長谷部誠「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣」読了。


 おはようございます。
 長谷部誠選手の「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣」を読了。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 手に取るまでは、イチロ-とか野村監督の出しているような「格言集+解説」みたいな構成で、自分の哲学を紹介する本なのかと思ったら、違っていた。長谷部本人が、日ごろどんな過ごし方で試合に臨む準備をしているのかなどを、かなり具体的に紹介している読み物だった。テイストとしては、中村俊輔選手の『察知力』に近い気がしました。
・・・なんてことをツイッターでつぶやいたら、この本の編集者本人から「担当が一緒だからかも・・・(笑)」とのリプライをいただいてしまいました。
そうだったのか・・・鋭すぎるな、おれ。
だてに「サッカー書評ライター」と呼ばれてないぜ・・・呼ばれたことないけど。
 書店で手にとってみて面白そうだと思ったので買ってみたのですが、自分のスタイルだけではなく、所属クラブや代表でのエピソードもかなり多く語っていたりして、予想以上に面白かったというのが率直な感想ですね。
 南アフリカ大会直前、主将に任命されたものの、いったんは岡田監督の部屋に行って辞退を直訴したときのやりとり、アジアカップで試合前日の監督&主将会見で、会見場までの車内でザックとの会話などは、主将ならではのエピソードですね。かなり興味深く読めました。
最近の出来事だけではなく、07年のJ1最終節、横浜FCに負けて優勝を逃した試合前日の自身の出来事なんかも触れています。
 読者家だけあって、知識の吸収に意欲的な姿勢もすごく伝わってくる本で、サッカーでは「監督ノート」というのを付けているのも面白いですね。日ごろから監督を観察して、チームマネジメントについて記録しているそうだ。サッカー選手としてまだまだ脂がのってくるであろうこの時期から、すでに将来のキャリアのマネジメントを開始してるっていうね・・恐るべし。
 監督やチームメイト、記者対応など、対人コミュニケーション関する話題も触れていますが、女性付き合いに関する言及は少なめです(笑)。
なお、この本の印税は、ユニセフを通じて「東日本大震災」支援のために寄付されるんですよね。重版には早速それが記載されていました。
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 今日のエルゴラでは、3月30日の川崎フロンターレの練習取材レポートを執筆しております。明日、横浜FCとの練習試合を控えているのですが、昨年横浜FCに所属していた久木野選手にも話をうかがっていますので、ぜひ。
なお関東での発売時期は終わってますが、ロングインタビューが掲載されたエルゴラの告知を、中村憲剛選手が自身のHPでしてくれていました。
・・・ケンゴ選手のブログに直リンクしているので、こっちのページに気付くのが遅れてしまった。ありがとうございます。ケンゴ選手本人には、30日の練習後にエルゴラを渡しておきましたよ。
 今日から4月ですね。
3月は日本人がこの先、一生忘れられない出来事が起きた月でした。
 4月からの新しい日々が、素晴らしい日々になりますように
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣/長谷部誠

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