等々力取材〜ダブルボランチの収穫と課題。

 昨日は等々力取材に。

ACL出場クラブとして、フロンターレは一足早く開幕を迎えました。「ACLは独特の雰囲気がある」と選手も言ってましたが、それは観戦する側も、取材する側もしかりでしょう。

プレスパスもACL仕様です。

ヨシメーターもACL仕様なんですね。個人的にはスタジアムDJのこもりすみえさんが、試合前に英語でアナウンスしていて「おおっ」って思いました・笑。
 相手は、中国の貴州人和。
試合はレナトが決めたフリーキックを守り切り、1-0で勝利。「初戦です!!」という感じのゲームでしたね。選手も実戦での感触を確かめながらの試合運びだったと思います。
 フロンターレが1-0の勝利というと珍しい気がしますが実は昨年のリーグ戦ラスト2試合の大分戦とマリノス戦も1-0なんですよね。天皇杯の鳥栖戦は負けてますが、90分間に限れば無失点でしたからね。貴州人和戦も、終盤に与えたゴール前正面のFKはドキドキしましたが、守備組織を崩されてのピンチというのは少なかったと思います。
 攻撃面をどう見るかですが、まずまずだったのではないでしょうか。
特に前半は、予想以上に相手がボール回しに食いついて来てくれましたから、出し手はボールを出して動く、受け手は相手を外して受ける、この繰り返しを正確に続けることで、容易に敵陣にボールを運べました。それなりに前がかりで奪いに来た時間帯もありましたが、アウェイだったからなのか、球際もさほど激しくなかった印象です。中盤でうまくはがせなければ、後ろがビルドアップを何度もやり直すという作業もできていたと思います。その結果、前半は、相手をほぼ自陣に張り付かせるようなハーフコートゲームの展開になりました。
 ただ、ボールは持ててもアタッキングサードでの崩しに決定打を出せません。
右サイドからの良いリズムでの崩しが、ことごとくセンターバックに弾かれるのです。「コイツ、要所を抑えた対応してくるなー」と思って、キャプテンマークを巻いているセンターバックの名前を確認したら、ここにいたのがスンジハイでした。マンチェスター・シティでもプレーしていた選手です。もう36歳なんですね。ロングフィードも的確だし、やはりなんか別格でした。そしてサイドを突破されてカバーに入って対応し、その後は左サイドバックとボランチを呼びつけて怒鳴りつけておりました。
 初陣という意味で、個人的に注目していたのは、パウリーニョと大島選手のダブルボランチ。この二人が後ろでどれだけゲームを作って、さらに前の攻撃陣に厚みを加えることが出来るか。
 組み立てに関しては、不具合はそれほど感じませんでした。
大島選手はもとより、パウリーニョもフロンターレのテンポにだいぶフィットしてきている印象です。移籍当初は、栃木SC時代の癖なのか、ボールを持ったら、まず逆サイドにボールを振って大きい展開を狙う判断が目立ったそうです。それも状況によっては正しい判断ですが、風間監督の元で優先すべきなのはゴールに直結する選択です。どんなにサイドにスペースがあっても、ゴール正面が手薄で味方をもらえる位置ならば、中央のエリアに縦パスを通すのが正しい判断です。そこらへんのズレも少なくなっている印象です。
 ボール奪取力は定評通り。
彼は最後の一歩で、足がニョキッと伸びるんですよね。個の勝負でボールを取り切ってマイボールにできるのは、攻守両面でとても大きいかと。
 ダブルボランチの課題としては、攻撃の厚みですね。
「今日は後ろからのビルドアップに意識がいきすぎて、中盤から前に入っていくタイミングがあまり掴めなかったです」と話してくれたんは大島選手。相手が中盤で密集を作ってボールを奪いに来たときは、トップ下の憲剛選手も降りて来て、3人の関係でパスワークを機能させていましたが、「憲剛さんが下がってくれば3人でボールは回せるんですけど、そうなると嘉人さん(大久保嘉人)との距離が空いて、嘉人さんが孤立してしまうんで・・・」と、反省点を口にしていました。このバランスをどうとるのか。今後の修正点といえるかもしれません。
・・とまぁ、なんだかサッカーライターみたいに真面目に書いてしまいました。みたいっていうか、そうなんですけどね。一応、証拠(↓)。
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 幻となった今季初ゴールのこぼれ話も。
前半8分、パウリーニョのミドルのこぼれ球に反応してゴールネットを揺らすも、惜しくも(ないけど)オフサイドに判定された井川選手。オンサイドだった小林選手のボールをかっさらって決めた格好だったので、小林選手から「なんで触るんだよ!」と、その後かなりしつこく言われたのだとか・・・小林選手、すげぇ決めたかったんでしょうね。井川本人的には、オフサイドだとも感じつつも、条件反射で蹴ってしまったみたいです・笑。
週末はJリーグの開幕戦・神戸戦。ホームでの開幕戦。今年は良いスタートを切りたいものです。... 記事を読む

ACLの戦い、始まります。

Jリーグの開幕は週末ですが、明日からACLの戦いが始まります。
 
 開幕前のこのワクワク感・・・良いものです。
フロンターレは2010年以来のACL出場です。「クラブとしては4回目の出場だけど、こっちのメンバーは入れ替わっているので、ほぼ初出場に近いかな」と話してくれたのは憲剛選手。井川選手も、今のチームはあの時代のギラギラ感があると言っていました。
 ホーム等々力で、中国の貴州人和と対戦します。
平日ですし、みんな仕事を早めに終わらせて、シーズンオフに抱えていたワクワクを持って等々力に駆けつけることでしょう。武蔵小杉駅の発車ベルもナンバーワン野郎になりますからね。そこも楽しみです。
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 そして明日は、フットボールサミットのフロンターレ特集発売日です。
タイトな日程でしたけど、頑張って原稿をたくさん書きました。ぜひ読んでやってください。時間に余裕のある方は、書店に寄って購入してから、スタジアムに。本当に一冊丸々フロンターレなので、読み応えとボリュームは抜群です。
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井川祐輔選手に聞きました。

 チームは今週から麻生グラウンドでの練習を再開しています。

 先週降った大雪の影響はまだまだありますが、スタッフの方々数十人が総出で行った雪かきのおかげで、トレーニングできるスペースはあります。ホント、雪かきって大変なんすよね。筋肉痛になるし・・・えぇ、北海道出身者なもんで。
 昨日は、とある企画で井川祐輔選手にロングインタビューをしました。
トークが面白い選手なので、毎回ついつい色々な話を聞いてしまうのですが、今回は「つなぐセンターバック」としてのこだわりを中心に、サッカーのコアなところをけっこうガッツリと聞かせてもらいました。面白かったですねぇ。
 フロンターレといえば、大久保選手、レナト選手、憲剛選手の前線3人が噛み合ったときの破壊力は誰もが認めるところだと思います。ただこの前の3人が、相手のゴール前で持ち味を出すためには、後ろでボールを動かしながら相手のマークをうまくはがし、攻撃のスイッチを入れる後ろの選手達の組み立てが欠かせません。料理で言えば、出来上がる前の”下ごしらえ”のような地味な作業かもしれませんが、風間監督も就任当初からかなりこだわっている作業でもあります。そこらへんの醍醐味をたっぷりと聞かせてもらいました。
 もちろん、それ以外の話もそれなりに。
すっかりフロンターレ在籍が長くなった井川選手ですが、ガンバ大阪、広島、名古屋といくつかのクラブを渡り歩いてきた経歴があります。名古屋時代には本田圭佑選手と一緒にプレーしてたんですね。お互いにガンバの下部組織出身者同士ということで、仲もよかったそうです。本田選手は当時から腕時計を二個つけていたとのことです・笑。当時のちょっとしたエピソードをたくさん聞かせてもらいました・・・・たぶん世に出ることはないですが、面白かったです。
なお日本代表にまた呼ばれたら、本田選手から代表の背番号4番を奪って自分がつけたいとも言ってました・笑。
 さてさて。
フットボールサミットの発売が来週に迫ってきました(※26日に変更された模様です)。
ラインナップを見てもらえばわかるように、かなり盛りだくさんです。井川選手も稲本選手との対談で登場してもらっております。アマゾンで予約するとポストカードがついてくるみたいです。よろしくどうぞ。
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風間監督のロングインタビュー〜得点王あるある?

 宮崎キャンプで行ったフットボールサミット取材。三日連続インタビューの最後は、風間監督でした。
 普段の囲み取材で聞けない深いことを、ロングインタビューでたくさん聞かせてもらいました。いやはや、面白かったです。
 ときに「非常識」とも言われる風間監督のサッカーですが、「俺がいつも言っているのは、一番確率の高い選択をしろということなんだよ。だから、ものすごく現実的かつ堅実なサッカーのはずなんだけどなぁ・・」と首をひねっていたのが印象的です・笑。
 「サッカーは発想のスポーツだから」という言葉が、すごく頭に残っています。やっぱり風間さんの肝は、ここなんでしょうね。選手の発想を引き出すために、あえてポジションをコンバートさせるのは日常茶飯事。大学時代、中盤の真ん中をやっていた選手にサイドバックを命じたら「僕は右サイドをやったことがないんです」と言ったので、「お前、試合中に右サイドに一回も移動したことないのか?」、「それはあります」、「じゃあ、その時間が長いだけだ」と一蹴したエピソードとか、風間監督らしいですな。
 あとは「得点王の生むチーム、あるある」みたいな話も。
昨年、大久保嘉人選手が得点王に輝いたのは記憶に新しいところだと思いますが、風間監督は筑波大監督時代にも関東大学リーグ得点王をチームから生み続けています。
 でもチームの中に得点王争いをしている選手が居ると、シーズン終盤の試合中は、ゴール前の決定機が来ても、みんなが無理矢理その選手に点を決めさせようとするパスを出すことが増えて、試合のリズムが微妙におかしくなることもあると苦笑いしていました。
 そういえば、去年のフロンターレも、シーズン終盤はゴール前でとにかく大久保選手に点を取らせようとボールを集めてギクシャクした試合がありましたね。アウェイのレッズ戦とか・笑。
 正直、去年、大久保選手があれだけゴールを量産したのだから、まわりは風間監督をもっとちょっとぐらいは評価しても良いと思うのですが、本人は「俺は大丈夫だよ、褒められない人間だから」と笑ってました。「ただポポヴィッチには褒められたけどね。『(大久保が点を取れているのは)お前のおかげだろ?』と」。そんなことがあったのね。
・・とまぁ、ここに書いたのはこぼれ話で、本編ではガッツリとサッカーの話を聞いております。風間監督のインタビューってまとめるのが超大変なのですが、頑張りたいと思います。
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宮崎キャンプ取材〜宮崎産業経営大学との練習試合。

 昨日は宮崎産業経営大学との練習試合。
30分×4本というやや変則的な形式でしたが、2014年シーズンになってから、これが初めての対外試合です。

 新ユニフォームでのプレーもお披露目です。
1本目(2-0)と2本目(1-0)は、いわゆるAチームが出ました。スタートの布陣は[4-2-3-1]。GK西部、DFラインは右から武岡、稲本、井川、小宮山、ボランチにパウリーニョと山本、二列目は右から小林、中村、レナト、ワントップに大久保という顔ぶれでした。

 雑感としては、「まずまず」と言ったところでしょうか。
そもそもミニゲームや紅白戦はやってましたが、フルコートでのゲームはこの試合が初めてでしたからね。その影響なのか、試合中の選手同士のボール回しの距離感にも違和感があった一本目という印象です。距離感の違いが、パス回しの強弱の付け方やその選択を慎重にさせたのか、パスミスを避けて、真ん中からではなくサイドから攻撃を組み立てようとするポジショニングや受け方をしていました。その結果、相手の圧力に簡単に掴まってしまうという場面が目立ち、なかなかいい形で前線までボールを運べませんでした。大学生相手なので、それでもゴール前まで行けてしまうのですが。
 後ろでボールを動かす際のリズムもまだまだ。
この日は田中裕介、ジェシ、ノボリという去年の主力3人が入れ替わっていたこともあり、ビルドアップときの選手同士の呼吸もスムーズではありませんでした。ボランチのパウリーニョ含めて、もっと擦り合わせが必要ですね。ただこのへんは今年最初の練習試合なので、別に問題視することもないかと。まさに「ここから」っていうところですから。
 良い部分もありました。
新加入の武岡選手は、右サイドで抜ける動きで小林選手と面白い縦関係の崩しを見せていました。田中裕介選手や實藤選手とも違った特徴が出せるチョイスになりそうな印象です。
 試合後、憲剛選手に感触を聞きましたが、「今日は(試合を)やることが大事でしょ」と話していました。内容や結果うんぬんではなく、とりあえず一試合してみて、チームの感じを掴むような位置づけでしょ、と。というか、全体が始動してまだ数日ですからね。
 
 3本目(1-0)、4本目(1-0)についても少し。
印象としては、大島選手とボランチを組んでいた谷口選手が際立っていた感じを受けました。中盤や後ろでボールの動かすときのポジショニングが良いですし(いわゆる隠れない受け方ができる)、CBがつけるボールにまず前を向き、そこから狭い場所にも縦パスを通せる技術があります。筑波大で風間監督のもとでやっていたのだから当然かもしれませんが、正直、想像以上です。ボールを正確に扱う技術に加えて、サイズがあるので、守っても最終ラインの前で防波堤にもなりますからね。なるほど。大学ナンバーワンボランチと言われるのも納得です。チームの志向するスタイルを考えると、新加入選手の中では即戦力になるかと思います。
試合後、そんな谷口選手に少し取材させてもらいました。やりとりはQ&A方式でどうぞ
—-試合の感想を。
「今年初めての実戦でしたが、そのわりにはやれたかな、と思います」

—-ボールを受ける技術が高いですね。
「まだまだボールを受けられるし、動きの質を高めていかないと思っています」

—-大島選手とのボランチ、やりやすそうでした。
「僚太は技術がある選手ですし、ボールを受けるのも上手いです。良い関係を築けていきたいです」

-----風間監督のこのスタイルのなかで追求していきたいことは?
「受けてつなぐことをもっと意識していきたいですね。今日はミスも多かったので」

-----森谷選手が去年移籍してきた時、風間監督から「思い出せよ」と言われたそうです。谷口選手は監督から何か言われましたか?
「思い出せとは言われてないですね(笑)。ちょっと前までは、もっと『前を見ろ』とは言われていました。横や後ろでつなぐことばかり考えていたので、前を向いてやれというのは言われていました。それは今も意識しています」
—-個人の目標設定。今年はどのあたりに?
「多く試合に絡むこと。簡単にスタメンで出れるチームではないですが、そういう思いは持ち続けたいですね」
—-ボランチとCB、試合に出る為にはどっちのポジションで勝負したいなどのこだわりはあるほう?
「こだわりはないです。『出たとこ勝負』でしっかりやりたいですね」

—-出たとこ勝負ですか。なかなか面白い言い方しますね、
「出たとこ勝負・・・いや、『出されたところ勝負』ですね(笑)」

—-ボールを触るのが好きなら、ボランチじゃないですか?
「ボールを触るのは好きではないんですよ。いや、好きなのかな・・・?できれば、あんまりボールは受けたくないかも(笑)」
—ボールを受けることを嫌がったら、風間監督に怒られますよ。
「あはは。ボールを受けてリズム作れるように頑張ります」

 とまぁ、こんな感じで雑談みたいに聞かせてもらいました。出たとこ勝負ならぬ出されたところ勝負とは面白い表現ですね。確かに選手は、監督に出された場所で勝負しなくてはなりませんから。
シーズンはまだまだ始まったばかり。ここからどんなチームになっていくのか。楽しみです。
現在鋭意取材中です。
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僕の本もよろしく。
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中村憲剛選手と渡辺明二冠の対談も収録していますよ!例えばこんな感じで。
(渡辺二冠が先日サッカー大会で審判デビューをしたと聞いて)
中村;・・・えっ?(笑)主審で?ラインズマン(副審)すか!
渡辺:はい、子供の大会で。小学生のチームのコーチって何人もいるわけではないから、お父さんが審判の資格を取って協力するということは多いんですよ。オフサイドラインを見ながらスローインに備えてボールの行方を把握しなくてはいけないので、頭を使って大変でした。
中:将棋のほうが頭を使っているじゃないですか(笑)。
渡:いや、将棋の場合は一手交代ですし、相手の手番のときはこちらの時間は減らないですから、そこまで頭を使って考えてはいないんですよ。けっこうボーっとしてます。
中:えぇっ、ボーっとしてるんすか?
渡:朝10時からの長丁場なんで、一日中、ずっと真剣に考えていたらしんどいんですよ。
中:確かに。途中でケーキを食べてたりしてますもんね。
渡:小学生の大会なので15分ハーフだったんですけど、将棋は15分間ずっと集中していることはないんです。一手に1時間ぐらいをかけることはあるのですが、10分だけ考えて、また少し休むというリズムなんです。サッカーの場合は、ボーっとした間に何か起きたら大変ですから、気が抜けないじゃないですか。15分間の1秒も無駄にできないので、使っている脳みそが別でしたね。
中:その話、すごく面白いなぁ。
こんな感じで、お互いの深い話をしています。サッカーとの比較で色々話しているので、将棋がわからなくても面白いと思いますよ。
こちらも好評発売中。僕の本と同じ朝日新聞出版から出てます!大島選手の「実はひげが濃い」にウケました。
Jリーグサッカーキング 2014年 03月号 [雑誌]/朝日新聞出版

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今年初の麻生取材。

連日、麻生グラウンドに足を運んでいます。

チームとしての全体練習が始まるのは来週からなので、現在は一部の選手のみの合同トレーニングという位置づけです。だから来ているのも若手や新加入選手だけなのかと思っていたのですが、ベテランも普通にいました。
 風間監督も来ていますし、ミニゲームができるぐらいの人数が集まっているので、軽めではありますが練習メニューを組んで指示を出しています。見学している側としては、なんだかすでにシーズンが始まったかのような錯覚になります。
 中には憲剛選手のように、グラウンドの端でマイペースにコンディション調整している選手もいます。自主トレ期間ですですから、そこは完全に自由なんですけど、なんだか別メニューで調整しているように見えてしまって、ちょっと気の毒です。本人も少しだけ気にしておりました・笑。
 ボールメニューでは新加入選手に「止める、蹴る」のボール扱いを風間監督がレクチャーする場面も。トラップしたときのボールの置き方を実演しながら、「この半歩(ズラしてトラップするだけ)で違うし、世界が変わるんだぞ」などなど、フロンターレの就任当初によくあった光景ですね。ちょっと懐かしいです。
 さて。
明日は、ニッパツでマリノスのアンバサダーで将棋親善大使である波戸康広さんの引退試合。将棋つながりで、僕の本でも対談でお世話になっている波戸さんです。試合前には日本将棋連盟からの「将棋親善大使」委嘱式も行われますよ。
現役のプロ棋士も多数駆けつけるのですが、その顔ぶれが谷川浩司日本将棋連盟会長、森内俊之竜王・名人、深浦康市九段、野月浩貴七段、阿久津主税七段、広瀬章人七段、西尾明六段、佐藤和俊五段、藤田綾女流初段ですからね。将棋ファンが「マジか!」と驚くメンツです。
イベントなどの詳しい情報はこちら
中村俊輔選手、中澤佑二選手など現役Jリーガーはもちろん、フロンターレファンにはお馴染みの岡山一成選手の出場も決まったみたいです。チケットもあるようですし、時間がある方はぜひ足を運んでみてください。

「将棋でサッカーが面白くなる本」のこんな素敵な書評をいただきました。
将棋でサッカーが面白くなる本を読んだらプロレスも面白くなりました
まさか将棋とプロレスとは・・・!おかげで、僕もプロレスと田口選手に興味を持ってしまいました。こういう風にいろんな競技の輪が広がっていくと嬉しいですね。
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入門書ではありますが、読み物として面白く読めるようにも書いている本です。気になっている方は、一度ぜひ読んでみてください。どうぞお願いします。... 記事を読む

本日はフロンターレ事務所で取材。

 本日は、川崎フロンターレの麻生グラウンド・・・ではなく、事務所にお邪魔しました。

 とある企画の取材で、この3人による座談会を行ったのです。

 わかる人はわかると思いますが、川崎フロンターレのプロモーション部の歴史を知り尽くしている3人です。これまでのプロモーション企画のプロセスやイベントの舞台裏を伊藤宏樹選手とともにたっぷりと語り尽くしてもらいました。
 例えば、等々力最終戦で流した伊藤宏樹選手の引退VTR。このときに流れた曲は、平井堅さんの『僕は君に恋をする』でした。
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 まさにドンピシャの選曲でしたが、この曲にたどり着くまでは、すごく大変だったそうです。
選曲するのは天野部長で、いつものように自宅のお風呂に入りながら、ケータイを眺めながら選曲のアイディアを探していたところ(自宅のお風呂でケータイ片手に企画を練るのが天野部長の日課なのです)、あーでもない、こーでもないと悩んでいたら、のめり込み過ぎてお風呂で5時間も経っていたのだとか・笑。しかもその途中、あまりに喉が渇いてしまい、シャワーをひねって出てきた水を飲んでいたそうです・・・いや、夢中になり過ぎでしょっ!! 面白いなー。
 伊藤宏樹選手といえば、ファン感のステージ。
去年はブルーハーツを熱唱したわけですが、会場にはなんとクロマニョンズ(元ブルーハーツ)のマーシーが来場していて、誰もが驚きました。そのときの知られざる経緯なんかも3人がたっぷり明かしてくれています。
 いやはや、これまでメディアに出ていないエピソードをたっぷり聞かせてもらいました。もし、ここに同じぐらい歴史を知る憲剛選手が加わっていたら、さらに凄いことになっていたでしょうな。
おそらくこれが最初で最後。このトリオでの座談会はもう実現しないでしょう。貴重な場をセッティングしてくれたスタッフの方々に、本当に感謝です。それに応える為にも、良い原稿にしなければ!
掲載される媒体は時期が来たら発表しますので、どうぞお楽しみに。
この座談会にあたって、あらためて天野部長の本を読みましたけど、やっぱりこの本は面白いです。未読の方がいたら、ぜひ。
僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ (単行本)/小学館

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