昨日は、井川祐輔選手にロングインタビューでした。
現在チームは2試合完封。
井川選手自身もセンターバックとして高いパフォーマンスを維持しています。充実ぶりを聞かせてもらいました。
その一方で、去年はキャプテンとしていろいろと葛藤したシーズンでもありました。
そのへんも切り込んでいきました。ちょっと赤裸々に話し過ぎたのか、「これ、けっこうな裏話ですよね?」、「この話、載ります?」と少し焦りだすイガちゃん。うーん、大丈夫。たぶんカットです・笑。
ちなみに井川選手は、今年も2試合キャプテンマークを巻いております。
ナビスコカップのセレッソ大阪戦とジュビロ磐田戦です。どちらもゲームキャプテンのケンゴ選手は代表で、チームキャプテンのヒロキ選手、副キャプテンの稲本選手、小宮山選手はケガとみな軒並み欠場していたためですが、スタメンの顔ぶれを見たら、年功序列だと西部選手がいますし、選手会長の田坂選手もいました。そのなかでキャプテンマークを任されたのは、井川選手だったんです。
どういう経緯で巻くことになったんでしょうか。
僕はてっきり、試合前のロッカールームで行うミーティングで風間監督から「最後に・・・・じゃあ、今日のキャプテンマークは井川!さぁ、いこう!」みたいな熱いやりとりがあって任されたものだと思っていたんですよ。
そうじゃないそうです。
スタジアムのロッカールームに入ったら、自分のユニフォームといっしょにキャプテンマークがポンと置いてあって、「あっ、オレなの?」って思ったそうです・笑。結局、何のやりとりもなくスタートしたとのことで、「あれは誰のセレクトだったんですかね?」といまだに謎みたいです。まぁ、風間監督のセレクトなのでしょうけど。そしてキャプテンマークを巻いた2試合は敗戦。「勝率が悪いのは相変わらずです!」と自虐ネタも言ってくれました。
そんなこぼれ話はさておき、このロングインタビューをどう原稿にしていくのか・・・頑張らねば。
ひさびさにやっひーセレクションを紹介。
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鳥栖戦。
鳥栖戦は辛勝・・・文字通り、辛い勝利でしたね。
試合内容を見る限り、正直、勝ち点1で御の字という展開だったのかもしれません。それでも西部選手を中心とした守備陣の頑張り、ワンチャンスをゴールに結びつけるしたたかさ、そしてほんのちょっとの幸運もあったかもしれませんが、勝ち点3を持って帰ることができました。ナビスコで連敗していただけに、その負け癖を払拭する意味でも、とても大きい勝ち点3でした。
気になったのは、やはり前半ですね。ナビスコ磐田戦同様、選手たちが「隠れ上手」になっていました。風間監督のサッカーは、ボールを出して、受けて、そしてまた出すの連続でリズムが成り立っていくわけですが、立ち上がりの15分を過ぎたあたりから、「受けて」のサポート作業がちょっとずつおろそかになった。
これは鳥栖が大きなロングボールを中心に組み立ててきたため、味方同士の距離が開いてしまう影響もあったと思いますし、一番の出し手であるケンゴ選手が相手の池田選手にマンマークされていた影響もあると思います。特に鳥栖はセンターバックがビルドアップしながらケンゴ選手に入れようとする縦パスをうまく消してましたし、ケンゴ選手が持ったときに複数で前をふさいでパスコースも消すなど徹底していましたね。
普段であれば小回りの利く大島選手が、中盤の潤滑油となってうまくパス回しにリズムをつける役割をしてくれるのですが、彼は不在です。ボランチを稲本選手は、大島選手とは持ち味が違います。そう考えるとレナトや田坂選手にこういう仕事回りをして欲しかったかな、というのが個人的な感想かな。
楠神選手だけが中央に下がってボールを受けて打開しようとしていましたが、鳥栖の素早く強い寄せにあってなかなか前を向かせてもらえません。案の定、前半は手詰まりになってしまいました。次第にフロンターレもロングボールを使う大きな展開が目立つようになります。これは不本意なリズムですよね。何度か決定機を作られましたが、無失点でしのいでハーフタイムへ。
後半は、チームとしてのネジを締めなおした印象です。
ケンゴ選手がプレーエリアを広げたことで相手の混乱を誘ったこと、そして選手たちが前へ運ぶパス回しに積極性を出したことで、いい攻防戦になりました。前半、まるで消えていたレナトもドリブルでいいアクセントをつけていました。すごくざっくり言うと、こんなところでしょうか。
もっとも、どちらに勝ち点3が転がってもおかしくない消耗戦でした。そんな雰囲気の中、後ろのビルドアップのときに、下がってケンゴ選手が低い位置で稲本選手とのパス交換。このエリアがポイントだったと思うのですが、本来ならば、FWの2人とボランチの2人の4人がケアする一番の密集地帯なのですが、ボールを動かすことで、密集地帯の捕まらない位置で稲本選手からのボールをダイレクトで縦に入れていれるんですよね。これが攻撃のスイッチになり、慌てて中央に寄せてきた相手をサイドに広がらせて、最後は中央で田坂選手がヘディング。勝負ありです。
ヘディンガー・田坂祐介、やってくれました。
それにしても田坂選手はこれで今季4得点を挙げているのですが、万博でのガンバ戦、ナビスコ仙台戦、そしてこの鳥栖戦とそのうち3点が頭です。足で決めたのは名古屋戦だけですね。そろそろ「利き足は頭」と言ってくれるかもしれません。
そして1点取ってから、とたんにパスワークがリズミカルになり出すフロンターレの選手たちに、ちょっと笑ってしまいました。
ロスタイムにはケガ明けの黒津選手が登場。
見せ場はありませんでしたが、黒津選手の出場は開幕戦以来ですね。最後に与えたFKが同点弾にならなくて、ほっとしていることでしょう・笑。
あとフロンターレがリーグ戦でベアスタ(鳥栖スタジアム)で試合をするのはJ2時代の04年以来、8年ぶりだったわけですが、そのときフロンターレに在籍していた中村選手、伊藤選手、矢島選手(早稲田からの特別指定選手)、そして黒津選手の4人がそろって同時にピッチに立ったというのもなんかすごいことですよね。
首位・仙台を撃破し、ホーム無敗の鳥栖を沈め、次は公式戦7試合無敗の横浜FMとの神奈川ダービーです。楽しみな一戦ですな。... 記事を読む
ヤジとトス。
J1再開ですね。
明日、フロンターレはアウェイで鳥栖との試合です。ナビスコカップでも対戦してますが、負けていますからね。それを踏まえてエルゴラのプレビューに書いておきました。チームに合流したケンゴ選手のコラムと併せてお楽しみください。
個人的に期待しているのは攻撃陣ですね。
ベンチも含めてやってくれるんじゃないかな、と思っております。
そして鳥栖戦のことを調べていたら、矢島選手のJリーグデビュー戦は鳥栖スタジアム(現:ベアスタ)なんですね。
とはいっても、プロとしてではありません。04年、フロンターレの特別指定選手だった早稲田大学時代に出場したデビュー戦が、鳥栖スタジアムでの鳥栖戦だったとのことです。本人に聞いてみたら、「試合に出れるレベルではなかったけど、フロンターレが昇格が決まっていて、選手がいなかったので出してもらえた」とのことでした。
当時の思い出話も聞いてみたのですが、「前泊のホテルが一人部屋だったのがうれしかった」と話してました・笑。大学時代は相部屋での寮生活だったため、シングル部屋で伸び伸びと過ごせたホテルでの空間がたまらなくうれしかったようです。確かに寮生活ってプライバシーがなさそうですもんね。というか、試合のことよりも前泊のホテルのことばかり覚えているのが矢島選手らしいですが。
なお今年のナビスコカップでの対戦でも、矢島選手はここでゴールを記録しております。
田坂選手からのクロスにニアに飛び込んで流し込む、オシャレなゴールでした。相性がいいスタジアムなのかもしれませんね。明日も期待です。
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アメトーークのサッカー日本代表応援芸人・・・・実は中村憲剛芸人?
フロンターレ、ファン感。
日曜日は再び等々力へ。
フロンターレのファン感謝デーの取材でした。ほぼ徹夜でエルゴラ原稿を書き終えて向かった身に、この日差しはきつかったー。
でも、さすがフロンターレのファン感です。相変わらずのエンターテインメントぶり。開会宣言からしてパウロのハカ(←ラグビーのニュージーランド代表が、試合前によくやる儀式)ですからね。なんでハカやねん。
会場をウロウロと取材。
フロンターレのサポーターは、家族連れだったり小さいお子さんがとても多いですね。ジェシのお子さん・カイキくんも目撃したのですが、ふわふわのアトラクションで楽しそうにしてました。
個人的なお目当ては、柴崎農園(柴崎選手の実家)フレッシュイチゴジュース。ただ開場30分後にはもう完売になってて残念。飲みたかったな。ゲストのテセ選手や風間監督のサイン会は、ものすごい行列でした。
ステージパフォーマンスは、多くを語りません・・・・伊藤宏樹オンステージって感じでしたな・笑。少女時代も、「おめーら、このためというより、普段から踊ってただろ、それ」って言いたくなるぐらいのクオリティでした。
今回のファン感は、新体制発表同様、ニコニコ動画でも生中継していました。番組MCを井川祐輔選手と西岡明彦氏。西岡さんって大御所すぎるでしょ・笑。途中、井川選手がレポーターとしていろんなブースを中継していて、その場面にばったり出くわすと、イガちゃんに無理やりニコ生に出演させられました・・・・「ピンクの雑誌でお馴染みの・・・」、「ピンク大好き、いしかわさん」、「いつもお世話になってます」とか、エルゴラを知らない人が見たら、勘違いしそうな紹介の仕方・笑。
最後は、風間監督の挨拶と田坂選手のサプライズ入籍報告。
ファン感初体験の風間監督は「こんなことをやっているところは、ヨーロッパのどこに行ってもない。こういったものを全て引き継いで、サッカーの方でも喜んでもらえるようなチームにして行きたい」と言っていました。相変わらず良いことをいいますね。
そしてレネサントスの締め。レネサントスは何言ってたのかよくわからなかったけど、なんか面白かったわ。
会場内では、「いしかわさんですか?」と僕もサポーターの方から声をかけてもらったり、サインをもとめられたりして、ちょっと恥ずかしかったです。でも、あっざーす。
最後に一枚。
ヤンフロによるドラゴンボール。
悟空はニコ駿、ピッコロは雄大、フリーザはパウロ、魔人ブウはコバユウ・・・魔人ブウというか、魔人ユウでしたわ。
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仙台戦。
週末は等々力取材。
ここまでリーグ戦わずか1敗の首位・仙台を、矢島選手のロスタイム弾で逆転。ひさびさに記者席で「うぉぉぉぉぉぉーーー」ってなりましたね。
風間チルドレン・福森選手の左足のクロスが、実に美しかった。
あのクロス、記者席からはその軌道がちょうどいい具合に見えました。本当にいいボールでしたね。ゴールが決まった後、Gゾーンに走りこんでいく矢島選手らの反対側のタッチライン側では、福森選手が「おっしゃ!」とガッツポーズして喜びをかみ締めていました。そして次の瞬間、その福森選手に後ろから強烈な体当たり(というかヒップアタック)を見舞うケンゴ選手が・笑。
試合後に福森選手に聞いたら、「何が起きたかわからなかった。完全に不意打ちでした」と笑ってました。すぐにベンチから飛び出してきたチームメートからもくちゃにされてましたね。サポーターと喜ぶ矢島選手らの輪とは逆のメイン側では、実はそんな光景になっていました。
あと劇的な3ゴールで忘れがなのですが、先制点を挙げた小林選手のことも。
それはアシストの場面についてです。「アシストなんてしたっけ?」と思われるかもしれませんが、1失点目の富田選手の弾丸ミドルシュートの場面、実はあれは小林選手の自陣でのクリアボールが直接相手に転がって渡ってしまったものでした。
ただ「なんであんな簡単なパスミスを?もしかして・・・」と思い、試合後に本人に「聞きづらいことなんだけど、1失点目のところって・・・」って切り出してみると、「そうなんですよーーー!!」と一言。
「間接視野で味方を捉えていて、黒っぽい服の人にパスを出したら・・・・レフェリーで。言い訳になってしまうんですが」と悔やんでました。やはり味方と審判を見間違って出したパスだったみたいです。それを審判によけられ・・・走りこんできた富田選手がズドーンでしたから。
というのも、この日の主審は黒いパンツとストッキング。これはフロンターレと同じ配色。ユニフォームも淡いグレーで、遠くから見ると水色のフロンターレとは多少近いですよね。だから、見ているほうですら紛らわしかったんですよ。なんとかならなかったんですかね、あの配色。
勝ったからまだ救われましたが、小林選手は1ゴールと(悲しい)1アシストになってしまいました。
首位・仙台に劇的勝利したということもあり、エルゴラ原稿はたっぷり。
表紙もいけるかな?と思ったのですが、味スタがかなりの好ゲームだったため、見開きカラーでした。マッチレポートと3ゴールを読み解くコラム、そして風間チルドレンについてなどなど、読み応えはあると思います。
ケンゴ選手の大島選手に負けない「キュートな笑顔」によるウィンク写真も・笑。
昨日のファン感の記事もちゃんと載ってますよ。ファン感の取材こぼれ話は、後ほど書きますわ。... 記事を読む
風間八宏選手が、Jリーグ日本人初ゴールを決めたワケ。
昨日は2012年5月15日。
Jリーグ開幕カードだったヴェルディ川崎対横浜マリノス戦が1993年5月15日。あれから20年目に入ったわけです。
ということで、昨日の練習後の囲み取材では「今日でちょうどJリーグ20年目ですね・・」なんて話も出ました。
風間監督はまったく意識してなかったようで「えっ、ピッタリ今日?(腕時計で日付を確認して)そうか」と驚いてました。
ちなみにその翌日の5月16日に行われた広島対ジェフ市原戦で、Jリーグ日本人初ゴールを決めたのが、何を隠そう、風間八宏監督です。開幕のヴェルディ川崎対横浜マリノスでゴールを決めたのは、マイヤー、エバートン、ディアスと全員外国人選手だったのです。
せっかくの機会なので、このゴールのことも聞いてみました。
左からのクロスを鮮やかなボレーシュート。それも試合開始1分でのゴールだったこともあり、「もうちょっと試合を早くやってくれれば、全部で一番だったのに(笑)」と笑っていました。
ちなみにこのゴール、風間監督の4番目の子供である宏矢選手の出産に立ち会えなかった経緯もあって、「お前だけ立ち会ってないから点を取ってくるよ」と約束して決めたゴールだったそうです。へぇー、そんな秘話があったとは。パパは強し、ですね。
後日、それを知った他の子たちから「じゃあ、僕のためにも点を取ってよ、パパ!!」とせがまれてしまったそうで、「そうなんことしてたらチームが壊れちゃよ。俺は点を取る選手じゃなくて、アシストするほうだったんだから」と苦笑いしながら、当時の想い出を話してくれました。
ちなみにこのとき「ゆりかごダンス」はしておりません。
というのも、あのパフォーマンスを初めてやったのは、94年アメリカワールドカップのベベト(ブラジル)が始まりですからね。まだゆりかごダンスで祝福するという概念がなかった時代だったんです・笑。
そんなこんなで、今日はナビスコカップです。
今日のエルゴラの予想スタメンの顔ぶれは、なかなかのピッコリ度を誇っておりますので、ご確認を。
風間監督が日本人初ゴールを決めたメモリアルデーに、一体誰がゴールを決めてくれるのか。期待です。
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ナビスコカップ鳥栖戦雑感。
ナビスコカップ鳥栖戦。
1-2での敗戦。カップ戦ですが、今季初黒星となりました。現地取材ではなく、テレビ観戦ですが、エルゴラの原稿もないので、感じたことなどをツラツラと書いてみようと思います。
システムは〔4-4-2〕。先発6人を入れ替えました。ターンオーバーと言ってよいかと思います。
小林 レナト
楠神 田坂
稲本 柴崎
森下 伊藤 ジェシ 田中裕
安藤
見どころはいろいろありますが、個人的には、小林選手とレナトの2トップ、そして最終ラインの連係に注目していました。あとはGK安藤選手のプレーを公式戦で見るのもひさびさなので、そこも楽しみでした。
ここ2試合の反省を生かしてか、前半のゲームの入り方はよかったんですよね。
序盤は、レナトの仕掛けもよく効いていたこともあり、しっかり主導権を握れていました。ボランチとCBの4人からいいボール回しをして、相手のプレスをいなしながら、後ろからもうまく攻撃のリズムを作れていました。
攻撃面では、相変わらずレナトの個人技による突破が目立ちましたが、チームとしては左サイドを起点にした大きな展開からチャンスを作っていました。
30分の楠神選手からのサイドチェンジを受けた小林選手が切り返してのシュートや、42分の左SB・森下選手のフィードから小林選手のポストプレーに走りこんだ田坂選手がシュートした場面ですね。特に森下選手のフィードは、ドリブルからのカットインが得意な小宮山選手との違いをしっかり出していたと思います。
気になったのは、2トップの小林選手とレナトの連係があまり噛み合ってなかったことかな。
守備面もまずまず。前半は、決定的なピンチも少なかったと思います。
印象に残っているのが、28分に柴崎選手が自陣でボールロストをしてショートカウンターを喰らった場面での森下選手の判断力かな。中央でボールを失って攻め込まれた瞬間、左サイドにいた森下選手が猛然と中央のボールホルダーにタックルをしかけて、見事にピンチの芽を刈り取ったんです。
自分のマークとエリアを捨ててボールにいく、勇気ある決断でした。この危機察知能力は素晴らしかったですね。あとは、何度か背後を狙われたボールや抜け出しそうな相手をジェシがしっかり対応してました。
問題は、後半です。
47分の田坂選手のミドルは惜しかったですね。楠神選手のカウンターから攻め込み、狙い済ましたシュートを放ちましたが、惜しくもポストに弾かれました。これが入っていれば、その後の試合展開は全然違っていたと思います。
後半に感じたのが、レナトが相手に封じ込められたことですね。鳥栖の守備陣のレナト対策はこうでした。最初はボールをトラップする瞬間に後ろから寄せて、レナトに前を向かせないように密着して守る。すると相手を背負いながらボールをキープしようとするので、その間にボランチが素早くプレスバックする。つまり、2人ないし3人が前後から挟み込むような形でレナトを押さえ込んできました。
それだけ人数をかけてくるならば、彼らが寄せてくるのを逆手に取って、フリックして相手をはずしてワンツーで打開などの工夫を見せればいいのですが、まだ周囲との連係が十分ではないためか、そういう選択はできていなかった印象です。
もちろん味方がレナトのサポートに入って、彼のパスコースを増やす動きをすればいいのですが、ここで効いてきたのが連戦になっている選手がいたこと。中二日ということで、後半は運動量が落ち始め、パスを預けたあとのサポートになかなか駆けつけられません。こうなると厳しいですよね。レナトの「キープ力がある」という特徴も、ただ単に「球離れが悪い」だけになってしまいますから。
そして52分に失点。
左サイドを完全に崩されて、ジェシも左に引っ張り出され、最後は中央で合わされてネットを揺らされました。さらにその10分後には、中央でのこぼれを拾われ、縦パス一本で崩され2失点目。どちらも見事に崩された形です。
ここからどう反撃していくのかに注目していましたが、得点して息を吹き返した鳥栖が、持ち味のアグレッシブなプレスを強烈にかけてきて、それを受けてしまい、なかなかうまくいきません。プレスをいなせず後方からのロングボールが多くなり、しかも今日のフロンターレの前線に高さはないため、それをことごとく相手に跳ね返されました。
ならば地上戦かと、人数をかけたショートパスをつないで崩そうとしてチーム全体が前がかりになると、その代償として前に出ていったサイドバックの裏のスペースを縦一本のロングボールで狙われ始め、ジェシがサイドのカバーに奔走する姿も目立ちました。これは去年に何度も見続けた苦しい形でもあります。
相馬監督も山瀬選手、矢島選手、小松選手と投入し、最後はかなりスクランブル体制で猛攻をかけましたが、結局、矢島選手のゴールで1点を返すのが精一杯。安藤選手の公式戦不敗記録も11試合でストップしてしまいましたね。安藤選手、後半に2回ぐらいロングスローでカウンターを狙っていましたな。
ターンオーバーによるこのテストは、苦い結果になってしまいました。
ですが結果は結果として受け止めて、今後の内容改善に努めていくしかありません。守備陣の連係はリーグ戦のメンバーに戻せば問題ないと思いますが、攻撃面は何らかの改善策を求めたいところです。特にレナトは、今後も厳しいマークにあうはずですし。
・・・・とまぁ、テレビ観戦だとモヤモヤしてしまい、つい長々と書いてしまいましたがこのへんで。
僕も気持ちを切り替えて、セレッソ戦に向けた取材をしていこうと思います。
ではでは。... 記事を読む