃に出ていけるようになるわけです。つまり、攻撃的なチームにとって、後ろの安定感はメンタリティー的にも大きな影響があるんですね。
対照的なのがリヴァプールですね。
自慢の3トップが健在にも関わらず、世界最高峰と言われるセンターバックのファン・ダイク、マティップのコンビが怪我で長期離脱し、最終ラインが固定できず。不安定な状態になり、勝ち星が伸ばせず苦しんでいます。
そう考えると、去年のフロンターレは守備が安定してました。ジェジエウ、谷口彰悟のセンターバックコンビ、そしてアンカーの守田英正が、難しいカウンターを受けてもなんとか守ってくれていましたから。
守備陣が高いレベルで安定していたから、あの攻撃陣も機能していたとも言えるわけです。
そして今年、この柏戦では車屋紳太郎と山村和也という控えのセンターバックコンビでしたが、彼らが粘り強く完封。守備が安定するから攻撃もうまくいく。サッカーの面白いところですし、それを示す、価値ある勝利だったと思ってます。
そんなわけで。
レビューでは、試合のあれこれをたっぷりと、そして最後に三笘薫と田中碧に思うことを書き綴ってみました。
■「そこも狙って前節の名古屋戦も休ませて、川崎戦に準備させました」(ネルシーニョ監督)、「(家長昭博は)素晴らしいクオリティーを持っている選手」(三丸拡)。スピードに秀でた高橋峻希と将棋の強い三丸拡。ポイントだったサイドの攻防戦で敵将が準備してきた両ウイング対策とは?
■「展開的には苦しい形になったかなと思います」(鬼木監督)。前半の苦戦の原因を探る。川崎の距離感を巧妙に分断してきた柏の2つの狙いとは?
■後半は、何を変えたのか。盤上の整備で輝き出したCBの車屋紳太郎とSB旗手怜央の左サイド。そして仕上げは大駒の三笘薫。
■「自分自身も試合に出た時は無失点で終えること、全員がチームに戦力として還元したいと思っている」(車屋紳太郎)。このチームの生命線は、やはりCBコンビにあり。山村和也と車屋紳太郎による守備陣の安定感が、チームにもたらしているもの。
■「これからも、より内容を求めつつ、結果に対してはよりシビアにやっていければと思う」(田中碧)。三笘薫と田中碧。ワンランク上のスケールでプレーし始めている2人に思うこと。
以上、5つのポイントで冒頭部分も含めて全部で約11000文字のボリュームです。レビュータイトルも意味があるものになっているので、ぜひ読んでみてください!